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胡蝶の夢
しおりを挟む 天井のおしゃれな模様はユラユラと揺れ、太陽光がキラキラと……
(違う! ここは水中だ!)
息ができ…………る!?
「何だ女ではないか! 汝、名は?」
玉座のような豪華な椅子に座る女性は、素肌にヒラヒラの薄く透けたローブだけを纏っている。
気が強そうな切れ長の目と薄い唇が、細い鼻筋を一層上品に見せている。
露出面積を見てもこの世界の人らしからぬ風貌だが、芸術品のような美しさに心を奪われそうになる。
「聞こえなかったのか? 名を答えよ!」
苛立つ女性の唇から2本のキバが覗く。
ここは池の中だから当然ではあるが、彼女は人間ではない。
「サ、サクラです……」
海底、もとい池底宮殿に私の上擦った声が響いた。
この女性の透き通る白い肌は、私を引き込んだ細腕にそっくりだ。
「オリヴァーの匂いがしたと思ったのじゃが……。妾は女は嫌いじゃ」
(そんなことを言われても……)
そもそもこの女性はなぜオリヴァーを知っているのか。
オリヴァーもここへ来たことがあるということだろうか。
人間だろうが霊的な存在だろうが、不機嫌な女性を刺激するのは賢明ではない。
態度が横柄だと難癖を付けられないように、小さくなって俯く。
「まぁ良い。女、顔をあげよ。せっかく来たのだ。妾の館を存分に楽しめ」
自己紹介の甲斐無く私は「女」と呼ばれることになった。
恐る恐る顔を上げて尋ねる。
「あの……ここは池の中ですか?」
機嫌を戻した女性は、艶めかしく足を組み替えた。
「妾はこの森を守護するユスティーナじゃ。ユスティーナ様と呼んで良いぞ。妾は気に入った人間を館に招待しているのじゃ」
「なぜ私が選ばれたのでしょうか?」
ユスティーナは大きくため息を吐いた。
がっかりする顔も色っぽいから美人は得だ。
「妾は美しく若い男とおしゃべりがしたいのじゃ。まさか不細工で貧相で鈍間な女が来るとはのう……」
言葉の刃がグサグサ突き刺さる。
「すみません……」
とりあえず謝っておく、悪い癖が出た。
「女、なぜお主はオリヴァーの匂いを纏わせておる?」
ユスティーナはオリヴァーだと思って私を引き込んだのだ。
「オリヴァーの研究所でお世話になっております」
お気に入りのオリヴァーと一緒にいるなんて、ユスティーナを怒らせてしまっただろうか。
意外なことに森の守護者は寛大な心を持っていた。
「そうかそうか。人間の変化は目まぐるしいからのう。妾は何千年もこうして人間と戯れているというのに」
何千歳とは人間では実感が湧かない壮大なスケールである。
この館では時間の流れがゆったりで、ユスティーナも暇を潰したいのだろう。
「オリヴァーもここへ?」
ユスティーナは初めて優しく微笑んだ。
「オリヴァーは初心で可愛かったのう。チャールズも頭の良い男だったが、やはり若い男は可愛らしさが肝じゃ」
「チャールズさんも来たんですか?」
チャールズとは顔を合わせる機会に恵まれないが、アリア曰くおじいちゃんだ。
若い時分があったと思うと、感慨深いような残酷なような……。
「お主はチャールズとも仲良しなのか? 人間は年を取るのが早いからのう。もう死んでいるとばかり……」
遠くを見つめるユスティーナの表情は悲しげだ。
ここで何人もの人間と出会い、死という永遠の別れを経験しているのだろう。
「チャールズさんは、たくさんの研究生に囲まれて今も研究に励んでいらっしゃいますよ」
アリアからの又聞きではあるが。
ユスティーナは手を叩いて喜んだ。
「それは良いことを聞いた。お主は妾を喜ばせるのが上手じゃな」
ユスティーナは突然投げキッスをした。
「受け取れ」
驚きと色っぽさに固まっている私の元に、ユラユラとシャボン玉が流れ来る。
シャボン玉は私の唇に触れると、パチンと弾けた。
