1 / 2
Hum-Fulouk
Hum-Fulouk
しおりを挟む
「目標座点到着。落下準備開始。」
「いいか!ここが正念場だ!第1ペクタを突破されたからにはもう終わりだ、今回のミッションは、第1ペクタ前の-レイルドラ-の破壊だ!俺らの星を、取り戻すんだ!」
「おぉぉっ!」
「果てなく進む光を!」
「果てなく進む光を!!!!」
眩しい。
「はあぁっ!」
耳鳴りがする
「チッ...硬ぇ!アステ!合わせろ!」
「了解!」
「はぁっ!」「はあぁっ!」
五感すべてで感じる緊迫感と恐怖
「防御壁突破サレマシタ 戦闘員ハ 早急ニ 対処シテ クダサイ」
「今だ!一気に押し込め!」
早く。早く自分も行かなければ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「反逆者ノ 駆除ヲ 開始シマス」
「ちっ...もう来やがったか!アイヤは援護、ソリュード達とルイン達は回り込んで突破しろ!アステは一旦退け!」
「了解!」
「駆除シマス」
「やるしかねぇか...」
「反逆者ニ 死ヲ」
「おらぁぁぁぁぁ!」
そう。これは戦いなのだ。
目が覚めたのは、薄暗い広間の一角。
朽ち果てたコンクリートなどを組み合わせて雨風を凌ぐだけどものだ。
「よぉ。起きたか」
寝起き早々声をかけられて驚いた
「昨日の奪還作戦はお疲れさん。初めての作戦の割には重大な作戦で悪かったな」
「っよっとぉ」
重々しげなこえをあげながら床に腰を落とした
「それで、調子の方がどうだ?慣れてない体で疲れているところもあるだろう」
先程から親しげに話しかけてくる彼の名は
「福重 政隆(ふくしげ まさたか)」
この「Hum-Fulouk」の副指揮官であり、
僕と同じ日本出身だ
「はい、調子がいい...と言ったら嘘になりますけど、対して問題はありません」
「そうか、頑張れよ」
そう言って肩をバシバシ叩きてくる
痛い。
「んじゃ、俺は作戦会議に行ってくるよ
しっかり休んどけよ」
そう言って彼は周りにいた部下と総司令室へ行った。
今、「Hum-Fulouk」は40人くらいのメンバー構成で、当たり前のように全員機械の体をしている。といっても機械になっているのは足だったり、手だったり、全身だったり。人それぞれ体が違う。そう言う僕の右手も、自分のものではなかった。
僕がここに入ることになった理由は、簡単だ。世界を救うため。や、人類を守るため。など周りに合わせる方便に過ぎない。
僕が動く理由は単純な感情ひとつだけ。
「LOZEに復讐を。」
あの日、もう二度と会えなくなってしまった、妹のために。
2304年4/1に、僕はごく普通の家庭に生まれた。13歳で親を事故で失ってからは、ずっと妹と暮らしていた。僕の17歳の誕生日に、「LOZE」が完成した。17歳の誕生日を祝った一週間後が、地獄のようになるなんて、当時の僕は思いもしなかった。
あの日を、一生忘れることはないだろう。東京が東京ではなくなった日を。
「せっとやー!昨日はお疲れ~」
僕が俯いて、悔しそうに手を握っている僕をみて、心配してくれたのか、彼女は話しかけてきた。
「あ、アステさん。お疲れ様です。」
「うん、どぉ?疲れてるでしょ?はじめての任務なのに大変だったもんね!」
同じ質問をさっきされた気がした
「それなりには体調いいですよ。
アステさんも、すごい活躍でしたね。」
「えへへ~、そんなことないって」
わかりやすい人だ。
「おぉーーい!アァステェー!!
