ワレワレハ、ウチュウジンダ…って言いたい宇宙人は地球へ行くそうです。【声劇台本】【三人用】【二人用】

ワレワレハ、ウチュウジンダ…って言いたい！【三人用】

登場人物(宇宙人)


☆
一号
真面目で物知りな宇宙人


▲
二号
動物好き。割と現実主義


■□
三号
明るくノリのいい宇宙人。地球人とプリクラを撮りたいらしい。





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☆
一号：
　あー、ゴホンゴホンッ(咳払い)
　突然だが、諸君らに、言いたいことがある。
　我々は宇宙人だ！・・・って言いたいか！！


▲
二号：
　言いたい！

　

■□
三号：

言いたい！



▲
二号：
　恥ずかしながら、宇宙人であるならば、一度は言ってみたいセリフですよね。



■□
三号：
　うんうん！



☆
一号：
　しかし、我々が住む星で言ったとしても・・・ただのイタイ奴になりかねん。



▲
二号：
　ですよね。うーん、どうしたものか



■□
三号：
　はいはーい！
　名案名案！！



☆
一号：
　なんだ？詳しく話してみろ



■□
三号：
　動画を作ってナントカチューバーになっちゃうのって、どうかな？



☆
一号：
　我々は宇宙人だ、と言う為だけに、何本も動画を作るのは骨が折れるな。
　それに、恐らく数本でネタが尽きてしまうだろう。



▲
二号：
　経費が心配ですし・・・



■□
三号：
　じゃ、映画を作るのは？



▲
二号：
　モフモフな動物たちと触れ合うハートフルストーリーならいいんですけど・・・
　どう考えても我々は、悪役にしかならないですよね！？



☆
一号：
　悪いイメージを持たれるのは避けたい。



■□
三号：
　あのね・・・
　あのねあのね、実はずっと考えてたんだけど・・・



☆
一号：
　なんだ？



▲
二号：
　なんでしょう？



■□
三号：
　あのね・・・
　別の星に行っちゃうのって、どうかな？



▲
二号：
　はい？
　それはちょっとブッ飛び・・ンンッ（咳払い）、突拍子も無・・・ンンッ（咳払い）




☆
一号：
　いや、一理あるぞ！！

　

■□
三号：
　そうだよそうだよ～



▲
二号：
　はいぃぃ？



☆
一号：
　近年の研究結果によると、多くの星で宇宙人への理解度がかなり高まってきているらしい。
　その中で最も理解度が高いのが、地球だ。
　さらに、地球人は非常にノリがいいと聞く。




■□
三号：
　そんな地球で『我々は宇宙人だ』って言ったら、爆笑で大ウケでやばいね！！
　テレビの取材が来ちゃったりして！！



▲
二号：
　えぇぇぇぇ・・・



☆
一号：
　ついでに動画も撮れば、ナントカチューバーにもなれる。
　しかも、地球人は数が多い。地球人に会うたびに動画を撮れば、ネタが尽きることはないだろう。



■□
三号：
　地球人とプリクラ撮りた～い！



▲
二号：
　はぁ・・・



☆
一号：
　必要な経費はカメラくらいだろう。
　将来的には収益化することも視野に入れている。



▲
二号：
　うーん・・・



☆
一号：
　しかも。
　地球には、動物たちが数多く存在していると聞く。




■□
三号：
　モッフモフでハートフルで心あったまるストーリーが撮れるかもね！



▲
二号：
　あぁぁぁもう、わかりましたっ！
　行きましょう、地球へ！




☆
一号：
　ということで。
　我々は宇宙船に乗り、地球を目指したのであった。








～宇宙船の中で～



■□
三号：
　ねぇねぇ～。宇宙船の中って結構ヒマだね～。
　あっ、そだそだ！！今からみんなで練習しておこうよぉ～



▲
二号：
　え？
　モッフモフでモッコモコな動物たちを、モフモフモコモコする練習ですか？



■□
三号：
　ちーがーうーって！！『我々は宇宙人だ』だよ。
　いくよぉ～？ハイ、せーのっ！



☆
一号：
　我々は宇宙人だ



▲
二号：
　我々は宇宙人だ



■□
三号：
　はいもう一回！！



☆
一号：
　地球に到着するまでの間、この練習は続いたのだった。