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第35話 雨よ止め!
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『折角昨日はプールでリフレッシュ出来たというのに、残念ですね。そ~れ!』
ポーン
「そうですね、きっとクロも外を歩きたかった筈ですわ。それ!」
ポーン
『明日はきっと晴れてますよ、えい!』
ポーン
「そうありたいものですね、隙あり!」
バシ!バシャッ!?
『もう、また負けちゃいました~!護さ~ん、すいませんが取って貰えませんか~?』
「お前らな・・・」
俺は呑気な2人を見ながら、怒りを抑える様に震えていた。
「朝からプールでビーチボール遊びしてる暇が有ったら、この雨を何とかする方法考えろ~!?」
プールで遊んだ翌日、俺達は家から一歩も出る事が出来ずにいる・・・豪雨で。屋根を叩きつける雨、外に出ると30秒もしない内に全身びしょ濡れだ。川が近くに無いお陰で洪水の心配は無いが、流石に豪雨の中を進む訳にもいかず途方に暮れていた。
しかし、天照とトリーは朝から水着に着替えるとプールで遊んでいる。レミアの為にも出来るだけ早く最初に立ち寄った村に向かいたいのに、こいつらときたら・・・・。
「なあ、天照。この天気を晴れにしてくれる神様が居たら出してくれないか?これじゃ、今日1日1歩も進めそうに無いじゃないか」
『居ますが、出しませんよ』
「はあ!?」
『ちゃんと理由が有って出さないと言っているのです。この平原を歩いていて雨がしばらく降っていない様に感じました。枯れている草木も有りましたし、この雨はこの周辺の草木にとっては恵みの雨の筈です。それを我々の一方的な都合で天気を晴れにしてしまうのは傲慢に思えませんか?』
う!?確かにこの平原を歩いていて枯れた草や木を何度か見かけた。雨がしばらく降っていないのは良く分かる、しかし出来るだけ早く進みたいと思う俺の気持ちは傲慢なのだろうか?
「あれ、そういえばヤミは?こういう遊びは率先して参加しそうに思えるんだが」
『ヤミは、数百年ぶりに普段使う事の無い筋肉を使ったとかで筋肉痛で動けないそうです』
あいつは変な所で年寄り臭いな・・・けど翌日に出てくるって事はまだ若いのか。俺なんて2・3日後になってから出てくるから年を取ったとつくづく感じてしまうぞ。
「オッサンは何をしているんだ?」
「スサノヲさんでしたら、家から出れそうも無いと分かった瞬間から酒を飲んでますけど」
「レミアとタケミカヅチは?」
『レミアは台所でイギリス料理の修業中、タケミカヅチはその試食係を自ら買って出ています』
タケミカヅチの努力は実を結ぶのだろうか?実を結ぶとあのイギリス料理を作れるのが2人に増える結果になるから、この世界にこれ以上持ち込みたくない。
「ああ、しまった!?」
いきなりトリーが叫んだ。
「どうしたどうした、何か忘れてる事でも有ったのか!?」
「クロの朝食用の牛乳をテーブルの上に出したままにしてました、ちょっと片付けてきます!」
トリーは急いだ様子で、プールを後にする。そして、この場に残されたのは俺と天照だけになった。昨日の事が有るから、意識してしまって気まずい!
