上 下
7 / 57

7話 公爵様は実は腹黒でした。

しおりを挟む
私は公爵様の表情を見て呆然とした声を出す。
公爵様の豹変ぶりに驚いていたからだ。
さっきまでの優しそうな笑顔から一転、表情は無表情になり、感情を感じさせない冷たい目で私を見つめていた。

「ですから、貴方のことを愛することはない、と言ったんです。これから何があろうと、ね」
「あの……」
「その様子、やはり知らなかったようですね」
「えっと……」
「病弱だったようなのでそれも仕方ないでしょう」

私が公爵様の豹変具合に困惑していると公爵様は私に説明し始めた。

「社交界において婚約者は重要なものです。婚約者の有無で他の貴族からの対応すら変わってくるほどに」
「そうなんですね……」
「そうです。ですから私も公爵家を継いだ今、早急に婚約者が必要なわけですが、公爵ともなればその地位に擦り寄って来る者が多く、そのため公爵の妻となる婚約者となれば慎重に選ばなければなりません。加えて私はこの容姿もありますので」
「はぁ……」

私は相槌を打つ。
確かに公爵様の容姿なら地位を抜きにしても多くの女性が婚約を結びたいと願うだろう。

「とにかく、公爵の婚約者は慎重に選ばなければならない。そのため、我が公爵家にはとある伝統ができました」
「それは、どんな伝統なのですか?」
「本当の婚約者が見つかるまでの猶予期間として、別の女性と婚約破棄前提で婚約する、という伝統です」
「まさか……」

公爵様は「もう分かりましたね?」とニッコリと笑う。

「そうです。あなたはその婚約破棄前提の婚約者ということです。ですので、この婚約は数年以内には破棄するつもりです。あぁ、もう婚約を無かったことにしようとしても無駄ですからね。もう婚約は成立しましたので。それとこの話は他言無用です。この婚約契約書にも他言は禁止と書いてありますから」

公爵様はヒラヒラと今私が婚約した紙を振る。
どうやら最初から契約した後に真実を話すつもりだったようだ。もし私以外の誰かが何も考えずこの契約書にサインしてしまったら相当ショックを受けることだろう。

「もちろん社交界など必要な時には婚約者としてちゃんと振る舞ってもらいます。それも契約内容に含まれていますので」

どうやらこの婚約の実態を聞いてから雑に振る舞ったりしように対策もされているらしい。本当に準備万端だ。

「あの、公爵様」

言葉を被せるのは悪いことだと分かっていたが何か勘違いをされてそうだったので、私は公爵様の話に割り込んだ。

「何でしょう」 
「えっと……私、知っています」
「え?」

一瞬、時が止まった気がした。

「ですから、この婚約がすぐに破棄されることは知っていました」
「……」

公爵様は私の言葉にピキリ、と固まっていた。
気まずい沈黙が私と公爵様の間に流れる。
そしてしばらく経ってからようやく公爵様は動き出した。

「どうして……」
「昨日、妹から聞きました。公爵様と一番最初に婚約した女性は必ずその後に婚約破棄される、と」
「違います。そうではありません。それならなぜ私との婚約を引き受けたんですか」

公爵様は平静を取り戻し私に質問してくる。

「えっと、それは……」

実家を出て自由になりたかったから、と言おうか私は迷っていた。
でも父からは絶対に私の扱いを外に話すな、と言われたし、それに私の家での扱いを聞いたら公爵様が婚約者として不適格と考えて、今すぐに婚約破棄されるかもしれない。
私は実家では貴族としてでは無く使用人として扱われてきた。
格式と伝統を重んじる公爵様がそんなことを聞いたら私みたいなのとはすぐに婚約破棄したくなるだろう。

「……」

公爵様の私を見る目が少し訝しげになってきた。
早く理由を言わないと。
必死に考えていると、私は思いついた。

「ホ、ホラ、公爵様と私が婚約すれば伯爵家の借金をなくしてくれる、という話でしたので!」

そう言えば最初は伯爵家の借金を無くす代わりに私を婚約者にしたいという話だったはずだ。
必死に捻り出したにしては説得力がある理由だろう。
しかし公爵様の目はいまだに私を疑っていた。
私は必死に言い訳を始める。

