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10話 メイドになりました。
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「ふんふん、ふーん……」
私は上機嫌に鼻歌を歌いながら廊下を歩く。
なぜ私がこれほど上機嫌なのかというと、久しぶりに人と話すことが出来たからだ。
先ほど私を部屋に案内してくれたアンナというメイドを探して使用人の待機部屋を見つけ、中にいたアンナに掃除道具とメイド服を借りたのだが、彼女は私に対して少し棘のある態度だった。
きっと私みたいな余所者が公爵様と婚約したのが気に入らないのだろう。
しかし実家ではずっと私は使用人の人から無視されてきたので、少し棘のある態度だったとしても反応してもらえて嬉しかった。
やはり人と話すのは楽しい。
そうして私は上機嫌で鼻歌を歌いながら廊下を歩いていたのだが、すれ違った男性の使用人にギョッとした目で見られてしまった。
鼻歌を歌っていたところを見られてしまった私は恥ずかしくなって俯き、そそくさと部屋まで戻ってきた。
掃除道具を床に下ろし、私は一息つく。
「ふぅ……まずはこのドレスを着替えないと」
私はローラの赤いドレスを見下ろす。
このドレスでは掃除は出来ないし、それに今後当分はこのドレスを社交界などで使うはずなので汚せない。
私はドレスを脱いでメイド服に着替えた。
赤いドレスはサイズが全く合っていなかったのでメイド服が合うかどうか疑問だったが、貸してもらえたメイド服はサイズがぴったりだった。
もしかしたらアンナはあの一瞬で私の服のサイズを測ったのかもしれない。
「恐るべしメイド……!」
メイド服に着替えたのでまずは最初にベットのシーツを洗うおうとシーツを剥がす。
「あ、井戸の場所を聞くの忘れてました……」
しかしそこで私はアンナに井戸の場所がどこだったか聞くのを忘れたことに気づいた。
この屋敷は広いので井戸を探しているうちに暗くなってくるかもしれない。
アンナならさっきの部屋のところにいるかもしれないので聞きに行くことにしよう。
私はシーツを抱えながら部屋を出て、さっきアンナがいた使用人の部屋と思わしきところへと向かった。
予想通りアンナは部屋にいた。
「アンナさん」
「へ?」
声をかけられたアンナが振り返り私を見ると、目を真ん丸にした。
「井戸の場所を聞くのを忘れてしまって……どこか教えて頂けますか?」
「そこの……中庭に……」
アンナは唖然としながら窓の外を指差す。
私も窓に近づいて下を見るとそこには井戸があった。
「ありがとうございます!」
私はアンナにお礼を言ってすぐに井戸へと向かった。
私が井戸のところまで来ると、井戸の近くには数人メイドがいた。
「すみません。洗濯道具を貸していただけませんか?」
「ええ。大丈夫よ」
「そこにあるのを使ってちょうだい」
「ありがとうございます」
私は洗濯するための道具を貸してもらえないか聞くと、彼女たちは快く貸してくれた。
深くお礼をして早速ベットのシーツを洗う。
ベットのシーツは今までに父やローラたちのものを七年間ずっと洗わされてきたので慣れている。
手際よくシーツを洗っていると私の様子を見ていたメイドの人たちが声をかけてきた。
「あなた、顔を見たことがないから新入りの子よね?」
「え? えっと……はい」
彼女たちは恐らく私がきているメイド服を見て新入りのメイドだと思ったのだろう。
私は公爵様の婚約者がシーツを洗っていては何かまずいことになりそうなので頷いておいた。
私が頷くと途端に彼女たちは目を輝かせた。
「新入りで若いのにこんなに手際が良いなんてあなたすごいわね!」
「ええ! まるで何年もメイドをやってきたみたいだわ!」
「あ、あはは……ありがとうございます。こういうのは慣れてますので」
そう言うのが少しぎこちなくなってしまったのはしょうがないだろう。
そのまま少しの間メイドの人たちとの談笑が始まった。
私にとってはこうして誰かと楽しくお話しする、と言うのが久しぶりだったので少し話し込んでしまった。
五分ほど話していると一人がシーツを見て気がついた。
「おっと、そうだ。シーツを干さなきゃいけないんだよね?」
「ごめんねぇ、話し込んじゃって」
「いえ、私も楽しかったので」
メイドの人たちは持ち場に戻って行った。
「よし、シーツを干しに行こう」
ついでに洗濯物を干すところも聞いていたので今度はバッチリだ。