『あの・・・護さん?』
天照が何か言いたそうだ。
「どうかしたのか?」
『あの、護さんも折角ですから水着に着替えられたらどうですか?どうせ雨で身動き取れませんし、私1人だけ水着なのも恥ずかしいですから』
そう、俺はプールサイドに私服で居た。プールの外から俺にずっと水着姿を見られるのは確かに恥ずかしいよな。これは気が付かなかった。
「ごめん、確かにずっと俺に見られているのは恥ずかしいよな。水着持ってくるから少し待っていてくれ」
『はい』
俺が水着を取りに下の階に降りてくると、トリーがドタバタ走り回っている。
「おいおい、随分と賑やかだな」
「ごめん護!クロがテーブルの上の牛乳をこぼしちゃって床がびしょびしょなのよ。天照には床の掃除が終わってから戻ると伝えておいて!」
「牛乳の匂いは残るから、しっかり拭いておいてくれよ~!」
「分かってる~!」
トリーを見送ってから、俺はタンスの中から水着を取り出すと屋上に戻り更衣室で着替えた。そして、待っていてくれた天照の下へ向かう。
「ごめんな、待たせてしまって。クロが牛乳をこぼしちゃったみたいでトリーも慌ててたよ」
『放っておいて大丈夫なのですか!?』
「大丈夫だよ、牛乳を出したままにしておいたトリーも悪いしね。掃除ぐらいなら軽いお仕置きに丁度良いだろう」
『護さんは、厳しいのか甘いのか良く分からない事をされますね』
「そうか?そういえば、2人きりになったのは獣人の里以来になるのか」
自分で言って、宿の湯殿での出来事を思い出してしまった。天照もあの時の事を思い出したのか顔を赤くする。自分の失言の所為で会話が止まってしまい、どちらが先に話かけようか躊躇する時間だけが流れていく。
『あの護さん!』
天照が意を決したように先に声を掛けてきた。
『水着のままでしたら、裸を見られるわけじゃないので獣人の里の時の様に隣の風呂で久しぶりにお背中を流しましょうか?』
「天照は良いの?」
『こういう機会は中々訪れませんし、折角ですから護さんを皆に内緒で独占しちゃいます♪』
相変わらず天照は可愛い、好きか嫌いかで聞かれれば間違い無く好きだ。元の世界でもこんな彼女が居てくれたのならとても幸せだったのに・・・。
「まあ、水着ならお互い裸って訳じゃないからいいか。背中は流さなくてもいいから、折角だし一緒に入ろうか」
更衣室にお互いの着替えを残しておいて隣の露天風呂に移動する、外は相変わらずの豪雨だが天照と話している内に晴れて欲しいと思う気持ちは無くなっていた。
「それにしても、風呂に水着で入るなんて普通はしないから入る瞬間は何気にドキドキするものだな」
『そうですね、[風呂に水着で入るとは何事か~!?]と温泉の神や風呂の神に怒られそうですが』
2人で笑いあう、こんな楽しい気分になるのも本当に久しぶりだ。
『護さん、あの時伝えた私の気持ちは今でも変わっておりません』
天照が再び俺に気持ちを伝えてきた。
『護さんの事が好きです、神としてではなく1人の女性として見てくれる日が来るのを待ちます。そして守護霊としてではなく隣で支えあって共に歩んでいく存在になりたいと願います』
「俺も天照の事をとても可愛いと思っているし、好きか嫌いかで聞かれれば好きだとはっきり言える」
『それじゃあ・・・!?』
「だがもう少し待って欲しい、俺はまだお前に相応しい事を何1つやっていないから」
『そんな事は!?』
「お前が良くても俺が納得出来ないんだ、お前が元の世界で作ってきた功績に遠く及ばないのは分かっている。だけど、こちらの世界で何か1つでも納得出来る功績を作らないと俺はずっとお前に甘えるだけの駄目な男になってしまう気がするんだ」
『・・・・・』
「だから、今している地図を作る目標を有る程度進ませたい。今居るこのスルファムの国の地図を完成させる事が出来れば、俺自身も納得出来る功績を作れたと思える筈なんだ」
『そうすれば、私を受け入れて貰えるのですか?』
「ああ、その時が来たら俺と付き合って欲しい。お前に相応しい男にきっとなってみせるから」
『そうですか、分かりました。それじゃあ、雨はこの位にしておきますか』
「え!?」
『雨乞いの神、罔象女神(みずはのめのかみ)どうも有難う御座いました。この平原に恵みの雨をもたらした上に私の想いが通じた事も確認する事が出来ました。もう雨を降らせるのは結構ですよ』
天照が言うと同時に雨雲が途端に消え去り、晴れ間が広がりだした。まさか・・・この雨は天照が降らせていたのかよ!?
