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第30話 策を破るのは力押し?
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翌日、夜がまもなく明けようとする頃アルストリアの周辺に光り輝く兵士達が次々と現れ始めた!西門に居る8000だけでも十分脅威を与えているのにまずは北西に6500、次に北門の先に6500、それから北東・東・南東・南・南西の順に首都を総勢53000以上の兵が2分も掛からずに取り囲んだのである。
「王、非常事態です!光る兵士の増援が突如出現、アルストリアの周囲をおよそ53000以上の兵が取り囲んでおります!!」
王の側近の1人が報告の為に寝室を訪れた時、王ヴェネットはクリスティーナと共に居た。城内で見た覚えの無い女の存在に側近は気が付いたが、そんな事に構っていられる状況では無かった。
「53000だと、我が国の全兵力を上回る数がアルストリアを包囲しているとでも言うのか!?」
「たとえ篭城したとしても、1度に攻められれば王城とてひとたまりも有りません。幸い西門に兵8000が布陣しており砦壁の守備の者を除いてもあと1600程残っております。こうなれば、女騎士殿率いる義勇軍と共に西門から打って出て正面の8000を蹴散らしながら突破して脱出を図るべきかと思われます」
「そうするより他無いか・・・クリスティーナよ余はこれより兵を率いて西門より脱出する。そなたも一緒に来るが良い」
(冗談じゃないわよ!レーメルが召喚するモンスターの軍勢の中に飛び込むなんて真似出来る訳無いじゃない。私はレーメル程の強さを与えられていなかったから、男を籠絡させる為の伽の技術を磨いてきたのだから)
「陛下、お誘いは大変嬉しいのですが私が共に居ては足手まといとなりましょう。また捕まり人質にでもなれば陛下の国の再建の妨げとなるやもしれません。城を取り囲む兵が都の中に雪崩れ込む騒ぎに乗じて身を潜めようと思います」
「陛下、この女の言う通りで御座います!まずは御身を大切にされるが先決です」
「分かった、クリスティーナよ。お互い無事でまた再会出来る時を楽しみにしているぞ」
「陛下、私に構わずどうかお急ぎ下さい」
ヴェネットと側近が寝室から出て行くのを見ながら、リスティーはレーメルの事を少しだけ気に掛けた。
(これほどの軍勢を呼び出せる力を持ちながら、都の中に現れないのはどうも不自然だわ。もしかしたらレーメルの策が読まれているのかもしれない。いずれ王の口から私の存在も知られてしまうから、早めにこの国から立ち去った方が身の為ね。レーメルも早く逃げる算段を用意しておかないと命を落とすかもしれないわよ)
リスティーは紫色のドレスに着替えると、騒ぎに乗じて城の中から姿を消した。この逃亡で闇の女王の怒りを買ったリスティーは戻る場所を失う事となる。だが身を守る術を持たない筈の彼女の足取りはそれからしばらくの間途絶えた。
一方その頃、西門の砦壁の上に居るレーメルは自身の策が数の暴力によって破られようとしている事に焦り始めていた。
(ちょっと何よあの数は!?劣勢になった光の兵士達がモンスターを呼び出して都の住人を虐殺したってシナリオのつもりが劣勢どころかこちらが降伏勧告されたら受けるしか無い状況じゃない!)
しかし、相手から降伏勧告をしてくる様子も無く西門の正面で布陣している8000の兵士達は精神の疲労から徐々に倒れる者も出始めていた。焦りがピークを迎えようとした時、西門の内側に何故か王が王城内に待機させていた1600の兵を率いてやってきた。
「騎士殿、我らはこれよりそなた率いる義勇軍と共に西門より打って出て、布陣している兵を連れ正面の8000を蹴散らしながら脱出する事にした!クリスティーナも敵が都に雪崩れ込む騒ぎに乗じて身を潜めると言っていた、そなたも同じ様にされるが良かろう!」
(え、何それ。まさかリスティー、既に城から逃亡したの!?そんな事をしたらお母様がお怒りになって帰る場所を失うわよ。私と違って身を守る術を持たないあなたは一体どうするつもりなの!?)
