姫金魚乙女の溺愛生活 〜「君を愛することはない」と言ったイケメン腹黒冷酷公爵様がなぜか私を溺愛してきます。〜

水垣するめ

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36話 不敬なローラ

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私、ローラは上機嫌だった。
なぜなら今日はアーノルド王子のいるパーティーに来ているからだ。
今日、アーノルド王子がパーティーを開くと聞きつけた私は急いでドレスに着替えてこのお屋敷へとやって来ていた。

「ふふん、今日こそはアーノルド様とお近づきになるわ!」

一ヶ月前のパーティーではリナリアに邪魔をされて、結局アーノルド王子を見つけることができなかった。
まあ、その分仕返ししてやったから構わないけれど。

「そう言えば、リナリアの過去をバラした時の顔は本当にいつ思い出しても笑えるわね」

うまくノエル様に取り入っていたのだろうリナリアは絶望した表情になっていた。
あの後どうなったのかは分からないが、恐らく公爵家ではリナリアは酷い扱いを受けているに違いない、そう考えるだけでただでさえ上機嫌だった私はもっと楽しい気持ちになった。
上機嫌すぎて馬車の中で鼻歌まで歌う始末だった。
そしてアーノルド王子のお屋敷に到着すると私は馬車から降りて、アーノルド王子のお屋敷の中へと入ろうとした。
しかしその時、私の目の前に使用人が数人立ち塞がった。

「お待ちください」
「何?」
「失礼ですが、本日のパーティーの招待状はお持ちでしょうか?」

もちろん招待状なんてもらってはいない。
だがたくさん時間をかけて準備をしてアーノルド王子の屋敷へ来たのだから、通すのが普通の対応だろう。
しかし使用人の口から出た言葉は予想とは違った言葉だった。

「別に貰ってないけど、それがどうしたの?」
「そ、それならお通しすることはできません」
「はぁ!? あんた何言っているの!? 準備をして来たっていうのに私に帰れっていうの!?」

周囲から視線を感じるが、ここで引き下がってはならない。こんな使用人如きに伯爵令嬢の私が舐められたと対応をされたと知れ渡ったらマリヤック家としての名前に傷がつく。

「そう言われましても……」
「はぁ、もういいわ。あなたじゃ話にならない。勝手に入らせてもらうから」

私は無理やり中に入る。
流石に伯爵令嬢である私を使用人如きが無理やり止められるはずもなく、私は屋敷の中に入った。

「ここがアーノルド様のお屋敷……!」

私は胸の中を感激で満たしながら屋敷の中を見渡す。
アーノルド王子の屋敷はマリヤック家よりも何倍も大きく、それと同時に高級そうな置物が置かれていた。

「お、お待ちください!」

そう言って使用人達が私の後を追いかけてくる。
真後ろで騒がれるのは迷惑だったが、どうせ私を無理やり連れ出すことなんか出来ないのだから私は無視することにした。

「やっぱりアーノルド様のお屋敷は素敵ね……!」

歩きながらアーノルド王子に嫁いだ後このお屋敷で毎日贅沢三昧送っている生活を想像していると、パーティー会場と思わしき広間の扉を見つけた。

「ここがパーティーの会場ね!」

私は勢いよく扉を開ける。
大きな音と共にドアが開かれたので近くにいた人間が驚いた表情で私を見ていたが気にしない。

「アーノルド様はどこにいらっしゃるのかしら!」

会場は広く、ざっと見渡しただけではアーノルド王子を見つけることはできなかった。
仕方がないので私は歩いてアーノルド王子を探すことにした。
すると見知った顔を見つけたのだった。




「あら、リナリアじゃない!」

聞き覚えのある声。
そして同時に背中が凍りつきそうな声が聞こえてきた。
横を向くとそこにはローラが立っていた。

「ローラ……」

何故ここに?
私の頭の中はその疑問でいっぱいになった。
しかしローラの後ろで困った表情をしている使用人を見て、私はどんな状況かをおおよそ理解した。
恐らく招待もされていないローラが無理やり屋敷の中に入り、挙げ句の果てにはこのパーティー会場までやって来たのだろう。
そして、ローラの狙いはアーノルド王子だ。

「お知り合いですの?」

イザベラ様が使用人を一切無視してこちら向かってくるローラを怪訝な目で見ながら私に質問してくる。

「ええと……」

知り合いではあるのだが、それを知られたくないしそもそもローラと関わりたくない。
私が返答に困っていると今、この状況で一番やって来て欲しくない人物がやってきた。

「なんだ、何の騒ぎだ」

アーノルド王子がノエル様と共にやってきたのだ。
恐らく自分の開催したパーティーで問題が発生したからやってきたのだろうが、この状況ではそれは避けて欲しかった。

「アーノルド様! お久しぶりです!」

ローラが目を輝かせてアーノルド王子へと駆け寄る。

「やっとお会いできました!」

『なっ!?』
『何をしているんだあの娘は!』
『アーノルド王子に抱きついたぞ!』

そしてあろうことかローラはアーノルド王子の腕に抱きついた。
会場は騒然となり、誰もが信じれらないものを見る目でローラを見た。

「誰だお前、離せ」

アーノルド王子はすぐさまローラを引き離すと厳しい目つきでローラを見た。
アーノルド王子の瞳には確かな嫌悪感と軽蔑の色が含まれていた。 
「嫌ですわ、アーノルド様。以前自己紹介したじゃありませんか。ローラ・マリヤックです」
「お前は確かこのパーティーには招待していないはずだが」
「私、アーノルド様にお会いしたくて! 突然ですが押しかけて来てしまいました!」
「つまり、お前は俺に会いたいがために招待すらされていないパーティーに押しかけてきたと?」
「そうです!」

