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第25話 故郷の現状と新たなダンジョン
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満月の明かりに照らされながら夜道を進んでいたウィルとリーンは小川が流れているのを見つけた。
「そうだリーン、使って空になっている水の樽にこの川の水を入れておかないか?そうすれば身体を洗う水にも困らないと思うから」
「何かに使えるかもしれないからって残しておいたのが正解だったわね。それとちょっと気になったのだけど、ウィルの携帯保管庫は例えばお湯を入れた場合どうなるのかしら?」
(お湯を保管した事なんて無かったから、試してないな。今度やってみようかな?)
「リーンは何でそれが気になったの?」
ウィルが尋ねるとリーンは顔を赤くしながら答えた。
「だって・・・もしお湯が温かいまま保管されるのなら、道中で温泉が在った時にでも樽に詰めておけば森の中でもお風呂に入る事が出来るでしょ?」
「あ、それは良い考えかもしれない。なら、MAPを開いて近くに温泉が無いか調べてみよう」
「え、本当に良いの!?」
「温泉に浸かると疲れも癒せるしね、それに露天風呂を作ってリーンと一緒に入ってみたいからね」
「もう、そういう事は本人の前で絶対に言っちゃダメよ。でもウィルがどうしてもって言うのなら考えてあげる」
「絶対に見つけてやるぞ~!そういえば昔、母ちゃんから火山に近い場所で温泉が湧き易いって話を聞いた事が有ったな」
ウィルの口から母親の話題が出てきたので、リーンは少しでもウィルに関する事を知っておきたくて詳しく聞いてみた。
「ねえウィル、あなたのお母様ってどんな方なの?」
「俺の母ちゃんの名はミラって言って冒険者だった父ちゃんが死んでしまった後、たった1人で俺をここまで育ててくれた。俺がいつまで経ってもスライム1匹倒せなくても叱る事も無く逆に生きて帰ってきた事を褒めてくれた」
「そう、凄く聡明で素敵なお母様なのね」
母親をそこまで褒められるとは思っていなかったのか、ウィルもさっきのリーンと同じ位顔を赤くする。
「母親を褒められてそこまで顔を赤くするなんて、ウィルもまだまだ青いわね」
「これでもリーンよりも大人なんだから、大人をからかうと酷い目に遭うよ」
「どんな目に遭わせるというのかしら?」
「こんな目だ!」
ウィルは川の水を手ですくうとリーンに浴びせる、着ていた服を濡らされてリーンも仕返しにウィルに水をかける。追われている事を忘れて水遊びを楽しむ2人、疲れて川原に寝転ぶとウィルは少しだけ故郷の事を思い返していた。
「母ちゃん、元気でいるだろうか?」
カサッポの町にも手配書が届いていた、しかしそれと時を同じくしてシェルナーグから来た冒険者の集団がミラの住む家の周囲を囲み誰も近付けなくなっていた。
「おい、あの手配書を見たか!?ウィルの奴に詐欺の容疑が掛けられているじゃねえか!」
「ああ、もう1人のリーンとかいう娘と共謀したと書かれちゃいるがあいつがそこまで頭が回るとも思えないよな?」
「けどよ、あのミラの家の周囲を固めている連中ってシェルナーグの冒険者ギルドの半数近くが集まっているって話だぞ」
「何でも街の英雄の母君を人質にされない様に守る為に来たと町の長に説明しているそうだ」
「英雄ってウィルの奴は一体何をやらかしたんだ!?」
ウィルの実家の中では、ミラが冒険者達を指揮するエシュリーと名乗る女性とお茶を飲んでいた。
「エシュリーさんだったかい?えらく大勢の冒険者を引き連れてきたけど、うちのウィルが何かご迷惑でも掛けましたか?」
「いえ、むしろ彼にシェルナーグに住む全ての住人の命を救って頂きましたので、これはほんのお礼みたいなものです」
「ウィルは一体何をしたんですか?」
「彼はシェルナーグを襲撃しようとしていた、オークの軍勢約5000をたった1人で壊滅させたのです」
「オークの軍勢5000ですって!?」
流石のミラも驚いた。スライム200匹を倒して大喜びしていた息子が、家を出てからたった数日でオーク5000を倒していたというのだから。
