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24話
しおりを挟む「メアリー、本当に行くのか?ロビンはまだ見つかっていないんだぞ?」
「はい、でもいつまでも屋敷にこもっている訳にはいきませんから」
あれから一週間、ロビンはまだ見つかっていない。
どこに隠れているのか、目撃情報までないので、もう死んでいるのではないかと予測されている。
だから、私は学園への通学を再開することにした。
これ以上休んでいたら生徒会の仕事も溜まっているだろうし、ルイスの負担が増えてしまう。
それにルイスとまた生徒会で会おうと約束したのだ。
「それに、もうルイス王子には今日行くと手紙を出していますから」
「分かった。十分に気をつけるんだぞ。護衛から離れないようにな」
「はい」
父はまだ心配そうだったが、私は馬車に乗って学園へと向かう。
馬車の中には私とメイドが乗っていて、外には御者とルイスのつけてくれた精鋭が乗っており、馬車を護衛している。
いくらロビンといえども簡単には手を出すことは出来ないだろう。
そして何事もなく、私は学園へと到着した。
個人的にはロビンが道の途中で襲ってくるかもしれなかったので少し怖かったが。
学園の門の前にはルイスが立っていた。
どうやら私が今日くるという手紙を見て、待っていてくれたらしい。
私は嬉しくて頬が緩んだ。
ルイスは馬車の中の私を見つけて手を振る。
私も振り返した。
「久しぶり、メアリー」
ルイスは馬車の扉が開くと私に挨拶をして、パーティーでエスコートをする時のように手を差し出した。
私はその手を取り、馬車から降りる。
その時だった。
「死ね!メアリー!」
ロビンがナイフを持って私へと走ってきた。
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