どーーこいったぁ!?!?」
「あーやばいやばい!ごめんね!また後で!」
凄まじい怒声を浴びたコンクリートは揺れて、僕の周りにいる人達も驚いて声のする方を全員で見つめる。
「ったぁくもぉ!次の作戦の会議があるから幹部は集合って言われたでしょ!?なーんどもなーんども言わせないで!」
「ごめんって~」
「活躍は認めるけど、幹部からにはちゃんと守ってもらいますからね。総司令命令です!」
「ひぇ~」
そう言われて彼女は腕を引っ張られた。大声の主は「Hum-Fulouk」のリーダーであり、総司令官でもある、彼女である、「Hum-Fulouk」を束ねる彼女の名は、「アリア・サテライト」アメリカ出身の元軍人である。
「あ、新人くん、すまないね。昨日はお疲れ様」
「いえ、総司令こそお疲れ様です。」
「そう改まらなくてもいいよ。今度の任務もきついけど、期待してるからね。ほら!アステは行くよ!」
「はぁ~い...」
そう言われて彼女は連れていかれた。
まるで、地球最後の希望などとはかけ離れた、なんとも明るい雰囲気だ。自分の布団から立ち上がった僕は、水汲み場でコップ一回の水を飲むと、ふぅ、と吐息を漏らした。
寝床を出て広間に出ると、そこは活気で溢れていた。たった40人の「Hum-Fulouk」は、いつもこの賑わいようである。
「おぉ新人!お疲れさん!」
「新入りぃ!よく寝れたかぁ?」
「Hum-Fulouk」に入ってまだ2日目の僕は、よく気を配られる。
声をかけてきた人に軽く会釈をすると、空いている席に腰を下ろした。座ったとたん、妙な音がした、この広場と総司令室へつながる廊下から。
「わぁ!みなさんがHum-Fuloukの方々ですか!」
妙な女の子がきた、そう誰もが思っただろう。
「ちょちょちょっ!ハクちゃん!いきなり出ていかないでっ!」
後ろから慌てた総司令が出てきた「はじめまして!私の名前は-白雷-です!名前といっても開発コードなので名前はありません!みなさんのお力になれるように頑張ります!えへん」
本当におかしな子がきた。そう思った。
「みんな急にごめんね、今彼女がいったとうり、彼女の名前は-白雷-。今日からここの戦力として戦ってくれる子よ。私とエンジニアたちで作った、対LOZE兵器のー
その言葉を聞いて、僕の中に色々な感情が飛び交った。
ロボットよ。」
「ロボッ...ト...?」
彼女もまた、人間ではなかった。
「いいか!ここが正念場だ!第1ペクタを突破されたからにはもう終わりだ、今回のミッションは、第1ペクタ前の-レイルドラ-の破壊だ!俺らの星を、取り戻すんだ!」
「おぉぉっ!」
「果てなく進む光を!」
「果てなく進む光を!!!!」
眩しい。
「はあぁっ!」
耳鳴りがする
「チッ...硬ぇ!アステ!合わせろ!」
「了解!」
「はぁっ!」「はあぁっ!」
五感すべてで感じる緊迫感と恐怖
「防御壁突破サレマシタ 戦闘員ハ 早急ニ 対処シテ クダサイ」
「今だ!一気に押し込め!」
早く。早く自分も行かなければ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「反逆者ノ 駆除ヲ 開始シマス」
「ちっ...もう来やがったか!アイヤは援護、ソリュード達とルイン達は回り込んで突破しろ!アステは一旦退け!」
「了解!」
「駆除シマス」
「やるしかねぇか...」
「反逆者ニ 死ヲ」
「おらぁぁぁぁぁ!」
そう。これは戦いなのだ。
目が覚めたのは、薄暗い広間の一角。
朽ち果てたコンクリートなどを組み合わせて雨風を凌ぐだけどものだ。
「よぉ。起きたか」
寝起き早々声をかけられて驚いた
「昨日の奪還作戦はお疲れさん。初めての作戦の割には重大な作戦で悪かったな」
「っよっとぉ」
重々しげなこえをあげながら床に腰を落とした
「それで、調子の方がどうだ?慣れてない体で疲れているところもあるだろう」
先程から親しげに話しかけてくる彼の名は
「福重 政隆(ふくしげ まさたか)」
この「Hum-Fulouk」の副指揮官であり、
僕と同じ日本出身だ
「はい、調子がいい...と言ったら嘘になりますけど、対して問題はありません」
「そうか、頑張れよ」
そう言って肩をバシバシ叩きてくる
痛い。
「んじゃ、俺は作戦会議に行ってくるよ
しっかり休んどけよ」
そう言って彼は周りにいた部下と総司令室へ行った。
今、「Hum-Fulouk」は40人くらいのメンバー構成で、当たり前のように全員機械の体をしている。といっても機械になっているのは足だったり、手だったり、全身だったり。人それぞれ体が違う。そう言う僕の右手も、自分のものではなかった。
僕がここに入ることになった理由は、簡単だ。世界を救うため。や、人類を守るため。など周りに合わせる方便に過ぎない。
僕が動く理由は単純な感情ひとつだけ。
「LOZEに復讐を。」
あの日、もう二度と会えなくなってしまった、妹のために。
2304年4/1に、僕はごく普通の家庭に生まれた。13歳で親を事故で失ってからは、ずっと妹と暮らしていた。僕の17歳の誕生日に、「LOZE」が完成した。17歳の誕生日を祝った一週間後が、地獄のようになるなんて、当時の僕は思いもしなかった。
あの日を、一生忘れることはないだろう。東京が東京ではなくなった日を。
「せっとやー!昨日はお疲れ~」
僕が俯いて、悔しそうに手を握っている僕をみて、心配してくれたのか、彼女は話しかけてきた。
「あ、アステさん。お疲れ様です。」
「うん、どぉ?疲れてるでしょ?はじめての任務なのに大変だったもんね!」
同じ質問をさっきされた気がした
「それなりには体調いいですよ。
アステさんも、すごい活躍でしたね。」
「えへへ~、そんなことないって」
わかりやすい人だ。
「おぉーーい!アァステェー!!
