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第19話 王家の闇
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アーレッツの奴隷市場は周辺の農村で使われる農奴や性目的の奴隷など様々な人を扱っていた。
ウィルは受け付けの男に馬車の扱いに長けた奴隷が居ないか聞いてみたが、御者向きの奴隷は今日は生憎と出品されていないと言われた。
「すまないね、明日も新しい奴隷が入ってくる予定だから良かったら見に来ておくれ」
ウィルは翌日改めて来ようと市場を出ようとしたが、何やら奥の方で賑やかな声がしてきたので少し気になって受け付けに聞いてみた。
「奥の方は、色々と訳有りの者が出品されていて競売が行われているのさ。家が潰れた元貴族の令嬢だったりとか犯罪を犯した元は勇者や騎士等だな。今日の競売もそろそろ終わりの時間だから、試しに覗いて行ったらどうだい?」
(何か胸騒ぎがする、中の様子を見るだけ見たらすぐに帰ろう)
受け付けにお願いして奥の競売に案内してもらうと、中で金髪の美女が上半身裸の状態で競りに掛けられていた。
「さあ、ただいまの最高額は金貨30枚!これより上の額で買う人は居ないか!?」
「金貨40枚!」
「おっと、40枚が出た!このままだと金貨40枚でこの美女が買われてしまうぞ、他に居ないか!?」
「金貨60枚!!」
「ここで勝負に出たか金貨60枚だ、この女に良い馬車1台買えるだけの値段を付けてきたぞ!上の額を出すやつ居ないか?」
20秒ほど待ったが、上の額を提示する者は現れなかった。
「はい!それでは本日の目玉、フェルマート元公爵の姪御君は金貨60枚で落札されました~!!」
壇上に脂ぎった太った男が登ると、女の胸を揉み始める。
「今日からわしがお前のご主人様だ、高い金を払ったんだ早速今晩から奉仕をして貰うからな!」
女が涙を流し首を振っているが声を出す事が出来ないのか終始無言だ。
「あれは・・・一体?」
「あ~あれかい?あれは沈黙の魔法を掛けられているんだよ。折角の競りの最中に泣き喚かれても迷惑だからね。あの男に飽きるまで玩ばれたら下男達の欲求を満たす為の玩具として過ごす事になるだろうね。例え元貴族の娘だろうとあそこまで落ちぶれたくはないものだね」
そう言いながらも受け付けの男は下衆な笑みを浮かべている、これまで蝶よ花よと育てられてきた温室育ちの娘が堕ちていく姿が滑稽で楽しんでいる様だった。
(ここに来るべきじゃ無かったな、あんな光景は見たくも無いや)
ウィルが出口に向かい歩き出そうとした時、競りの司会が最後の商品の競りの案内を始めた。
「皆様、いよいよ本日最後の商品の競りを始めさせて頂きます。これから紹介します娘はなんとアルスト国王ヴェネット陛下が成人する前にメイドの1人に手を出して孕ませた子でございます!すぐに城から逃げ出したメイドがこれまで隠れて育ててきました。しかし王に見つかり国を潰す意思が有ったとしてメイドは処刑されましたが、この娘だけは生かされ慰み者として闇に葬られる事となりました。母親が大貴族の娘であったのなら、今頃は王女だったかもしれません。王位継承権は与えられておりませんが、国王の血を半分受け継いだ娘を自由に扱う事が出来ます!」
ここで司会が一呼吸置いて、説明の続きを言い始めた。
「ただし、ここに来る途中で事故が有り顔が少し醜くなってしまいました。それでも構わない方は希望の額を名乗り出てください」
司会が手を挙げると、壇上の奥から1人の娘が手枷を嵌められ首に鎖を付けられた状態で引き摺られてきた。無理やり立たせられて顔が現れるとそれまで多少は期待していた参加者達が一斉に目を背けて帰り始める。娘の顔はまるでオークの様に膨れ上がっており、あちこち内出血を起こしている様だ。麻の袋に首と腕が通るだけの穴が開けられ全裸では無いが何も着ていないのとほとんど一緒だった。
「きっと王が事故に見せ掛けて殺そうとしたのだろうけど、運が良かったのか結構しぶとい娘の様だね。だけど、手に入れた人間は娘諸共殺される可能性が出てくるから買う奴なんて居ないんじゃないかね?」
「もしも、買う人が居なかった場合はどうなるの?」
「買う奴が居なかった場合は、王の下へ返される。いずれにしろ、あの娘の人生はあと少しだね」
(そんな事が許されていいのか?王にとっては実の娘だろ!?)