「さっきあれ程、雨を止ませない説得力の有るご説明を言ってくれていたが結局お前が降らせていたのか・・・天照」
『え!?あの昨日のプールで遊んだのが楽しかったとか、護さんと良い雰囲気になれるかもしれないとか、そんな願望でやった訳では有りませんよ!?』
「もういい、お前みたいな奴は俺みたいな男が傍で見張っていないと何をしでかすか分かったもんじゃない。お前の心が他の男に向かない様にお仕置きしてやる」
『え、お仕
言い終わる前に俺は強引に天照の唇を奪っていた、予期せぬ俺の行動に天照も目を見開いて驚く。
「いいか!お前は俺の女だ、この国の地図が出来るまで大人しく待っていろ!?」
「はい・・・」
俺が無理やり天照にキスした結果、天照の実体化が更に進んでしまった。
ポーン
「そうですね、きっとクロも外を歩きたかった筈ですわ。それ!」
ポーン
『明日はきっと晴れてますよ、えい!』
ポーン
「そうありたいものですね、隙あり!」
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『もう、また負けちゃいました~!護さ~ん、すいませんが取って貰えませんか~?』
「お前らな・・・」
俺は呑気な2人を見ながら、怒りを抑える様に震えていた。
「朝からプールでビーチボール遊びしてる暇が有ったら、この雨を何とかする方法考えろ~!?」
プールで遊んだ翌日、俺達は家から一歩も出る事が出来ずにいる・・・豪雨で。屋根を叩きつける雨、外に出ると30秒もしない内に全身びしょ濡れだ。川が近くに無いお陰で洪水の心配は無いが、流石に豪雨の中を進む訳にもいかず途方に暮れていた。
しかし、天照とトリーは朝から水着に着替えるとプールで遊んでいる。レミアの為にも出来るだけ早く最初に立ち寄った村に向かいたいのに、こいつらときたら・・・・。
「なあ、天照。この天気を晴れにしてくれる神様が居たら出してくれないか?これじゃ、今日1日1歩も進めそうに無いじゃないか」
『居ますが、出しませんよ』
「はあ!?」
『ちゃんと理由が有って出さないと言っているのです。この平原を歩いていて雨がしばらく降っていない様に感じました。枯れている草木も有りましたし、この雨はこの周辺の草木にとっては恵みの雨の筈です。それを我々の一方的な都合で天気を晴れにしてしまうのは傲慢に思えませんか?』
う!?確かにこの平原を歩いていて枯れた草や木を何度か見かけた。雨がしばらく降っていないのは良く分かる、しかし出来るだけ早く進みたいと思う俺の気持ちは傲慢なのだろうか?
「あれ、そういえばヤミは?こういう遊びは率先して参加しそうに思えるんだが」
『ヤミは、数百年ぶりに普段使う事の無い筋肉を使ったとかで筋肉痛で動けないそうです』
あいつは変な所で年寄り臭いな・・・けど翌日に出てくるって事はまだ若いのか。俺なんて2・3日後になってから出てくるから年を取ったとつくづく感じてしまうぞ。
「オッサンは何をしているんだ?」
「スサノヲさんでしたら、家から出れそうも無いと分かった瞬間から酒を飲んでますけど」
「レミアとタケミカヅチは?」
『レミアは台所でイギリス料理の修業中、タケミカヅチはその試食係を自ら買って出ています』
タケミカヅチの努力は実を結ぶのだろうか?実を結ぶとあのイギリス料理を作れるのが2人に増える結果になるから、この世界にこれ以上持ち込みたくない。
「ああ、しまった!?」
いきなりトリーが叫んだ。
「どうしたどうした、何か忘れてる事でも有ったのか!?」
「クロの朝食用の牛乳をテーブルの上に出したままにしてました、ちょっと片付けてきます!」
トリーは急いだ様子で、プールを後にする。そして、この場に残されたのは俺と天照だけになった。昨日の事が有るから、意識してしまって気まずい!
