男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました

中学生編

色んなカタチ

ちょっとシリアスです。

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友達ができました。霧ヶ谷かのんちゃんって言う子。めちゃくちゃかわいい子なんだこれが。本当に世の中って不平等。

かのんちゃんはひとりっ子らしい。うちなんて上に(ちょっとウザめな)兄が5人もいるのに。
この40:1の時代にひとりっ子は本当に珍しい。なんでも、かのんちゃんのお母さんが体がすごく弱くて、お父さんが2人以上産ませるのを断固拒否したらしい。
この世界では一妻多夫制があるから、旦那さんが2人、3人というのも珍しくないのに…
うちの場合はお母さんが絶対産む！とお父さんとプチ喧嘩になった末、お父さんが折れたらしいけど……
かのんちゃんは

「兄妹いないのはちょっと寂しいけど……お母様が生きていてくれるなら…」

と言っていた。そうか…うちのお母さんとお父さんは私を産んで後悔してないだろうか。
兄さんたちも。
前からずっと考えていた。お母さんが私を産もうとしなければ、今も生きていたのではないか、と。
お父さんたちの態度でそれは無いって分かってるけど、やっぱりたまに考えてしまう。

でも、色んな家族がいるんだな。
本当はこの世界で、女性の役割を果たさなければいけない、というのが少し怖くなっていた。旦那さんが1人じゃダメなのか。そもそも私が人を好きになれるのか。結婚しなきゃダメなのか。
前世の記憶があるせいで、色んなことを考えてしまっていた。

もしかしたら、1人で生きている女性もいるかもしれない。かのんちゃんの両親の話を聞いて何となくそう思えた。

女性は人を生み出すものじゃない。
前世の記憶がある分、私だって好きに生きてやる。

かのんちゃんの話から、自分でもかなり脱線したなぁ。と思いながらも、私はそう決意した。

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ちょっとシリアス回？でした。

ちなみに中学編は主人公の友達作りやらのためだけに書いたようなもんなので、あともうちょっとで終わる予定です。

本格的な逆ハーレムやイベントごとは高校で書くつもりですので、もう少しだけお待ちくださいm(_ _　)m