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中学生編
普通です。普通。
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前話の絡まれた後の瀬戸さんとのやりとりに家族にも内緒ね。という下りを付け加えました。
瀬戸さんに口止めしないのはおかしいな…と思いまして。
*********
明日は入学式だから、絶対に遅刻はできない。美和さんに起こしましょうか?と言われたけど、もう中学生だ。自力で起きなければ…と思ったが、念のため遅刻しそうなら起こしてもらうように頼んでおいた。
次の日、自分で起きられた事に安心しつつ、私は朝支度に取り掛かった。これも自分でやろうと決めた事だ。美和さんに見てもらいながらだけど。
まず顔を洗って、歯磨きをする。肌の治安はいい方だから、そんなに手間をかけなくていいのはとても嬉しい。お父さんも兄さんたちも綺麗だから遺伝だな。なんて考えながら、初めての制服に袖を通した。
紺のセーラー服に白のリボン。襟のところに白い線が入っている。
前世では中高とブレザーだったから何気に嬉しい。
髪型はどうしよう……やっぱり無難にポニーテールかな。でも今の私はセミロングという微妙な長さだ。暑くも無いしやっぱりそのままでいこう。
ヘアアイロンとヘアオイルで髪を整えて………よし、いいんじゃない?
前世で推しのイベのために身につけておいて良かった。アニメと小説漁ってたせいか、国語の成績めちゃくちゃいいんだよな。前世も今世も。
そして、身だしなみを整えて美和さんとリビングに出ると、いつものように家族全員が座って待っていた。
生まれた頃からあんまり変わってないお父さん。最近また会社の景気が良くなったらしい。
そして、兄たち5人もそれはそれはイケメンに成長した。もうみんな高校を卒業したから、毎日会っている。卒業校はもちろん遼西高校だ。うちの兄たち優秀すぎ………?
「おはよう、まつり。もう今日から中学生か。感慨深いな。そのうちあっという間に高校にも入学して…大学に入って…おっ、お嫁さんに……」
「お父さん、私まだ中学生入ったばっかりだよ?いくらなんでも早いよ!」
最近お父さんが凄く涙脆くなってる。どうしたんだ父よ。
「そうだよ父さん。結婚なんてまだ早いよ。ずっとここにいていいくらいなのに」
和馬兄さん………それは嫌よ………
和馬兄さんは今年から無事遼西高校の教師となった。
悠人兄さんも、跡継ぎ教育を受けているらしい。
伊吹、樹、碧兄さんはまだ悠々自適の大学生活を送っている。毎日楽しそうだ。相変わらず私にも絡んでくるけど。
「それはいいとしてまつり、中学から男子も一緒だろう?楽しんで欲しいけど、気をつけてね?瀬戸も近くにいれる訳じゃないし。」
気を取り直した父に言われた。まぁ女性の数は少ないからなぁ………あんまり実感ないけど。
でも前世に比べて美人でも今世では美人寄りの平凡ってところだし。まぁそんな変な目には合わないでしょ。
「大丈夫だよお父さん。いくら数が少ないっていっても普通の子にまではこないでしょ。」
「何言ってるんだい。まつりが普通の訳ないだろう。それはもううじゃうじゃと湧いてくるに違いない。」
兄さんたちもうんうんと頷いている。いやいや、親バカ(兄バカ?)にも程がある。
そんな兄たちを適当にあしらい、瀬戸さんと共に中学に出かけた。
まつりは分かっていなかった。
女性の貴重さも。自分の容姿も。
*****************
周りに家族(美形)か女子(美形(性格はお察し))しかいなかったのでいまいち女性の少なさと自分の容姿を理解していないようです。
あと近況を書くときに下三人の兄たちをいつもまとめて書いてしまう………ごめんよ……
瀬戸さんに口止めしないのはおかしいな…と思いまして。
*********
明日は入学式だから、絶対に遅刻はできない。美和さんに起こしましょうか?と言われたけど、もう中学生だ。自力で起きなければ…と思ったが、念のため遅刻しそうなら起こしてもらうように頼んでおいた。
次の日、自分で起きられた事に安心しつつ、私は朝支度に取り掛かった。これも自分でやろうと決めた事だ。美和さんに見てもらいながらだけど。
まず顔を洗って、歯磨きをする。肌の治安はいい方だから、そんなに手間をかけなくていいのはとても嬉しい。お父さんも兄さんたちも綺麗だから遺伝だな。なんて考えながら、初めての制服に袖を通した。
紺のセーラー服に白のリボン。襟のところに白い線が入っている。
前世では中高とブレザーだったから何気に嬉しい。
髪型はどうしよう……やっぱり無難にポニーテールかな。でも今の私はセミロングという微妙な長さだ。暑くも無いしやっぱりそのままでいこう。
ヘアアイロンとヘアオイルで髪を整えて………よし、いいんじゃない?
前世で推しのイベのために身につけておいて良かった。アニメと小説漁ってたせいか、国語の成績めちゃくちゃいいんだよな。前世も今世も。
そして、身だしなみを整えて美和さんとリビングに出ると、いつものように家族全員が座って待っていた。
生まれた頃からあんまり変わってないお父さん。最近また会社の景気が良くなったらしい。
そして、兄たち5人もそれはそれはイケメンに成長した。もうみんな高校を卒業したから、毎日会っている。卒業校はもちろん遼西高校だ。うちの兄たち優秀すぎ………?
「おはよう、まつり。もう今日から中学生か。感慨深いな。そのうちあっという間に高校にも入学して…大学に入って…おっ、お嫁さんに……」
「お父さん、私まだ中学生入ったばっかりだよ?いくらなんでも早いよ!」
最近お父さんが凄く涙脆くなってる。どうしたんだ父よ。
「そうだよ父さん。結婚なんてまだ早いよ。ずっとここにいていいくらいなのに」
和馬兄さん………それは嫌よ………
和馬兄さんは今年から無事遼西高校の教師となった。
悠人兄さんも、跡継ぎ教育を受けているらしい。
伊吹、樹、碧兄さんはまだ悠々自適の大学生活を送っている。毎日楽しそうだ。相変わらず私にも絡んでくるけど。
「それはいいとしてまつり、中学から男子も一緒だろう?楽しんで欲しいけど、気をつけてね?瀬戸も近くにいれる訳じゃないし。」
気を取り直した父に言われた。まぁ女性の数は少ないからなぁ………あんまり実感ないけど。
でも前世に比べて美人でも今世では美人寄りの平凡ってところだし。まぁそんな変な目には合わないでしょ。
「大丈夫だよお父さん。いくら数が少ないっていっても普通の子にまではこないでしょ。」
「何言ってるんだい。まつりが普通の訳ないだろう。それはもううじゃうじゃと湧いてくるに違いない。」
兄さんたちもうんうんと頷いている。いやいや、親バカ(兄バカ?)にも程がある。
そんな兄たちを適当にあしらい、瀬戸さんと共に中学に出かけた。
まつりは分かっていなかった。
女性の貴重さも。自分の容姿も。
*****************
周りに家族(美形)か女子(美形(性格はお察し))しかいなかったのでいまいち女性の少なさと自分の容姿を理解していないようです。
あと近況を書くときに下三人の兄たちをいつもまとめて書いてしまう………ごめんよ……
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