冷徹王太子の愛妾

月密

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四十二話(閲覧注意)

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 窓もなく薄暗い、剥き出しの石壁と石畳に囲われた部屋。調度品などはほぼなく、部屋の真ん中に大きなベッドが配置されているだけだ。そしてベルティーユはそのベッドの上で目を覚ました。

「ダメ……外れない」

 足首にはあの時と同じで足枷が嵌められている。どうにかして外そうと何度も試みるが、やはり鍵がなければ無理なようだ。

(此処は何処なの)

 一旦足枷は諦めて部屋の中を探ろうとベッドから下りるが鎖の長さが足りず壁にも扉にも手は届かない。そうこうしている内に、彼が戻って来てしまった。
 部屋の中に入って来ると一瞬目を見開き、細める。ゆったりとした足取りで近付いて来ると、ベルティーユの前で足を止めた。

「ベル、もしかして逃げようとしていたのかな」
「っ……」

 頬へと手を伸ばしてくるが、ベルティーユは顔を背けた。

「悪い子だ。本当に仕方がないな……君にはちゃんと躾をしてあげないといけないね」


 乱暴に腕を掴まれベッドの上に放られて倒れ込む。慌てて身体を起こそうとするもクロヴィスが馬乗りになり、最も簡単に手首を頭上で押さえ込まれ縛られてしまう。ベルティーユは必死に足掻こうと身体を揺するがびくともすることは無い。
 
「はぁっ……久々のベルの匂いだ」

 クロヴィスはベルティーユの胸元を引っ張り大きく開くと、両手で乳房を掴み真ん中に顔を埋め何度も深く息を吸う。

「ああ、甘い匂いとこの柔らかい感触……堪らないっ……」

 息遣いが荒くなるクロヴィスは、焦る様にしながらズボンのベルトに手を掛け外す。そして既に固く反り上がっている陰茎をベルティーユの顔の前に突き出した。

「ほら見てよ、ベルの所為でもうこんなになっちゃった……舐めて」
「っ、嫌!」

 唇に先端を擦り付けられると、ねめりとした感覚に顔を歪ませる。

「前に教えたよね? それに兄さんにもご奉仕していたんだろう? ならどうするか分かるよね? ねぇ、ベル……この口で兄さんの肉棒を頬張って夢中でしゃぶりついたんだよね? 僕のとどっちが美味しいか教えてよ。ほら、あ~んしてごらん」
「やっ、んッ……」

 口をキツく閉じるが、指でこじ開けられる。

「君の大好きな、僕の肉棒だよ…………ああっ! ベルの口の中、温かくて……ヌルヌルして気持ち、善い……」
「んっ、ふッ……っ」

 喉奥まで陰茎を押し込まれ苦しさから涙が溢れ出す。どうにかして逃れようと身動ぐが、頭を確りと掴まれ彼は腰を振り続ける。

「はぁっ……は、あっあぁ……ベル、ベル、ベルっ……ダメだ、もう射精そうっ、射精す、射精すよ、ベルっ、飲んで、僕の精子っ、ゔッ‼︎」
「ん"ッ⁉︎」

 生温い白濁したドロドロの液体が口の中に流し込まれていく。気持ちが悪くて吐き出そうとするが、鼻を塞がれ完全に息が出来ない様にさせられ飲む他なかった。
 クロヴィスは陰茎を握り扱きながら残りの精液を搾り出す。

「はは、僕の精子は美味しいかい? 一滴残らずよく味わって飲むんだよ」

 ようやく気が済んだのか、ちゅぽッと音を立てて彼はベルティーユの口から陰茎を取り出した。その瞬間、ベルティーユは咳き込みながら大きく息をする。

「はぁっ、はぁ……」
「今日はここまでにしておこうか。時間はたっぷりとあるんだし、愉しみはとっておかなくちゃ勿体無い。さあ、ベル。もう寝る時間だよ」
「え……っ⁉︎」

 微笑みながら懐からナイフを取り出すと、ベルティーユのドレスを引き裂いていく。少しでも身動げば刃が肌に触れそうだ。

「こんな物は邪魔なだけで必要ないからね」

 そう言って自らの衣服も全て脱ぎ捨てた。互いに一糸纏わぬ姿になると、彼は抱き寄せる様にして腕を伸ばしてきたが咄嗟に払い除けると頬を叩かれた。その顔からは笑みは消え、冷たく鋭い眼差しを向けられる。

「駄々を捏ねるなんてやっぱり悪い子だね」
「っ……」
「でも大丈夫だよ。どんなに君が悪い子でも、僕は絶対に見捨てたりしないから……」

 だが直ぐに虚ろな笑みを浮かべると、ベルティーユをその胸に抱き眠りに落ちた。

 

 
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