「騎士殿、早く合図を!急がないと敵に時を与えてしまう!?」
急かす王に流石のレーメルもついにキレてしまった。
「あ~もう!合図するわよ、すればいいんでしょ!!あんた達なんか私の呼び出すモンスターに全員殺されちゃえばいいのよ!?」
レーメルが右手を高々と掲げるとその合図を見て門兵が西門を開け始める、それを確認していたレーメルは自分のすぐ傍に地下に降りる階段が現れているのに気が付いた。
(あれ、あそこに階段なんて在ったかしら?そんな事よりも王を殺す方が先決だわ、急がないと)
レーメルは西門の先に向けて、闇の女王より与えられた力を使う。
「【モンスターポップパニック】我が配下のオーガ達よ、魔脈の暴走と共に出でよ!」
レーメルが叫ぶのとほぼ同時に西門の先に巨大な魔方陣の様な模様が現れると中心に1体のオーガが現れた。しかし、次の瞬間魔方陣が暴走を始めると現れたオーガを引き裂く様に竜巻が起こり細かく切り刻まれた肉片1つ1つが魔方陣の外に出る度に再生されて1体のオーガに戻り竜巻が消えるまでの数分の間に西門の外は大量のオーガで埋め尽くされた。
オーガ LV40 HP5000/5000×5500体
「陛下!西門の先に突如オーガの大軍が現れました!?」
「まずい、急ぎ門を閉めないと我々の方へ押し寄せてくるぞ!」
王達が混乱している様子を見たレーメルは力を使った疲れからかその場に座り込みながら呟いた。
「せめて・・・せめて王と共に大勢の都の住人達の命を奪わないと、お母様の所へ帰る事は出来ないわ」
「本当に君があの時のオークの軍勢を生み出していたんだね。だけど今回も君の遊びは邪魔させて貰うよ」
レーメルが背後から声を掛けられ振り返ると、そこにはウィルが立っていた。そして今度はウィルが右手を挙げながらレーメルの策を完全に打ち砕く。
「【力の写し身】歩兵3000は門の内側、更に歩兵3500がオーガと兵士達の間にそれぞれ姿を現しオーガを殲滅せよ!そしてオーガを殲滅した後は国王ヴェネットを捕縛しろ」
生み出された分身が前後からオーガの大軍に襲い掛かる、本来であればアルストリアに駐留していた全兵士でも半数以上の命が失われる損害となる筈だった。しかしレーメルの生み出したオーガは誰1人傷付ける事も出来ずにその全てがウィルの分身によって討ち取られた。
「あなたのその力は一体何!?お母様の力を上回る者など有り得ないわ」
「最近じゃよく自重しろとか言われるけどね、君には闇の女王について色々と聞きたい事が有る。捕まえさせて貰うよ」
レーメルはその場から逃げ出そうとするが、身体に力が入らない為ウィルに簡単に捕らえられてしまう。
『もう1度だけチャンスを与えてあげたというのに、お前は私を喜ばす事は出来ないみたいだね』
背筋に寒気すら覚える声と共にウィルの目の前に高さ2m程の闇の塊が現れた。
「お母様、申し訳ありませんでした。今一度、今一度だけ猶予をください!」
『その必要は無い、おまえ自身で私を楽しませてくれれば良いのだから』
「え?」
闇の塊がゆっくりとレーメルの胸元に手を伸ばす、それを阻止しようとウィルは抵抗するが身体が思う様に動かない。そして闇の手がレーメルの胸の中に沈んでいくと中から黒い玉を取り出した。
『お前にはこの力は過ぎた物だったみたいだから返してもらう、さあこれから私の為に悶え苦しみながら死ぬ姿を見せなさい』
闇が黒い玉を飲み込むと、開いたままのレーメルの口の中に指先から漆黒の液体を1滴落とす。それをレーメルが飲み込むのを確認すると闇の塊は何も言わずに姿を消した。姿が消えた途端に身体が自由に動く様になったウィルは、レーメルの様子がおかしいことに気が付いた。
「あ、あああ、うがあああ!?」
急に喉に両手を当てると苦しそうにし始めた、そして口から大量の血を吐くと朦朧とする意識の中でウィルに助けを乞う。
「お願い、助けて・・・」
徐々に身体が痙攣し始めたレーメル、最早一刻の猶予も無い。ウィルは大勢の人の命を奪おうとしていたこの女を救う事を決断した。
