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第23話 王を裏で操る者
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ウィルとリーンがアーレッツを脱出してから数日、2人の手配書はシェルナーグにも届いていた。
「連絡員さんよ、つまり何か?ウィルとリーンっていう娘は2人で共謀して詐欺を働いた。更に泊まっていた宿の主人まで縛り上げて逃亡しているから俺達シェルナーグのギルドも追跡に協力しろと?」
「これはギルド本部からの通達です。協力しない場合は、この支部に所属している者全てが協力者だと報告させて頂きます」
言い方は丁寧かもしれないが、言っている中身は強制だ。しかしジェイクは飄々とした顔でエシュリーに連絡員の通達とは別の指示を出し始めた。
「おい、エシュリー。済まないが手の空いている冒険者達を半分程連れてカサッポに向かってくれないか?」
「カサッポですか?」
「ああ、そこにウィルの母親が住んでいる。人質にする輩が出るかもしれないから守ってやれ」
「承知しました、すぐに向かいますね」
エシュリーは連絡員に会釈もせずに部屋を後にする、この街を救ってくれた英雄を捕まえるなどありえなかった。捕まえるくらいなら、守る為に本部と敵対するのも厭わない。実際、ウィルと戦うよりも本部を敵に回す方がまだ分が有りそうなのも事実だが。
「正気か!?堂々と犯罪者の手助けをすると言うのであれば貴様とてただでは済まないのだぞ!」
「生憎とこの街の住人はあいつを英雄だと認識しているからな、住人を敵に回す訳にいかないのさ。それに・・・あいつを敵にするよりも本部を敵にする方がマシだ」
「何故、お前ともあろう者がそこまで肩入れする?」
「手配書を配り始める前に首都の本部にも報告が行っている筈だが忘れたのか?ここシェルナーグがオークの軍勢約5000に襲われた時に1人で壊滅させた冒険者がウィルだからだよ」
「そ、そんな話は聞いていないぞ!?」
「どうやら、上の方で報告を握り潰しているみたいだな。シェルナーグを初めて訪れた時に既にあいつはここのギルド員全員で挑んでも太刀打ち出来ない強さを持っていたんだ。悪い事は言わん、このままここで事が終わるまで居続けた方が良い。俺の説得に時間が掛かっているとでも適当に誤魔化しておけ」
ここシェルナーグと同様の出来事もイスタブのダンジョン前に在る簡易出張所でも起きていた。
「悪いが協力する事は出来ないな」
係員は本部からの連絡員に即答する。
「何故だ、このダンジョンに来て再開を待っている冒険者達のパーティーを集めればすぐに出立出来るだろ?」
「まず1つに王の密偵を全て倒した光る兵士について補足しておく必要が有る、そちらの話だと50人程らしいが実際はその倍の100人を呼んでいたぞ」
「ひゃ、100人だと!?」
「付け加えて言うと、その光る兵士を呼び出せる奴はこのダンジョンの最短記録を打ち立ててダンジョンボスから出入り禁止を言い渡されたばかりだ。そこの入り口の看板に名が出ているから見てみるがいい」
連絡員は入り口に掲げられている【冒険者ウィルの入場お断り!!】の看板を見て狼狽する。ここで聞いた事が事実なら、たった1人で王の密偵100人近くを全て倒した事になるからだ。
「途中で鉢合わせして命を落としたくは無いだろ?腕の有るパーティーが出てくるのを待っているとでも嘘の報告を言ってこの件が片付くまで身を潜めておけ」
係員の忠告に連絡員は従う事にした、何も知らずに本部に戻っていれば間違い無くこのウィルという冒険者と戦う事になっていただろう。お陰で命拾いしたが、連絡員にはどうも腑に落ちない点が思い当たる。
(どうしてギルド本部はこのウィルという冒険者の情報を意図的に封じているのだ、王から圧力でも受けているのだろうか?)