『あの・・・護さん?』
天照が何か言いたそうだ。
「どうかしたのか?」
『あの、護さんも折角ですから水着に着替えられたらどうですか?どうせ雨で身動き取れませんし、私1人だけ水着なのも恥ずかしいですから』
そう、俺はプールサイドに私服で居た。プールの外から俺にずっと水着姿を見られるのは確かに恥ずかしいよな。これは気が付かなかった。
「ごめん、確かにずっと俺に見られているのは恥ずかしいよな。水着持ってくるから少し待っていてくれ」
『はい』
俺が水着を取りに下の階に降りてくると、トリーがドタバタ走り回っている。
「おいおい、随分と賑やかだな」
「ごめん護!クロがテーブルの上の牛乳をこぼしちゃって床がびしょびしょなのよ。天照には床の掃除が終わってから戻ると伝えておいて!」
「牛乳の匂いは残るから、しっかり拭いておいてくれよ~!」
「分かってる~!」
トリーを見送ってから、俺はタンスの中から水着を取り出すと屋上に戻り更衣室で着替えた。そして、待っていてくれた天照の下へ向かう。
「ごめんな、待たせてしまって。クロが牛乳をこぼしちゃったみたいでトリーも慌ててたよ」
『放っておいて大丈夫なのですか!?』
「大丈夫だよ、牛乳を出したままにしておいたトリーも悪いしね。掃除ぐらいなら軽いお仕置きに丁度良いだろう」
『護さんは、厳しいのか甘いのか良く分からない事をされますね』
「そうか?そういえば、2人きりになったのは獣人の里以来になるのか」
自分で言って、宿の湯殿での出来事を思い出してしまった。天照もあの時の事を思い出したのか顔を赤くする。自分の失言の所為で会話が止まってしまい、どちらが先に話かけようか躊躇する時間だけが流れていく。
『あの護さん!』
天照が意を決したように先に声を掛けてきた。
『水着のままでしたら、裸を見られるわけじゃないので獣人の里の時の様に隣の風呂で久しぶりにお背中を流しましょうか?』
「天照は良いの?」
『こういう機会は中々訪れませんし、折角ですから護さんを皆に内緒で独占しちゃいます♪』
相変わらず天照は可愛い、好きか嫌いかで聞かれれば間違い無く好きだ。元の世界でもこんな彼女が居てくれたのならとても幸せだったのに・・・。
「まあ、水着ならお互い裸って訳じゃないからいいか。背中は流さなくてもいいから、折角だし一緒に入ろうか」
更衣室にお互いの着替えを残しておいて隣の露天風呂に移動する、外は相変わらずの豪雨だが天照と話している内に晴れて欲しいと思う気持ちは無くなっていた。
「それにしても、風呂に水着で入るなんて普通はしないから入る瞬間は何気にドキドキするものだな」
『そうですね、[風呂に水着で入るとは何事か~!?]と温泉の神や風呂の神に怒られそうですが』
2人で笑いあう、こんな楽しい気分になるのも本当に久しぶりだ。
『護さん、あの時伝えた私の気持ちは今でも変わっておりません』
天照が再び俺に気持ちを伝えてきた。
『護さんの事が好きです、神としてではなく1人の女性として見てくれる日が来るのを待ちます。そして守護霊としてではなく隣で支えあって共に歩んでいく存在になりたいと願います』
「俺も天照の事をとても可愛いと思っているし、好きか嫌いかで聞かれれば好きだとはっきり言える」
『それじゃあ・・・!?』
「だがもう少し待って欲しい、俺はまだお前に相応しい事を何1つやっていないから」
『そんな事は!?』
「お前が良くても俺が納得出来ないんだ、お前が元の世界で作ってきた功績に遠く及ばないのは分かっている。だけど、こちらの世界で何か1つでも納得出来る功績を作らないと俺はずっとお前に甘えるだけの駄目な男になってしまう気がするんだ」
『・・・・・』
「だから、今している地図を作る目標を有る程度進ませたい。今居るこのスルファムの国の地図を完成させる事が出来れば、俺自身も納得出来る功績を作れたと思える筈なんだ」
『そうすれば、私を受け入れて貰えるのですか?』
「ああ、その時が来たら俺と付き合って欲しい。お前に相応しい男にきっとなってみせるから」
『そうですか、分かりました。それじゃあ、雨はこの位にしておきますか』
「え!?」
『雨乞いの神、罔象女神(みずはのめのかみ)どうも有難う御座いました。この平原に恵みの雨をもたらした上に私の想いが通じた事も確認する事が出来ました。もう雨を降らせるのは結構ですよ』
天照が言うと同時に雨雲が途端に消え去り、晴れ間が広がりだした。まさか・・・この雨は天照が降らせていたのかよ!?
「さっきあれ程、雨を止ませない説得力の有るご説明を言ってくれていたが結局お前が降らせていたのか・・・天照」
『え!?あの昨日のプールで遊んだのが楽しかったとか、護さんと良い雰囲気になれるかもしれないとか、そんな願望でやった訳では有りませんよ!?』
「もういい、お前みたいな奴は俺みたいな男が傍で見張っていないと何をしでかすか分かったもんじゃない。お前の心が他の男に向かない様にお仕置きしてやる」
『え、お仕
言い終わる前に俺は強引に天照の唇を奪っていた、予期せぬ俺の行動に天照も目を見開いて驚く。
「いいか!お前は俺の女だ、この国の地図が出来るまで大人しく待っていろ!?」
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