追放殿下は隣国で、セカンドライフを決意した。 〜そしてモフっ子と二人、『ずっとやりたかった10の事』を叶える事にします〜

「アルド、お前には失望した」
 婚約者の不正を告発した俺は、逆に悪者に仕立て上げられ父である国王から臣籍降下を言い渡された。

 頭が真っ白になった。
 国王である父親も自分と同じく国の未来を憂う人間だと、ずっとそう信じていたのに。


 父や国を諦めた俺に、今度は父が温情と称して「伯爵位を与える」と言い出したけど、そんな恩の押し売りなんて勘弁だ!
 第一残った所で国に飼い殺しにされるのは目に見えてるし。
 
 だから俺は言ったのである。

「――恐れながら陛下。私を罪に問うのでしたら、伯爵位ではなく平民へと落としてください」と。

 そして俺は王城を追い出され、自由を手に入れたのだった。


 付き合いを続けている幼馴染(男)は居るけれど、もう本国に未練はない。
 道中で狐の獣人少女・クイナと出会って、2人で一緒に多種族国家・ノーラリアへと渡る事になったけど、旅の目的は構わず続行!

 ずっとやりたいと思いながら出来なかった10の事。
 2人でその、コンプを目指す!


※本作は「旅立ちと運命の出会い」「冒険あり魔法ありの、ほのぼの街暮らし」「逆転劇」の全3章構成です。
※基本的にほのぼのテイストで進みますが、閑話である『一方その頃~』には一部「ざまぁ」要素が含まれます。

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