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魔王さま、城を買う。

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魔王:
我が名は魔王!

魔王:
ここは我が城じゃ。

魔王:
30年ローンを組んでやっと手に入れた愛しの城じゃ。

魔王:
ちなみに自宅兼仕事場じゃ。

魔王:
ローンを完済する頃には引退を迎えていたいのぉ。



魔王:
我は魔王ゆえ、従業員を山ほど抱えておる。

魔王:
正確に言うとふた・・・ゴホンゴホン

魔王:
ちょっと盛ってみたんじゃ!!

魔王:
それは置いといて。

魔王:
ゴホン。えー。我が手に入れたのは、目に入れても痛くない愛しの魔王城。中でも一番力を入れたのがこの正殿じゃ!

魔王:執務室を兼ねておるぞ。

魔王:
この座り心地バツグンのフワッフワなソファー!

魔王:
かの有名ブランド、・・・・お主の想像に任せる。

魔王:
色はホワイト。総革じゃ。

魔王:
・・・と言う気持ちで座ると、何もかもを忘れられる。特にローン。

魔王:
実際はリサイクルショップで・・・すこーし破れておったが、ちょちょちょっと手を加えて・・・

魔王:
ちなみに、汚れてもすぐに拭き取れるビニール製じゃぞ。

魔王:
最近はやりのデーアイワイじゃ!




魔王:
おぉっと、もうこんな時間!

魔王:
そろそろバイトの時間じゃ!!

魔王:
今日はもう魔王の仕事は終わりにして・・・あれ片付けて、これ片付けて

魔王:
えっと、制服持った、IDカード持った、鍵持った、名札持った・・・

魔王:
戸締まりはしっかりな。留守は任せたぞ!!

魔王:
うむ。では行ってくる!

魔王:
あ、使ってない部屋の電気はこまめに消すんじゃぞぉーーー!

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