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第21話 夜の迎撃戦
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『全員の配置は完了したか?』
『はい、3階に客として紛れ込ませた者も含め何時でも仕掛けられます』
王直属の密偵部隊は情報収集や破壊工作を得意としている騎士達を中心に構成されているが、中でも事故に見せ掛けた暗殺等を得意とする部隊は王の命令に従いさえすれば猟奇殺人さえ許される為、人を殺す事に何の躊躇いを持っていない。それどころか周囲に気付かれない間にどれだけ残忍な殺し方が出来るかを競う様な者さえ所属している。今回、王から依頼された暗殺対象は王がまだ若い頃メイドに手を出して生まれた子で、母親であるメイドに非常に良く似た美貌の持ち主らしい。
『あの娘、買った男が傷を癒していたがあんな上玉は初めて見たぞ。殺さずに持ち帰りたい位だぜ』
『甘いな、あの美貌を絶望と恐怖に歪んだ顔にしながら切り刻むのが至高の贅沢という物だ』
密偵達は王家秘伝の脳内で直接話せる遠隔通話のスキルを用いて会話している、小さい声でも遠くから拾い上げる集音スキルの持ち主も暗殺対象となっている場合も有る為、会話せずに直接連絡を取り合えるこのスキルは大変重宝されるのだが私語が少し増えてしまう欠点も有った。
宿の周囲は密偵達が既に取り囲んでいた、屋根の上から火矢を射ようとしている者がおよそ40人、3階に客として紛れ込んでいる者20人、建物の周囲の裏路地に増援として40人配置されていた。1人1人が平均ステータス3000~4000を誇っており、表の戦場の花形として戦う騎士団の者達よりも能力は高い。にも関わらず暗殺などという影に潜む闇の仕事を与えている事が自己保身を優先する王の器の低さを物語っているのかもしれない。
全ての準備が整った事を再確認した部隊長が最終確認を行う。
『良いか、まずは屋根の上から火矢を放ち3階から上を延焼させる。次に3階に居る者達が大声で火事となっている事を叫びまわり宿の中をパニック状態にさせる。そして驚き部屋から出てきた娘と買い取った男を混乱に乗じて殺し立ち去る。万が一、宿から逃げられた場合は裏路地で待機している者達で処理する。暗殺に気付いたと思わしき人物を発見した場合はその場で始末する事。以上だ』
『隊長、宿の屋上付近が少し明るい気がするのですが気のせいでしょうか?』
部隊長が宿の屋上を見てみたが確かに少し明るい気がした。しかし、たかだか2人を始末する為にこれだけの人員を用意しているので失敗する事は有り得ないと判断して作戦を決行する事にした。
『確かに少し明るい気がする、もしかしたら護衛を知らぬ間に雇ったのかもしれない。だが我々とやり合える力を持つ冒険者など、この国には確認されているだけで数人しか居ない。その数人が仮に居たとしてもこれだけの人数を相手にするのは不可能だ。失敗する筈など無い、ゆくぞ!』
部隊長が手を挙げて屋根の上に居た配下達が火矢を放とうとしたその時、宿の屋上で隠れていた光り輝く兵士が立ち上がると待ち構えていたかの様に一斉に光の矢を放った。放たれた矢は全て配下達の眉間に命中し即死する。
『次の矢が放たれる前に急いで近づき宿に火を付けろ!』
部隊長は残された20人に更に宿に近づかせて確実に放火させる為に命令を出した、しかし宿に近づいた配下が見た物は2階の窓から既に狙いを定めていた光る兵士と眉間に迫る光の矢だった。更に10人の配下を失った部隊長は宿の3階に客として潜り込ませていた配下に違う命令を与えた。
『火矢を放とうとしていた配下達が敵の待ち伏せに遭い、ほぼ壊滅状態となった。宿の中に居る者達は直接2階を襲い娘を殺せ、裏路地で待機している者も全員宿に突入せよ!』
しかし、普段だとすぐに返ってくる筈の返事が今回は返ってこない。不審に思った部隊長に宿の中に居た配下の1人から緊急連絡が入る。
『隊長!我々が部屋を出た途端、下の階から光る兵士が上ってきて現在交戦中。状況は非常に不利、至急増援を願う!!』
部隊長は予想すらしなかった事態に驚き慌てた。
(これは一体何が起きているのだ!?王の密偵の中でも特にステータスに優れた者達で構成されているこの部隊が5分も持たずに半数を失うなどありえん!)