そして洗濯物干し場に向かおうとした時、ふと上を見上げると窓からアンナが私を見下ろしていた。
私が微笑むとアンナはすぐに顔を引っ込めてしまった。
「どうしたんだろう……?」
私は首を傾げたがすぐに忘れて洗濯物干し場へと向かった。
「よい、しょと……」
私はシーツを干す。
その時風が吹いてシーツがふわりと広がった。
「気持ちいい……」
風に靡く髪の毛を耳にかける。
今日は天気がいい。
それに風もそこそこ吹いているので、シーツもすぐに乾くだろう。
「さて次は……」
風を感じるのも程々に、私は掃除へと戻る。
今度は床掃除をすることにした。
さっきの井戸に行ってバケツに水を汲み、雑巾で埃の溜まっている窓際や床を拭いて行く。
もちろん埃っぽい部屋なので予め窓は開けてある。
元々広い部屋ではないので雑巾掛け自体はすぐに終わり、部屋は埃がなくピカピカになった。
「ふぅ……綺麗になりましたね」
私は額の汗を拭って一息つく。
掃除した部屋を見渡すと達成感が湧いてきた。
実家で無理やり掃除させられていた時はなんとも思わなかったが、自分から何かを綺麗にする、というのは中々気持ちが良いものだ。
「もしかしたら私、お掃除が好きかもしれません。伯爵令嬢なのに」
私は自分で言ったことが少しおかしくなって笑ってしまう。
「あ、そうだ。このメイド服も洗って返さないといけません」
アンナから借りていたメイド服のことを思い出す。
アンナにはこのメイド服を洗って返す約束だったので、掃除が終わったから洗わないといけないはずなのだが……。
「あれ? でもこのメイド服を洗うには着替えなくてはいけないのでは?」
しかし私が今持っている服といえば、ドレスしかない。
「ど、どうしましょう……!」
私の目がドレスとメイド服の間を何度も往復する。
しかしいくら考えても答えが出ることは無かった。
「とりあえず、バケツの水を捨ててきましょう……」
どのみち掃除道具の後片付けはしなくてはならないので、とりあえずバケツの水を捨てることにして私は立ち上がり部屋を出る。
そして水が入ったバケツを運びながら私がどうしようかと廊下を歩いていると。
「ちょっとそこの貴方!」
「はい?」
肩に手を置かれた。
振り返るとそこには年をとったメイドがいた。
何やら焦っているようだ。
「貴方メイドよね? 今人手が足りないの! 手伝ってもらえるかしら?」
「え?」
私は上機嫌に鼻歌を歌いながら廊下を歩く。
なぜ私がこれほど上機嫌なのかというと、久しぶりに人と話すことが出来たからだ。
先ほど私を部屋に案内してくれたアンナというメイドを探して使用人の待機部屋を見つけ、中にいたアンナに掃除道具とメイド服を借りたのだが、彼女は私に対して少し棘のある態度だった。
きっと私みたいな余所者が公爵様と婚約したのが気に入らないのだろう。
しかし実家ではずっと私は使用人の人から無視されてきたので、少し棘のある態度だったとしても反応してもらえて嬉しかった。
やはり人と話すのは楽しい。
そうして私は上機嫌で鼻歌を歌いながら廊下を歩いていたのだが、すれ違った男性の使用人にギョッとした目で見られてしまった。
鼻歌を歌っていたところを見られてしまった私は恥ずかしくなって俯き、そそくさと部屋まで戻ってきた。
掃除道具を床に下ろし、私は一息つく。
「ふぅ……まずはこのドレスを着替えないと」
私はローラの赤いドレスを見下ろす。
このドレスでは掃除は出来ないし、それに今後当分はこのドレスを社交界などで使うはずなので汚せない。
私はドレスを脱いでメイド服に着替えた。
赤いドレスはサイズが全く合っていなかったのでメイド服が合うかどうか疑問だったが、貸してもらえたメイド服はサイズがぴったりだった。
もしかしたらアンナはあの一瞬で私の服のサイズを測ったのかもしれない。
「恐るべしメイド……!」
メイド服に着替えたのでまずは最初にベットのシーツを洗うおうとシーツを剥がす。
「あ、井戸の場所を聞くの忘れてました……」
しかしそこで私はアンナに井戸の場所がどこだったか聞くのを忘れたことに気づいた。
この屋敷は広いので井戸を探しているうちに暗くなってくるかもしれない。
アンナならさっきの部屋のところにいるかもしれないので聞きに行くことにしよう。
私はシーツを抱えながら部屋を出て、さっきアンナがいた使用人の部屋と思わしきところへと向かった。
予想通りアンナは部屋にいた。
「アンナさん」
「へ?」
声をかけられたアンナが振り返り私を見ると、目を真ん丸にした。
「井戸の場所を聞くのを忘れてしまって……どこか教えて頂けますか?」