「それと・・・これは未確認の情報ですが、彼は王に命を狙われていた娘を守る為に王の密偵100人近くを返り討ちにしている様ですね。我々は彼を中心に国中で吹き荒れるであろう嵐が治まるまで、お守りします。これから先、あなたを人質にしようとする輩が出るのは間違い有りませんから」
ミラは想像以上の事を成し遂げている息子を心配する。
(ウィル、本当に大丈夫だろうね?絶対に無茶だけはしないでおくれよ)
まだ寒くなっていないとはいえ、夜中に水遊びをするものだからウィルとリーンは流石に身体を冷やしてしまった。
「う~寒い!とりあえず、川の水をくんでおくよ」
「そうしてちょうだい、私は身体を拭く物を探しておくわ。周囲に誰も居なかったとはいえ、2人で少しはしゃぎ過ぎてしまったわね」
リーンがタオルを持ってくる間にウィルは空の樽5個に川の水を入れて保管庫に入れておいた。
「川の水を5個樽に入れておいたよ。後、身体を拭いたら近くに温泉がないかすぐにMAPで調べてみるよ」
「このままだと2人共風邪をひいてしまうかもしれないわ、近くで見つかれば嬉しいわね」
ウィルはMAPを開くと近くに温泉がないか調べ始める。すると、ここから4km近く離れた森の中で温泉が湧いているのが分かった。
「リーン、どうやらここから4km程離れた森の中で温泉が湧いているみたいだ」
「本当!?温泉に繋がる道とか有る?」
「MAPを見る限りだと、道は全く無いね。馬車で移動も出来なさそうだ」
「そう、残念だけど諦めるしか無さそうね」
「俺がリーンを抱きかかえて走ればいいよ。温泉をお湯のまま保管出来るか試せるし、道が無いって事は追っ手が来る心配も無さそうだしね」
「そう言って、やっぱり私とお風呂に入りたいだけなんでしょ?」
「そうだよ、俺はどうしても君と一緒に風呂に入りたい」
「はいはい、分かりました。じゃあ、暗闇で転ばない様にだけしてちょうだいね」
リーンはウィルの要求に根負けして諦めたフリをしていた、しかし内心ではウィルに求められている事への喜びを感じている。
「それじゃあ、しっかり掴まっていてね」
ウィルは馬車を保管庫に入れてからリーンを抱きかかえると、MAPで確認した温泉の在る方向へ月明かりだけを頼りに走り始めた。森の奥まで光が届かないので途中からは木の上を飛びながら移動した。
「たしか、ここらの筈だよな」
木の上から慎重に降りながら、ウィルは周囲を見渡す。
「ウィル、あれじゃないかしら?」
リーンが指差した先で開けた場所が見えるので歩きながら近付いてみると、鬱蒼と茂る森の中に15m四方の天然の温泉が湧いていた。手を入れてみると36℃位で熱過ぎず丁度良い感じだった。
「折角だし、入ろうか?」
「そうね、目の前に温泉があるのに入らないのは勿体無いわ」
着替え始める前にウィルが再度MAPで周辺を確認してみると、どうやら近くの崖が崩れているみたいだった。
「近くの崖が崩れている様だ、そちらの方には近づかない方が良さそうだね」
「温泉が埋まらなくて良かったわね」
「そうだ、崖が崩れる際の衝撃で温泉が枯れているかもしれないから今の内に樽に詰めるだけ詰めておかないと!」
ウィルが空いている樽に温泉を詰め始めた時、MAPからアラーム音が鳴り響いた。
『近くで封印されていたダンジョンが崖崩れの影響で一部の通路が露出されています、このまま放置しておきますとダンジョン内のモンスターが外に出てくる恐れが有りますのでご注意ください』
「・・・封印されていたダンジョンだって」
「なんで温泉の近くにダンジョンを作って封印しておくのよ!?」
「ダンジョンを作ったのは偶然だと思うけど、とりあえずダンジョンからモンスターが外に出てきてもMAPがアラームで知らせてくれるから、温泉で疲れを癒してからダンジョンに入ろうか?」
「もう真剣に考えるのも馬鹿馬鹿しいわ、温泉に浸かりながらあなたの言っていたLV上げの方法でもじっくり聞かせて頂戴」
その後、温泉に浸かりながらウィルの話を聞いたリーンは本当に考えるのが馬鹿馬鹿しくなるのはこちらのLV上げの方だったのだと痛感させられた。
「そうだリーン、使って空になっている水の樽にこの川の水を入れておかないか?そうすれば身体を洗う水にも困らないと思うから」
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(お湯を保管した事なんて無かったから、試してないな。今度やってみようかな?)