アルストの首都アルストリア、この都の中央にそびえ立つ城こそ王城ヴェネトリウムである。国王ヴェネットが即位した直後に前の王城を廃城して新たに己の名を付け建て直した物である、大量の人員と費用を費やしたこの城は、国の財政を傾かせヴェネットの治世における負の象徴として認識されていた。
「・・・報告は以上です」
「もうよい!多少使えるから重用してきたが、役に立たない者に用は無い。死んでくれたお陰で余計な金を渡さずに済んで助かったわ」
「はっ」
「そうそう、死んだ連中の家族達を全員捕らえ流刑地に送れ。死んだ奴の家族の生活まで面倒を見る必要は無い。逆に今まで渡した給料分を回収する為に死ぬまで働かせろ」
「承知しました」
報告を終え新たな命令を受けた密偵が姿を消す、部屋から誰も居なくなったのを確認するとヴェネットは死んでしまった密偵達を罵倒する。
「高い金を払って、働かせてやっていたのに簡単に死ぬとは役立たず同然ではないか!?勇者と呼ばれていても所詮役立たずは役立たずか。余の傍には使える者は居ないのか!」
「あらあら、それではわたくしも折角教えて差し上げた情報が役に立たなかったのですから役立たずになってしまいますわ。この命をもって償わせて頂きます」
ヴェネットの背後から音も無く現れた女性が紫色のドレスの裾から短剣を取り出すと自ら喉を突こうとする。
「クリスティーナ、そなたの所為では無い!そなたの情報のお陰で余は国を滅ぼさんと画策したメイドを処罰する事が出来た。役立たずなのは、そなたの様に余の役に立つ事もせずに死んだ愚か者達だ」
「それを聞いて安心致しました、役立たずでは無い事を証明する為に今日は新たな情報を1つお持ち致しました」
「何と!早く聞かせるのだ!?」
「そう急かさなくても大丈夫です、処刑したメイドの娘を連れた男はどうやら娘の前で陛下に謝罪させるつもりのようです」
「余に謝罪させるだと?何故そんな事をせねばならんのだ!?」
「陛下の仰るとおりです、陛下がそんな事をする必要などございません。ですが、この2人は必ず首都に来ようとします。首都の手前で待ち伏せして迎え撃つのが賢明かと」
「そなたはいつでも余の為に貴重な情報を運んでくるから感謝している、何か望む褒美はないか?」
「わたくしの望む褒美はこれまでと同じ、陛下の種を賜りとうございます」
言いながら、王からクリスティーナと呼ばれていた女性がドレスに手を伸ばし王の前で全てを晒す。その後、寝所で眠る王を残しクリスティーナは慣れた手つきで服を整えると部屋を出て誰も居ない通路を歩き始める。
「所詮、小物ね。こんな簡単に堕ちるのだから」
唾を通路に吐き捨てると、通路の先から黒いドレスを着た女性が歩いてきた。
「リスティー、随分とご気分斜めね?」
「レーメル、あんな男の相手をしなくちゃならないのよ。反吐が出るわ」
「そう言わないの、あんな男でもお母様の玩具として役に立ってくれているのだから少しだけ我慢しなさい」
「それ位分かっているわよ、それよりもあなたの方は折角召喚した玩具を壊されちゃったんだって?次、失敗するとお母様に叱られますわよ?」
「ええ、その為にもリスティー。あなたにも協力して貰うわ、仮に失敗してもとてつもない大きさの怨嗟の声でお母様を楽しませてあげる事が出来るから」
「それはとても楽しそうね、話を聞かせて貰うわ」
同じ顔をした色違いのドレスを着る2人の女性はぞっとするような笑みを浮かべながら、闇の女王を楽しませる新たな遊びの相談を始めるのだった。
「連絡員さんよ、つまり何か?ウィルとリーンっていう娘は2人で共謀して詐欺を働いた。更に泊まっていた宿の主人まで縛り上げて逃亡しているから俺達シェルナーグのギルドも追跡に協力しろと?」
「これはギルド本部からの通達です。協力しない場合は、この支部に所属している者全てが協力者だと報告させて頂きます」
言い方は丁寧かもしれないが、言っている中身は強制だ。しかしジェイクは飄々とした顔でエシュリーに連絡員の通達とは別の指示を出し始めた。
「おい、エシュリー。済まないが手の空いている冒険者達を半分程連れてカサッポに向かってくれないか?」
「カサッポですか?」
「ああ、そこにウィルの母親が住んでいる。人質にする輩が出るかもしれないから守ってやれ」
「承知しました、すぐに向かいますね」
エシュリーは連絡員に会釈もせずに部屋を後にする、この街を救ってくれた英雄を捕まえるなどありえなかった。捕まえるくらいなら、守る為に本部と敵対するのも厭わない。実際、ウィルと戦うよりも本部を敵に回す方がまだ分が有りそうなのも事実だが。
「正気か!?堂々と犯罪者の手助けをすると言うのであれば貴様とてただでは済まないのだぞ!」
「生憎とこの街の住人はあいつを英雄だと認識しているからな、住人を敵に回す訳にいかないのさ。それに・・・あいつを敵にするよりも本部を敵にする方がマシだ」
「何故、お前ともあろう者がそこまで肩入れする?」
「手配書を配り始める前に首都の本部にも報告が行っている筈だが忘れたのか?ここシェルナーグがオークの軍勢約5000に襲われた時に1人で壊滅させた冒険者がウィルだからだよ」
「そ、そんな話は聞いていないぞ!?」
「どうやら、上の方で報告を握り潰しているみたいだな。シェルナーグを初めて訪れた時に既にあいつはここのギルド員全員で挑んでも太刀打ち出来ない強さを持っていたんだ。悪い事は言わん、このままここで事が終わるまで居続けた方が良い。俺の説得に時間が掛かっているとでも適当に誤魔化しておけ」
ここシェルナーグと同様の出来事もイスタブのダンジョン前に在る簡易出張所でも起きていた。
「悪いが協力する事は出来ないな」
係員は本部からの連絡員に即答する。
「何故だ、このダンジョンに来て再開を待っている冒険者達のパーティーを集めればすぐに出立出来るだろ?」
「まず1つに王の密偵を全て倒した光る兵士について補足しておく必要が有る、そちらの話だと50人程らしいが実際はその倍の100人を呼んでいたぞ」
「ひゃ、100人だと!?」
「付け加えて言うと、その光る兵士を呼び出せる奴はこのダンジョンの最短記録を打ち立ててダンジョンボスから出入り禁止を言い渡されたばかりだ。そこの入り口の看板に名が出ているから見てみるがいい」
連絡員は入り口に掲げられている【冒険者ウィルの入場お断り!!】の看板を見て狼狽する。ここで聞いた事が事実なら、たった1人で王の密偵100人近くを全て倒した事になるからだ。
「途中で鉢合わせして命を落としたくは無いだろ?腕の有るパーティーが出てくるのを待っているとでも嘘の報告を言ってこの件が片付くまで身を潜めておけ」
係員の忠告に連絡員は従う事にした、何も知らずに本部に戻っていれば間違い無くこのウィルという冒険者と戦う事になっていただろう。お陰で命拾いしたが、連絡員にはどうも腑に落ちない点が思い当たる。
(どうしてギルド本部はこのウィルという冒険者の情報を意図的に封じているのだ、王から圧力でも受けているのだろうか?)