部隊長は既に死んでいる配下の身体を盾にしながら、宿に突入を命じた増援が現れるのを待つが一向に姿を現さない。
『おい、増援部隊早く突入しろ!宿の中に居る者達が奇襲され劣勢となっている。急いで助けに入るんだ)
しかし、増援部隊からは返事が返ってこない。
『おい!早く誰か返事をしろ、誰も居ないのか!?』
(まさか・・・外で待機させていた連中まで既に倒されているとでもいうのか!?急ぎ退却し王に報告せねば)
部隊長は屋根の上でまだ生き残っていると思われる配下に命令し退却しようとした。
「作戦は失敗だ、我々だけでも生き残らねばならん。退却するぞ!」
「ここまで大掛かりで攻めてきたんだ、誰1人生かして返す訳が無いだろう?」
背後から冷たい声が聞こえ、振り返るとそこには斬光に付いた血糊を拭っているウィルの姿が有った。生き残っていた筈の配下達は既に斬られて死んでいた。
「裏の路地に潜ませて居た者達も、貴様の仲間が倒したのか!?」
「仲間?そんなのは居ない、路地に潜んでいた連中はここに来る前に俺が1人で殺したよ」
「それなら、あの光り輝く兵士達は一体何なんだ!?」
「あれは俺の作り出した分身体だ、全ての分身達が魔力と魔法防御を除いてそれ以外のステータスが5000を超えている」
「そんなデタラメな事が有る物か!?」
「有るんだよ、そのデタラメが。冥途の土産に教えてやる、俺の平均ステータスは40万以上だ」
「
部隊長は何か言おうとしたが、一言も話す事無くウィルに首を刎ねられ死んだ。屋根から落ちていく部隊長の首を見ながらウィルは周囲から完全に敵性反応が消えた事を確認した。宿の中に戻ると、主人がウィルに近寄り問い詰める。
「3階に居た客達を殺したのはあなたなのか?旅行で立ち寄ったと言っていた夫婦も居た、それらが全員娘を狙う刺客だったとでも言い張るつもりか!?」
「そうだよ、この宿を襲撃しようとしたのは王の密偵達だ。王が彼女を・・・王女を亡き者としようとする為に送り込んで来たんだ」
「王女って・・・まさかあの娘が王の子供だと言うのか!?」
「王が城で働いていたメイドに手を出して生まれた子供が彼女だ、王位継承権は与えられていないが国を脅かす存在になると考えた王が密偵達に暗殺を命じていた訳さ」
「そんな与太話を信じられるものか」
「明日の朝にでもなって、宿の周囲に転がっている大量の死体を見れば嫌でも信じたくなるよ。済まないけど、明日日が昇る前に起こしに来て欲しい。俺に脅されて逆らえなかったと言えば、共犯扱いはされない筈だ」
ウィルは主人の返事を待たずに2階へ上がり、リーンを待たせていた部屋の前まで来ると意識を切り替えて力を抑えた。
「ただいま、待たせてしまったけど終わったよ」
リーンは瞳を潤ませながらウィルに身を寄せる。
「ご無事で何よりでした」
リーンを優しく抱きしめながらウィルは正直に話す。
「俺は部屋を出てから戻るまでの短い間で、王の密偵達を100人近く殺してきた。この手は人を殺した血で汚れている、それでもこんな俺を信用してくれるのかな?」
「信じます、ええ信じますとも。あなたが私を守る為にしてくださったのですから。今夜流れた血は私が無力であったのが原因で起きた事です、全ての責は私に有ります。だから・・・あなたの手は血で汚れてなどいません!」
リーンはウィルの顔に手をやり引き寄せると再び唇を重ね合わせた。邪魔をする者が居なくなり、2人は息が続かなくなるまで互いの舌を絡ませあう。息を荒くしながらリーンはウィルにした願いを改めた。
「ウィル、先程した私の願いを変えさせてください。無事に女王となる事が出来たらあなたにこの身を捧げたいと言いましたが女王となった私が、私に仕える騎士となったあなたの下へ出向く事はきっと出来なくなるでしょう。なので、私が女王となるまでの間で構いません。あなたの女にしてください、あなたの肌の温もりと匂いを決して忘れない様に刻み込んでください」
「本当に・・・俺なんかで良いのか?」
「はい、あなたこそ私の勇者様です」
ウィルはリーンを強く抱きしめながらベッドに押し倒す、そして2人は時が経つのを忘れてお互いの身体を求め合った。翌日、夜が明けようとしている頃疲れて寝ているウィルを膝枕しながらリーンはこれまでに感じた事の無かったささやかな幸せを味わっていた。愛おしそうにウィルの頭を撫でているとウィルが寝返りを打ちながら寝言を言う。
「う~ん・・・サチ、早く会いたいよ」
(サチ、それがあなたが大切に想っている女性の名ですか?)
