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2話(4/17 修正)
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「なあルイスー」
いつも通り畑を耕していると、同い年の幼なじみのトンへが木陰に寝そべりながらぐだーっと話しかけてきた。
「ああ?」
「なーんか変わんねえなー」
「んだよ。つかお前さっさと畑仕事戻れよ、おばさんに雷落とされるぞ?あ、おばさん」
「母ちゃん!?」
「冗談だ」
慌ててばっと振り返ったトンへを無視して黙々と畑仕事を続ける。
「お前ひどいな!?まじで母ちゃん来たかと思ったわ!!」
「無駄話してねえで畑に戻ればいいだろ」
「もー!!だから、せっかくロイドが勇者として旅立ったのに全然魔物減らないなーって!!」
「そりゃまだ1週間しか経ってねえからな。最初に着くまでに1ヶ月はかかるし…」
「そっかー…ロイド元気にしてっかなー」
「まあ元気なんじゃねえか?あ、おばさん」
「へっへーん!もうその手にはひっかからな、あいた!!」
どやぁ、と胸を張ったトンへの頭に背後から拳が落とされる。
それと一緒に怒声が響いた。
「コラァ、トンへ!あんた畑にいないと思ったらこんな所で油売ってたのかい!?まあまあ、ルイス君の邪魔ばっかりして!ごめんねぇ、うちの馬鹿が…!うるさかったろう?」
「母ちゃん!?」
「まあ、鬱陶しかったですね」
「ちょ、ルイスまで!?」
申し訳なさそうにしていたおばさんがくわっと目を吊り上げトンへの耳を掴む。
「あんたもちょっとはルイス君を見習いな!小さい時からなんの文句も言わずにロイド君の面倒を見て、料理も掃除も洗濯も畑も!分からないままにするあんたと違ってちゃんと質問に来たりしてさ!お父さんとお母さんが遺してくれた物を必死に守ろうとしてね。アタシはそれが健気でしょうがなくて…」
おばさんがエプロンで涙を拭う。
「うへぇ…その話なんかい…何でもないっす!」
面倒くさそうに言いかけたトンへを一睨みで黙らせると俺に優しい笑顔を向ける。
「そうだ、今日いい高山トマトが手に入ったんだ。ルイス君の好きな豆とお野菜のトマトスープ作るから夕飯は家においで」
「本当!?やった、おばさんありがとう!すぐ終わらせて行くね」
周りの人達に支えられ若干寂しいとも思いつつも日常は過ぎて行った。
そして日常が急変したのはロイドが旅立ってから一ヶ月半後。
いつも通り畑仕事を終え帰宅途中、村の入口がざわついていた。
「なんだと!?ここには自警団がいない!?」
ボロボロの鎧を纏った恐らく騎士が薬屋のおっちゃんに詰め寄っていた。
「ああ。魔物も獣も、ここまでくる事はほぼ無いからなぁ」
「くっ…近隣の村へ救助を派遣することは!?」
「恐らく難しいだろう。まずそもそも、この周辺には他に村がないからな。あ、そうだ。誰かルイス呼んできてやってくれ」
「ルイス兄ちゃんもういるよー」
「どうしたんだ?」
面倒臭いと思いながらも近所のチビッ子がしっかり俺を指さしてしまったため仕方なく声をかける。
「おお、ルイス。いやなに、この騎士さんの護衛している馬車が魔獣に襲われたらしくてな。自警団に救助を頼めないかって言うんだが、ここにゃ自警団なんてないだろ?お前行ってくれるか?」
「ああ、そういう事か。場所は?」
「な!?1人でか!?いくら何でも無茶だろう!」
軽く言ってのける俺達に騎士が怒鳴る。
「相手はレッドベアーだぞ!下位とはいえグリズリー種相手に子供1人で太刀打ちできる訳がないだろう!」
そんな騎士の様子におっちゃん達は苦笑いをする。
「舐めてもらっちゃあ困るな。この村の住人なら全員、グリズリー種を1人で狩る程度造作もないぜ?」
「ああ。この村にゃ自警団はないが、竜種でも来ねえ限り何とかなる程度には強いヤツらばかりだ。うちの娘なんかこの前オーク殴り飛ばしたぞ?」
けらけらと笑うおっちゃん達の様子に騎士はおろおろし始める。
おっちゃんはそんな騎士の方に俺を押し出した。
「とりあえず連れて行ってみろ。ルイスはこんなヒョロヒョロしてるがうちの村じゃ一番強いからな」
「で?騎士様の仲間はあれか?」
「あ、ああ」
結局、俺が騎士を引きずる様にして騎士の仲間が襲われているという街道を急いだ。
すると10分と経たずに怒声と獣の唸り声が聞こえてきた。
更に足を進めると、大きな熊に襲われる騎士と馬車が現れた。
「皆無事か!助けを呼んできたぞ!」
「おお!…おぉぉぉお?」
ぱあっと顔を輝かせこちらを向いた騎士達はキリッとした顔で俺の小脇に抱えられた同僚を見てえ?お前何やってんの?という顔をする。
だが、表情を変えたのは騎士だけではない。
「グアア!?」
「よぉ、お前こんな所でなにやってんだ?」
今しがた馬車を襲っていた熊が俺の顔を見て(毛皮でわからないが雰囲気で)青ざめる。
そのレッドベアーは時たま村の畑を荒らそうとしておばちゃんズにぶっ飛ばされている熊だった。
「お前、この前次はねえって言ったよな?」
「グアオ!?グア、ガア!!」
必死に弁解しているらしいレッドベアーを無視して俺はすぐ側にあった丁度両腕で抱えられるくらいの太さの木に手を添えるとがっしりと掴んで地面から引っこ抜いた。
大きな口を開けてポカーンとする騎士を無視してアワアワとするレッドベアーに向きなおす。
「グア!?ガウ、ガア!?」
「何言ってるかわかんねえんだよ!!」
ブンブンと首を振る熊にいい笑顔を向け、大きく振りかぶりそのまま振り抜いた。
「さて、こんなもんだろ」
──今日は熊肉のステーキだ。
殴り飛ばしたレッドベアーを持ち帰りやすいように縛った俺はふと後ろを振り返った。
そこには未だに口を開いたままの騎士が固まっていた。
「なんだ、まだいたのか?」
「き、君は…何者なんだ!?」
「ん?俺?ルイスだけど」
「そうじゃない!!」
騎士の中で一番歳上であろう男が怒鳴る。
「レッドベアーを含めグリズリー種はそこそこ経験を積んだ最低でもが2人1組で倒す魔獣だ!それをただの田舎の村の少年が1人で倒しただと!?ありえない!貴様は何者だ!」
え?何この状況。俺なんか疑われてる??
そっと村に救助を求めに来ていた騎士に目を向けると必死に説明をしてくれた。
「た、隊長!彼は本当にただの村の少年です!彼の村ではこれが普通らしく、自警団の類は存在していませんでした。あの村は危険度Aの『惑いの森』のすぐ側です。自警団もなく、自分の身は自分で守らなければならないとなれば自ずと強くなるでしょう。それにあの勇者様の故郷なんですよ?」
説明を受けた隊長と呼ばれた騎士は渋々ながらも納得したようだ。
「む…。いくら強くなる必要があると言っても限りがあると思うが…勇者様と同郷の人間ともなれば納得するしかないのか…。おい、少年。実は我々は勇者様の兄君をお迎えに来たのだ。即刻案内せよ、これは命令だ」
「兄君?何かあったのか?」
「これは王命だ。一村人が知っていい事ではない」
「そうか。じゃあ聞けないな」
「なに!?」
拒否されると思っていなかったのだろう、貴族らしき隊長が声を荒らげる。
「貴様ァ!王命だと言っただろう!」
「だってよ、連れてかれて何されるかわかんないんだぜ?それに、本物の騎士かもわかんねえしよ。あとそれが人に物を頼む態度か?」
「な、なんだと…!!」
「隊長ストップ!ストーップ!!」
「すみません、すみませんこの人に悪気はないんですすみませんちょっとこんな年になるまで甘やかされまくって育ったわがまま坊主なんですすみません!!」
更に怒鳴ろうとした隊長を何人かの騎士が押さえつけ、俺を案内した騎士が高速で頭を下げる。
「すみませんどうか兄君の所まで案内して頂けないでしょうか?絶対に危害など加えず丁重にすると誓います。お連れするまで戻ることは許さないとの王命なんです」
このままじゃ娘の誕生に立ち会えないんです!家のばあちゃんが危篤で!母ちゃんのご飯が食べたいんです!!
口々に騎士がお願いしますお願いしますと頭を下げるのを見ているとなんだか可哀想になってくる。
「…はぁ。わかった」
「本当ですか!?ありがとうございます!!じゃあ…!」
「ああ、すぐ王都に向かおう」
「はい、すぐ王都に…え?村にではなくてですか??」
「あ?お前ら自分たちが迎えに来た相手の特徴もわからねえの?」
少し威圧を込めて睨んでやるとすぐに震え上がった。
「い、いえ!勇者様に教えて頂いた特徴でしたら知っています!たしか、ふわりとした栗色の髪に赤みがかった黒い瞳、目つきは少々鋭く身長は平均より高めで体格は細身…て、あれ??」
特徴のメモをしたのだろう紙と俺の顔を何度も見る。
「特徴と…一致する…」
「そりゃそうだろ、本人なんだから」
「…ええええええええええ!?!?」
再び口をパクパクさせる騎士の後ろで隊長が倒れた。
いつも通り畑を耕していると、同い年の幼なじみのトンへが木陰に寝そべりながらぐだーっと話しかけてきた。
「ああ?」
「なーんか変わんねえなー」
「んだよ。つかお前さっさと畑仕事戻れよ、おばさんに雷落とされるぞ?あ、おばさん」
「母ちゃん!?」
「冗談だ」
慌ててばっと振り返ったトンへを無視して黙々と畑仕事を続ける。
「お前ひどいな!?まじで母ちゃん来たかと思ったわ!!」
「無駄話してねえで畑に戻ればいいだろ」
「もー!!だから、せっかくロイドが勇者として旅立ったのに全然魔物減らないなーって!!」
「そりゃまだ1週間しか経ってねえからな。最初に着くまでに1ヶ月はかかるし…」
「そっかー…ロイド元気にしてっかなー」
「まあ元気なんじゃねえか?あ、おばさん」
「へっへーん!もうその手にはひっかからな、あいた!!」
どやぁ、と胸を張ったトンへの頭に背後から拳が落とされる。
それと一緒に怒声が響いた。
「コラァ、トンへ!あんた畑にいないと思ったらこんな所で油売ってたのかい!?まあまあ、ルイス君の邪魔ばっかりして!ごめんねぇ、うちの馬鹿が…!うるさかったろう?」
「母ちゃん!?」
「まあ、鬱陶しかったですね」
「ちょ、ルイスまで!?」
申し訳なさそうにしていたおばさんがくわっと目を吊り上げトンへの耳を掴む。
「あんたもちょっとはルイス君を見習いな!小さい時からなんの文句も言わずにロイド君の面倒を見て、料理も掃除も洗濯も畑も!分からないままにするあんたと違ってちゃんと質問に来たりしてさ!お父さんとお母さんが遺してくれた物を必死に守ろうとしてね。アタシはそれが健気でしょうがなくて…」
おばさんがエプロンで涙を拭う。
「うへぇ…その話なんかい…何でもないっす!」
面倒くさそうに言いかけたトンへを一睨みで黙らせると俺に優しい笑顔を向ける。
「そうだ、今日いい高山トマトが手に入ったんだ。ルイス君の好きな豆とお野菜のトマトスープ作るから夕飯は家においで」
「本当!?やった、おばさんありがとう!すぐ終わらせて行くね」
周りの人達に支えられ若干寂しいとも思いつつも日常は過ぎて行った。
そして日常が急変したのはロイドが旅立ってから一ヶ月半後。
いつも通り畑仕事を終え帰宅途中、村の入口がざわついていた。
「なんだと!?ここには自警団がいない!?」
ボロボロの鎧を纏った恐らく騎士が薬屋のおっちゃんに詰め寄っていた。
「ああ。魔物も獣も、ここまでくる事はほぼ無いからなぁ」
「くっ…近隣の村へ救助を派遣することは!?」
「恐らく難しいだろう。まずそもそも、この周辺には他に村がないからな。あ、そうだ。誰かルイス呼んできてやってくれ」
「ルイス兄ちゃんもういるよー」
「どうしたんだ?」
面倒臭いと思いながらも近所のチビッ子がしっかり俺を指さしてしまったため仕方なく声をかける。
「おお、ルイス。いやなに、この騎士さんの護衛している馬車が魔獣に襲われたらしくてな。自警団に救助を頼めないかって言うんだが、ここにゃ自警団なんてないだろ?お前行ってくれるか?」
「ああ、そういう事か。場所は?」
「な!?1人でか!?いくら何でも無茶だろう!」
軽く言ってのける俺達に騎士が怒鳴る。
「相手はレッドベアーだぞ!下位とはいえグリズリー種相手に子供1人で太刀打ちできる訳がないだろう!」
そんな騎士の様子におっちゃん達は苦笑いをする。
「舐めてもらっちゃあ困るな。この村の住人なら全員、グリズリー種を1人で狩る程度造作もないぜ?」
「ああ。この村にゃ自警団はないが、竜種でも来ねえ限り何とかなる程度には強いヤツらばかりだ。うちの娘なんかこの前オーク殴り飛ばしたぞ?」
けらけらと笑うおっちゃん達の様子に騎士はおろおろし始める。
おっちゃんはそんな騎士の方に俺を押し出した。
「とりあえず連れて行ってみろ。ルイスはこんなヒョロヒョロしてるがうちの村じゃ一番強いからな」
「で?騎士様の仲間はあれか?」
「あ、ああ」
結局、俺が騎士を引きずる様にして騎士の仲間が襲われているという街道を急いだ。
すると10分と経たずに怒声と獣の唸り声が聞こえてきた。
更に足を進めると、大きな熊に襲われる騎士と馬車が現れた。
「皆無事か!助けを呼んできたぞ!」
「おお!…おぉぉぉお?」
ぱあっと顔を輝かせこちらを向いた騎士達はキリッとした顔で俺の小脇に抱えられた同僚を見てえ?お前何やってんの?という顔をする。
だが、表情を変えたのは騎士だけではない。
「グアア!?」
「よぉ、お前こんな所でなにやってんだ?」
今しがた馬車を襲っていた熊が俺の顔を見て(毛皮でわからないが雰囲気で)青ざめる。
そのレッドベアーは時たま村の畑を荒らそうとしておばちゃんズにぶっ飛ばされている熊だった。
「お前、この前次はねえって言ったよな?」
「グアオ!?グア、ガア!!」
必死に弁解しているらしいレッドベアーを無視して俺はすぐ側にあった丁度両腕で抱えられるくらいの太さの木に手を添えるとがっしりと掴んで地面から引っこ抜いた。
大きな口を開けてポカーンとする騎士を無視してアワアワとするレッドベアーに向きなおす。
「グア!?ガウ、ガア!?」
「何言ってるかわかんねえんだよ!!」
ブンブンと首を振る熊にいい笑顔を向け、大きく振りかぶりそのまま振り抜いた。
「さて、こんなもんだろ」
──今日は熊肉のステーキだ。
殴り飛ばしたレッドベアーを持ち帰りやすいように縛った俺はふと後ろを振り返った。
そこには未だに口を開いたままの騎士が固まっていた。
「なんだ、まだいたのか?」
「き、君は…何者なんだ!?」
「ん?俺?ルイスだけど」
「そうじゃない!!」
騎士の中で一番歳上であろう男が怒鳴る。
「レッドベアーを含めグリズリー種はそこそこ経験を積んだ最低でもが2人1組で倒す魔獣だ!それをただの田舎の村の少年が1人で倒しただと!?ありえない!貴様は何者だ!」
え?何この状況。俺なんか疑われてる??
そっと村に救助を求めに来ていた騎士に目を向けると必死に説明をしてくれた。
「た、隊長!彼は本当にただの村の少年です!彼の村ではこれが普通らしく、自警団の類は存在していませんでした。あの村は危険度Aの『惑いの森』のすぐ側です。自警団もなく、自分の身は自分で守らなければならないとなれば自ずと強くなるでしょう。それにあの勇者様の故郷なんですよ?」
説明を受けた隊長と呼ばれた騎士は渋々ながらも納得したようだ。
「む…。いくら強くなる必要があると言っても限りがあると思うが…勇者様と同郷の人間ともなれば納得するしかないのか…。おい、少年。実は我々は勇者様の兄君をお迎えに来たのだ。即刻案内せよ、これは命令だ」
「兄君?何かあったのか?」
「これは王命だ。一村人が知っていい事ではない」
「そうか。じゃあ聞けないな」
「なに!?」
拒否されると思っていなかったのだろう、貴族らしき隊長が声を荒らげる。
「貴様ァ!王命だと言っただろう!」
「だってよ、連れてかれて何されるかわかんないんだぜ?それに、本物の騎士かもわかんねえしよ。あとそれが人に物を頼む態度か?」
「な、なんだと…!!」
「隊長ストップ!ストーップ!!」
「すみません、すみませんこの人に悪気はないんですすみませんちょっとこんな年になるまで甘やかされまくって育ったわがまま坊主なんですすみません!!」
更に怒鳴ろうとした隊長を何人かの騎士が押さえつけ、俺を案内した騎士が高速で頭を下げる。
「すみませんどうか兄君の所まで案内して頂けないでしょうか?絶対に危害など加えず丁重にすると誓います。お連れするまで戻ることは許さないとの王命なんです」
このままじゃ娘の誕生に立ち会えないんです!家のばあちゃんが危篤で!母ちゃんのご飯が食べたいんです!!
口々に騎士がお願いしますお願いしますと頭を下げるのを見ているとなんだか可哀想になってくる。
「…はぁ。わかった」
「本当ですか!?ありがとうございます!!じゃあ…!」
「ああ、すぐ王都に向かおう」
「はい、すぐ王都に…え?村にではなくてですか??」
「あ?お前ら自分たちが迎えに来た相手の特徴もわからねえの?」
少し威圧を込めて睨んでやるとすぐに震え上がった。
「い、いえ!勇者様に教えて頂いた特徴でしたら知っています!たしか、ふわりとした栗色の髪に赤みがかった黒い瞳、目つきは少々鋭く身長は平均より高めで体格は細身…て、あれ??」
特徴のメモをしたのだろう紙と俺の顔を何度も見る。
「特徴と…一致する…」
「そりゃそうだろ、本人なんだから」
「…ええええええええええ!?!?」
再び口をパクパクさせる騎士の後ろで隊長が倒れた。
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