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見知らぬ森へ
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尾崎杏の母親の趣味はお菓子作りである。腕は相当なもので、杏はいつも食べすぎてしまう。そのため、杏の体格は標準より少しぽっちゃりしている。それでも大きな胸やお尻は魅力的ではないかと、少し自惚れていた。
高校三年生の杏には片思いの男性がいる。家が近く小学生の時から高校生まで同じ学校に通っている、いわゆる幼馴染というやつで、木下勇馬という名の同級生である。
仲がいいからこそ、断られた時が辛いと今まで告白しないでいた。しかし、進学する大学は違っていたので、卒業式の日に告白しようと杏は決めていた。
そんな卒業を待つばかりのある日の放課後、杏がゴミを捨ててきた帰りに校舎の裏を通りかかった時、勇馬が友人数人と話しているのが聞こえた。
「木下ってさ、尾崎のこと好きなのか? 仲がいいけど」
「えぇ? 家が近いから昔から知っているってだけだ。俺はもっとスレンダーな女がいい」
杏からは姿は見えないが、明らかに勇馬の声だった。
昔から親しくしていると思っていたのは杏だけだったのかと、勇馬からただの知り合い扱いされたことにショックを受けていた。
「でも、胸はでかいぜ」
「腹の肉の方が出っ張っていたりして」
「それは萎えるな」
杏にはもう誰の言葉かわからない。聞いているのが耐えられなかった。
教室へ走って帰り、ゴミ箱を所定の位置に戻すと、カバンを掴んで急いで教室を出ていった。
勇馬とはクラスは違うので出会うこともなく、杏は校門を出ることができた。
勇馬と杏は電車通学で、同じ駅から乗って、同じ駅で降りる。地方の町の電車は二両編成で一時間に二本しかないので、このまま駅に行くと勇馬と会ってしまう可能性がある。
今は会いたくない、そう思った杏はふらふらと駅と反対の方向へと歩いて行った。
明日には笑って挨拶をしよう。
告白する前にわかって、恥をかかずに済んだので良かった。
最初は前向きに考えていた杏だったが、日が落ちる頃になってくると、気温も下がってきて気分も落ち込んでいく。
『どうせ、私なんかを好きになってくれる人なんていない』
『誰も私のことを知らないところへ行きたい』
『私のことだけを愛してくれる人と逢いたい』
そんなことを考えなが杏が薄暗くなってきた道をふらふらと歩いていると、急に明かりが近付いた。
その明かりが大型トラックのヘットライトだと杏が気付いた時には、杏は意識を手放していた。
「禁戒の森に侵入者がいる。速やかに捕らえろ」
大きな水晶玉を覗き込んでいた太った男が大声で叫んだ。男はこの国の王であり、禁戒の森の管理者でもある。
「すぐに近衛を向かわせます」
禁戒の森に入ることを許されているのは王家の血を引く者と、王家に忠誠を誓った近衛騎士のみ。それも、森を守る目的でしか入ることを許されていない。
もし、侵入者が森を荒らすようなことがあれば、国の存続自体が危うくなる。
森の動物を狩ったり、木の実をもぎ取ったりする前に、侵入者を捕らえなければならないと、近衛騎士たちは色めきだった。
「ここはどこ?」
杏が周りを見渡しても、答えてくれる人は誰もいない。
杏が意識を取り戻した時、鬱蒼とした森の中にただ一人で立っていた。
地方都市とはいえ、高校の近くにこれほど深い森はない。無意識に来てしまったとは思いにくい。
交通事故に遭い、隠蔽のためにドライバーに森に捨てられたのかと思い、体を確かめてみた杏だが、どこも怪我をしていなかった。
気を失う前にトラックを見たような気がする杏は、気絶した杏は頭を打って重傷だと間違えて森に捨てられたのかもしれないと考えて、とりあえず森を出なければと思った。
