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第19話 天照の告白
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「再びこの峠道を上るのは正直しんどいな」
「ほら、あと少しで獣人の里に着きますから頑張りましょう護殿」
「着いたら先に湯殿に入らせてもらうよ、昨晩みたいな事を再び起こすと後が怖いから」
「その方がいいですね、夕食はその後に致しましょう」
天照のお仕置きで俺が気を失っていた分、獣人の里に戻ってくる時間が遅くなってしまい着いた頃にはすっかり日も沈んでいた。里に入ると早速ガリアは里の住人達にリッツさんが里の者を雇い入れてくれる事になったのを報告すると皆で大喜びしていた。そして俺はその間に宿の湯殿を貸し切りにしてもらい1人で入浴している。
「ここ半月の間で、結果的にこの地域の発展に多少は貢献出来たのかな?リッツさんの稲田を葡萄畑に変えて次にガリア達の雇用を確保した。これからは彼等次第だろうけど、きっと良い結果になるだろうな」
そんな事を1人で呟いていると、更衣室の方に人の気配を感じた。あれ、湯殿の入り口には貸し切りの看板を出してある筈なんだけどオッサンでも一緒に入ろうとしてるのかな?少しすると更衣室の前に人影が見て静かに戸が開いた。
カラカラカラ・・・。そこにはバスタオルに身を包んだ天照が立っていた。
「あ、天照!何でここに!?今は俺の貸し切りになっているのに!」
『あ、あの!護さん・・・私にお背中を流させて下さい』
その天照の申し出に対する返答に困ってしまった、返事をしないでいるとそのまま立たせたままになってしまうし、かといって断ると彼女に恥をかかせてしまう。悩んだ末に彼女の申し出を受ける事にした。
『護さん、そのすいませんでした』
天照は俺の背中を流しながら、お仕置きの件を謝罪してきた。
「俺も悪かったよ、今まで彼女が出来た事無かったのに急に2人も美人の女性を連れて旅をするから調子に乗っていたかもしれない」
『護さんは、これまでにお付き合いした女性が居ないのですか?』
「情けないけどね、デリカシーの無い言葉とか何気無しに言ったりしているから自然と仲良くなりそうな雰囲気までいっても、それでお終い。向こうから離れて行っちゃう、まあ自業自得だけどね」
『そ、そんな事はありません!護さんは確かにデリカシーの無い事を言ったりします、しかし時折優しい言葉を言ってくれたり気遣いも見せてくれます。それに相手が神だろうと、同じ人間の様に接してくれます。だから私は、そんな護さんに惹かれたんです!』
「天照!?」
『護さんの事が好きです、神様が人を好きになるなんて変ですよね?でも、好きだという気持ちを偽って接するのも嫌なんです』
「・・・・・」
『私が実体化する事が出来た時、正式にお付き合いをして頂けませんか?』
「ごめん天照、今は返事は出来ない」
『護さんは私がお嫌いですか?』
「そうじゃない、嬉しいよ凄く。こんな美人に告白されたら二つ返事でOKしたい位だよ!だけど、そんな軽い気持ちで付き合ってしまったら君をいずれ傷付けてしまうと思うんだ。だから、時間を欲しい」
『時間・・・ですか?』
「ああ、君の気持ちと同じだけ君を想う事が出来る様になった時には今度は俺の方から告白させてくれ。その時に嫌われてたらお終いだけどね」
『そ、その程度で嫌いになるのならそれは本気で相手を好きになっていない証拠です!』
「年齢=彼女居ない歴の俺にはまだ良く分からない気持ちだけどね。こんな俺を好きになって本当に良いのか、天照」
『ええ、先日スサノヲが言ってくれた(1人の神である前に1人の女としてそれなりの幸せを得ても文句は言われまい)の言葉で決心が付いたのです』