「婚約破棄されても一向に構いません! それどころか逆に嬉しいくらいです!」

だから婚約を無かったことにしないでください! という目で見ていると「これではどちらが婚約を申し込んだのか分かりませんね」と公爵様はため息をついた。

「……では、そういうことにしておきましょう」
「よかった……」

私は安心する。
ここで婚約が無かったことになったら私の自由になるという計画がなくなってしまう。

「とにかく、私は貴方を愛することはありません。当然基本貴方とは会いませんし、婚約者として接することもありません」
「そうなんですね……」
「……何故安心しているのですか」

基本私と会うことはない、と聞いてホッと安心していた私に公爵様は訝しげに眉を顰めた。

「いえ、もっと酷い扱いをされると思っていたので、基本接することはないと聞いて安心したと言いますか……」
「……私が貴方に無体を働くと?」

公爵様は私の言葉に低い声で質問してきた。

「はい。もっと洗濯をさせられたり、料理を運ばされたりするのかと」

私がそう答えると公爵様は力が抜けたようにため息をついた。
何かおかしなことを言っただろうか。

「……そんなことはしません。たとえ婚約破棄前提だったとしても不当な扱いをするつもりはありません」
「それは良かったです」

公爵様は咳払いをして切り替えた。

「んんっ……それでは説明をさせていただきます。まずはあなたの部屋ですが、空き部屋を掃除させておきましたのでそこを使ってください。荷物の運び込ませて……とそう言えば、貴方は荷物が無かったんでしたよね」
「はい、私の荷物はこれくらいで……」

私は今着ている赤いドレスとペンダントに目を向ける。

「……言っておきますが、公爵家の金を目当てにしているようならそれは無駄ですよ。無駄遣いはさせないように見張をつけておきますので」

どうやら勘違いをされているらしい。
私が荷物を持って来なかったのは公爵家の金で豪遊しようと考えていると思われているようだ。

「ち、違います! 何なら私は平民の服でも構いませんので! 装飾品もいらないです!」

屋敷では平民の服よりもボロボロのものを着せられていたのだ。逆に私にとっては平民の服の方が上等だ。

「いえ、そこまでは言っていないのですが……まぁでも装飾品が要らないというのは同意できます。貴方の髪に勝る装飾品なんてそうそう無いでしょう」
「……」

私は固まった。
公爵様も自分がどんなことを言ったのか理解したのか、苦い表情になった後咳払いをして仕切り直した。

「んんっ。とにかく、話を戻しましょう。服については無駄遣いは認めませんが、最低限の服は買いますし、装飾品も同様です。夜会のドレスなどは必要に応じて購入します。それでいいですね」
「私は別に平民の服でも……」
「いいですね」
「はい……」

有無を言わさない圧力により、私は頷かざるを得なかった。
笑顔なのに圧力をかけれるなんて、やはり公爵の座についているだけあると言うべきだろうか。

「では次に部屋について説明させていただきます。部屋は屋敷の中の空いている部屋を使ってもらいます。掃除は予め使用人にさせてますので、もう使えるかと思います」
「あ、ありがとうございます……」

まさかこの屋敷の中で部屋を与えてもらえるとは。
実家のようなボロ小屋を与えらることはないと分かっていたけど、改めて屋敷の中に部屋を貰えるというのは嬉しいものだった。

「それと食事についてですが食事は別々にとりましょう。別に本当の婚約者ではないで」
「はい、分かりました」
「そして婚約者としての振る舞いを心がけてください。この屋敷に男性を連れ込んだりすることは禁止させていただきます」
「それは大丈夫です」

男性を連れ込む、というところの意味が分からなかったけど、要は婚約者として節度のある振る舞いをしろ、ということだろう。
そんなことをするつもりは全く無い。

「その公爵様、という呼び方についてですが、人前ではノエル、と呼ぶようにしてください。いずれ社交界に出ることになると思いますがその時に公爵様、と呼んでいては婚約者らしくないので」
「わ、分かりました。公爵様……」
「それでは部屋に案内します。メイドについて行ってください」