「お主には妾の加護を授けた。一人前の研究者を目指す長い道のりで、お主の助けとなるだろう」
オリヴァーやチャールズも加護を受けたのだろうか。
「ありがとうございます、ユスティーナ様」
ウォルトンの薬が完成するかもしれないと、前向きな気持ちになる。
ユスティーナはさらに続ける。
「妾の暇に付き合わせた礼もしなければならぬな。願いを一つ叶えてやろう。お主の願いはなんじゃ?」
それはもちろんウォルトンの件だ。
「どうしても助けたい人がいて、1週間以内に薬を作りた――」
前のめりに願いを伝える私をユスティーナは遮った。
「却下じゃ。妾の力は何十年、何百年かけて叶えるものじゃ。1週間など自らの力で切り拓いてみせよ、愚か者!」
正論ストレートを投げつけられた。
目の前の問題から逃げようとする心の弱さを見抜かれて、居心地悪くなる。
「数年前に亡くなった母を――」
「人間の理を変えてはならぬ。もっとマシな願い事を言え」
と言われても頭の中はウォルトンの件でいっぱいいっぱいなので、すぐに答えを出せない。
「あの、チャールズさんやオリヴァーは何を願ったのでしょうか?」
ユスティーナにとっては遥か昔のことで、しばらく唸った後で教えてくれた。
「チャールズは老いても抜けない歯が欲しいと言っておったな。人間の考えることは面白い」
(歯!?)
まだ見ぬチャールズ像がぐちゃぐちゃに掻き回される。
「オリヴァーが欲したのは家族だったのう」
父母を亡くした時期だったのだろうか。
「それで、お主はどうする? 妾は愚図に付き合うほど暇ではないのじゃ」
(さっきは暇って言ってたのに……)
焦る頭で考えている時に、心に浮かぶもの。
ユスティーナは一瞬ハッととした私の表情を見逃さなかった。
「思いついたのか?」
「あ、いやでも……」
口に出すのをためらってしまう。
「早う言わぬか! このまま地上に送り返してしまうぞ!」
ユスティーナをこれ以上怒らせるわけには……。
(違う! ここは水中だ!)
息ができ…………る!?
「何だ女ではないか! 汝、名は?」
玉座のような豪華な椅子に座る女性は、素肌にヒラヒラの薄く透けたローブだけを纏っている。
気が強そうな切れ長の目と薄い唇が、細い鼻筋を一層上品に見せている。
露出面積を見てもこの世界の人らしからぬ風貌だが、芸術品のような美しさに心を奪われそうになる。
「聞こえなかったのか? 名を答えよ!」
苛立つ女性の唇から2本のキバが覗く。
ここは池の中だから当然ではあるが、彼女は人間ではない。
「サ、サクラです……」
海底、もとい池底宮殿に私の上擦った声が響いた。
この女性の透き通る白い肌は、私を引き込んだ細腕にそっくりだ。
「オリヴァーの匂いがしたと思ったのじゃが……。妾は女は嫌いじゃ」
(そんなことを言われても……)
そもそもこの女性はなぜオリヴァーを知っているのか。
オリヴァーもここへ来たことがあるということだろうか。
人間だろうが霊的な存在だろうが、不機嫌な女性を刺激するのは賢明ではない。
態度が横柄だと難癖を付けられないように、小さくなって俯く。
「まぁ良い。女、顔をあげよ。せっかく来たのだ。妾の館を存分に楽しめ」
自己紹介の甲斐無く私は「女」と呼ばれることになった。
恐る恐る顔を上げて尋ねる。
「あの……ここは池の中ですか?」
機嫌を戻した女性は、艶めかしく足を組み替えた。
「妾はこの森を守護するユスティーナじゃ。ユスティーナ様と呼んで良いぞ。妾は気に入った人間を館に招待しているのじゃ」
「なぜ私が選ばれたのでしょうか?」
ユスティーナは大きくため息を吐いた。
がっかりする顔も色っぽいから美人は得だ。
「妾は美しく若い男とおしゃべりがしたいのじゃ。まさか不細工で貧相で鈍間な女が来るとはのう……」
言葉の刃がグサグサ突き刺さる。
「すみません……」
