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第十六話 夕食を一緒に
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「こら! ランナル、失礼なことを言うもんじゃない。それに、女の子を泣かすなんて、男のすることではないぞ」
クンラートさんが男の子の頭を拳骨で殴っていた。その時初めて自分が泣いていたことに気がついた。慌てて涙を拭って顔を上げると、ロンバウトがすぐ横に立っていて、気遣うように私を見ている。
「いて! だって父さん」
「言い訳をするな! とにかく謝れ!」
クンラートさんが男の子の頭を押さえて頭を無理やり下げさせている。
「獣なんて言ってごめんなさい」
男の子が素直に謝ると、ロンバウトは気にするなというように笑顔で首を横に振っている。私なんかよりずっと傷ついているはずなのに、それでも笑顔を見せている。ロンバウトは本当に強い人だと思う。あれほど理不尽な目に遭ったのに、彼は誰のことも責めなかった。王太子夫妻のことも、王宮騎士団のことも。魔女さえも。
「申し訳ない。これで勘弁してやってくれ。それはそうと、腹が減っているんだろう? ロンバウト殿、さっさと汚れを落として食事にしようぜ。ランナルはアニカさんを台所へ案内してくれ。彼女が夕食を作ってくれるんだ」
クンラートさんがそう言うと、顔を上げたランナルは本当に嬉しそうに笑った。そして、ロンバウトも喜んでいるらしく、ふさふさの尻尾が左右に激しく揺れている。
そうだった。早く料理を作らないと。太陽は随分と低くなっている。私もお腹が空いてきた。
思った以上に広い台所はかなり雑然としているけれど、調理器具は一式揃っている。これならば問題なく夕食を作ることができそうだ。
「父ちゃんはね、獣医としての腕はいいけど、料理の腕はからっきしなんだ。どうしたらあんなに不味い物ができるのか、僕にもわからない。だから、料理担当は僕なんだよ」
ランナルは少し誇らしそうにそう告げた。
「それはすごいわね。私がランナル君くらいの時は、皿洗いくらいしか手伝わせてもらえなかったのよ」
「でもね、父ちゃんよりはましだけど、あんまり美味くないんだ。やっぱり母ちゃんとは違う」
ランナルは少し寂しそうに俯く。やはり母親が恋しいよね。
「だけど、美味く作れるように頑張るんだ。母ちゃんが帰ってきたら、赤ちゃんの世話でとっても忙しくなるんだって。だから、僕が料理して母ちゃんに食べさせてあげたい」
「優しいのね」
「だって、僕、お兄ちゃんになるから」
ランナルはちょっと照れている。その様子が本当に可愛い。そんな彼に美味しいものをたくさん食べさせてあげたい。それに、少しでも料理の腕が上がる手伝いができれば嬉しい。
「それじゃ、一緒に作ろう」
「うん!」
肉を焼く匂いが台所に漂っている。オーブンからはパンのいい香り。大鍋の中では野菜をたくさん入れたスープがぐつぐつと煮え立っている。
台所を片付けながら調理したのでかなり大変だったけれど、ランナルが手伝ってくれたので、ようやく食事の目途が立ってきた。
「ねえ、ロンバウトさんはなぜあんな姿になったの? 僕、あんな人に会ったことないよ」
さっき私が泣いたので訊きづらかったのか、おずおずとランナルが訊いてきた。好奇心には勝てなかったらしい。
「とても偉い人が魔女を怒らせてしまって、それで襲われたの。ロンバウトさんはその人を魔女から庇って自分が呪いを受けてしまったのよ。それで、あんな姿になってしまった。それからロンバウトさんは王都からボンネフェルトの騎士団にやって来たの。私が住んでいる町よ。ロンバウトさんはとても強くて優しい騎士なので、町の人たちもすぐに彼を受け入れたわ。でも、魔女がボンネフェルトにやって来て、私を魔女の森まで連れて行ってしまったの。それでロンバウトさんが助けに来てくれた」
「すごい! ロンバウトさんはまるでお話の中の勇者様みたいだ。悪い魔女に攫われたお姫様を助け出すんだよ」
目を輝かせながらランナルが叫んだ。だけどそれには頷くことはできない。
「確かにロンバウトさんは勇者みたいだったけれど、森に住む魔女は悪い人ではなかったわ。魔女はロンバウトさんの呪いを解いてくれたの。それに、私が魔女と一緒に暮らしたら、そのまま帰っていいって言ってくれたのよ。でも、ロンバウトさんはあの呪われた姿で、私と一緒にボンネフェルトの町へ帰ることを選んでくれた」
