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シンデレラ視点~舞踏会・前編~
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生まれて初めて、告白されました。
一瞬、内容が「あれ?もしかして、けなされているのでしょうか?」とも思いましたが、ネズッチさん流の告白だったのだと思います。
好意を感じる着眼点の独特さは、ネズッチさんらしいですし。どんなダメな自分でも受け入れてもらえるのかもしれないと感じました。
ネズッチさんに告白された日の夜は、気持ちがフワフワして眠れませんでした。
翌日は、屋敷の中も舞踏会へ行くための準備で、義母も義姉も舞い上がっているようでした。
今日のために義母や義姉は新しい豪奢なドレスを仕立てたようで、どこにそんなにお金があったのかを不思議に思いながら着付けを手伝いました。
「さっさと手伝いなさいよ!この薄汚い、役立たずが!」と、いつもの様に義姉に罵られましたが、ネズッチさんからの告白パワーで心が浮き立っているので、痛くも痒くもありません。
義母や義姉の慌ただしい外出を玄関で見送った後、バッファローゴローとファーストチッキンとメーちゃんの餌やりに家の裏手に行きました。今日はバタバタしていたので、いつもよりだいぶ遅い餌やりになってしまい、反省です。
家の裏手の小屋に着くと、玄関の方で馬車に乗り込みながら義母と義姉の話す、意地悪そうな声が聞こえてきました。外出に興奮してるためか、いつもより3人のかん高い声がよく響いてます。
「それにしても、ドレスが間に合ってよかったわ!」
「そうね。シンデレラを娼館に売り飛ばす手筈がちゃんと整って、まとまったお金が手に入ってよかったわ」
「ふふ、憐れよねー」
「だってあの子、自分から言い出したのよ。17歳になったら屋敷の外で働きたいって!娼館という名の外の働く場所を斡旋してあげたのだから、感謝されても良いくらいだわ」
「あの子、来週が17歳の誕生日らしいじゃない?この事知ったら、どんな顔するかしら?」
義姉の悪意に充ちたその言葉と共に、バタンと馬車の扉が締まり、出発した馬車の音が遠ざかって行きました。
私は全身に、冷水を被せられたような心地でした。
義母の冷たい態度も「外で働いた時に苦労しないように、あえて厳しく接して鍛えてくれているのかもしれません」などと、甘く捉えていた自分を殴ってやりたい気分です。
バッファローゴローの飼葉桶を持って、凍りついたように立ちすくんでいた私の耳に、20時を知らせる鐘の音が聞こえてきました。
「ネズッチさん·····。ネズッチさんに話を聞いてもらいたい·····」
私は屋根裏部屋に駆け上がりましたが、いつもの窓にネズッチさんの姿はありませんでした。
「ネズッチさん、来る途中に足を滑らせて窓から庭に落ちたのでしょうか?屋根裏の窓から落ちた衝撃で、内臓破裂していないか心配です·····」
私はそんな事をブツブツとつぶやきながら、ネズッチさんを探して庭を歩いていました。すると、バッファローゴロー達の小屋の前辺りで、目の前に突然、人が現れました。
「ど、どなたですか?」
その人はスキンヘッドに筋肉ムキムキの大男で、黒いローブを着ています。片目は潰れていて、裏稼業に関わる人間臭がプンプンしていました。
人を見た目で判断してはいけないと思いますが、先程の義母達の話からして私を娼館に攫いに来た人なのではないかと疑ってしまいます。
勝手に我が家の庭に、不法侵入してるわけですし、正当防衛です。
私は、近くに落ちていたシャベルを拾い上げ、上段に構えました。
「ガハハ、威勢のいい嬢ちゃんだ!そう、警戒すんな。俺はこういう者だ!」
ダミ声で、その人は黒いローブの胸元に手を入れて、謎の物体を取り出し、堂々と掲げました。
その物体はピンク色の短めの杖で、先端に大きお星様の形の透明なガラスがくっついています。