「そうか有難う、俺は自分の気持ちにすぐに自信が持てないから長い間待たせてしまうかもしれないけど許して欲しい」
『いつまでも待ちますからご安心ください、その証を今渡しますので』
え!?その言葉に驚いて振り返ると、天照は俺に唇を重ねてきた。ほんの短い間であったが、天照の気持ちが唇を通して伝わってくる。そして、それは俺の胸の内を温め思いが想いに徐々に変わっていくきっかけとなった。
『さて、皆をいつまでも待たせる訳にいかないので先に失礼しますね』
「・・・ああ、分かった。ところで、湯殿は貸し切りになっているけど出て来る所を他の人に見られたらマズいんじゃないのか?」
『それなら大丈夫です』
「どうしてだい?」
『結界の神にこの宿全体を覆ってもらい誰も入れない様にしてありますから♪』
「それはやり過ぎだ!」
『こうでもしないと、護さんに気持ちを伝える機会を作れないと思いましたので』
「分かった、けど次からは気を付けて。他のお客に迷惑を掛けたくないからさ」
『次からはそうしますね』
カラカラカラ・・・。天照は俺に微笑みながら更衣室に姿を消した。
「まさか、天照から告白されるとはね・・・」
俺は冷え始めてきた身体をもう1度温める為に風呂に入ると、夕食を食べる為に湯殿を後にした。
『遅いぞ護!我輩達はもう先に食べ始めておるぞ!』
「オッサン達、遅くなってごめん。少し考え事をしていたら長風呂になっちゃった」
「遅かったではないですか護殿!この里だけでなくリッツさんの畑も救ってくれたあなたが居ないと折角のお祝いムードが萎んじゃいますよ!?」
「ははは、ごめんごめん。しかし、ガリアさんそんなに酔っ払っていて大丈夫ですか?明日からリッツさんの所で仕事するんでしょ!?」
「大丈夫大丈夫!リッツさんから、明日の午後からで良いと言われているからさ。こうなる事は既に予想されているんだよ!」
「それなら良いけど、程々にね~!」
周囲を見渡すと、レミアとトリーも里の女性達と賑やかな食事を楽しんでいた。天照の姿が見えないのが残念だったが、少し待てば顔を出すだろう。
『護、すまぬがちょっといいか?』
声のする方を振り返ると、オッサンが最近何故かよく見る様になった真顔で立っていた。
「いいけど、ここでも大丈夫な話かな?」
オッサンは周囲を見ると
『そうだな、出来れば男同士で話がしたいから少しだけ場所を移動するか?』
そう言ってきたので、他の人に気付かれない様に席を外した。
『ここまで来れば、誰にも話を聞かれないな』
オッサンは何か清々しい顔をしている。何で急に俺を呼び出すんだ?
「それで、俺に何の用だ?」
俺は持ってきていた酒盃を飲みながら聞いてみた。
『貴様が長風呂になったのは、考え事をしていたのでは無くて姉上に告白されていたからであろう?』
ブーッ!? オッサンのストレートな回答に飲んでいた酒を吹き出してしまった。
「な、なんでそれを!?」
『宿全体に結界が張られたからな、きっと姉上が貴様にしか話したくない事が有るのだろうと思ったまでだ』
「オッサンは俺に天照と別れろと言いたい訳か?」
『そんな事言う訳が無かろう!姉上が幸せになるのを邪魔するつもりは毛頭無い、しかし好きになった相手がこうも頼りない奴とは思わなかったがな』
そう言いながら、オッサンは俺に酒盃を向けてきた。
『姉上は思っている以上に嫉妬深くて焼もち焼きだ。付き合おうと結論出すまでには時間も掛かるだろうがその時が来たら姉上の事、宜しく頼むぞ』
「分かった」
俺とオッサンはお互いの顔を見ながら酒を酌み交わした。しばらくするとオッサンが普段の口調に戻りこんなとんでもない事を言い出した。
『しかし・・・姉上と貴様がもしも婚姻関係を結んだとしたら、我輩は貴様の事を【義兄上】と呼ばないとならないのだろうか?』