「【完治の光改良型】!」
レーメルの身体を光が包み込むと、かろうじて命は落とさずに済んだ様だった。
「ありがとう助けてくれて・・・感謝するわ」
そう言い残しレーメルは意識を失いその場で倒れた。レーメルを抱き上げながらウィルが周囲を確認するとアルストリアを取り囲んでいた分身達の姿が見えない事に気が付いた。
「あれ?分身達の姿が見えないけど、どうしたんだろう?」
「うわあああ!?来るな、来るな~!!」
1人の男の叫び声がするので、そちらを見てみると国王のヴェネットが捕縛しようとする分身達に追いかけられていた。
「あちゃ~!オーガを殲滅した後、国王を捕縛しろって命令に周囲の分身達も反応したのか!?」
その後、アルストリアの都の中を舞台とした国王ヴェネットvs光の分身約6万の壮絶な追いかけっこは日没近くまで続いたのだった・・・。
「王、非常事態です!光る兵士の増援が突如出現、アルストリアの周囲をおよそ53000以上の兵が取り囲んでおります!!」
王の側近の1人が報告の為に寝室を訪れた時、王ヴェネットはクリスティーナと共に居た。城内で見た覚えの無い女の存在に側近は気が付いたが、そんな事に構っていられる状況では無かった。
「53000だと、我が国の全兵力を上回る数がアルストリアを包囲しているとでも言うのか!?」
「たとえ篭城したとしても、1度に攻められれば王城とてひとたまりも有りません。幸い西門に兵8000が布陣しており砦壁の守備の者を除いてもあと1600程残っております。こうなれば、女騎士殿率いる義勇軍と共に西門から打って出て正面の8000を蹴散らしながら突破して脱出を図るべきかと思われます」
「そうするより他無いか・・・クリスティーナよ余はこれより兵を率いて西門より脱出する。そなたも一緒に来るが良い」
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「分かった、クリスティーナよ。お互い無事でまた再会出来る時を楽しみにしているぞ」
「陛下、私に構わずどうかお急ぎ下さい」
ヴェネットと側近が寝室から出て行くのを見ながら、リスティーはレーメルの事を少しだけ気に掛けた。
(これほどの軍勢を呼び出せる力を持ちながら、都の中に現れないのはどうも不自然だわ。もしかしたらレーメルの策が読まれているのかもしれない。いずれ王の口から私の存在も知られてしまうから、早めにこの国から立ち去った方が身の為ね。レーメルも早く逃げる算段を用意しておかないと命を落とすかもしれないわよ)
リスティーは紫色のドレスに着替えると、騒ぎに乗じて城の中から姿を消した。この逃亡で闇の女王の怒りを買ったリスティーは戻る場所を失う事となる。だが身を守る術を持たない筈の彼女の足取りはそれからしばらくの間途絶えた。
一方その頃、西門の砦壁の上に居るレーメルは自身の策が数の暴力によって破られようとしている事に焦り始めていた。
(ちょっと何よあの数は!?劣勢になった光の兵士達がモンスターを呼び出して都の住人を虐殺したってシナリオのつもりが劣勢どころかこちらが降伏勧告されたら受けるしか無い状況じゃない!)
しかし、相手から降伏勧告をしてくる様子も無く西門の正面で布陣している8000の兵士達は精神の疲労から徐々に倒れる者も出始めていた。焦りがピークを迎えようとした時、西門の内側に何故か王が王城内に待機させていた1600の兵を率いてやってきた。
「騎士殿、我らはこれよりそなた率いる義勇軍と共に西門より打って出て、布陣している兵を連れ正面の8000を蹴散らしながら脱出する事にした!クリスティーナも敵が都に雪崩れ込む騒ぎに乗じて身を潜めると言っていた、そなたも同じ様にされるが良かろう!」
(え、何それ。まさかリスティー、既に城から逃亡したの!?そんな事をしたらお母様がお怒りになって帰る場所を失うわよ。私と違って身を守る術を持たないあなたは一体どうするつもりなの!?)