リーンは胸を締め付けられる痛みを覚えたが、その痛みに耐え先程味わったささやかな幸福感を思い出していた。
(サチさん、あなたにウィルを譲るまでの間私にもこの幸せをもう少しだけ分け与えてください)
リーンは会った事の無いウィルの想い人に譲ろうとする気持ちと、それまでの短い間でもウィルと仮初の恋人を演じさせて欲しいと願う気持ちを抱き始めていた。
『はい、3階に客として紛れ込ませた者も含め何時でも仕掛けられます』
王直属の密偵部隊は情報収集や破壊工作を得意としている騎士達を中心に構成されているが、中でも事故に見せ掛けた暗殺等を得意とする部隊は王の命令に従いさえすれば猟奇殺人さえ許される為、人を殺す事に何の躊躇いを持っていない。それどころか周囲に気付かれない間にどれだけ残忍な殺し方が出来るかを競う様な者さえ所属している。今回、王から依頼された暗殺対象は王がまだ若い頃メイドに手を出して生まれた子で、母親であるメイドに非常に良く似た美貌の持ち主らしい。
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全ての準備が整った事を再確認した部隊長が最終確認を行う。
『良いか、まずは屋根の上から火矢を放ち3階から上を延焼させる。次に3階に居る者達が大声で火事となっている事を叫びまわり宿の中をパニック状態にさせる。そして驚き部屋から出てきた娘と買い取った男を混乱に乗じて殺し立ち去る。万が一、宿から逃げられた場合は裏路地で待機している者達で処理する。暗殺に気付いたと思わしき人物を発見した場合はその場で始末する事。以上だ』
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『確かに少し明るい気がする、もしかしたら護衛を知らぬ間に雇ったのかもしれない。だが我々とやり合える力を持つ冒険者など、この国には確認されているだけで数人しか居ない。その数人が仮に居たとしてもこれだけの人数を相手にするのは不可能だ。失敗する筈など無い、ゆくぞ!』
部隊長が手を挙げて屋根の上に居た配下達が火矢を放とうとしたその時、宿の屋上で隠れていた光り輝く兵士が立ち上がると待ち構えていたかの様に一斉に光の矢を放った。放たれた矢は全て配下達の眉間に命中し即死する。
『次の矢が放たれる前に急いで近づき宿に火を付けろ!』
部隊長は残された20人に更に宿に近づかせて確実に放火させる為に命令を出した、しかし宿に近づいた配下が見た物は2階の窓から既に狙いを定めていた光る兵士と眉間に迫る光の矢だった。更に10人の配下を失った部隊長は宿の3階に客として潜り込ませていた配下に違う命令を与えた。
『火矢を放とうとしていた配下達が敵の待ち伏せに遭い、ほぼ壊滅状態となった。宿の中に居る者達は直接2階を襲い娘を殺せ、裏路地で待機している者も全員宿に突入せよ!』
しかし、普段だとすぐに返ってくる筈の返事が今回は返ってこない。不審に思った部隊長に宿の中に居た配下の1人から緊急連絡が入る。
『隊長!我々が部屋を出た途端、下の階から光る兵士が上ってきて現在交戦中。状況は非常に不利、至急増援を願う!!』
部隊長は予想すらしなかった事態に驚き慌てた。
(これは一体何が起きているのだ!?王の密偵の中でも特にステータスに優れた者達で構成されているこの部隊が5分も持たずに半数を失うなどありえん!)