(おいおい、俺もオッサンを義弟とは呼びたくないからその話題は2度としないでくれよ)
一方、天照はその頃1人静かに将来どちらか片方しか選べない選択肢に付いて思いを馳せていた。
「ほら、あと少しで獣人の里に着きますから頑張りましょう護殿」
「着いたら先に湯殿に入らせてもらうよ、昨晩みたいな事を再び起こすと後が怖いから」
「その方がいいですね、夕食はその後に致しましょう」
天照のお仕置きで俺が気を失っていた分、獣人の里に戻ってくる時間が遅くなってしまい着いた頃にはすっかり日も沈んでいた。里に入ると早速ガリアは里の住人達にリッツさんが里の者を雇い入れてくれる事になったのを報告すると皆で大喜びしていた。そして俺はその間に宿の湯殿を貸し切りにしてもらい1人で入浴している。
「ここ半月の間で、結果的にこの地域の発展に多少は貢献出来たのかな?リッツさんの稲田を葡萄畑に変えて次にガリア達の雇用を確保した。これからは彼等次第だろうけど、きっと良い結果になるだろうな」
そんな事を1人で呟いていると、更衣室の方に人の気配を感じた。あれ、湯殿の入り口には貸し切りの看板を出してある筈なんだけどオッサンでも一緒に入ろうとしてるのかな?少しすると更衣室の前に人影が見て静かに戸が開いた。
カラカラカラ・・・。そこにはバスタオルに身を包んだ天照が立っていた。
「あ、天照!何でここに!?今は俺の貸し切りになっているのに!」
『あ、あの!護さん・・・私にお背中を流させて下さい』
その天照の申し出に対する返答に困ってしまった、返事をしないでいるとそのまま立たせたままになってしまうし、かといって断ると彼女に恥をかかせてしまう。悩んだ末に彼女の申し出を受ける事にした。
『護さん、そのすいませんでした』
天照は俺の背中を流しながら、お仕置きの件を謝罪してきた。
「俺も悪かったよ、今まで彼女が出来た事無かったのに急に2人も美人の女性を連れて旅をするから調子に乗っていたかもしれない」
『護さんは、これまでにお付き合いした女性が居ないのですか?』
「情けないけどね、デリカシーの無い言葉とか何気無しに言ったりしているから自然と仲良くなりそうな雰囲気までいっても、それでお終い。向こうから離れて行っちゃう、まあ自業自得だけどね」
『そ、そんな事はありません!護さんは確かにデリカシーの無い事を言ったりします、しかし時折優しい言葉を言ってくれたり気遣いも見せてくれます。それに相手が神だろうと、同じ人間の様に接してくれます。だから私は、そんな護さんに惹かれたんです!』
「天照!?」
『護さんの事が好きです、神様が人を好きになるなんて変ですよね?でも、好きだという気持ちを偽って接するのも嫌なんです』
「・・・・・」
『私が実体化する事が出来た時、正式にお付き合いをして頂けませんか?』
「ごめん天照、今は返事は出来ない」
『護さんは私がお嫌いですか?』
「そうじゃない、嬉しいよ凄く。こんな美人に告白されたら二つ返事でOKしたい位だよ!だけど、そんな軽い気持ちで付き合ってしまったら君をいずれ傷付けてしまうと思うんだ。だから、時間を欲しい」
『時間・・・ですか?』
「ああ、君の気持ちと同じだけ君を想う事が出来る様になった時には今度は俺の方から告白させてくれ。その時に嫌われてたらお終いだけどね」
『そ、その程度で嫌いになるのならそれは本気で相手を好きになっていない証拠です!』
「年齢=彼女居ない歴の俺にはまだ良く分からない気持ちだけどね。こんな俺を好きになって本当に良いのか、天照」
『ええ、先日スサノヲが言ってくれた(1人の神である前に1人の女としてそれなりの幸せを得ても文句は言われまい)の言葉で決心が付いたのです』
「そうか有難う、俺は自分の気持ちにすぐに自信が持てないから長い間待たせてしまうかもしれないけど許して欲しい」