「リーンは何でそれが気になったの?」
ウィルが尋ねるとリーンは顔を赤くしながら答えた。
「だって・・・もしお湯が温かいまま保管されるのなら、道中で温泉が在った時にでも樽に詰めておけば森の中でもお風呂に入る事が出来るでしょ?」
「あ、それは良い考えかもしれない。なら、MAPを開いて近くに温泉が無いか調べてみよう」
「え、本当に良いの!?」
「温泉に浸かると疲れも癒せるしね、それに露天風呂を作ってリーンと一緒に入ってみたいからね」
「もう、そういう事は本人の前で絶対に言っちゃダメよ。でもウィルがどうしてもって言うのなら考えてあげる」
「絶対に見つけてやるぞ~!そういえば昔、母ちゃんから火山に近い場所で温泉が湧き易いって話を聞いた事が有ったな」
ウィルの口から母親の話題が出てきたので、リーンは少しでもウィルに関する事を知っておきたくて詳しく聞いてみた。
「ねえウィル、あなたのお母様ってどんな方なの?」
「俺の母ちゃんの名はミラって言って冒険者だった父ちゃんが死んでしまった後、たった1人で俺をここまで育ててくれた。俺がいつまで経ってもスライム1匹倒せなくても叱る事も無く逆に生きて帰ってきた事を褒めてくれた」
「そう、凄く聡明で素敵なお母様なのね」
母親をそこまで褒められるとは思っていなかったのか、ウィルもさっきのリーンと同じ位顔を赤くする。
「母親を褒められてそこまで顔を赤くするなんて、ウィルもまだまだ青いわね」
「これでもリーンよりも大人なんだから、大人をからかうと酷い目に遭うよ」
「どんな目に遭わせるというのかしら?」
「こんな目だ!」
ウィルは川の水を手ですくうとリーンに浴びせる、着ていた服を濡らされてリーンも仕返しにウィルに水をかける。追われている事を忘れて水遊びを楽しむ2人、疲れて川原に寝転ぶとウィルは少しだけ故郷の事を思い返していた。
「母ちゃん、元気でいるだろうか?」
カサッポの町にも手配書が届いていた、しかしそれと時を同じくしてシェルナーグから来た冒険者の集団がミラの住む家の周囲を囲み誰も近付けなくなっていた。
「おい、あの手配書を見たか!?ウィルの奴に詐欺の容疑が掛けられているじゃねえか!」
「ああ、もう1人のリーンとかいう娘と共謀したと書かれちゃいるがあいつがそこまで頭が回るとも思えないよな?」
「けどよ、あのミラの家の周囲を固めている連中ってシェルナーグの冒険者ギルドの半数近くが集まっているって話だぞ」
「何でも街の英雄の母君を人質にされない様に守る為に来たと町の長に説明しているそうだ」
「英雄ってウィルの奴は一体何をやらかしたんだ!?」
ウィルの実家の中では、ミラが冒険者達を指揮するエシュリーと名乗る女性とお茶を飲んでいた。
「エシュリーさんだったかい?えらく大勢の冒険者を引き連れてきたけど、うちのウィルが何かご迷惑でも掛けましたか?」
「いえ、むしろ彼にシェルナーグに住む全ての住人の命を救って頂きましたので、これはほんのお礼みたいなものです」
「ウィルは一体何をしたんですか?」
「彼はシェルナーグを襲撃しようとしていた、オークの軍勢約5000をたった1人で壊滅させたのです」
「オークの軍勢5000ですって!?」
流石のミラも驚いた。スライム200匹を倒して大喜びしていた息子が、家を出てからたった数日でオーク5000を倒していたというのだから。
「それと・・・これは未確認の情報ですが、彼は王に命を狙われていた娘を守る為に王の密偵100人近くを返り討ちにしている様ですね。我々は彼を中心に国中で吹き荒れるであろう嵐が治まるまで、お守りします。これから先、あなたを人質にしようとする輩が出るのは間違い有りませんから」
ミラは想像以上の事を成し遂げている息子を心配する。
(ウィル、本当に大丈夫だろうね?絶対に無茶だけはしないでおくれよ)
まだ寒くなっていないとはいえ、夜中に水遊びをするものだからウィルとリーンは流石に身体を冷やしてしまった。
「う~寒い!とりあえず、川の水をくんでおくよ」
「そうしてちょうだい、私は身体を拭く物を探しておくわ。周囲に誰も居なかったとはいえ、2人で少しはしゃぎ過ぎてしまったわね」
リーンがタオルを持ってくる間にウィルは空の樽5個に川の水を入れて保管庫に入れておいた。
「川の水を5個樽に入れておいたよ。後、身体を拭いたら近くに温泉がないかすぐにMAPで調べてみるよ」
「このままだと2人共風邪をひいてしまうかもしれないわ、近くで見つかれば嬉しいわね」
ウィルはMAPを開くと近くに温泉がないか調べ始める。すると、ここから4km近く離れた森の中で温泉が湧いているのが分かった。
「リーン、どうやらここから4km程離れた森の中で温泉が湧いているみたいだ」
「本当!?温泉に繋がる道とか有る?」
「MAPを見る限りだと、道は全く無いね。馬車で移動も出来なさそうだ」
「そう、残念だけど諦めるしか無さそうね」
「俺がリーンを抱きかかえて走ればいいよ。温泉をお湯のまま保管出来るか試せるし、道が無いって事は追っ手が来る心配も無さそうだしね」
「そう言って、やっぱり私とお風呂に入りたいだけなんでしょ?」
「そうだよ、俺はどうしても君と一緒に風呂に入りたい」
「はいはい、分かりました。じゃあ、暗闇で転ばない様にだけしてちょうだいね」
リーンはウィルの要求に根負けして諦めたフリをしていた、しかし内心ではウィルに求められている事への喜びを感じている。
「それじゃあ、しっかり掴まっていてね」
ウィルは馬車を保管庫に入れてからリーンを抱きかかえると、MAPで確認した温泉の在る方向へ月明かりだけを頼りに走り始めた。森の奥まで光が届かないので途中からは木の上を飛びながら移動した。
「たしか、ここらの筈だよな」
木の上から慎重に降りながら、ウィルは周囲を見渡す。
「ウィル、あれじゃないかしら?」
リーンが指差した先で開けた場所が見えるので歩きながら近付いてみると、鬱蒼と茂る森の中に15m四方の天然の温泉が湧いていた。手を入れてみると36℃位で熱過ぎず丁度良い感じだった。
「折角だし、入ろうか?」
「そうね、目の前に温泉があるのに入らないのは勿体無いわ」
着替え始める前にウィルが再度MAPで周辺を確認してみると、どうやら近くの崖が崩れているみたいだった。
「近くの崖が崩れている様だ、そちらの方には近づかない方が良さそうだね」
「温泉が埋まらなくて良かったわね」
「そうだ、崖が崩れる際の衝撃で温泉が枯れているかもしれないから今の内に樽に詰めるだけ詰めておかないと!」
ウィルが空いている樽に温泉を詰め始めた時、MAPからアラーム音が鳴り響いた。
『近くで封印されていたダンジョンが崖崩れの影響で一部の通路が露出されています、このまま放置しておきますとダンジョン内のモンスターが外に出てくる恐れが有りますのでご注意ください』
「・・・封印されていたダンジョンだって」
「なんで温泉の近くにダンジョンを作って封印しておくのよ!?」
「ダンジョンを作ったのは偶然だと思うけど、とりあえずダンジョンからモンスターが外に出てきてもMAPがアラームで知らせてくれるから、温泉で疲れを癒してからダンジョンに入ろうか?」
「もう真剣に考えるのも馬鹿馬鹿しいわ、温泉に浸かりながらあなたの言っていたLV上げの方法でもじっくり聞かせて頂戴」
その後、温泉に浸かりながらウィルの話を聞いたリーンは本当に考えるのが馬鹿馬鹿しくなるのはこちらのLV上げの方だったのだと痛感させられた。
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