部隊長は既に死んでいる配下の身体を盾にしながら、宿に突入を命じた増援が現れるのを待つが一向に姿を現さない。
『おい、増援部隊早く突入しろ!宿の中に居る者達が奇襲され劣勢となっている。急いで助けに入るんだ)
しかし、増援部隊からは返事が返ってこない。
『おい!早く誰か返事をしろ、誰も居ないのか!?』
(まさか・・・外で待機させていた連中まで既に倒されているとでもいうのか!?急ぎ退却し王に報告せねば)
部隊長は屋根の上でまだ生き残っていると思われる配下に命令し退却しようとした。
「作戦は失敗だ、我々だけでも生き残らねばならん。退却するぞ!」
「ここまで大掛かりで攻めてきたんだ、誰1人生かして返す訳が無いだろう?」
背後から冷たい声が聞こえ、振り返るとそこには斬光に付いた血糊を拭っているウィルの姿が有った。生き残っていた筈の配下達は既に斬られて死んでいた。
「裏の路地に潜ませて居た者達も、貴様の仲間が倒したのか!?」
「仲間?そんなのは居ない、路地に潜んでいた連中はここに来る前に俺が1人で殺したよ」
「それなら、あの光り輝く兵士達は一体何なんだ!?」
「あれは俺の作り出した分身体だ、全ての分身達が魔力と魔法防御を除いてそれ以外のステータスが5000を超えている」
「そんなデタラメな事が有る物か!?」
「有るんだよ、そのデタラメが。冥途の土産に教えてやる、俺の平均ステータスは40万以上だ」
「
部隊長は何か言おうとしたが、一言も話す事無くウィルに首を刎ねられ死んだ。屋根から落ちていく部隊長の首を見ながらウィルは周囲から完全に敵性反応が消えた事を確認した。宿の中に戻ると、主人がウィルに近寄り問い詰める。
「3階に居た客達を殺したのはあなたなのか?旅行で立ち寄ったと言っていた夫婦も居た、それらが全員娘を狙う刺客だったとでも言い張るつもりか!?」
「そうだよ、この宿を襲撃しようとしたのは王の密偵達だ。王が彼女を・・・王女を亡き者としようとする為に送り込んで来たんだ」
「王女って・・・まさかあの娘が王の子供だと言うのか!?」
「王が城で働いていたメイドに手を出して生まれた子供が彼女だ、王位継承権は与えられていないが国を脅かす存在になると考えた王が密偵達に暗殺を命じていた訳さ」
「そんな与太話を信じられるものか」
「明日の朝にでもなって、宿の周囲に転がっている大量の死体を見れば嫌でも信じたくなるよ。済まないけど、明日日が昇る前に起こしに来て欲しい。俺に脅されて逆らえなかったと言えば、共犯扱いはされない筈だ」
ウィルは主人の返事を待たずに2階へ上がり、リーンを待たせていた部屋の前まで来ると意識を切り替えて力を抑えた。
「ただいま、待たせてしまったけど終わったよ」
リーンは瞳を潤ませながらウィルに身を寄せる。
「ご無事で何よりでした」
リーンを優しく抱きしめながらウィルは正直に話す。
「俺は部屋を出てから戻るまでの短い間で、王の密偵達を100人近く殺してきた。この手は人を殺した血で汚れている、それでもこんな俺を信用してくれるのかな?」
「信じます、ええ信じますとも。あなたが私を守る為にしてくださったのですから。今夜流れた血は私が無力であったのが原因で起きた事です、全ての責は私に有ります。だから・・・あなたの手は血で汚れてなどいません!」
リーンはウィルの顔に手をやり引き寄せると再び唇を重ね合わせた。邪魔をする者が居なくなり、2人は息が続かなくなるまで互いの舌を絡ませあう。息を荒くしながらリーンはウィルにした願いを改めた。
「ウィル、先程した私の願いを変えさせてください。無事に女王となる事が出来たらあなたにこの身を捧げたいと言いましたが女王となった私が、私に仕える騎士となったあなたの下へ出向く事はきっと出来なくなるでしょう。なので、私が女王となるまでの間で構いません。あなたの女にしてください、あなたの肌の温もりと匂いを決して忘れない様に刻み込んでください」
「本当に・・・俺なんかで良いのか?」
「はい、あなたこそ私の勇者様です」
ウィルはリーンを強く抱きしめながらベッドに押し倒す、そして2人は時が経つのを忘れてお互いの身体を求め合った。翌日、夜が明けようとしている頃疲れて寝ているウィルを膝枕しながらリーンはこれまでに感じた事の無かったささやかな幸せを味わっていた。愛おしそうにウィルの頭を撫でているとウィルが寝返りを打ちながら寝言を言う。
「う~ん・・・サチ、早く会いたいよ」
(サチ、それがあなたが大切に想っている女性の名ですか?)
リーンは胸を締め付けられる痛みを覚えたが、その痛みに耐え先程味わったささやかな幸福感を思い出していた。
(サチさん、あなたにウィルを譲るまでの間私にもこの幸せをもう少しだけ分け与えてください)
リーンは会った事の無いウィルの想い人に譲ろうとする気持ちと、それまでの短い間でもウィルと仮初の恋人を演じさせて欲しいと願う気持ちを抱き始めていた。
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