ローラは笑顔で頷いた。

「アーノルド様! お慕いしていました! お会い出来て本当に光栄です!」

会場は今とても静かだ。
あまりにも不躾すぎて誰もが絶句しているためだ。
しかしローラはその様子に気がついてはおらず、能天気にアーノルド王子に話しかけている。

「アーノルド様、今度一緒に私とお茶でも──」
「ちょっとあなた」

ローラが声の方向を振り向くとイザベラ様がそこには立っていた。

「は? 何──」

パシン!
イザベラ様がローラの頬を叩いた。
ローラは怒り、イザベラ様を睨む。

「何するのよ!」
「婚約者の前で言い寄るなど、不敬極まりない! 即刻ここから出ていきなさい!」
「はぁ!? 何でそんなことあんたに決められなきゃならないのよ!」

ローラがイザベラ様に言い返したことによって、また会場がざわめく。
まさかイザベラ様がアーノルド王子の婚約者であり、公爵令嬢であることをしらないのだろうか。
アーノルド王子がイザベラ様の前に立ち、ローラと対峙する。

「俺の婚約者だからだ。まさか俺の婚約者すら知らないとはな」
「こ、婚約者……?」
「……」

ローラは引き攣った表情になってイザベラ様を見た。
アーノルド王子はそんなローラに目を閉じてため息をつき、再び目を開いて冷たい視線を向ける。

「俺とイザベラに対する不敬な言動、加えて屋敷への押し入り。もう情状酌量の余地はない。ローラ・マリヤック、貴様は二度と俺の前に姿を現すな」
「え……」

アーノルド王子にそう言われた瞬間、ローラは理解ができないと言った表情になった。

「な、何で……」
「理由を理解できないお前には説明など必要ない。もう一度言う。二度と俺とイザベラに近づくな。お前達、連れて行け!」
「はっ!」

アーノルド王子がそう命令すると、使用人の人達はローラを掴み今度こそ会場から追い出そうと引っ張っていく。
力づくで追い出され始めたローラが慌てて言い訳を始めた。

「ちょ、ちょっと待ってよ! 私は何も悪くないわ! だってまだお茶に誘っただけじゃない! 口説いてなんかないわ!」

ローラは必死に言い訳をするが、もちろん誰も耳を貸すことはなく力づくで引っ張られていく。
ここから追い出されれば二度とアーノルド王子に会うことは叶わなくなる。

『王子と結婚して贅沢三昧をする!』というのが夢だったローラにとって、それは夢が永遠に叶わなくなることを意味していた。
ローラの表情が絶望に染まる。

「う、嘘よ。まさか、これで私の夢が終わるの? 二度と近づくなって、そんな…………」

ローラは何か助けてくれる人はいないか、と周囲を見て──私に目をつけた。

「ね、ねえリナリア! 助けて! 私、別に口説いてなんかないわよね?」
「リナリア、私の背中に」

私に矛先が向けられた瞬間、ノエル様が私とローラの間に入ってローラの視線から遮ってくれた。

「ノエル様……」
「何それ……」

私が安心した表情になると、それを見ていたローラが眉を顰めた。

「なんであんたが幸せそうな顔をしてるのよ! グチャグチャに潰してやったのに! 何で険悪になってないの! どういうことよ! リナリア!」

怒りを剥き出しにしてローラは怒鳴るが、そんなことをしている間にも出口の方まで引きずられていく。
ローラは私に怒鳴るのをやめて、また言い訳を始めた。

「ち、違うんですこれは──!」

しかし誰もそんな言葉に耳を貸したりはしない。
ローラは叫びながら引きずられて会場から連れ出された。



そして事件があったものの、ローラが会場から追放されたことによりパーティーは徐々に落ち着きとり戻していった。
ローラを連れ出した使用人の人たちが戻ってきてアーノルド王子に謝罪する。

「アーノルド様、申し訳ありませんでした!」

使用人の人がアーノルド王子に謝った。
恐らくローラの侵入を許してしまったことについてだろう。

「いや、無理に追い出そうとすれば家同士のいざこざに発展しかねない。俺の明確な命令がない状況ならその行動が正解だ。謝罪はいらない。仕事に戻れ」
「ハイっ!」

アーノルド王子がそう言うと使用人達は元の仕事場所へと戻っていった。
そしてアーノルド王子は今度はイザベラ様の前にに片膝をついた。

「イザベラ、すまなかった」
「え?」
「一瞬とはいえ、あんな奴を近づかせてしまった。誓うが、俺はあんな奴に覚えはない。俺が愛している女性はイザベラだけだ。お前以上に素敵な女性は他にはいない」
「……はい。分かってます」

イザベラ様はアーノルド様の言葉に頬を染めながらも感激を受けたのか、目に涙が浮かんでいた。

「本当にあなたはずるいですね……いつもはそんな事で言わないのに」
「俺のイザベラへの愛を証明するにはこうするしか無かったんだ。」
「……」

イザベラ様の顔が赤くなった。
愛の告白の一部始終を見ていた私は、初めて見る愛の告白に興奮してノエル様に耳打ちをする。

「ア、アーノルド様……凄いです!」
「そうなのです。彼は時々、ああやってとんでもなく歯が浮くような台詞を吐くのです」
「……それはノエル様もですけど」
「何か言いましたか?」
「いえ、何も」
「……お前たち、うるさいぞ」

私たちの内緒話が聞こえていたのだろう、アーノルド王子が若干顔を赤らめて立ち上がった。
ちなみにイザベラ様はその十倍は赤くなっている。
本当にお似合いの二人だ。

その後、パーティーは何事もなく終了した。
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