私は公爵様の書斎を出る。
すると扉の前には一人のメイドが立っていた。
黒色の長髪で、瞳は私を睨むように吊りあがっていた。

(怒らせたら怖そうだなぁ……)

私はボンヤリとそんな感想を抱いた。

「メイドのアンナです」
「初めまして、公爵様の婚約者となったリナリアと申します。よろしくお願いします」

私はアンナに挨拶をする。
するとアンナが眉を顰めた気がしたのだが、気のせいだろうか。
しかしアンナをもう一度見た時には真顔だったのでやはり気のせいだったのだろう。

「こちらです」

私はメイドに従って歩いていく。
歩いている時間はかなり長く、屋敷の端まで来てしまった。
まあ公爵家の屋敷だ。空いている部屋が恐らく屋敷の端の方にしか残っていなかったのだろう。

「ここがリナリア様のお部屋です」
「ありがとうございます。ここで大丈夫ですので」
「また何かありましたらお呼びください」

アンナはお辞儀をして去っていく。
私は自分の部屋の扉を開けた。
しかし──。

「あれ?」

公爵様から掃除されている、と聞かされていた部屋は埃まみれで、全く掃除がされていなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今さら後悔しても知りません 婚約者は浮気相手に夢中なようなので消えてさしあげます

神崎 ルナ
恋愛
旧題:長年の婚約者は政略結婚の私より、恋愛結婚をしたい相手がいるようなので、消えてあげようと思います。 【奨励賞頂きましたっ( ゚Д゚) ありがとうございます(人''▽`)】 コッペリア・マドルーク公爵令嬢は、王太子アレンの婚約者として良好な関係を維持してきたと思っていた。  だが、ある時アレンとマリアの会話を聞いてしまう。 「あんな堅苦しい女性は苦手だ。もし許されるのであれば、君を王太子妃にしたかった」  マリア・ダグラス男爵令嬢は下級貴族であり、王太子と婚約などできるはずもない。 (そう。そんなに彼女が良かったの)  長年に渡る王太子妃教育を耐えてきた彼女がそう決意を固めるのも早かった。  何故なら、彼らは将来自分達の子を王に据え、更にはコッペリアに公務を押し付け、自分達だけ遊び惚けていようとしているようだったから。 (私は都合のいい道具なの?)  絶望したコッペリアは毒薬を入手しようと、お忍びでとある店を探す。  侍女達が話していたのはここだろうか?  店に入ると老婆が迎えてくれ、コッペリアに何が入用か、と尋ねてきた。  コッペリアが正直に全て話すと、 「今のあんたにぴったりの物がある」  渡されたのは、小瓶に入った液状の薬。 「体を休める薬だよ。ん? 毒じゃないのかって? まあ、似たようなものだね。これを飲んだらあんたは眠る。ただし」  そこで老婆は言葉を切った。 「目覚めるには条件がある。それを満たすのは並大抵のことじゃ出来ないよ。下手をすれば永遠に眠ることになる。それでもいいのかい?」  コッペリアは深く頷いた。  薬を飲んだコッペリアは眠りについた。  そして――。  アレン王子と向かい合うコッペリア(?)がいた。 「は? 書類の整理を手伝え? お断り致しますわ」 ※お読み頂きありがとうございます(人''▽`) hotランキング、全ての小説、恋愛小説ランキングにて1位をいただきました( ゚Д゚)  (2023.2.3)  ありがとうございますっm(__)m ジャンピング土下座×1000000 ※お読みくださり有難うございました(人''▽`) 完結しました(^▽^)

ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?

望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。 ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。 転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを―― そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。 その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。 ――そして、セイフィーラは見てしまった。 目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を―― ※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。 ※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)

聖女に選ばれなかったら、裏のある王子と婚約することになりました。嫌なんですけど。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「エミュシカ、君は選ばれなかった」 ほぼ確定だったはずの聖女に選ばれず、王太子の婚約者になってしまった。王太子には愛する人がいて、おまけに裏表が激しい。エミュシカだけに聞こえるように「君を愛することはないだろう」と囁いた。なるほど……?