「こういう者だ!」と堂々と言われましても、その物体を見ても、どういう人なのかサッパリ分かりません。
すると男の人は、畑に向かって杖を振りながら言いました。
「俺は、この国で唯一の魔法使いだ。ビビデバビデブー」
杖の先端の星が輝き、ピンク色の光がカボチャに向かって噴出しました。そして、あっという間に立派な馬車になってしまったのです。
「ま、魔法使いですか!?あの、ネズッチさんをネズミに変えたのも、あなたですか?」
「ああそうだ。そういえば、ネズミなら今日は来ねぇぜ?」
「ネズッチさんに何かしたのですか??」
私の問いかけに魔法使いさんは、ニヤリと黒い笑みを作りました。
「嬢ちゃんは随分、ネズミを信頼してるようだが、大丈夫か?あいつの正体知らないんだろ?ネズミに変身させられてるなんて、相当悪いことしてきた罰かもしれねぇぜ?」
「確かにそうかもしれません·····でも、ネズッチさんは良い方だと思います·····」
私は色々なことがありすぎて、何を信じていいか分からなくなってきてました。そんな私に魔法使いさんが、ドスの効いた声で話しかけます。
「俺は嬢ちゃんを、舞踏会に連れに来たんだよ。行ってみたいだろ?王城に」
「王城に行ってみたい気持ちはありますが、ネズッチさんが行かないで欲しいと言ってましたし·····」
「女の行動を制限する男なんて、ろくな奴じゃねぇぜ?嬢ちゃん『すり込み』って知ってるか?ひよこが初めて見た物を親だと思いついて行くやつだ。それと同じだ。嬢ちゃんは他の男を知らねぇから、ネズミが良く見えるんだよ」
「確かに、私は他の男の人をよく知らないです·····」
「噂に名高いイケメン王子様とかに会ってみて、それでもネズミが良いって思えたんなら、俺だって嬢ちゃんの気持ちを信じて応援してやるよ」
「ネズッチさんを、人間に戻してくださるって事ですか?」
「ああ。そうだな。·····って、しまったな。人間に戻す約束は、するつもりはなかったんだが。嬢ちゃんは、意外と油断ならない性格してるな。·····まぁ、いい。イケメン王子様と会った後でも嬢ちゃんが、『イケメン王子様より正体不明のボロネズミの方が良い』と迷いなく言えるなら、考えてやらなくもない」
魔法使いさんはそう言って、私を見つめました。私としても、このチャンスを逃す訳にはいきません。
「分かりました。約束ですよ。約束を違えたら、お互い小指をつめましょう」
「おいおい、嬢ちゃん!どこでそんな言葉覚えたんだ」
「父の日記帳に『東国の裏稼業の人間は、約束を違えたとき小指を切り落とす』と書いてありました」
「ガハハハハ·····見かけによらず肝っ玉のふてぇ嬢ちゃんだ!気に入った!約束しよう。そうと決まれば、早く支度しねぇと舞踏会が終わっちまう。·····そこの動物達にも協力してもらうぜ。ビビデバビデブー」
魔法使いさんがそう言って杖を振ると、バッファローゴローとメーちゃんは立派な白馬2頭に、ファーストチッキンは小綺麗な馭者に変身してしまいました。
ファーストチッキンは姿は馭者になりましたが「コケ?コケ?」と鳴いていて、言葉は鶏のままのようです。
「あのー、3匹とも、ちゃんと元に戻りますよね?」
「心配すんな。12時になったら魔法は自動で解ける。あー、嬢ちゃんのドレスも作らないとな。ビビデバビデブー」
魔法使いさんが杖を振ると、私のカラダがピンク色の光に包まれました。光がおさまる頃にはアイスブルーの煌めく綺麗なドレスを私は身にまとっていました。
「こんな綺麗なドレスを着たのは、生まれて初めてです。ありがとうございます」
「あ!靴を忘れてたな。そのボロ靴のままじゃあ、いけねぇな。ついでにダンスが上手になる魔法でも付与しておいてやるか」
魔法使いさんが再び杖を振ると、私の靴がピンク色の光に包まれ、光がおさまると、そこにはガラスの靴がありました。
「しまった!ちょっと魔力を込めすぎたな。靴だけは12時過ぎても消えないかもしれねぇな。·····まぁ、いいか。嬢ちゃん、行ってこい!」
