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第40話 捜索隊の追跡
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「どうやら、この道では無かった様ですね」
バッファは無駄骨となってしまった時間に対する憤りを、ポロフの村でぶつけていた。住人達は神族の八つ当たりによって命を奪われた。
「では分岐の場所まで戻って次はワイトからそのまま直進する道を追ってみましょう」
「バッファ様、何故部隊を幾つかに分けて広範囲を捜索されないのでしょうか?」
上級天使の1人がバッファに率直な質問をするが
「天使ごときが私に話しかけるな」
バッファは手に持っていた剣でその天使の首を刎ねた。
「この者は私の考えに対し否定的な態度を示した、これは紛れも無い私に対する反逆だ。貴様達も私の命令に従えない様であれば同じ目にあうと思うが良かろう」
非神以下捜索隊の部下達はこの明らかに効率的に思えない捜索の仕方に疑問を抱いていたが、口にする事が出来なくなった。
(まったく、物量戦を仕掛け相手が疲弊させた所で私がトドメを刺せば小さな犠牲があったもののスパウダの力を見せ付ける事が出来たと報告するのに部隊を分けてもしその部隊が討伐してしまったら私の立場がありません。下等な非神や天使共は私の見せ場の為に散ってくれないと困る)
護達の所に捜索隊がすぐに追い付かなかったのは、バッファの自己中心的な考えで捜索隊が行動していたからである。そして次に選んだコースもまた無駄骨に終わり数日後に着いたルコーの町でもポロフと同様に八つ当たりで住人達を弄び命を奪う。
「さてさて、残るは2つのコースですね。十字路まで戻りまだ通っていないコースへ進むかそのままワイトを抜け川沿いを峠に向かう道へ進むかどちらにしましょうかねえ」
バッファにとっては別にコースはどこでも良かった、最終的に異世界の戦神と出会えれば良いのだから。
「1度ワイトの街まで戻ってどちらの道へ進むか決めるとしましょう」
捜索隊は最初に降り立ったワイトの街までゆっくりと戻る、飛べばどのコースも1日掛からず着いてしまうがわざと日数を掛けて捜索する事で我々を恐れ巧妙に逃げていたと演出したい気持ちも有った様だ。
「うわ、何だこれは!?住人が何で全員死んでいるんだ?」
ワイトの街まで戻ってきた時、バッファ達捜索隊は空の荷車を引いた人族の男が大きな声を上げているのを見つけた。
「そこの何の力も持たぬ人族の男よ、死にたくなければ私の問いに答えよ」
「分かりました、何でもお答えします。ですから命ばかりは助けてください」
その男はマルトの所まで水と食料を運ぶ依頼を受けていた者だった。マルトの所まで水と食料を運んだまでは良かったが護の手紙によって今後の輸送の仕事をマルトから断られた為、別の仕事を探す為に護達の進んだ方向の反対側にあるワイトまで来ていたのであった。
「正直に答えなさい、貴様は汚らわしい青白い怪の少女を連れた顔を髭で覆われた男達を見ませんでしたか?」
「それでしたら、何日か前に見ました!」
「何、それは本当か!?その愚かな者共はどちらの方向に向かっていましたか?」
「はい、そこの街の入り口を出た先の十字路を左に曲がった先の山道を下った所です。理由は分かりませんが少女の姿となった闇竜も共に居ります」
闇竜と共に行動している、捜索隊全員に緊張が走った。バッファもそれまでの余裕が徐々に無くなっていく。
(これは完全に想定外だ!何故一緒に居るのか分からないが、闇竜が共に居るとなれば非神程度では太刀打ち出来まい。しかしこの男が命を奪われない為に大嘘をついている可能性も有る、この男の言っているルートを辿りもしも闇竜と共に居る様であれば部下達を置き去りにして引き返しグルコ様に急ぎ報告すれば私の身は助かるだろう)
