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[お気に入り登録100人感謝記念]兄たちの心配【第三者視点】
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まつりのテスト返しの日の夜、兄たち5人は1つの部屋に集まっていた。
「瀬戸さん、あれはもうありますか?」
「はい、こちらでございます。」
「ありがとう。」
「兄貴、何だ?それ。」
「まつりのクラスの男子の成績表だよ。今頃父さんも見てるんじゃないかな。」
「げっ。和にぃそんなの手に入れてたのか?引くわー」
「文句があるなら見なくてもいいんだよ?伊吹。」
「いやっ、見させていただきます!」
「俺も見たい!」
「僕も見る…」
口々に言う弟たちを尻目に、和馬は封筒から39人分の成績表を取り出す。
「「「「「…………」」」」」
「…めちゃくちゃ良いな。」
「うん。」
「たしかに。」
「(こくり)」
兄たちが驚くのも無理はない。なぜならクラス平均が700点満点中637点という驚異的な結果だからだ。つまり、1教科だいたい90点はとっている。
「瀬戸さん。他のクラスの平均は?」
「だいたい480点ほどと聞いております。」
「まぁそんなものだろうね。それでもまぁまぁ良い方だ。」
見た時から考え込んでいた和馬が瀬戸に話しかける。
「やっぱりまつりの影響か?」
「そうだろうね。まさかここまでやるとは思ってなかったけど……」
「まつり様の影響は甚大でございます。このままいけばおそらく1年4組の生徒は全員遼西もあり得るかと。」
「腹立たしくはあるけど、まぁ悪いことじゃないしそこは放置でも良いかな。」
「はぁ……まつりはちょっと男を誑かしすぎじゃないか?素直なのは良いことだが…」
「あっ、じゃあ一回男子どもに脅しかけとく?」
「伊吹兄さん、それ良いね!」
「良いと思う………」
「やめとけ、まつりに嫌われるぞ。」
なんだかんだで次期社長の悠人が止めにかかる。こういうことに関しては野生の勘か、敏感だ。
「ま、なんとかなるだろ。高校に入りさえすれば兄貴がいるしな。」
「そうだね。目を光らせとくよ。」
「じゃあ、もう寝よう。俺眠いよ。」
「僕はまだ学校調査の続き聞くから、先戻ってて良いよ。」
「えっ、俺も聞きたい!」
「俺も!」
「僕も聞く……」
こうして、5人の夜は更けていった。
**************
改めてお気に入り登録100人突破ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
「瀬戸さん、あれはもうありますか?」
「はい、こちらでございます。」
「ありがとう。」
「兄貴、何だ?それ。」
「まつりのクラスの男子の成績表だよ。今頃父さんも見てるんじゃないかな。」
「げっ。和にぃそんなの手に入れてたのか?引くわー」
「文句があるなら見なくてもいいんだよ?伊吹。」
「いやっ、見させていただきます!」
「俺も見たい!」
「僕も見る…」
口々に言う弟たちを尻目に、和馬は封筒から39人分の成績表を取り出す。
「「「「「…………」」」」」
「…めちゃくちゃ良いな。」
「うん。」
「たしかに。」
「(こくり)」
兄たちが驚くのも無理はない。なぜならクラス平均が700点満点中637点という驚異的な結果だからだ。つまり、1教科だいたい90点はとっている。
「瀬戸さん。他のクラスの平均は?」
「だいたい480点ほどと聞いております。」
「まぁそんなものだろうね。それでもまぁまぁ良い方だ。」
見た時から考え込んでいた和馬が瀬戸に話しかける。
「やっぱりまつりの影響か?」
「そうだろうね。まさかここまでやるとは思ってなかったけど……」
「まつり様の影響は甚大でございます。このままいけばおそらく1年4組の生徒は全員遼西もあり得るかと。」
「腹立たしくはあるけど、まぁ悪いことじゃないしそこは放置でも良いかな。」
「はぁ……まつりはちょっと男を誑かしすぎじゃないか?素直なのは良いことだが…」
「あっ、じゃあ一回男子どもに脅しかけとく?」
「伊吹兄さん、それ良いね!」
「良いと思う………」
「やめとけ、まつりに嫌われるぞ。」
なんだかんだで次期社長の悠人が止めにかかる。こういうことに関しては野生の勘か、敏感だ。
「ま、なんとかなるだろ。高校に入りさえすれば兄貴がいるしな。」
「そうだね。目を光らせとくよ。」
「じゃあ、もう寝よう。俺眠いよ。」
「僕はまだ学校調査の続き聞くから、先戻ってて良いよ。」
「えっ、俺も聞きたい!」
「俺も!」
「僕も聞く……」
こうして、5人の夜は更けていった。
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