「騎士殿、早く合図を!急がないと敵に時を与えてしまう!?」
急かす王に流石のレーメルもついにキレてしまった。
「あ~もう!合図するわよ、すればいいんでしょ!!あんた達なんか私の呼び出すモンスターに全員殺されちゃえばいいのよ!?」
レーメルが右手を高々と掲げるとその合図を見て門兵が西門を開け始める、それを確認していたレーメルは自分のすぐ傍に地下に降りる階段が現れているのに気が付いた。
(あれ、あそこに階段なんて在ったかしら?そんな事よりも王を殺す方が先決だわ、急がないと)
レーメルは西門の先に向けて、闇の女王より与えられた力を使う。
「【モンスターポップパニック】我が配下のオーガ達よ、魔脈の暴走と共に出でよ!」
レーメルが叫ぶのとほぼ同時に西門の先に巨大な魔方陣の様な模様が現れると中心に1体のオーガが現れた。しかし、次の瞬間魔方陣が暴走を始めると現れたオーガを引き裂く様に竜巻が起こり細かく切り刻まれた肉片1つ1つが魔方陣の外に出る度に再生されて1体のオーガに戻り竜巻が消えるまでの数分の間に西門の外は大量のオーガで埋め尽くされた。
オーガ LV40 HP5000/5000×5500体
「陛下!西門の先に突如オーガの大軍が現れました!?」
「まずい、急ぎ門を閉めないと我々の方へ押し寄せてくるぞ!」
王達が混乱している様子を見たレーメルは力を使った疲れからかその場に座り込みながら呟いた。
「せめて・・・せめて王と共に大勢の都の住人達の命を奪わないと、お母様の所へ帰る事は出来ないわ」
「本当に君があの時のオークの軍勢を生み出していたんだね。だけど今回も君の遊びは邪魔させて貰うよ」
レーメルが背後から声を掛けられ振り返ると、そこにはウィルが立っていた。そして今度はウィルが右手を挙げながらレーメルの策を完全に打ち砕く。
「【力の写し身】歩兵3000は門の内側、更に歩兵3500がオーガと兵士達の間にそれぞれ姿を現しオーガを殲滅せよ!そしてオーガを殲滅した後は国王ヴェネットを捕縛しろ」
生み出された分身が前後からオーガの大軍に襲い掛かる、本来であればアルストリアに駐留していた全兵士でも半数以上の命が失われる損害となる筈だった。しかしレーメルの生み出したオーガは誰1人傷付ける事も出来ずにその全てがウィルの分身によって討ち取られた。
「あなたのその力は一体何!?お母様の力を上回る者など有り得ないわ」
「最近じゃよく自重しろとか言われるけどね、君には闇の女王について色々と聞きたい事が有る。捕まえさせて貰うよ」
レーメルはその場から逃げ出そうとするが、身体に力が入らない為ウィルに簡単に捕らえられてしまう。
『もう1度だけチャンスを与えてあげたというのに、お前は私を喜ばす事は出来ないみたいだね』
背筋に寒気すら覚える声と共にウィルの目の前に高さ2m程の闇の塊が現れた。
「お母様、申し訳ありませんでした。今一度、今一度だけ猶予をください!」
『その必要は無い、おまえ自身で私を楽しませてくれれば良いのだから』
「え?」
闇の塊がゆっくりとレーメルの胸元に手を伸ばす、それを阻止しようとウィルは抵抗するが身体が思う様に動かない。そして闇の手がレーメルの胸の中に沈んでいくと中から黒い玉を取り出した。
『お前にはこの力は過ぎた物だったみたいだから返してもらう、さあこれから私の為に悶え苦しみながら死ぬ姿を見せなさい』
闇が黒い玉を飲み込むと、開いたままのレーメルの口の中に指先から漆黒の液体を1滴落とす。それをレーメルが飲み込むのを確認すると闇の塊は何も言わずに姿を消した。姿が消えた途端に身体が自由に動く様になったウィルは、レーメルの様子がおかしいことに気が付いた。
「あ、あああ、うがあああ!?」
急に喉に両手を当てると苦しそうにし始めた、そして口から大量の血を吐くと朦朧とする意識の中でウィルに助けを乞う。
「お願い、助けて・・・」
徐々に身体が痙攣し始めたレーメル、最早一刻の猶予も無い。ウィルは大勢の人の命を奪おうとしていたこの女を救う事を決断した。
「【完治の光改良型】!」
レーメルの身体を光が包み込むと、かろうじて命は落とさずに済んだ様だった。
「ありがとう助けてくれて・・・感謝するわ」
そう言い残しレーメルは意識を失いその場で倒れた。レーメルを抱き上げながらウィルが周囲を確認するとアルストリアを取り囲んでいた分身達の姿が見えない事に気が付いた。
「あれ?分身達の姿が見えないけど、どうしたんだろう?」
「うわあああ!?来るな、来るな~!!」
1人の男の叫び声がするので、そちらを見てみると国王のヴェネットが捕縛しようとする分身達に追いかけられていた。
「あちゃ~!オーガを殲滅した後、国王を捕縛しろって命令に周囲の分身達も反応したのか!?」
その後、アルストリアの都の中を舞台とした国王ヴェネットvs光の分身約6万の壮絶な追いかけっこは日没近くまで続いたのだった・・・。
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