「大変貴重な情報を提供してくれて感謝します、そのお礼としてその疲れた身体を楽にして差し上げましょう」
バッファ達捜索隊はワイトの街を出て護達の目指すツオレの村へと続く道へ進んでいく、残されたワイトの街には身体中を切り刻まれた男の骸が1つ増えていた。
一方その頃、捜索隊の行動を知らない護達一行はバレッジの住人達を引き連れてこれまで以上に遅い旅路を進んでいた。バレッジの住人の中には当然年老いた者も混ざっている為でその事を咎めるつもりは無いが、何十年も暮らしてきた地を1日で捨てる決断をさせる領主達のこれまでの行いがより想像しやすくなったとも言えた。
「確かツオレの村までに後1つ町を抜けていくんだよな?これだけ大勢で歩くと流石にその町の住人を不安にさせないか心配になるけど、住人全員に町を捨てる決断させたバレッジの領主達は本当に救い様が無いなまったく!」
「そうですね、統治する者として不適格な人選だったと言いたくなります」
こんな会話をしながら歩いている俺と天照を見ながら、オッサンは呆れながら口には出さないがある事を考えていた。
(お前達のその姿は仮のお付き合いだとはとても思えんぞ、これが正式なお付き合いになったらどんな事になるのやら・・・)
オッサンも呆れているバカップル(護&アマテラス)は現在お互いの手を繋ぎながら和気藹々としていた。時折見つめ合いお互いに照れ隠ししながら歩く2人の姿は初々しいよりも見ただけで口から砂を吐きそうな位甘い空気に包まれている。
それを少し後ろから見ていたトリーはある者に小声で呼びかけた。
「結界の神様、もし近くにおられましたら少しだけわたくしのお話を聞いて頂けませんか?」
『姿を現すと天照や護に気付かれてしまうから、声だけで対応させてもらう』
トリーは護達に気付かれない様に姿を隠したまま声だけで話を聞いてくれようとする結界の神に感謝しながら、相談を始めた。だが実は結界の神はオッサンに頼まれてトリーの話を聞いていたのだった。
(護よ、お前を想い始めているのは姉上だけでは無い。一方だけを見ていると他の者を深く傷付けてしまう、今の関係が壊れてしまうのは不本意だから少しだけ介入させてもらうぞ)
その日の晩、ラブラブな空気で食事をする護達と対照的にトリーは寂しげな表情で食事をしていた。レミアは両隣に座り同じイギリス料理を食べるラメルとタケミカヅチに意識を向けず別の事を考えていた。
(ちょっと護!あなたはどうして簡単にトリーを傷付ける事が出来るのよ!?天照も天照よ、ライバル関係にある人に見せ付けてそんなに楽しいの?2人共、この調子でいると今までの関係が全部崩れてバラバラになりかねないわよ)
この日の居間での談笑はこれまでで最も短かった、オッサンやレミアは早々に寝室に引き上げトリーも足早に去っていく。ヤミやラメルとタケミカヅチも去って居間には俺と天照だけになった。
「今日は皆、寝るのが早いね」
「そうですね、歩いた距離はこれまでよりも短いのですが今までの疲れが出てきたのでしょうか?」
「オッサンにはありえない事だけど、少しは心配になるよね」
「明日にでも私の方から弟に聞いておきます」
「頼むよ、じゃあ今日はここまでにして俺達も寝るとするか」
「ええ、おやすみなさい護様」
軽く口付けを交わして護と天照はそれぞれの寝室に戻る、護が寝室に入ると普段は電気が点いている部屋に明かりが灯っていない事に気が付いた。
「あれ、電気が点いていないぞおかしいな?」
暗い部屋の中を進むと背後の扉の方でカチャッと鍵の掛かる音がした、驚き振り返ろうとすると何者かに抱き付かれ押し倒されそうになる。
「誰だ!?」
「好きです、護さん」
声の主はトリーだった。