魔法使いさんに背中を押されるまま、私は馬車に乗り込み、王城に向かったのでした。
一瞬、内容が「あれ?もしかして、けなされているのでしょうか?」とも思いましたが、ネズッチさん流の告白だったのだと思います。
好意を感じる着眼点の独特さは、ネズッチさんらしいですし。どんなダメな自分でも受け入れてもらえるのかもしれないと感じました。
ネズッチさんに告白された日の夜は、気持ちがフワフワして眠れませんでした。
翌日は、屋敷の中も舞踏会へ行くための準備で、義母も義姉も舞い上がっているようでした。
今日のために義母や義姉は新しい豪奢なドレスを仕立てたようで、どこにそんなにお金があったのかを不思議に思いながら着付けを手伝いました。
「さっさと手伝いなさいよ!この薄汚い、役立たずが!」と、いつもの様に義姉に罵られましたが、ネズッチさんからの告白パワーで心が浮き立っているので、痛くも痒くもありません。
義母や義姉の慌ただしい外出を玄関で見送った後、バッファローゴローとファーストチッキンとメーちゃんの餌やりに家の裏手に行きました。今日はバタバタしていたので、いつもよりだいぶ遅い餌やりになってしまい、反省です。
家の裏手の小屋に着くと、玄関の方で馬車に乗り込みながら義母と義姉の話す、意地悪そうな声が聞こえてきました。外出に興奮してるためか、いつもより3人のかん高い声がよく響いてます。
「それにしても、ドレスが間に合ってよかったわ!」
「そうね。シンデレラを娼館に売り飛ばす手筈がちゃんと整って、まとまったお金が手に入ってよかったわ」
「ふふ、憐れよねー」
「だってあの子、自分から言い出したのよ。17歳になったら屋敷の外で働きたいって!娼館という名の外の働く場所を斡旋してあげたのだから、感謝されても良いくらいだわ」
「あの子、来週が17歳の誕生日らしいじゃない?この事知ったら、どんな顔するかしら?」
義姉の悪意に充ちたその言葉と共に、バタンと馬車の扉が締まり、出発した馬車の音が遠ざかって行きました。
私は全身に、冷水を被せられたような心地でした。
義母の冷たい態度も「外で働いた時に苦労しないように、あえて厳しく接して鍛えてくれているのかもしれません」などと、甘く捉えていた自分を殴ってやりたい気分です。
バッファローゴローの飼葉桶を持って、凍りついたように立ちすくんでいた私の耳に、20時を知らせる鐘の音が聞こえてきました。
「ネズッチさん·····。ネズッチさんに話を聞いてもらいたい·····」
私は屋根裏部屋に駆け上がりましたが、いつもの窓にネズッチさんの姿はありませんでした。
「ネズッチさん、来る途中に足を滑らせて窓から庭に落ちたのでしょうか?屋根裏の窓から落ちた衝撃で、内臓破裂していないか心配です·····」
私はそんな事をブツブツとつぶやきながら、ネズッチさんを探して庭を歩いていました。すると、バッファローゴロー達の小屋の前辺りで、目の前に突然、人が現れました。
「ど、どなたですか?」
その人はスキンヘッドに筋肉ムキムキの大男で、黒いローブを着ています。片目は潰れていて、裏稼業に関わる人間臭がプンプンしていました。
人を見た目で判断してはいけないと思いますが、先程の義母達の話からして私を娼館に攫いに来た人なのではないかと疑ってしまいます。
勝手に我が家の庭に、不法侵入してるわけですし、正当防衛です。
私は、近くに落ちていたシャベルを拾い上げ、上段に構えました。
「ガハハ、威勢のいい嬢ちゃんだ!そう、警戒すんな。俺はこういう者だ!」
ダミ声で、その人は黒いローブの胸元に手を入れて、謎の物体を取り出し、堂々と掲げました。
その物体はピンク色の短めの杖で、先端に大きお星様の形の透明なガラスがくっついています。
「こういう者だ!」と堂々と言われましても、その物体を見ても、どういう人なのかサッパリ分かりません。
すると男の人は、畑に向かって杖を振りながら言いました。
「俺は、この国で唯一の魔法使いだ。ビビデバビデブー」