もっと強く主張して魔女の森に残れば良かったんだ。そうすればロンバウトは人の姿になって、王都に戻ることができた。貴族として、近衛騎士として生きていけた。それが本来の彼の人生だもの。それを捨てさせたのは私だ。
「当然だよね。勇者様がお姫様を見捨てて一人で帰るなんてありえないから。ねえ、町に帰ったらロンバウトさんと結婚するんでしょう? 物語だと、勇者様はお姫様と結婚して末永く幸せになるんだよ」
「えっ? ち、違うわよ。私はお姫様ではないし、それに、彼には……」
婚約者がいたと続けることができなかった。なぜか、胸が苦しい。
ロンバウトの婚約者は王太子殿下と結婚することになったと魔女が言っていたけれど、ロンバウトが人の姿に戻ったのならば、絶対に彼をを選ぶはず。だって、ロンバウトはあんなに素敵な人なのだから、他の女性を愛して結婚していた男性に負けるはずないもの。
それがロンバウトにとって幸せなこと。
「そうなの? ちょっと残念だな。でもこれからどうなるかわからないよね」
「そうね。物語のような結末になればいいわね」
そう言うと、ランナルが嬉しそうに頷いてくれた。絶対に訪れることのない幸せな結末。それがわかっていながらランナルを騙しているようで、ちょっと苦しい。
汚れをきれいに落としたロンバウトが台所にやって来た。恰幅の良いクンラートさんに借りたという服はゆったりとしていて、胴回りに余裕のあるズボンから尻尾が半分ほどはみ出ていた。泥だらけだった大きな足も綺麗になっている。出来上がった料理が満載された皿を嬉しそうに眺めながら、食事室まで運んでくれた。
クンラートさんも手伝ってくれたので、あっという間に夕食の準備が終わった。
美しい動作で大量の料理を平らげていく姿は、いつも見慣れたロンバウトだった。本当に美味しそうに食べてくれる。その姿を見ているだけで、幸せだと感じてしまう。
「これは美味いな」
クンラートさんも美味しそうに焼いた肉を頬張っている。
「僕も手伝ったんだよ。今度母さんにも作ってあげるんだ」
パンに蜂蜜を塗っているランナルが誇らしそうに胸を張った。
優しい時が過ぎていく。
これがロンバウトの食事を見る最後の機会かもしれない。私も楽しむことにした。
クンラートさんが男の子の頭を拳骨で殴っていた。その時初めて自分が泣いていたことに気がついた。慌てて涙を拭って顔を上げると、ロンバウトがすぐ横に立っていて、気遣うように私を見ている。
「いて! だって父さん」
「言い訳をするな! とにかく謝れ!」
クンラートさんが男の子の頭を押さえて頭を無理やり下げさせている。
「獣なんて言ってごめんなさい」
男の子が素直に謝ると、ロンバウトは気にするなというように笑顔で首を横に振っている。私なんかよりずっと傷ついているはずなのに、それでも笑顔を見せている。ロンバウトは本当に強い人だと思う。あれほど理不尽な目に遭ったのに、彼は誰のことも責めなかった。王太子夫妻のことも、王宮騎士団のことも。魔女さえも。
「申し訳ない。これで勘弁してやってくれ。それはそうと、腹が減っているんだろう? ロンバウト殿、さっさと汚れを落として食事にしようぜ。ランナルはアニカさんを台所へ案内してくれ。彼女が夕食を作ってくれるんだ」
クンラートさんがそう言うと、顔を上げたランナルは本当に嬉しそうに笑った。そして、ロンバウトも喜んでいるらしく、ふさふさの尻尾が左右に激しく揺れている。
そうだった。早く料理を作らないと。太陽は随分と低くなっている。私もお腹が空いてきた。
思った以上に広い台所はかなり雑然としているけれど、調理器具は一式揃っている。これならば問題なく夕食を作ることができそうだ。
「父ちゃんはね、獣医としての腕はいいけど、料理の腕はからっきしなんだ。どうしたらあんなに不味い物ができるのか、僕にもわからない。だから、料理担当は僕なんだよ」
ランナルは少し誇らしそうにそう告げた。
「それはすごいわね。私がランナル君くらいの時は、皿洗いくらいしか手伝わせてもらえなかったのよ」
「でもね、父ちゃんよりはましだけど、あんまり美味くないんだ。やっぱり母ちゃんとは違う」
ランナルは少し寂しそうに俯く。やはり母親が恋しいよね。
「だけど、美味く作れるように頑張るんだ。母ちゃんが帰ってきたら、赤ちゃんの世話でとっても忙しくなるんだって。だから、僕が料理して母ちゃんに食べさせてあげたい」
「優しいのね」
「だって、僕、お兄ちゃんになるから」
ランナルはちょっと照れている。その様子が本当に可愛い。そんな彼に美味しいものをたくさん食べさせてあげたい。それに、少しでも料理の腕が上がる手伝いができれば嬉しい。
「それじゃ、一緒に作ろう」
「うん!」
肉を焼く匂いが台所に漂っている。オーブンからはパンのいい香り。大鍋の中では野菜をたくさん入れたスープがぐつぐつと煮え立っている。
台所を片付けながら調理したのでかなり大変だったけれど、ランナルが手伝ってくれたので、ようやく食事の目途が立ってきた。
「ねえ、ロンバウトさんはなぜあんな姿になったの? 僕、あんな人に会ったことないよ」
さっき私が泣いたので訊きづらかったのか、おずおずとランナルが訊いてきた。好奇心には勝てなかったらしい。
「とても偉い人が魔女を怒らせてしまって、それで襲われたの。ロンバウトさんはその人を魔女から庇って自分が呪いを受けてしまったのよ。それで、あんな姿になってしまった。それからロンバウトさんは王都からボンネフェルトの騎士団にやって来たの。私が住んでいる町よ。ロンバウトさんはとても強くて優しい騎士なので、町の人たちもすぐに彼を受け入れたわ。でも、魔女がボンネフェルトにやって来て、私を魔女の森まで連れて行ってしまったの。それでロンバウトさんが助けに来てくれた」
「すごい! ロンバウトさんはまるでお話の中の勇者様みたいだ。悪い魔女に攫われたお姫様を助け出すんだよ」
目を輝かせながらランナルが叫んだ。だけどそれには頷くことはできない。
「確かにロンバウトさんは勇者みたいだったけれど、森に住む魔女は悪い人ではなかったわ。魔女はロンバウトさんの呪いを解いてくれたの。それに、私が魔女と一緒に暮らしたら、そのまま帰っていいって言ってくれたのよ。でも、ロンバウトさんはあの呪われた姿で、私と一緒にボンネフェルトの町へ帰ることを選んでくれた」
もっと強く主張して魔女の森に残れば良かったんだ。そうすればロンバウトは人の姿になって、王都に戻ることができた。貴族として、近衛騎士として生きていけた。それが本来の彼の人生だもの。それを捨てさせたのは私だ。
「当然だよね。勇者様がお姫様を見捨てて一人で帰るなんてありえないから。ねえ、町に帰ったらロンバウトさんと結婚するんでしょう? 物語だと、勇者様はお姫様と結婚して末永く幸せになるんだよ」
「えっ? ち、違うわよ。私はお姫様ではないし、それに、彼には……」
婚約者がいたと続けることができなかった。なぜか、胸が苦しい。
ロンバウトの婚約者は王太子殿下と結婚することになったと魔女が言っていたけれど、ロンバウトが人の姿に戻ったのならば、絶対に彼をを選ぶはず。だって、ロンバウトはあんなに素敵な人なのだから、他の女性を愛して結婚していた男性に負けるはずないもの。
それがロンバウトにとって幸せなこと。
「そうなの? ちょっと残念だな。でもこれからどうなるかわからないよね」
「そうね。物語のような結末になればいいわね」
そう言うと、ランナルが嬉しそうに頷いてくれた。絶対に訪れることのない幸せな結末。それがわかっていながらランナルを騙しているようで、ちょっと苦しい。
汚れをきれいに落としたロンバウトが台所にやって来た。恰幅の良いクンラートさんに借りたという服はゆったりとしていて、胴回りに余裕のあるズボンから尻尾が半分ほどはみ出ていた。泥だらけだった大きな足も綺麗になっている。出来上がった料理が満載された皿を嬉しそうに眺めながら、食事室まで運んでくれた。
クンラートさんも手伝ってくれたので、あっという間に夕食の準備が終わった。
美しい動作で大量の料理を平らげていく姿は、いつも見慣れたロンバウトだった。本当に美味しそうに食べてくれる。その姿を見ているだけで、幸せだと感じてしまう。
「これは美味いな」
クンラートさんも美味しそうに焼いた肉を頬張っている。
「僕も手伝ったんだよ。今度母さんにも作ってあげるんだ」
パンに蜂蜜を塗っているランナルが誇らしそうに胸を張った。
優しい時が過ぎていく。
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