幸い日はまだ高い。気を失っている間に夜が明けてしまったらしい。
周りを見回してもずっと深い森で、出口などわからない。
もしかして樹海に連れてこられたのかと思ったが、高い山も見えない。
杏は持っていたカバンを探したが、近くには落ちていなかった。仕方なく手ぶらで歩き始める。
本当に家に帰ることができるのか、不安だけが杏の胸を埋め尽くす。
「いたぞー。あの女だ!」
二時間ぐらい歩いて足が痛くなった頃に、杏は人の声を聞いた。
「助けてー」
杏は安堵しながら声のした方へ走った。
草を踏む音がして、杏の目の前にはかなり太った三人の男たちが現れた。
安心して駆け寄ろうとした杏に、男たちは抜いた剣を突きつける。
「あ、あの」
剣を目の前にして杏は戸惑った。目の前の剣は磨かれた金属製らしく、刃のところは薄くなっていて模造の剣だとは思えない。
触れただけで斬れてしまいそうな美しい剣だった。
「禁戒の森への侵入は死罪だ。しかし、森を罪人の血で汚すわけにはいかない。王宮まで連れて行け」
一番年上らしい男が他の二人に命令する。
「ちょっと待ってください」
杏はそう言って制止しようとした。
若い二人の男は杏の言葉を聞こうともせず、杏の腕を後ろに回して胴に縄で縛り付けた。そして、荷物を担ぐように一人の男の肩に乗せて歩きだす。
「あの、私は気を失っている間に誰かにここへ連れてこられただけです。故意に侵入した訳ではありません。お願いです。助けてください」
杏が泣いて頼んでも、男たちは聞き入れることはなかった。
杏を肩に乗せている男はかなり太っていたので、杏の腹に当たる肩は柔らかくそれほど辛くはなかったが、それでも慣れぬ体勢と振動、そして、死罪と言われた恐怖で杏は再び気を失ってしまった。
「おい。起きろ!」
怒鳴り声を聞いて杏が目を覚ますと、豪華な服を着た太った男が、絢爛な椅子に座っているのが見えた。大きな水晶玉を見ていたこの国の王だ。
「おまえが禁戒の森への侵入者か?」
偉そうな態度で王が訊く。杏は床にそのまま寝かされていて、後ろ手に縛られているので立ち上がることもできないでいた。
「私は何も知りません。気を失って気がつくとあの森にいただけです。故意に侵入したわけではなりません」
杏は言い訳をしたが、王は眉を潜めただけだった。
「故意であろうとなかろうと、禁戒の森に侵入した事実は変わらん。罪も同じで死罪だ」
「そ、そんな。私は被害者なんです。ここは何処ですか? お願いです。警察を呼んでください」
とんでもない田舎に来てしまったのかと、杏は寝転びながらも周りを見渡した。床も壁も石造りで、とても豪華である。日本の田舎の家屋とは到底思えなかった。
そして、目の前の男も後ろに控えている杏を捕らえた男たちも、日本人とは思えない濃い顔をして派手な服を着ていた。三頭身にデフォルメされた太った王様と騎士のようだと杏は思った。
「一つだけ死罪を逃れる道を用意しよう。父親が禁忌の森の木を伐採しようとした罪により、生まれながらに呪いを受けて、世界で一番醜く産まれた男がいる。親の罪のため呪われてしまった哀れな男だ。もちろん相手をする女もいない。その男に性奴隷として仕えるのならば、死罪は勘弁してやろう。女にとっては死ぬより辛いかも知れないが」
禁忌の森に入った者は、理由の如何によらず死罪と国の法で決められている。しかし、連れてこられただけだと言い張る杏が、嘘を言っているとは王には思えなかった。
哀れな娘に生きる道を与えたが、それは死罪より過酷な刑であるかもしれないと王は思っていた。
後ろに控えていた近衛騎士たちも、あまりに惨酷な刑に顔を顰めている。
杏は頷くことを躊躇った。死ぬのは怖いと思う。ここの人たちがとても冗談を言っているようには見えない。性奴隷になることを拒否すれば、その場で斬り殺されそうな雰囲気である。