杖の先端の星が輝き、ピンク色の光がカボチャに向かって噴出しました。そして、あっという間に立派な馬車になってしまったのです。
「ま、魔法使いですか!?あの、ネズッチさんをネズミに変えたのも、あなたですか?」
「ああそうだ。そういえば、ネズミなら今日は来ねぇぜ?」
「ネズッチさんに何かしたのですか??」
私の問いかけに魔法使いさんは、ニヤリと黒い笑みを作りました。
「嬢ちゃんは随分、ネズミを信頼してるようだが、大丈夫か?あいつの正体知らないんだろ?ネズミに変身させられてるなんて、相当悪いことしてきた罰かもしれねぇぜ?」
「確かにそうかもしれません·····でも、ネズッチさんは良い方だと思います·····」
私は色々なことがありすぎて、何を信じていいか分からなくなってきてました。そんな私に魔法使いさんが、ドスの効いた声で話しかけます。
「俺は嬢ちゃんを、舞踏会に連れに来たんだよ。行ってみたいだろ?王城に」
「王城に行ってみたい気持ちはありますが、ネズッチさんが行かないで欲しいと言ってましたし·····」
「女の行動を制限する男なんて、ろくな奴じゃねぇぜ?嬢ちゃん『すり込み』って知ってるか?ひよこが初めて見た物を親だと思いついて行くやつだ。それと同じだ。嬢ちゃんは他の男を知らねぇから、ネズミが良く見えるんだよ」
「確かに、私は他の男の人をよく知らないです·····」
「噂に名高いイケメン王子様とかに会ってみて、それでもネズミが良いって思えたんなら、俺だって嬢ちゃんの気持ちを信じて応援してやるよ」
「ネズッチさんを、人間に戻してくださるって事ですか?」
「ああ。そうだな。·····って、しまったな。人間に戻す約束は、するつもりはなかったんだが。嬢ちゃんは、意外と油断ならない性格してるな。·····まぁ、いい。イケメン王子様と会った後でも嬢ちゃんが、『イケメン王子様より正体不明のボロネズミの方が良い』と迷いなく言えるなら、考えてやらなくもない」
魔法使いさんはそう言って、私を見つめました。私としても、このチャンスを逃す訳にはいきません。
「分かりました。約束ですよ。約束を違えたら、お互い小指をつめましょう」
「おいおい、嬢ちゃん!どこでそんな言葉覚えたんだ」
「父の日記帳に『東国の裏稼業の人間は、約束を違えたとき小指を切り落とす』と書いてありました」
「ガハハハハ·····見かけによらず肝っ玉のふてぇ嬢ちゃんだ!気に入った!約束しよう。そうと決まれば、早く支度しねぇと舞踏会が終わっちまう。·····そこの動物達にも協力してもらうぜ。ビビデバビデブー」
魔法使いさんがそう言って杖を振ると、バッファローゴローとメーちゃんは立派な白馬2頭に、ファーストチッキンは小綺麗な馭者に変身してしまいました。
ファーストチッキンは姿は馭者になりましたが「コケ?コケ?」と鳴いていて、言葉は鶏のままのようです。
「あのー、3匹とも、ちゃんと元に戻りますよね?」
「心配すんな。12時になったら魔法は自動で解ける。あー、嬢ちゃんのドレスも作らないとな。ビビデバビデブー」
魔法使いさんが杖を振ると、私のカラダがピンク色の光に包まれました。光がおさまる頃にはアイスブルーの煌めく綺麗なドレスを私は身にまとっていました。
「こんな綺麗なドレスを着たのは、生まれて初めてです。ありがとうございます」
「あ!靴を忘れてたな。そのボロ靴のままじゃあ、いけねぇな。ついでにダンスが上手になる魔法でも付与しておいてやるか」
魔法使いさんが再び杖を振ると、私の靴がピンク色の光に包まれ、光がおさまると、そこにはガラスの靴がありました。
「しまった!ちょっと魔力を込めすぎたな。靴だけは12時過ぎても消えないかもしれねぇな。·····まぁ、いいか。嬢ちゃん、行ってこい!」
魔法使いさんに背中を押されるまま、私は馬車に乗り込み、王城に向かったのでした。
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