「そこの……中庭に……」
アンナは唖然としながら窓の外を指差す。
私も窓に近づいて下を見るとそこには井戸があった。
「ありがとうございます!」
私はアンナにお礼を言ってすぐに井戸へと向かった。
私が井戸のところまで来ると、井戸の近くには数人メイドがいた。
「すみません。洗濯道具を貸していただけませんか?」
「ええ。大丈夫よ」
「そこにあるのを使ってちょうだい」
「ありがとうございます」
私は洗濯するための道具を貸してもらえないか聞くと、彼女たちは快く貸してくれた。
深くお礼をして早速ベットのシーツを洗う。
ベットのシーツは今までに父やローラたちのものを七年間ずっと洗わされてきたので慣れている。
手際よくシーツを洗っていると私の様子を見ていたメイドの人たちが声をかけてきた。
「あなた、顔を見たことがないから新入りの子よね?」
「え? えっと……はい」
彼女たちは恐らく私がきているメイド服を見て新入りのメイドだと思ったのだろう。
私は公爵様の婚約者がシーツを洗っていては何かまずいことになりそうなので頷いておいた。
私が頷くと途端に彼女たちは目を輝かせた。
「新入りで若いのにこんなに手際が良いなんてあなたすごいわね!」
「ええ! まるで何年もメイドをやってきたみたいだわ!」
「あ、あはは……ありがとうございます。こういうのは慣れてますので」
そう言うのが少しぎこちなくなってしまったのはしょうがないだろう。
そのまま少しの間メイドの人たちとの談笑が始まった。
私にとってはこうして誰かと楽しくお話しする、と言うのが久しぶりだったので少し話し込んでしまった。
五分ほど話していると一人がシーツを見て気がついた。
「おっと、そうだ。シーツを干さなきゃいけないんだよね?」
「ごめんねぇ、話し込んじゃって」
「いえ、私も楽しかったので」
メイドの人たちは持ち場に戻って行った。
「よし、シーツを干しに行こう」
ついでに洗濯物を干すところも聞いていたので今度はバッチリだ。
そして洗濯物干し場に向かおうとした時、ふと上を見上げると窓からアンナが私を見下ろしていた。
私が微笑むとアンナはすぐに顔を引っ込めてしまった。
「どうしたんだろう……?」
私は首を傾げたがすぐに忘れて洗濯物干し場へと向かった。
「よい、しょと……」
私はシーツを干す。
その時風が吹いてシーツがふわりと広がった。
「気持ちいい……」
風に靡く髪の毛を耳にかける。
今日は天気がいい。
それに風もそこそこ吹いているので、シーツもすぐに乾くだろう。
「さて次は……」
風を感じるのも程々に、私は掃除へと戻る。
今度は床掃除をすることにした。
さっきの井戸に行ってバケツに水を汲み、雑巾で埃の溜まっている窓際や床を拭いて行く。
もちろん埃っぽい部屋なので予め窓は開けてある。
元々広い部屋ではないので雑巾掛け自体はすぐに終わり、部屋は埃がなくピカピカになった。
「ふぅ……綺麗になりましたね」
私は額の汗を拭って一息つく。
掃除した部屋を見渡すと達成感が湧いてきた。
実家で無理やり掃除させられていた時はなんとも思わなかったが、自分から何かを綺麗にする、というのは中々気持ちが良いものだ。
「もしかしたら私、お掃除が好きかもしれません。伯爵令嬢なのに」
私は自分で言ったことが少しおかしくなって笑ってしまう。
「あ、そうだ。このメイド服も洗って返さないといけません」
アンナから借りていたメイド服のことを思い出す。
アンナにはこのメイド服を洗って返す約束だったので、掃除が終わったから洗わないといけないはずなのだが……。
「あれ? でもこのメイド服を洗うには着替えなくてはいけないのでは?」
しかし私が今持っている服といえば、ドレスしかない。
「ど、どうしましょう……!」
私の目がドレスとメイド服の間を何度も往復する。
しかしいくら考えても答えが出ることは無かった。
「とりあえず、バケツの水を捨ててきましょう……」
どのみち掃除道具の後片付けはしなくてはならないので、とりあえずバケツの水を捨てることにして私は立ち上がり部屋を出る。
そして水が入ったバケツを運びながら私がどうしようかと廊下を歩いていると。
「ちょっとそこの貴方!」
「はい?」
肩に手を置かれた。
振り返るとそこには年をとったメイドがいた。
何やら焦っているようだ。
「貴方メイドよね? 今人手が足りないの! 手伝ってもらえるかしら?」
「え?」
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