『いつまでも待ちますからご安心ください、その証を今渡しますので』
え!?その言葉に驚いて振り返ると、天照は俺に唇を重ねてきた。ほんの短い間であったが、天照の気持ちが唇を通して伝わってくる。そして、それは俺の胸の内を温め思いが想いに徐々に変わっていくきっかけとなった。
『さて、皆をいつまでも待たせる訳にいかないので先に失礼しますね』
「・・・ああ、分かった。ところで、湯殿は貸し切りになっているけど出て来る所を他の人に見られたらマズいんじゃないのか?」
『それなら大丈夫です』
「どうしてだい?」
『結界の神にこの宿全体を覆ってもらい誰も入れない様にしてありますから♪』
「それはやり過ぎだ!」
『こうでもしないと、護さんに気持ちを伝える機会を作れないと思いましたので』
「分かった、けど次からは気を付けて。他のお客に迷惑を掛けたくないからさ」
『次からはそうしますね』
カラカラカラ・・・。天照は俺に微笑みながら更衣室に姿を消した。
「まさか、天照から告白されるとはね・・・」
俺は冷え始めてきた身体をもう1度温める為に風呂に入ると、夕食を食べる為に湯殿を後にした。
『遅いぞ護!我輩達はもう先に食べ始めておるぞ!』
「オッサン達、遅くなってごめん。少し考え事をしていたら長風呂になっちゃった」
「遅かったではないですか護殿!この里だけでなくリッツさんの畑も救ってくれたあなたが居ないと折角のお祝いムードが萎んじゃいますよ!?」
「ははは、ごめんごめん。しかし、ガリアさんそんなに酔っ払っていて大丈夫ですか?明日からリッツさんの所で仕事するんでしょ!?」
「大丈夫大丈夫!リッツさんから、明日の午後からで良いと言われているからさ。こうなる事は既に予想されているんだよ!」
「それなら良いけど、程々にね~!」
周囲を見渡すと、レミアとトリーも里の女性達と賑やかな食事を楽しんでいた。天照の姿が見えないのが残念だったが、少し待てば顔を出すだろう。
『護、すまぬがちょっといいか?』
声のする方を振り返ると、オッサンが最近何故かよく見る様になった真顔で立っていた。
「いいけど、ここでも大丈夫な話かな?」
オッサンは周囲を見ると
『そうだな、出来れば男同士で話がしたいから少しだけ場所を移動するか?』
そう言ってきたので、他の人に気付かれない様に席を外した。
『ここまで来れば、誰にも話を聞かれないな』
オッサンは何か清々しい顔をしている。何で急に俺を呼び出すんだ?
「それで、俺に何の用だ?」
俺は持ってきていた酒盃を飲みながら聞いてみた。
『貴様が長風呂になったのは、考え事をしていたのでは無くて姉上に告白されていたからであろう?』
ブーッ!? オッサンのストレートな回答に飲んでいた酒を吹き出してしまった。
「な、なんでそれを!?」
『宿全体に結界が張られたからな、きっと姉上が貴様にしか話したくない事が有るのだろうと思ったまでだ』
「オッサンは俺に天照と別れろと言いたい訳か?」
『そんな事言う訳が無かろう!姉上が幸せになるのを邪魔するつもりは毛頭無い、しかし好きになった相手がこうも頼りない奴とは思わなかったがな』
そう言いながら、オッサンは俺に酒盃を向けてきた。
『姉上は思っている以上に嫉妬深くて焼もち焼きだ。付き合おうと結論出すまでには時間も掛かるだろうがその時が来たら姉上の事、宜しく頼むぞ』
「分かった」
俺とオッサンはお互いの顔を見ながら酒を酌み交わした。しばらくするとオッサンが普段の口調に戻りこんなとんでもない事を言い出した。
『しかし・・・姉上と貴様がもしも婚姻関係を結んだとしたら、我輩は貴様の事を【義兄上】と呼ばないとならないのだろうか?』
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