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18話
しおりを挟む「きゃあああああっ!?」
ララは悲鳴をあげる。
マイケルへ裏切っていたことを伝える際、当然激高することも予想していた。
しかし、実際に目の前で自分に憎悪の視線を向けられた途端、体が動かなくなった。
すぐに体の硬直は解け、逃げようとするがその硬直が命取りだった。
ララはマイケルに服を掴まれ、強引に地面に叩きつけられる。
「たっ、助け──」
「黙れ!」
マイケルはララが逃げることが出来ないように馬乗りになり、殴りつける。
ララの口から苦痛のうめき声が漏れた。
「いっ、痛い……っ!」
マイケルはもう一度ララの顔を殴りつける。
「俺は、悪くない!」
ララを何度も何度も殴りつける。
「お前が悪いんだ!俺を騙したから全部おかしくなったんだ!死ね!死ねっ!!!」
マイケルの怒りは収まらない。
「俺は悪くない!悪くないんだ!お前のせいだ!」
次第にララからは悲鳴が出なくなり、静かになった。
何度も殴打されたことにより気絶したためだった。
その時、ようやくララの悲鳴を聞きつけて使用人が飛んできた。
そしてこの惨状を見て悲鳴を上げる。
「誰かっ!誰か来て!」
使用人は助けを呼ぶ。
その声を聞きつけて他の使用人がやって来て同様に悲鳴をあげた後、マイケルをララから引き剥がした。
「離せっ!!」
マイケルは暴れる。
「そいつのせいなんだ!そいつが俺を地獄に落としたんだから、俺も地獄に落としてやる!」
「はぁ……本当に情けない。この期に及んでまだ他人のせいにするなんて」
マイケルが叫んでいると、呆れたようにため息をつきながら、誰かがやって来た。
「全部あなたが選択した結果じゃないんですか?」
それはサラだった。
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