アルストの首都アルストリア、この都の中央にそびえ立つ城こそ王城ヴェネトリウムである。国王ヴェネットが即位した直後に前の王城を廃城して新たに己の名を付け建て直した物である、大量の人員と費用を費やしたこの城は、国の財政を傾かせヴェネットの治世における負の象徴として認識されていた。
「・・・報告は以上です」
「もうよい!多少使えるから重用してきたが、役に立たない者に用は無い。死んでくれたお陰で余計な金を渡さずに済んで助かったわ」
「はっ」
「そうそう、死んだ連中の家族達を全員捕らえ流刑地に送れ。死んだ奴の家族の生活まで面倒を見る必要は無い。逆に今まで渡した給料分を回収する為に死ぬまで働かせろ」
「承知しました」
報告を終え新たな命令を受けた密偵が姿を消す、部屋から誰も居なくなったのを確認するとヴェネットは死んでしまった密偵達を罵倒する。
「高い金を払って、働かせてやっていたのに簡単に死ぬとは役立たず同然ではないか!?勇者と呼ばれていても所詮役立たずは役立たずか。余の傍には使える者は居ないのか!」
「あらあら、それではわたくしも折角教えて差し上げた情報が役に立たなかったのですから役立たずになってしまいますわ。この命をもって償わせて頂きます」
ヴェネットの背後から音も無く現れた女性が紫色のドレスの裾から短剣を取り出すと自ら喉を突こうとする。
「クリスティーナ、そなたの所為では無い!そなたの情報のお陰で余は国を滅ぼさんと画策したメイドを処罰する事が出来た。役立たずなのは、そなたの様に余の役に立つ事もせずに死んだ愚か者達だ」
「それを聞いて安心致しました、役立たずでは無い事を証明する為に今日は新たな情報を1つお持ち致しました」
「何と!早く聞かせるのだ!?」
「そう急かさなくても大丈夫です、処刑したメイドの娘を連れた男はどうやら娘の前で陛下に謝罪させるつもりのようです」
「余に謝罪させるだと?何故そんな事をせねばならんのだ!?」
「陛下の仰るとおりです、陛下がそんな事をする必要などございません。ですが、この2人は必ず首都に来ようとします。首都の手前で待ち伏せして迎え撃つのが賢明かと」
「そなたはいつでも余の為に貴重な情報を運んでくるから感謝している、何か望む褒美はないか?」
「わたくしの望む褒美はこれまでと同じ、陛下の種を賜りとうございます」
言いながら、王からクリスティーナと呼ばれていた女性がドレスに手を伸ばし王の前で全てを晒す。その後、寝所で眠る王を残しクリスティーナは慣れた手つきで服を整えると部屋を出て誰も居ない通路を歩き始める。
「所詮、小物ね。こんな簡単に堕ちるのだから」
唾を通路に吐き捨てると、通路の先から黒いドレスを着た女性が歩いてきた。
「リスティー、随分とご気分斜めね?」
「レーメル、あんな男の相手をしなくちゃならないのよ。反吐が出るわ」
「そう言わないの、あんな男でもお母様の玩具として役に立ってくれているのだから少しだけ我慢しなさい」
「それ位分かっているわよ、それよりもあなたの方は折角召喚した玩具を壊されちゃったんだって?次、失敗するとお母様に叱られますわよ?」
「ええ、その為にもリスティー。あなたにも協力して貰うわ、仮に失敗してもとてつもない大きさの怨嗟の声でお母様を楽しませてあげる事が出来るから」
「それはとても楽しそうね、話を聞かせて貰うわ」
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