どーーこいったぁ!?!?」
「あーやばいやばい!ごめんね!また後で!」
凄まじい怒声を浴びたコンクリートは揺れて、僕の周りにいる人達も驚いて声のする方を全員で見つめる。
「ったぁくもぉ!次の作戦の会議があるから幹部は集合って言われたでしょ!?なーんどもなーんども言わせないで!」
「ごめんって~」
「活躍は認めるけど、幹部からにはちゃんと守ってもらいますからね。総司令命令です!」
「ひぇ~」
そう言われて彼女は腕を引っ張られた。大声の主は「Hum-Fulouk」のリーダーであり、総司令官でもある、彼女である、「Hum-Fulouk」を束ねる彼女の名は、「アリア・サテライト」アメリカ出身の元軍人である。
「あ、新人くん、すまないね。昨日はお疲れ様」
「いえ、総司令こそお疲れ様です。」
「そう改まらなくてもいいよ。今度の任務もきついけど、期待してるからね。ほら!アステは行くよ!」
「はぁ~い...」
そう言われて彼女は連れていかれた。
まるで、地球最後の希望などとはかけ離れた、なんとも明るい雰囲気だ。自分の布団から立ち上がった僕は、水汲み場でコップ一回の水を飲むと、ふぅ、と吐息を漏らした。
寝床を出て広間に出ると、そこは活気で溢れていた。たった40人の「Hum-Fulouk」は、いつもこの賑わいようである。
「おぉ新人!お疲れさん!」
「新入りぃ!よく寝れたかぁ?」
「Hum-Fulouk」に入ってまだ2日目の僕は、よく気を配られる。
声をかけてきた人に軽く会釈をすると、空いている席に腰を下ろした。座ったとたん、妙な音がした、この広場と総司令室へつながる廊下から。
「わぁ!みなさんがHum-Fuloukの方々ですか!」
妙な女の子がきた、そう誰もが思っただろう。
「ちょちょちょっ!ハクちゃん!いきなり出ていかないでっ!」
後ろから慌てた総司令が出てきた「はじめまして!私の名前は-白雷-です!名前といっても開発コードなので名前はありません!みなさんのお力になれるように頑張ります!えへん」
本当におかしな子がきた。そう思った。
「みんな急にごめんね、今彼女がいったとうり、彼女の名前は-白雷-。今日からここの戦力として戦ってくれる子よ。私とエンジニアたちで作った、対LOZE兵器のー
その言葉を聞いて、僕の中に色々な感情が飛び交った。
ロボットよ。」
「ロボッ...ト...?」
彼女もまた、人間ではなかった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
冬に鳴く蝉
橋本洋一
SF
時は幕末。東北地方の小さな藩、天道藩の下級武士である青葉蝶次郎は怠惰な生活を送っていた。上司に叱責されながらも自分の現状を変えようとしなかった。そんなある日、酒場からの帰り道で閃光と共に現れた女性、瀬美と出会う。彼女はロボットで青葉蝶次郎を守るために六百四十年後の未来からやってきたと言う。蝶次郎は自身を守るため、彼女と一緒に暮らすことを決意する。しかし天道藩には『二十年前の物の怪』という事件があって――
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
SNOW LAGOON ―.。*°+.*雪六花の環礁*+。*°+.― 〔妄想科学漫遊道行〕
ゆじじ
SF
科学雑誌好きの素人に拠る妄想語りですが、ご容赦を。現在やっと第拾話目執筆完了、一話ボリュームは六千文字位に成ります。語り口が合わなかったら申し訳ありませんですハイm(_ _;)m
幼い女の子が窓枠に寄り掛かり幸せそうに惰眠を貪る。古色蒼然とした機内は長い時間、揺り籠の様な揺れを繰り返していたので睡魔に唆されても仕方無いのだろう。そして――……――これはこれから女の子が出会うコトになる生体機械達の諸国漫遊?かナニカ(笑
昔、仕事が忙しいのに自分のWEBサイトに漫画で載せようとしてたモノですがメンド……げふげふん、口惜しくも断念しました。……でも今回は忙しい中でもチョットでも書き溜めてイケるハズ!……ダヨね?……さぁ、面倒くさくなってきたぞ(ぇー
ヒト・カタ・ヒト・ヒラ
さんかいきょー
SF
悪堕ち女神と、物語を終えた主人公たちと、始末を忘れた厄介事たちのお話。
2~5メートル級非人型ロボット多目。ちょっぴり辛口ライトSF近現代伝奇。
アクセルというのは、踏むためにあるのです。
この小説、ダイナミッ〇プロの漫画のキャラみたいな目(◎◎)をした登場人物、多いわよ?
第一章:闇に染まった太陽の女神、少年と出会うのこと(vs悪堕ち少女)
第二章:戦闘機械竜vsワイバーンゴーレム、夜天燃ゆるティラノ・ファイナルウォーズのこと(vsメカ恐竜)
第三章:かつて物語の主人公だった元ヒーローと元ヒロイン、めぐりあいのこと(vsカブトムシ怪人&JK忍者)
第四章:70年で出来る!近代国家乗っ取り方法のこと/神様の作りかた、壊しかたのこと(vs国家権力)
第五章:三ヶ月でやれる!現代国家破壊のこと(vs国家権力&人造神)
シリーズ構成済。全五章+短編一章にて完結
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる