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49.縄跳びと予期せぬギミック
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まだ見ぬ裏口に興味はあったのだが、サムがサッサと荷車を取りに行ってしまったので諦めるしか無い。
「サムが戻るまで先ほどの続きを……。」
どうやらマルカはまだボクのバンブーダンスを見たいらしいが、ここは大広間なので、また竹をガンガンやっていたらメリアに叱られるかもしれない。
「う~ん、今度は音が鳴らない遊びをやろう。何があるかな?」
先ほどレーネが持ってきた諸々の道具や材料を眺めたが、さっきバンブーダンスで使った竹以外はロープしか無かった。
「これで遊ぶ遊びかあ……?」
ロープを使った遊びって何かあるだろうか?……。
う~ん、投げ縄とか?
ボクがム~ンと考え込んでいるとテレサはロープを手に取ると、端っこを両手で持って振り回し、その内側を潜る様に飛び跳ねる。
あれは、縄跳びか?
ああ、そうか!縄跳びが出来る。
「縄跳びをしよう!テレサ!」
ボクはそう言って縄跳びをしているテレサの縄の中に飛び込む。
「おっと?」
全然びっくりした様子じゃ無いけれど、テレサはわざとらしく驚いた様な顔をした。
いや、完全に誘ってたじゃん。
「アハハ、楽しいね~。」
ピョンピョンと飛び跳ねているとなんだか楽しくなってきた。
だけど、なんだか縄の速さが遅い。
もっと早い方が跳びやすいだろう。
「テレサ、もっと速く。」
「わかりました。」
テレサはそう言うと縄を回す速さを少しずつ速くしていくがまだまだいけそうだ。
「アハハ、もっともっと~。」
ボクがそう言うと、縄が空気を切る音がヒュンヒュンと言う音からヒュッヒュッと変わり、ピュンピュンと音は鋭くなっていくがあまり速くなった様に見えない。
跳び縄の太さの関係かもしれない。
というかテレサなんてロングスカートでも余裕で跳んでいる。
しかし、跳んだり着地したりしても裾が広がったりしないなんて、あのスカートはどういう構造をしてるんだろう?聞いてみようかな?
などと考えていると大広間の玄関側の壁が大きく開いた。
いや、動いて開口部になったということは、ボクが壁だと思っていた部分は扉だったということだろう。
大広間の壁面、縦横3メートルくらいの壁一面が片開きの扉の様に外向きに開いたのだ。
「おお~!」
「危ないっ!」
「よそ見は危ないです。」
ボクの感嘆の声とマルカの警告、落ち着いたテレサの声がカブる。
おっといけない、まだ縄跳びの途中だったんだ。
「怪我はありませんか?痛く無いでちゅか?」
マルカが駆け寄ってきてボクの無事の確認をする。
「テレサ!あなた、あんなに速く振り回して!危ないでは無いですか!」
ボクの無事が確認できた途端、怒ったマルカがテレサに食ってかかる。
「飛んでおりましたよ?」
だが、マルカの怒りなど全く気にした様子も無くテレサは答える。
「あなたはっ!」
「マルカ、大丈夫だよ。ボク、跳べたよ?全然危なく無かったよ?それよりも、アッチ行こう。ね?」
実際、音の割に縄の速さは全然問題無かったし、ボクは早く開いた壁の所に行きたかったので、マルカを見上げて裾を摘んでウィンクをする。
と、マルカは、
「んもう、ご主人様、仕方ないですわね~。」
と、二ヘラと笑ってボクについてきた。
マルカは怒っていてもボクがブリっ子する様に言うとその怒りは大体収まる。
う~ん、チョロい。
「でも、ホラ、サムが荷車を曳いて入ってきましたわ。あの竹で遊びましょう。」
え?いや、ボクはあの壁が見てみたいんだけど?
と、思ったが、サムが大広間に荷車を曳き入れると、開いていた壁は元の様に音もなく閉じてしまった。
ああ~、閉じちゃった。
あんな大きな扉、どうやって動いてたんだろう?
