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アツモリ、地獄の養成所へ行く
第83話 ゴーストと新型ゴースト(?)
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ココアは先頭に立って階段を歩いているが、その歩みは遅い。罠があるかもしれないから、全神経を足に集中しているとしか思えない歩き方だ。でも、何も罠が仕掛けられてなく、階段を上がって最初の部屋の扉の前に来た。
この扉は開いてない。
でも、閉まっているという事は、魔法のロックが掛かってないか、物理的な罠があるのか、内側から鍵をかけているかの3つだ。
ココアが扉をノックしたり触れたりしてるが、そのココアが首を縦に振った。罠が無いという事は手で開けられるという事だ。
敦盛が大太刀を抜くと全員が下がった。敦盛は不死生物が待ち構えている可能性を考え、扉を壊す気だ!
「阿佐揚羽流『刺突』!」
敦盛が右手を突き出した瞬間、扉が粉々に壊れた!
でも・・・敦盛の心配した通り、中には不死生物が2体いた!人間の形をしてるが、体が半透明だ!!
「な、何だありゃあ!?」
「何よこれ!何かの映像トリックなのお!?」
敦盛と満里奈は部屋の中で立っていた半透明の物体を見て騒ぎ出した!
「落ち着け!あれは幽霊だ!」
エミーナはそう叫んだけど、敦盛と満里奈は「嘘だあ!」と再び絶叫した!
「ご、ゴーストと言えば、へんてこりんな三角帽子を被った風船みたいばオバケに決まってるぞ!」
「そうよ!舌をベローンと出して、ちょっと人を小馬鹿にしたような表情をしているから足なんか絶対に無いわよ!!」
” ボカッ! ”
” ボカッ! ”
いきなりエミーナが敦盛と満里奈の二人の頭をグーで殴りつけた!
「お前らあ!いい加減に世間の現実を理解しろ!!おとぎ話のようなアホ物語と現実とゴチャ混ぜにするなあ!」
エミーナは鬼のような形相で敦盛と満里奈を睨んでるが、それでも敦盛と満里奈はブーブー文句を言ってる!
「とーにーかーく、昨日も言ったが幽霊は魂だけの存在だから半透明なのは当たり前だあ!肉体的なダメージは受けないけど、こいつに触れられると精神力を持って行かれる!最悪、精神力を全部持って行かれて、それこそ『生ける屍』になって思考できない人間になり果てるぞ!」
「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」
「大丈夫だ!動きは鈍いし、それこそ1時間くらい幽霊に触られない限り『生ける屍』にならないから、それまでに勝負をつけろー!!」
そう言うとエミーナは敦盛と満里奈のお尻を『ドン!』とばかりに足で蹴とばしたから、二人は押し出されるようにして室内に入った。
二人が室内に入った事で幽霊が動き出した!でも、たしかに動きは緩慢だ!
満里奈は左手に持っていたデュランダルを両手に持ち替えた!
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
満里奈が右側の幽霊に向かってデュランダルを一閃すると、その幽霊はアッサリ倒れた。勝負は一瞬のうちについたのだ!
「おりゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
敦盛は大太刀を両手で構えて、左側の幽霊を一閃した!
が、幽霊は倒れないどころか、敦盛に向かって手を伸ばしてくる!
「おい!どうして俺の刀ではダメージが与えられないんだあ!!」
敦盛は絶叫したが、それに気付いた満里奈が咄嗟に敦盛の前に立ってデュランダルを一閃した!
幽霊はデュランダルの一撃で倒れ、その場に崩れた。
・
・
・
・
「・・・というと、実体を伴わない幽霊や生霊は、何らかの魔法が付与されてないとダメージを与えれられないという事かあ?」
「らしいわよー。普通の剣は一時的に何かの魔法をかけないとダメージを与える事が出来ないけど、最初から魔法を付与されている剣なら全然問題ないから、ココアちゃんが持ってる短剣でもダメージを与える事が出来るんだって」
「ふーん」
「デュランダルは聖剣という位だから強力な聖属性の魔法がかけられてるけど、お兄ちゃんの大太刀『大蛇丸』は神の剣の資格を失ってるから、この世界では何も魔法が付与されてない超硬い武器の扱いねー。『草薙剣』は今でも神の剣だから、次からは『草薙剣』を使ってねー」
「はーー・・・『刺突』は『大蛇丸』でしか出来ない技だから、使い分けが面倒だなー」
「文句を言わないの!」
「はいはい・・・」
敦盛と満里奈は幽霊に聖水をかけながらボヤいたけど、後ろではルシーダがちょっと怒った顔でエミーナに怒鳴っている!
「だいたいさあ、アツモリのカタナに魔法が付与されてない事を忘れてたでしょ!」
「そ、それはボクもウッカリしてたけど、まさかアツモリがクサなんとかではなくカタナで斬りかかるとは思っても無かったからさあ」
「マリナちゃんが咄嗟にアツモリの前に立ちはだかってくれたから良かったものを、下手をしたらアツモリがダメージを受けてたのよ!」
「はいはい、失礼しましたあ」
エミーナは平身低頭でルシーダに謝ったから、ようやくルシーダも機嫌を直してくれたが、そんな4人のやり取りを見てバネットたちは笑っていた。
でも・・・
敦盛も満里奈も、さっきから気になっている事があるのだ。
それは・・・
「・・・あのさあ、お兄ちゃん」
「ん?」
「あそこ、ほら、窓際にいるのは、魔物だよねえ・・・」
「ああ、それしか考えられない・・・」
そう言って二人が指差した方向には・・・
エミーナたち6人は、敦盛と満里奈が指差した方向を一斉に向いたが、そこには・・・
「「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」」」」」」
6人が絶叫したもの無理ない!
へんてこりんな三角帽子を被って、風船みたいに宙に浮かんでいて、舌をベローンと出して、ちょっと人を小馬鹿にしたような表情をしている、足のない生き物がフワフワと宙に浮いていたのだ!しかも「ベロベロバー」とか小声で揶揄っているのも聞こえる!!
「ちょ、ちょっと待って!私はあんな生き物、知らないわよ!エミーナは知ってるの!?」
ルシーダはパニックになってエミーナの方を振り向いたけど、エミーナも目が点になっている!
「ボクだってあんなの知らないぞ!というか、あんなのが動いてるというのは信じれられない!何か新型の魔法生物としか思えないぞ!」
「わたしも知らないわよ!冒険者生活5年目にして初めて見たわよ!」
「『深層の森』にもあんな生き物はいません!178年の生涯で初めて見る生き物としか言いようがなーい!!」
「わたくしも知りません!モコは知ってるんですか!?」
「バネットが知らないのにあたしが知ってる訳ないでしょ!」
6人は完全にパニックになってるけど、そんな6人を見ながら敦盛と満里奈は逆に唖然とした表情だ。
「「おーい、あれがゴーストだよ」」
「「「「「「 嘘だろー!! 」」」」」」
敦盛と満里奈は再度右手で指さしながら呑気でいるけど、エミーナたちは目を擦りながら絶叫している!
「あ、あんなのが幽霊だなんで、私は信じたくありません!」
「も、もしかして幽霊が進化した?」
「い、いや、ボクだって信じたくないけど新型かあ?」
「勘弁してよー」
「ま、魔王ウーノがこの世界に連れてきた魔物としか思えません!どんな特殊攻撃を仕掛けてくるか全然分からないし、だいたいエミーナ様の呪文が通用するかも分かりません!」
「いやだー!あたしは帰りたーい!!」
エミーナたちはワーワー言ってるだけで全然攻撃をしようとしない。仕方ないから敦盛「はーー」とため息をついて大太刀を鞘から抜いた。
「アツモリ!何をする気なの!」
ルシーダは敦盛に絶叫したけど、敦盛はただ一言「あいつを倒す」とだけ言ってスタスタを歩き出した。
「ちょ、ちょっとアツモリ!幽霊にカナタは効かないわよ!さっき実際にそうだったでしょ!!」
ルシーダは再び敦盛に絶叫したけど、敦盛はそんな声を無視して歩き続けた。ゴーストは敦盛目掛けて飛び掛かってきたけど、それを敦盛は右手の大太刀で一閃した!
” バチーーーーーーーーーーーーーーーン ”
ゴム風船が割れたかのような音がしてゴーストが真っ二つになって床に落ちたかと思ったら、たちまち蒸発して魔石が現れた。その大きさは、スライムよりほんのちょっと大きいだけだ。
「・・・俺が知ってるゴーストは、どんな武器でも倒せるし、どんな攻撃呪文でも倒せるし、初心者でも倒せるし、特殊攻撃なんかしないぞ。ついでに言えば、真昼間の炎天下の草原や森の中でも現れる。だよな、満里奈」
「そうだよー。スライムよりほんのちょーっとだけ強い程度の敵だから、その気になれば素手でも倒せるよー」
「「「「「「 ・・・・・ 」」」」」」
「それに、こいつを『可愛い』とか言う奴もいるし、店でぬいぐるみを売ってるくらいなんだぜ、だよなー」
「そうだよー。ウチ、持ってるよー」
満里奈はそう言うとニコッと微笑んだし、敦盛は「はーー」と短くため息をつきながら床に落ちていた魔石を拾いあげたけど、そんな敦盛たちを見てエミーナたち6人は顔を見合わせた。
「アツモリの常識が役に立った!」
「そんな事があってもいいの!?」
「ぜーったいに何かの間違いです!!」
「わたくしも信じたくなーい!!」
「あたしも信じたく無ーい」
「いやだあ!」
因みに、その隣の部屋にもゴーストがいたけど・・・エミーナたちはそれでも新型ゴースト(?)の存在を認めようとはしなかった。
この扉は開いてない。
でも、閉まっているという事は、魔法のロックが掛かってないか、物理的な罠があるのか、内側から鍵をかけているかの3つだ。
ココアが扉をノックしたり触れたりしてるが、そのココアが首を縦に振った。罠が無いという事は手で開けられるという事だ。
敦盛が大太刀を抜くと全員が下がった。敦盛は不死生物が待ち構えている可能性を考え、扉を壊す気だ!
「阿佐揚羽流『刺突』!」
敦盛が右手を突き出した瞬間、扉が粉々に壊れた!
でも・・・敦盛の心配した通り、中には不死生物が2体いた!人間の形をしてるが、体が半透明だ!!
「な、何だありゃあ!?」
「何よこれ!何かの映像トリックなのお!?」
敦盛と満里奈は部屋の中で立っていた半透明の物体を見て騒ぎ出した!
「落ち着け!あれは幽霊だ!」
エミーナはそう叫んだけど、敦盛と満里奈は「嘘だあ!」と再び絶叫した!
「ご、ゴーストと言えば、へんてこりんな三角帽子を被った風船みたいばオバケに決まってるぞ!」
「そうよ!舌をベローンと出して、ちょっと人を小馬鹿にしたような表情をしているから足なんか絶対に無いわよ!!」
” ボカッ! ”
” ボカッ! ”
いきなりエミーナが敦盛と満里奈の二人の頭をグーで殴りつけた!
「お前らあ!いい加減に世間の現実を理解しろ!!おとぎ話のようなアホ物語と現実とゴチャ混ぜにするなあ!」
エミーナは鬼のような形相で敦盛と満里奈を睨んでるが、それでも敦盛と満里奈はブーブー文句を言ってる!
「とーにーかーく、昨日も言ったが幽霊は魂だけの存在だから半透明なのは当たり前だあ!肉体的なダメージは受けないけど、こいつに触れられると精神力を持って行かれる!最悪、精神力を全部持って行かれて、それこそ『生ける屍』になって思考できない人間になり果てるぞ!」
「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」
「大丈夫だ!動きは鈍いし、それこそ1時間くらい幽霊に触られない限り『生ける屍』にならないから、それまでに勝負をつけろー!!」
そう言うとエミーナは敦盛と満里奈のお尻を『ドン!』とばかりに足で蹴とばしたから、二人は押し出されるようにして室内に入った。
二人が室内に入った事で幽霊が動き出した!でも、たしかに動きは緩慢だ!
満里奈は左手に持っていたデュランダルを両手に持ち替えた!
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
満里奈が右側の幽霊に向かってデュランダルを一閃すると、その幽霊はアッサリ倒れた。勝負は一瞬のうちについたのだ!
「おりゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
敦盛は大太刀を両手で構えて、左側の幽霊を一閃した!
が、幽霊は倒れないどころか、敦盛に向かって手を伸ばしてくる!
「おい!どうして俺の刀ではダメージが与えられないんだあ!!」
敦盛は絶叫したが、それに気付いた満里奈が咄嗟に敦盛の前に立ってデュランダルを一閃した!
幽霊はデュランダルの一撃で倒れ、その場に崩れた。
・
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「・・・というと、実体を伴わない幽霊や生霊は、何らかの魔法が付与されてないとダメージを与えれられないという事かあ?」
「らしいわよー。普通の剣は一時的に何かの魔法をかけないとダメージを与える事が出来ないけど、最初から魔法を付与されている剣なら全然問題ないから、ココアちゃんが持ってる短剣でもダメージを与える事が出来るんだって」
「ふーん」
「デュランダルは聖剣という位だから強力な聖属性の魔法がかけられてるけど、お兄ちゃんの大太刀『大蛇丸』は神の剣の資格を失ってるから、この世界では何も魔法が付与されてない超硬い武器の扱いねー。『草薙剣』は今でも神の剣だから、次からは『草薙剣』を使ってねー」
「はーー・・・『刺突』は『大蛇丸』でしか出来ない技だから、使い分けが面倒だなー」
「文句を言わないの!」
「はいはい・・・」
敦盛と満里奈は幽霊に聖水をかけながらボヤいたけど、後ろではルシーダがちょっと怒った顔でエミーナに怒鳴っている!
「だいたいさあ、アツモリのカタナに魔法が付与されてない事を忘れてたでしょ!」
「そ、それはボクもウッカリしてたけど、まさかアツモリがクサなんとかではなくカタナで斬りかかるとは思っても無かったからさあ」
「マリナちゃんが咄嗟にアツモリの前に立ちはだかってくれたから良かったものを、下手をしたらアツモリがダメージを受けてたのよ!」
「はいはい、失礼しましたあ」
エミーナは平身低頭でルシーダに謝ったから、ようやくルシーダも機嫌を直してくれたが、そんな4人のやり取りを見てバネットたちは笑っていた。
でも・・・
敦盛も満里奈も、さっきから気になっている事があるのだ。
それは・・・
「・・・あのさあ、お兄ちゃん」
「ん?」
「あそこ、ほら、窓際にいるのは、魔物だよねえ・・・」
「ああ、それしか考えられない・・・」
そう言って二人が指差した方向には・・・
エミーナたち6人は、敦盛と満里奈が指差した方向を一斉に向いたが、そこには・・・
「「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」」」」」」
6人が絶叫したもの無理ない!
へんてこりんな三角帽子を被って、風船みたいに宙に浮かんでいて、舌をベローンと出して、ちょっと人を小馬鹿にしたような表情をしている、足のない生き物がフワフワと宙に浮いていたのだ!しかも「ベロベロバー」とか小声で揶揄っているのも聞こえる!!
「ちょ、ちょっと待って!私はあんな生き物、知らないわよ!エミーナは知ってるの!?」
ルシーダはパニックになってエミーナの方を振り向いたけど、エミーナも目が点になっている!
「ボクだってあんなの知らないぞ!というか、あんなのが動いてるというのは信じれられない!何か新型の魔法生物としか思えないぞ!」
「わたしも知らないわよ!冒険者生活5年目にして初めて見たわよ!」
「『深層の森』にもあんな生き物はいません!178年の生涯で初めて見る生き物としか言いようがなーい!!」
「わたくしも知りません!モコは知ってるんですか!?」
「バネットが知らないのにあたしが知ってる訳ないでしょ!」
6人は完全にパニックになってるけど、そんな6人を見ながら敦盛と満里奈は逆に唖然とした表情だ。
「「おーい、あれがゴーストだよ」」
「「「「「「 嘘だろー!! 」」」」」」
敦盛と満里奈は再度右手で指さしながら呑気でいるけど、エミーナたちは目を擦りながら絶叫している!
「あ、あんなのが幽霊だなんで、私は信じたくありません!」
「も、もしかして幽霊が進化した?」
「い、いや、ボクだって信じたくないけど新型かあ?」
「勘弁してよー」
「ま、魔王ウーノがこの世界に連れてきた魔物としか思えません!どんな特殊攻撃を仕掛けてくるか全然分からないし、だいたいエミーナ様の呪文が通用するかも分かりません!」
「いやだー!あたしは帰りたーい!!」
エミーナたちはワーワー言ってるだけで全然攻撃をしようとしない。仕方ないから敦盛「はーー」とため息をついて大太刀を鞘から抜いた。
「アツモリ!何をする気なの!」
ルシーダは敦盛に絶叫したけど、敦盛はただ一言「あいつを倒す」とだけ言ってスタスタを歩き出した。
「ちょ、ちょっとアツモリ!幽霊にカナタは効かないわよ!さっき実際にそうだったでしょ!!」
ルシーダは再び敦盛に絶叫したけど、敦盛はそんな声を無視して歩き続けた。ゴーストは敦盛目掛けて飛び掛かってきたけど、それを敦盛は右手の大太刀で一閃した!
” バチーーーーーーーーーーーーーーーン ”
ゴム風船が割れたかのような音がしてゴーストが真っ二つになって床に落ちたかと思ったら、たちまち蒸発して魔石が現れた。その大きさは、スライムよりほんのちょっと大きいだけだ。
「・・・俺が知ってるゴーストは、どんな武器でも倒せるし、どんな攻撃呪文でも倒せるし、初心者でも倒せるし、特殊攻撃なんかしないぞ。ついでに言えば、真昼間の炎天下の草原や森の中でも現れる。だよな、満里奈」
「そうだよー。スライムよりほんのちょーっとだけ強い程度の敵だから、その気になれば素手でも倒せるよー」
「「「「「「 ・・・・・ 」」」」」」
「それに、こいつを『可愛い』とか言う奴もいるし、店でぬいぐるみを売ってるくらいなんだぜ、だよなー」
「そうだよー。ウチ、持ってるよー」
満里奈はそう言うとニコッと微笑んだし、敦盛は「はーー」と短くため息をつきながら床に落ちていた魔石を拾いあげたけど、そんな敦盛たちを見てエミーナたち6人は顔を見合わせた。
「アツモリの常識が役に立った!」
「そんな事があってもいいの!?」
「ぜーったいに何かの間違いです!!」
「わたくしも信じたくなーい!!」
「あたしも信じたく無ーい」
「いやだあ!」
因みに、その隣の部屋にもゴーストがいたけど・・・エミーナたちはそれでも新型ゴースト(?)の存在を認めようとはしなかった。
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