逆行令嬢は何度でも繰り返す〜もう貴方との未来はいらない〜

みおな
恋愛
 私は10歳から15歳までを繰り返している。  1度目は婚約者の想い人を虐めたと冤罪をかけられて首を刎ねられた。 2度目は、婚約者と仲良くなろうと従順にしていたら、堂々と浮気された挙句に国外追放され、野盗に殺された。  5度目を終えた時、私はもう婚約者を諦めることにした。  それなのに、どうして私に執着するの?どうせまた彼女を愛して私を死に追いやるくせに。

【完結】妹にハメられて、わたくしは幸せになりました〜婚約破棄断罪劇の裏の裏〜

杜野秋人
恋愛
「血を分けた実の妹に陰でこのような仕打ちをするような者など、私の皇妃として、将来の皇后として相応しいとは言えぬ!よって、今この場においてそなたとの婚約を破棄する!」 先ほどまで楽しげに談笑していたはずの婚約者は、わたくしを睨みつけてそう宣言なさいました。 わたくしは妹を虐めてなどいません。けれど彼女の腕には確かに鞭の跡が。 わたくしではないとするならば、信じたくはありませんがお兄様しかおりません。 であれば、わたくしが罪を被らねば。将来公爵家を継ぐお兄様に瑕疵をつけるわけには参りませんもの。 ええ、そう。わたくしが耐えれば済む話なのです。 ですが悔しさのあまり、涙がこぼれます。 なぜわたくしが、このような目に遭わなければならないのか。 婚約者であるルートヴィヒ皇子はわたくしとの婚約を破棄し、代わって妹と婚約すると宣言なさいました。それを陛下もお認めになって。 ああ、わたくしの人生もここまでですわね。 ですがわたくしへの罰として殿下が宣言なさったのは、辺境伯領へ流罪とし、国の守りたる辺境伯アードルフ様に嫁ぐこと。 えっ、待って? 本当によろしいのですか? それってわたくし的には、むしろご褒美なんですが!? この時、冤罪により断罪されたシャルロッテは知らなかった。 この婚約破棄の裏側で多くの“陰謀”が蠢いていたことを。 それは彼女には予想もつかない、壮大なまでのスケールに発展していて⸺!? ◆拙作『物語は始まらずに終わる』に登場したハインリヒ皇子の弟のルートヴィヒ皇子とその婚約者の物語。『物語は〜』から約3年後の話になります。 ちなみにこのふたりの弟が『わたくしの望みはただひとつ!』の皇弟マインラートです。 ◆テンプレに則った「妹に冤罪をかけられて婚約破棄される物語」ですが、ざまあなしのみんなが幸せになるハッピーエンドの物語です。 ◆書けない病で『熊男爵の押しかけ幼妻』の執筆が滞っているので、リハビリがてらプロットだけ作って放置していた話を仕上げてみました。 どんどん話が長くなりまして、全34話の中編になりました(爆)。8/16完結。 ◆この物語は小説家になろうでも公開します。なろう版は全32話で8/15に完結しました。 カクヨムでも公開しました。

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

身分を捨てて楽になりたい!婚約者はお譲りしますわね。

さこの
恋愛
 ライアン王子には婚約者がいる。  侯爵家の長女ヴィクトリアと言った。  しかしお忍びで街に出て平民の女性ベラと出あってしまった。  ベラと結婚すると国民から人気になるだろう。シンデレラストーリだ。  しかしライアンの婚約者は侯爵令嬢ヴィクトリア。この国で5本指に入るほどの名家だ。まずはヴィクトリアと結婚した後、ベラと籍を入れれば問題はない。  そして結婚式当日、侯爵家の令嬢ヴィクトリアが来るはずだった結婚式に現れたのは……  緩い設定です。  HOTランキング入り致しました‪.ᐟ‪.ᐟ ありがとうございます( .ˬ.)"2021/12/01

処理中です...