何が起きているのか理解出来ない護は、為す術も無くトリーに押し倒されそのまま唇を重ねられていた。
バッファは無駄骨となってしまった時間に対する憤りを、ポロフの村でぶつけていた。住人達は神族の八つ当たりによって命を奪われた。
「では分岐の場所まで戻って次はワイトからそのまま直進する道を追ってみましょう」
「バッファ様、何故部隊を幾つかに分けて広範囲を捜索されないのでしょうか?」
上級天使の1人がバッファに率直な質問をするが
「天使ごときが私に話しかけるな」
バッファは手に持っていた剣でその天使の首を刎ねた。
「この者は私の考えに対し否定的な態度を示した、これは紛れも無い私に対する反逆だ。貴様達も私の命令に従えない様であれば同じ目にあうと思うが良かろう」
非神以下捜索隊の部下達はこの明らかに効率的に思えない捜索の仕方に疑問を抱いていたが、口にする事が出来なくなった。
(まったく、物量戦を仕掛け相手が疲弊させた所で私がトドメを刺せば小さな犠牲があったもののスパウダの力を見せ付ける事が出来たと報告するのに部隊を分けてもしその部隊が討伐してしまったら私の立場がありません。下等な非神や天使共は私の見せ場の為に散ってくれないと困る)
護達の所に捜索隊がすぐに追い付かなかったのは、バッファの自己中心的な考えで捜索隊が行動していたからである。そして次に選んだコースもまた無駄骨に終わり数日後に着いたルコーの町でもポロフと同様に八つ当たりで住人達を弄び命を奪う。
「さてさて、残るは2つのコースですね。十字路まで戻りまだ通っていないコースへ進むかそのままワイトを抜け川沿いを峠に向かう道へ進むかどちらにしましょうかねえ」
バッファにとっては別にコースはどこでも良かった、最終的に異世界の戦神と出会えれば良いのだから。
「1度ワイトの街まで戻ってどちらの道へ進むか決めるとしましょう」
捜索隊は最初に降り立ったワイトの街までゆっくりと戻る、飛べばどのコースも1日掛からず着いてしまうがわざと日数を掛けて捜索する事で我々を恐れ巧妙に逃げていたと演出したい気持ちも有った様だ。
「うわ、何だこれは!?住人が何で全員死んでいるんだ?」
ワイトの街まで戻ってきた時、バッファ達捜索隊は空の荷車を引いた人族の男が大きな声を上げているのを見つけた。
「そこの何の力も持たぬ人族の男よ、死にたくなければ私の問いに答えよ」
「分かりました、何でもお答えします。ですから命ばかりは助けてください」
その男はマルトの所まで水と食料を運ぶ依頼を受けていた者だった。マルトの所まで水と食料を運んだまでは良かったが護の手紙によって今後の輸送の仕事をマルトから断られた為、別の仕事を探す為に護達の進んだ方向の反対側にあるワイトまで来ていたのであった。
「正直に答えなさい、貴様は汚らわしい青白い怪の少女を連れた顔を髭で覆われた男達を見ませんでしたか?」
「それでしたら、何日か前に見ました!」
「何、それは本当か!?その愚かな者共はどちらの方向に向かっていましたか?」
「はい、そこの街の入り口を出た先の十字路を左に曲がった先の山道を下った所です。理由は分かりませんが少女の姿となった闇竜も共に居ります」
闇竜と共に行動している、捜索隊全員に緊張が走った。バッファもそれまでの余裕が徐々に無くなっていく。
(これは完全に想定外だ!何故一緒に居るのか分からないが、闇竜が共に居るとなれば非神程度では太刀打ち出来まい。しかしこの男が命を奪われない為に大嘘をついている可能性も有る、この男の言っているルートを辿りもしも闇竜と共に居る様であれば部下達を置き去りにして引き返しグルコ様に急ぎ報告すれば私の身は助かるだろう)
「大変貴重な情報を提供してくれて感謝します、そのお礼としてその疲れた身体を楽にして差し上げましょう」
