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私を形成してるモノ
あとがき。
しおりを挟むここまでお読みいただき、ありがとうございました。
このお話は縁あって自分の中にずっとあった気持ちに大幅なフィクション的な加筆を施して書き上げたお話です。
作中最後にある通り、執筆当時は母の日が近づいていたので何やら丁度いい様な気持ちになったのです。
フィクションを書くに当たって私はよく自分の一部を作品の中に織り交ぜるのですが、今回は『母への感謝』でした。
私の母は美咲のように口煩くはありませんでした。
弟には色々と言っていた記憶がありますが、私には割と放任主義だったと思います。
しかし上京し、気が付きました。
母はちゃんと私に大切な事は教えてくれていたのだと。
上京してすぐ生活に困る事が無かったのも、自分の持つ常識も。
はたから見るとちょっと変わったものが多いようですが、変わっているとは言っても『いい意味で』とよく言われます。
良くも悪くも家庭環境は自分の礎を築くもので、両親の常識が自分の常識の基準になる。
年を追えば追うほどにそれを感じて、密かに親に感謝しています。
しかしそれを言葉にするのはちょっと恥ずかしい。
という訳で、教えてもいない趣味の小説投稿にぶつけたという訳です。
世のお母さん方、きっと貴方の娘や息子もただ恥ずかしいっていうだけで心の中では感謝しています。
その片鱗を見たと思って、どうか受け取っていただければ。
そして世の娘さんや息子さん。
明日は母の日です、ちょっとプレゼントでもどうですか?
機会があれば父についても何かちょっと書きたいですね。
どうだろう、6月までにまとまった時間があれば良いんですけど……。
もし「父親編も読んでみるよ」と思ってくださった方は、是非とも6月をお待ち下さい。
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みんなの感想(1件)
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感想、ありがとうございます。
kunoenokouさんの感想、嬉しく思いながら読ませていただきました。
歳を重ねて色々な方との付き合いや繋がりもできて、そうして初めて自分にとっての常識が決して世間一般の常識ではないと気がつく。
悪いことはともかくとして、良い習慣を指摘されると「普通はそんなもの?」と思いつつも何だかちょっと嬉しいやら照れくさいやら。
最近のそんな自分エピソードでフィクションで飾り付けて書き上げた作品でしたが、他の誰かの心に触れるものが書けて「書いてよかった」と思わせて貰えました。
『母は子が何歳になっても母』という言葉は何だかとても感慨深いですね。
それもきっと年を取るにつれて実感することなのでしょう。
「年は取りたくないものだ」なんてよく言いますが、年を取ることもそう悪い事ではないよと今は割と思っています。