性奴隷になっても生き延びるか、このままここで死んでしまうか。
杏は悩んだけれど、どうしても耐えられなかったらその時死ねばいいと思い、とりあえず生き延びることを選んだ。
高校三年生の杏には片思いの男性がいる。家が近く小学生の時から高校生まで同じ学校に通っている、いわゆる幼馴染というやつで、木下勇馬という名の同級生である。
仲がいいからこそ、断られた時が辛いと今まで告白しないでいた。しかし、進学する大学は違っていたので、卒業式の日に告白しようと杏は決めていた。
そんな卒業を待つばかりのある日の放課後、杏がゴミを捨ててきた帰りに校舎の裏を通りかかった時、勇馬が友人数人と話しているのが聞こえた。
「木下ってさ、尾崎のこと好きなのか? 仲がいいけど」
「えぇ? 家が近いから昔から知っているってだけだ。俺はもっとスレンダーな女がいい」
杏からは姿は見えないが、明らかに勇馬の声だった。
昔から親しくしていると思っていたのは杏だけだったのかと、勇馬からただの知り合い扱いされたことにショックを受けていた。
「でも、胸はでかいぜ」
「腹の肉の方が出っ張っていたりして」
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杏にはもう誰の言葉かわからない。聞いているのが耐えられなかった。
教室へ走って帰り、ゴミ箱を所定の位置に戻すと、カバンを掴んで急いで教室を出ていった。
勇馬とはクラスは違うので出会うこともなく、杏は校門を出ることができた。
勇馬と杏は電車通学で、同じ駅から乗って、同じ駅で降りる。地方の町の電車は二両編成で一時間に二本しかないので、このまま駅に行くと勇馬と会ってしまう可能性がある。
今は会いたくない、そう思った杏はふらふらと駅と反対の方向へと歩いて行った。
明日には笑って挨拶をしよう。
告白する前にわかって、恥をかかずに済んだので良かった。
最初は前向きに考えていた杏だったが、日が落ちる頃になってくると、気温も下がってきて気分も落ち込んでいく。
『どうせ、私なんかを好きになってくれる人なんていない』
『誰も私のことを知らないところへ行きたい』
『私のことだけを愛してくれる人と逢いたい』
そんなことを考えなが杏が薄暗くなってきた道をふらふらと歩いていると、急に明かりが近付いた。
その明かりが大型トラックのヘットライトだと杏が気付いた時には、杏は意識を手放していた。
「禁戒の森に侵入者がいる。速やかに捕らえろ」
大きな水晶玉を覗き込んでいた太った男が大声で叫んだ。男はこの国の王であり、禁戒の森の管理者でもある。
「すぐに近衛を向かわせます」
禁戒の森に入ることを許されているのは王家の血を引く者と、王家に忠誠を誓った近衛騎士のみ。それも、森を守る目的でしか入ることを許されていない。
もし、侵入者が森を荒らすようなことがあれば、国の存続自体が危うくなる。
森の動物を狩ったり、木の実をもぎ取ったりする前に、侵入者を捕らえなければならないと、近衛騎士たちは色めきだった。
「ここはどこ?」
杏が周りを見渡しても、答えてくれる人は誰もいない。
杏が意識を取り戻した時、鬱蒼とした森の中にただ一人で立っていた。
地方都市とはいえ、高校の近くにこれほど深い森はない。無意識に来てしまったとは思いにくい。
交通事故に遭い、隠蔽のためにドライバーに森に捨てられたのかと思い、体を確かめてみた杏だが、どこも怪我をしていなかった。
気を失う前にトラックを見たような気がする杏は、気絶した杏は頭を打って重傷だと間違えて森に捨てられたのかもしれないと考えて、とりあえず森を出なければと思った。
幸い日はまだ高い。気を失っている間に夜が明けてしまったらしい。