バッファ達捜索隊はワイトの街を出て護達の目指すツオレの村へと続く道へ進んでいく、残されたワイトの街には身体中を切り刻まれた男の骸が1つ増えていた。
一方その頃、捜索隊の行動を知らない護達一行はバレッジの住人達を引き連れてこれまで以上に遅い旅路を進んでいた。バレッジの住人の中には当然年老いた者も混ざっている為でその事を咎めるつもりは無いが、何十年も暮らしてきた地を1日で捨てる決断をさせる領主達のこれまでの行いがより想像しやすくなったとも言えた。
「確かツオレの村までに後1つ町を抜けていくんだよな?これだけ大勢で歩くと流石にその町の住人を不安にさせないか心配になるけど、住人全員に町を捨てる決断させたバレッジの領主達は本当に救い様が無いなまったく!」
「そうですね、統治する者として不適格な人選だったと言いたくなります」
こんな会話をしながら歩いている俺と天照を見ながら、オッサンは呆れながら口には出さないがある事を考えていた。
(お前達のその姿は仮のお付き合いだとはとても思えんぞ、これが正式なお付き合いになったらどんな事になるのやら・・・)
オッサンも呆れているバカップル(護&アマテラス)は現在お互いの手を繋ぎながら和気藹々としていた。時折見つめ合いお互いに照れ隠ししながら歩く2人の姿は初々しいよりも見ただけで口から砂を吐きそうな位甘い空気に包まれている。
それを少し後ろから見ていたトリーはある者に小声で呼びかけた。
「結界の神様、もし近くにおられましたら少しだけわたくしのお話を聞いて頂けませんか?」
『姿を現すと天照や護に気付かれてしまうから、声だけで対応させてもらう』
トリーは護達に気付かれない様に姿を隠したまま声だけで話を聞いてくれようとする結界の神に感謝しながら、相談を始めた。だが実は結界の神はオッサンに頼まれてトリーの話を聞いていたのだった。
(護よ、お前を想い始めているのは姉上だけでは無い。一方だけを見ていると他の者を深く傷付けてしまう、今の関係が壊れてしまうのは不本意だから少しだけ介入させてもらうぞ)
その日の晩、ラブラブな空気で食事をする護達と対照的にトリーは寂しげな表情で食事をしていた。レミアは両隣に座り同じイギリス料理を食べるラメルとタケミカヅチに意識を向けず別の事を考えていた。
(ちょっと護!あなたはどうして簡単にトリーを傷付ける事が出来るのよ!?天照も天照よ、ライバル関係にある人に見せ付けてそんなに楽しいの?2人共、この調子でいると今までの関係が全部崩れてバラバラになりかねないわよ)
この日の居間での談笑はこれまでで最も短かった、オッサンやレミアは早々に寝室に引き上げトリーも足早に去っていく。ヤミやラメルとタケミカヅチも去って居間には俺と天照だけになった。
「今日は皆、寝るのが早いね」
「そうですね、歩いた距離はこれまでよりも短いのですが今までの疲れが出てきたのでしょうか?」
「オッサンにはありえない事だけど、少しは心配になるよね」
「明日にでも私の方から弟に聞いておきます」
「頼むよ、じゃあ今日はここまでにして俺達も寝るとするか」
「ええ、おやすみなさい護様」
軽く口付けを交わして護と天照はそれぞれの寝室に戻る、護が寝室に入ると普段は電気が点いている部屋に明かりが灯っていない事に気が付いた。
「あれ、電気が点いていないぞおかしいな?」
暗い部屋の中を進むと背後の扉の方でカチャッと鍵の掛かる音がした、驚き振り返ろうとすると何者かに抱き付かれ押し倒されそうになる。
「誰だ!?」
「好きです、護さん」
声の主はトリーだった。
何が起きているのか理解出来ない護は、為す術も無くトリーに押し倒されそのまま唇を重ねられていた。
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