そんな事を考えていると、ウィルは一瞬だけ壇上の娘と目が合った。娘の目にはどんな手を使ってでも生き延びようとする強い意志が秘められている様に見えた。その燃える様な眼差しにウィルは心を奪われた。そして司会の方に手を挙げながら大きな声で金額を提示する。
「金貨100枚!」
会場にまだ残っていた参加者達は、出る筈が無いと思っていた購入希望者とその金額に度肝を抜かれた。
「き、金貨100枚だって!?」
「自分の命だって危険に晒されるかもしれないのに、大丈夫なのか!?」
司会も内心では諦めていた。しかし、ウィルが名乗りを上げたので少しの間だけ呆然としたがすぐに仕事を思い出して他に買う者が居ないか確認する。
「さあ、いきなり金貨100枚の値が付きました!先程の美女では無く、この娘に金貨100枚の値打ちが有るのでしょうか?さあ、これより上の金額で欲しい人は居ませんか?」
先程と同様に20秒ほど待っても名乗りを上げる者が出なかったので、この瞬間にウィルの落札が決まった。ウィルは即座に壇上に上がると、司会に投げ付ける様に金貨100枚を渡すと娘の手枷と首の鎖を外した。そして、イスタブのダンジョンで手に入れた装備品のドロップの中から女性用のローブを取り出すと壇上の隅で自分の身体で隠しながら娘を着替えさせた。
「あの、一体何を為さっているのですか?」
司会がウィルのやっている事が特異に感じた様で思わず尋ねてきた。
「彼女を奴隷として扱うつもりは無い、この場で自由にして首都アルストリアへ向かい王に謝罪させる」
ウィルは着替え終わった娘に振り向くと、事故による負傷を癒す為にスキルを使用した。
「【完治の光改良型】!」
ウィルの身体を中心にして放たれた白い光が娘の全身を覆い隠す、そして光が消え去ると娘の醜く膨れ上がった顔は元に戻り見る者の心を奪う美貌が現れた。
「あれが、あの娘の本来の素顔だったのか・・・」
「あれじゃ金貨100枚でも安い買い物だった」
参加者達の妬む声が少しずつ広がる中、ウィルは娘の手を引きながら市場から外に出る。他の参加者達から提示した金額よりも高い額で買うとの申し込みも有ったがその全てを無視した。
「とりあえずローブを着てもらったけど、まずは身体を綺麗にしてから服を揃えよう。お金の心配はしなくて大丈夫だ、ダンジョンで手に入れたドロップ品を売れば済むから」
落ち着かせる様に微笑むウィルを見ながら、娘は頬を紅く染める。そして助けてくれた恩人の名を聞くのを忘れていた事に気付くと小声で尋ねてきた。
「こんな私を助けてくれて有難う、恩人の名をまだ伺って無かったから差し付けなければ教えて頂けますか?」
「そういえば名乗るのを忘れていたね俺の名はウィル、冒険者だ。君の名も教えて貰っていいかな?」
「私の名はリーンよ。さっき会場の司会が言っていたけど、母さん王に処刑されてもうこの世に居ないのね?」
リーンは徐々に涙を流し始め大声で泣き始めた、ウィルはリーンを抱きしめる様にしながら泣き止むのをじっと待ち続けた・・・。
ウィルは受け付けの男に馬車の扱いに長けた奴隷が居ないか聞いてみたが、御者向きの奴隷は今日は生憎と出品されていないと言われた。
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ウィルは翌日改めて来ようと市場を出ようとしたが、何やら奥の方で賑やかな声がしてきたので少し気になって受け付けに聞いてみた。
「奥の方は、色々と訳有りの者が出品されていて競売が行われているのさ。家が潰れた元貴族の令嬢だったりとか犯罪を犯した元は勇者や騎士等だな。今日の競売もそろそろ終わりの時間だから、試しに覗いて行ったらどうだい?」
(何か胸騒ぎがする、中の様子を見るだけ見たらすぐに帰ろう)
受け付けにお願いして奥の競売に案内してもらうと、中で金髪の美女が上半身裸の状態で競りに掛けられていた。
「さあ、ただいまの最高額は金貨30枚!これより上の額で買う人は居ないか!?」
「金貨40枚!」
「おっと、40枚が出た!このままだと金貨40枚でこの美女が買われてしまうぞ、他に居ないか!?」
「金貨60枚!!」
「ここで勝負に出たか金貨60枚だ、この女に良い馬車1台買えるだけの値段を付けてきたぞ!上の額を出すやつ居ないか?」
20秒ほど待ったが、上の額を提示する者は現れなかった。
「はい!それでは本日の目玉、フェルマート元公爵の姪御君は金貨60枚で落札されました~!!」
壇上に脂ぎった太った男が登ると、女の胸を揉み始める。
「今日からわしがお前のご主人様だ、高い金を払ったんだ早速今晩から奉仕をして貰うからな!」
女が涙を流し首を振っているが声を出す事が出来ないのか終始無言だ。
「あれは・・・一体?」
「あ~あれかい?あれは沈黙の魔法を掛けられているんだよ。折角の競りの最中に泣き喚かれても迷惑だからね。あの男に飽きるまで玩ばれたら下男達の欲求を満たす為の玩具として過ごす事になるだろうね。例え元貴族の娘だろうとあそこまで落ちぶれたくはないものだね」
