男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました

中学生編

地獄のテスト期間？

ついに中間テストが始まりました。
1日目の今日は現代社会、数学、コミュニケーション英語の3教科。
数学……大丈夫かなぁ……。

座席を出席番号順に入れ替える。まぁ、女子は1人だからどうせ1番最後だ。

「ほ、本条さん！頑張ろうね！」

「あ、うん！頑張ろう！」

えーっと誰だっけ。あ、吉田くんだ。そういえば初日に挨拶してくれたのも吉田くんだったな。

「吉田くんはテスト自信ある？私数学が心配でさぁ～」

「う、うﾝ！？たﾌﾞん大丈夫かﾅ！？」

………めっちゃ声裏返ってるけど。大丈夫かな？そんなにテスト緊張する？


女子から話しかけてくれるなど、大昔の伝説級であることは、もちろんまつりは知らない。

「(焦った………本条さん女子に話しかけて貰えるなんて……俺ちょっとは脈あるんじゃね！？)」

こういう輩を生み出してしまうのである。


「はい、用紙全員に回ったかー？40分から開始だからな」

キーンコーン　カーンコーン

「よし、始め！」

一斉に紙をめくる音がする。私も問題用紙を見る。

うん、現代社会は大丈夫そうだ。

さっさと解いて見直ししよう！

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キーンコーン　カーンコーン

「始め！」

問題の数学だ。ビクビクしながら私は問題用紙を見る。

あれ？結構簡単だ。スラスラ解ける。
兄さんたちのおかげかな？

実は昨日和馬兄さんたちに主に数学と他の教科も教えてもらっていた。
1人でも大丈夫だよと言ったけど、

「何のために教員免許取ったと思ってるの。」

と和馬兄さんに言われてしまった。中学の教員免許も持ってるの？え、この時のために？
ちょっと引………いや、ありがとう。うん。

「まつり！数学以外に何か分からない教科は教えてあげるぞ！俺は英語得意だからな！」
「まつり～俺も物理は得意だぞ～」
「あ、俺は現社な！」
「僕は化学……」

「悠人兄さん、英語は得意だから大丈夫。伊吹兄さん、一年は物理無いから。樹兄さん、現社は……ちょっとだけ教えて欲しい。碧兄さんは明日教えて貰っても良いかな？」

という具合で教えてもらったのだが、めちゃくちゃ分かりやすかった。
さすが我が兄たち！(シスコン)

キーンコーン　カーンコーン

「はい、そこまで！」

そんなことを考えていたらテストが終わった。結構できたんじゃ無い?

この調子であと3日頑張ろ！

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声が裏返る表現が分からなくてめっちゃググりました。