周りを見回してもずっと深い森で、出口などわからない。
もしかして樹海に連れてこられたのかと思ったが、高い山も見えない。
杏は持っていたカバンを探したが、近くには落ちていなかった。仕方なく手ぶらで歩き始める。
本当に家に帰ることができるのか、不安だけが杏の胸を埋め尽くす。
「いたぞー。あの女だ!」
二時間ぐらい歩いて足が痛くなった頃に、杏は人の声を聞いた。
「助けてー」
杏は安堵しながら声のした方へ走った。
草を踏む音がして、杏の目の前にはかなり太った三人の男たちが現れた。
安心して駆け寄ろうとした杏に、男たちは抜いた剣を突きつける。
「あ、あの」
剣を目の前にして杏は戸惑った。目の前の剣は磨かれた金属製らしく、刃のところは薄くなっていて模造の剣だとは思えない。
触れただけで斬れてしまいそうな美しい剣だった。
「禁戒の森への侵入は死罪だ。しかし、森を罪人の血で汚すわけにはいかない。王宮まで連れて行け」
一番年上らしい男が他の二人に命令する。
「ちょっと待ってください」
杏はそう言って制止しようとした。
若い二人の男は杏の言葉を聞こうともせず、杏の腕を後ろに回して胴に縄で縛り付けた。そして、荷物を担ぐように一人の男の肩に乗せて歩きだす。
「あの、私は気を失っている間に誰かにここへ連れてこられただけです。故意に侵入した訳ではありません。お願いです。助けてください」
杏が泣いて頼んでも、男たちは聞き入れることはなかった。
杏を肩に乗せている男はかなり太っていたので、杏の腹に当たる肩は柔らかくそれほど辛くはなかったが、それでも慣れぬ体勢と振動、そして、死罪と言われた恐怖で杏は再び気を失ってしまった。
「おい。起きろ!」
怒鳴り声を聞いて杏が目を覚ますと、豪華な服を着た太った男が、絢爛な椅子に座っているのが見えた。大きな水晶玉を見ていたこの国の王だ。
「おまえが禁戒の森への侵入者か?」
偉そうな態度で王が訊く。杏は床にそのまま寝かされていて、後ろ手に縛られているので立ち上がることもできないでいた。
「私は何も知りません。気を失って気がつくとあの森にいただけです。故意に侵入したわけではなりません」
杏は言い訳をしたが、王は眉を潜めただけだった。
「故意であろうとなかろうと、禁戒の森に侵入した事実は変わらん。罪も同じで死罪だ」
「そ、そんな。私は被害者なんです。ここは何処ですか? お願いです。警察を呼んでください」
とんでもない田舎に来てしまったのかと、杏は寝転びながらも周りを見渡した。床も壁も石造りで、とても豪華である。日本の田舎の家屋とは到底思えなかった。
そして、目の前の男も後ろに控えている杏を捕らえた男たちも、日本人とは思えない濃い顔をして派手な服を着ていた。三頭身にデフォルメされた太った王様と騎士のようだと杏は思った。
「一つだけ死罪を逃れる道を用意しよう。父親が禁忌の森の木を伐採しようとした罪により、生まれながらに呪いを受けて、世界で一番醜く産まれた男がいる。親の罪のため呪われてしまった哀れな男だ。もちろん相手をする女もいない。その男に性奴隷として仕えるのならば、死罪は勘弁してやろう。女にとっては死ぬより辛いかも知れないが」
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哀れな娘に生きる道を与えたが、それは死罪より過酷な刑であるかもしれないと王は思っていた。
後ろに控えていた近衛騎士たちも、あまりに惨酷な刑に顔を顰めている。
杏は頷くことを躊躇った。死ぬのは怖いと思う。ここの人たちがとても冗談を言っているようには見えない。性奴隷になることを拒否すれば、その場で斬り殺されそうな雰囲気である。
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