閉じた扉の横にレーネが居たが、あんな分厚くて大きな扉をレーネ一人で開け閉めしたとは思えない。
ギミックのトコロ、もっとよく見たかったなあ。
「サムが戻るまで先ほどの続きを……。」
どうやらマルカはまだボクのバンブーダンスを見たいらしいが、ここは大広間なので、また竹をガンガンやっていたらメリアに叱られるかもしれない。
「う~ん、今度は音が鳴らない遊びをやろう。何があるかな?」
先ほどレーネが持ってきた諸々の道具や材料を眺めたが、さっきバンブーダンスで使った竹以外はロープしか無かった。
「これで遊ぶ遊びかあ……?」
ロープを使った遊びって何かあるだろうか?……。
う~ん、投げ縄とか?
ボクがム~ンと考え込んでいるとテレサはロープを手に取ると、端っこを両手で持って振り回し、その内側を潜る様に飛び跳ねる。
あれは、縄跳びか?
ああ、そうか!縄跳びが出来る。
「縄跳びをしよう!テレサ!」
ボクはそう言って縄跳びをしているテレサの縄の中に飛び込む。
「おっと?」
全然びっくりした様子じゃ無いけれど、テレサはわざとらしく驚いた様な顔をした。
いや、完全に誘ってたじゃん。
「アハハ、楽しいね~。」
ピョンピョンと飛び跳ねているとなんだか楽しくなってきた。
だけど、なんだか縄の速さが遅い。
もっと早い方が跳びやすいだろう。
「テレサ、もっと速く。」
「わかりました。」
テレサはそう言うと縄を回す速さを少しずつ速くしていくがまだまだいけそうだ。
「アハハ、もっともっと~。」
ボクがそう言うと、縄が空気を切る音がヒュンヒュンと言う音からヒュッヒュッと変わり、ピュンピュンと音は鋭くなっていくがあまり速くなった様に見えない。
跳び縄の太さの関係かもしれない。
というかテレサなんてロングスカートでも余裕で跳んでいる。
しかし、跳んだり着地したりしても裾が広がったりしないなんて、あのスカートはどういう構造をしてるんだろう?聞いてみようかな?
などと考えていると大広間の玄関側の壁が大きく開いた。
いや、動いて開口部になったということは、ボクが壁だと思っていた部分は扉だったということだろう。
大広間の壁面、縦横3メートルくらいの壁一面が片開きの扉の様に外向きに開いたのだ。
「おお~!」
「危ないっ!」
「よそ見は危ないです。」
ボクの感嘆の声とマルカの警告、落ち着いたテレサの声がカブる。
おっといけない、まだ縄跳びの途中だったんだ。
「怪我はありませんか?痛く無いでちゅか?」
マルカが駆け寄ってきてボクの無事の確認をする。
「テレサ!あなた、あんなに速く振り回して!危ないでは無いですか!」
ボクの無事が確認できた途端、怒ったマルカがテレサに食ってかかる。
「飛んでおりましたよ?」
だが、マルカの怒りなど全く気にした様子も無くテレサは答える。
「あなたはっ!」
「マルカ、大丈夫だよ。ボク、跳べたよ?全然危なく無かったよ?それよりも、アッチ行こう。ね?」
実際、音の割に縄の速さは全然問題無かったし、ボクは早く開いた壁の所に行きたかったので、マルカを見上げて裾を摘んでウィンクをする。
と、マルカは、
「んもう、ご主人様、仕方ないですわね~。」
と、二ヘラと笑ってボクについてきた。
マルカは怒っていてもボクがブリっ子する様に言うとその怒りは大体収まる。
う~ん、チョロい。
「でも、ホラ、サムが荷車を曳いて入ってきましたわ。あの竹で遊びましょう。」
え?いや、ボクはあの壁が見てみたいんだけど?
と、思ったが、サムが大広間に荷車を曳き入れると、開いていた壁は元の様に音もなく閉じてしまった。
ああ~、閉じちゃった。
あんな大きな扉、どうやって動いてたんだろう?
閉じた扉の横にレーネが居たが、あんな分厚くて大きな扉をレーネ一人で開け閉めしたとは思えない。
ギミックのトコロ、もっとよく見たかったなあ。
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