そう言いながらも受け付けの男は下衆な笑みを浮かべている、これまで蝶よ花よと育てられてきた温室育ちの娘が堕ちていく姿が滑稽で楽しんでいる様だった。
(ここに来るべきじゃ無かったな、あんな光景は見たくも無いや)
ウィルが出口に向かい歩き出そうとした時、競りの司会が最後の商品の競りの案内を始めた。
「皆様、いよいよ本日最後の商品の競りを始めさせて頂きます。これから紹介します娘はなんとアルスト国王ヴェネット陛下が成人する前にメイドの1人に手を出して孕ませた子でございます!すぐに城から逃げ出したメイドがこれまで隠れて育ててきました。しかし王に見つかり国を潰す意思が有ったとしてメイドは処刑されましたが、この娘だけは生かされ慰み者として闇に葬られる事となりました。母親が大貴族の娘であったのなら、今頃は王女だったかもしれません。王位継承権は与えられておりませんが、国王の血を半分受け継いだ娘を自由に扱う事が出来ます!」
ここで司会が一呼吸置いて、説明の続きを言い始めた。
「ただし、ここに来る途中で事故が有り顔が少し醜くなってしまいました。それでも構わない方は希望の額を名乗り出てください」
司会が手を挙げると、壇上の奥から1人の娘が手枷を嵌められ首に鎖を付けられた状態で引き摺られてきた。無理やり立たせられて顔が現れるとそれまで多少は期待していた参加者達が一斉に目を背けて帰り始める。娘の顔はまるでオークの様に膨れ上がっており、あちこち内出血を起こしている様だ。麻の袋に首と腕が通るだけの穴が開けられ全裸では無いが何も着ていないのとほとんど一緒だった。
「きっと王が事故に見せ掛けて殺そうとしたのだろうけど、運が良かったのか結構しぶとい娘の様だね。だけど、手に入れた人間は娘諸共殺される可能性が出てくるから買う奴なんて居ないんじゃないかね?」
「もしも、買う人が居なかった場合はどうなるの?」
「買う奴が居なかった場合は、王の下へ返される。いずれにしろ、あの娘の人生はあと少しだね」
(そんな事が許されていいのか?王にとっては実の娘だろ!?)
そんな事を考えていると、ウィルは一瞬だけ壇上の娘と目が合った。娘の目にはどんな手を使ってでも生き延びようとする強い意志が秘められている様に見えた。その燃える様な眼差しにウィルは心を奪われた。そして司会の方に手を挙げながら大きな声で金額を提示する。
「金貨100枚!」
会場にまだ残っていた参加者達は、出る筈が無いと思っていた購入希望者とその金額に度肝を抜かれた。
「き、金貨100枚だって!?」
「自分の命だって危険に晒されるかもしれないのに、大丈夫なのか!?」
司会も内心では諦めていた。しかし、ウィルが名乗りを上げたので少しの間だけ呆然としたがすぐに仕事を思い出して他に買う者が居ないか確認する。
「さあ、いきなり金貨100枚の値が付きました!先程の美女では無く、この娘に金貨100枚の値打ちが有るのでしょうか?さあ、これより上の金額で欲しい人は居ませんか?」
先程と同様に20秒ほど待っても名乗りを上げる者が出なかったので、この瞬間にウィルの落札が決まった。ウィルは即座に壇上に上がると、司会に投げ付ける様に金貨100枚を渡すと娘の手枷と首の鎖を外した。そして、イスタブのダンジョンで手に入れた装備品のドロップの中から女性用のローブを取り出すと壇上の隅で自分の身体で隠しながら娘を着替えさせた。
「あの、一体何を為さっているのですか?」
司会がウィルのやっている事が特異に感じた様で思わず尋ねてきた。
「彼女を奴隷として扱うつもりは無い、この場で自由にして首都アルストリアへ向かい王に謝罪させる」
ウィルは着替え終わった娘に振り向くと、事故による負傷を癒す為にスキルを使用した。
「【完治の光改良型】!」
ウィルの身体を中心にして放たれた白い光が娘の全身を覆い隠す、そして光が消え去ると娘の醜く膨れ上がった顔は元に戻り見る者の心を奪う美貌が現れた。
「あれが、あの娘の本来の素顔だったのか・・・」
「あれじゃ金貨100枚でも安い買い物だった」
参加者達の妬む声が少しずつ広がる中、ウィルは娘の手を引きながら市場から外に出る。他の参加者達から提示した金額よりも高い額で買うとの申し込みも有ったがその全てを無視した。
「とりあえずローブを着てもらったけど、まずは身体を綺麗にしてから服を揃えよう。お金の心配はしなくて大丈夫だ、ダンジョンで手に入れたドロップ品を売れば済むから」
落ち着かせる様に微笑むウィルを見ながら、娘は頬を紅く染める。そして助けてくれた恩人の名を聞くのを忘れていた事に気付くと小声で尋ねてきた。
「こんな私を助けてくれて有難う、恩人の名をまだ伺って無かったから差し付けなければ教えて頂けますか?」
「そういえば名乗るのを忘れていたね俺の名はウィル、冒険者だ。君の名も教えて貰っていいかな?」
「私の名はリーンよ。さっき会場の司会が言っていたけど、母さん王に処刑されてもうこの世に居ないのね?」
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