とりあえず謝っておく、悪い癖が出た。
「女、なぜお主はオリヴァーの匂いを纏わせておる?」
ユスティーナはオリヴァーだと思って私を引き込んだのだ。
「オリヴァーの研究所でお世話になっております」
お気に入りのオリヴァーと一緒にいるなんて、ユスティーナを怒らせてしまっただろうか。
意外なことに森の守護者は寛大な心を持っていた。
「そうかそうか。人間の変化は目まぐるしいからのう。妾は何千年もこうして人間と戯れているというのに」
何千歳とは人間では実感が湧かない壮大なスケールである。
この館では時間の流れがゆったりで、ユスティーナも暇を潰したいのだろう。
「オリヴァーもここへ?」
ユスティーナは初めて優しく微笑んだ。
「オリヴァーは初心で可愛かったのう。チャールズも頭の良い男だったが、やはり若い男は可愛らしさが肝じゃ」
「チャールズさんも来たんですか?」
チャールズとは顔を合わせる機会に恵まれないが、アリア曰くおじいちゃんだ。
若い時分があったと思うと、感慨深いような残酷なような……。
「お主はチャールズとも仲良しなのか? 人間は年を取るのが早いからのう。もう死んでいるとばかり……」
遠くを見つめるユスティーナの表情は悲しげだ。
ここで何人もの人間と出会い、死という永遠の別れを経験しているのだろう。
「チャールズさんは、たくさんの研究生に囲まれて今も研究に励んでいらっしゃいますよ」
アリアからの又聞きではあるが。
ユスティーナは手を叩いて喜んだ。
「それは良いことを聞いた。お主は妾を喜ばせるのが上手じゃな」
ユスティーナは突然投げキッスをした。
「受け取れ」
驚きと色っぽさに固まっている私の元に、ユラユラとシャボン玉が流れ来る。
シャボン玉は私の唇に触れると、パチンと弾けた。
「お主には妾の加護を授けた。一人前の研究者を目指す長い道のりで、お主の助けとなるだろう」
オリヴァーやチャールズも加護を受けたのだろうか。
「ありがとうございます、ユスティーナ様」
ウォルトンの薬が完成するかもしれないと、前向きな気持ちになる。
ユスティーナはさらに続ける。
「妾の暇に付き合わせた礼もしなければならぬな。願いを一つ叶えてやろう。お主の願いはなんじゃ?」
それはもちろんウォルトンの件だ。
「どうしても助けたい人がいて、1週間以内に薬を作りた――」
前のめりに願いを伝える私をユスティーナは遮った。
「却下じゃ。妾の力は何十年、何百年かけて叶えるものじゃ。1週間など自らの力で切り拓いてみせよ、愚か者!」
正論ストレートを投げつけられた。
目の前の問題から逃げようとする心の弱さを見抜かれて、居心地悪くなる。
「数年前に亡くなった母を――」
「人間の理を変えてはならぬ。もっとマシな願い事を言え」
と言われても頭の中はウォルトンの件でいっぱいいっぱいなので、すぐに答えを出せない。
「あの、チャールズさんやオリヴァーは何を願ったのでしょうか?」
ユスティーナにとっては遥か昔のことで、しばらく唸った後で教えてくれた。
「チャールズは老いても抜けない歯が欲しいと言っておったな。人間の考えることは面白い」
(歯!?)
まだ見ぬチャールズ像がぐちゃぐちゃに掻き回される。
「オリヴァーが欲したのは家族だったのう」
父母を亡くした時期だったのだろうか。
「それで、お主はどうする? 妾は愚図に付き合うほど暇ではないのじゃ」
(さっきは暇って言ってたのに……)
焦る頭で考えている時に、心に浮かぶもの。
ユスティーナは一瞬ハッととした私の表情を見逃さなかった。
「思いついたのか?」
「あ、いやでも……」
口に出すのをためらってしまう。
「早う言わぬか! このまま地上に送り返してしまうぞ!」
ユスティーナをこれ以上怒らせるわけには……。
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