37 / 48
第37話 フォルネーゼの初めての狩り、もしかして俺より強くね?
しおりを挟む
翌日、俺はフォルネーゼを連れてアルムの冒険者ギルドを訪れた。俺がSSランクに昇格した事に新しい受付けの人は驚いていたが、更にフォルネーゼが冒険者登録に来た事にも仰天していた。
無事にフォルネーゼの登録が終わると、早速家に戻りフォルネーゼとペアで砦の家の中で沸いてしまっているオークを倒す事にした。短い誘導灯をフォルネーゼに渡して大広間に居るオークの殲滅から始めてみる。点灯モードと点滅モードの切り替え方法とかを教えていざスタートしてみると、フォルネーゼは初めてとはとても思えない動きを見せる。獣人族でも狐型は素早さを売りにしている様でオークに音も無く近寄ると背後から襲い掛かった。そして、止まる事無く次々とオークを倒していく姿を見て
(もしかして、俺よりも強くないかフォルネーゼ!?)
と、本気で思えてくる。
「あ~! こんなに身体を動かすのが楽しいとは思えませんでした♪」
フォルネーゼはかなり上機嫌になっていた、そしてその後もフォルネーゼは優れた嗅覚と聴覚を活かして潜んでいるオークを見つけては倒しまくっていた。それからしばらくして、徐々にフォルネーゼが熱っぽい表情を浮かべ息も荒くなってきたので俺は心配して声を掛けた。
「フォルネーゼ、大丈夫か?少し顔も赤くなってきているけど、無理をさせてしまったかい?」
「い、いえ・・・違うんです誘二さん」
なんかフォルネーゼの声に艶が増した様な響きを感じる。
「ところで、誘二さん。バルドさん達は別行動でオークを狩っているのですか?」
「いや、あの2人は大広間の方でまた沸いてしまった場合に対処して貰う様に残ってもらっているけど」
「そうですか・・・あの、誘二さん。こんな事を言うのは恥ずかしいのですが、1つお願いが・・・」
「どうしたんだ、急に?良いから早く言ってごらん」
すると、フォルネーゼは目をとろ~んとさせながら俺に寄りかかってきた。
「すいませんオーク達を倒している内に身体の中が熱くなってきて、もう我慢出来そうもありません。今すぐ私の身体の火照りを鎮めてもらえませんか?」
まさか、フォルネーゼの方から俺を求めてくるとは思ってもみなかった。それもこんな昼間から!?だがフォルネーゼは俺をその気にさせようと尻尾で背中や腰など俺の弱い部分を撫でてくるから、こちらも理性が崩壊した。フォルネーゼを抱き上げると、そのまま近くの空いている部屋に飛び込みそれから数時間程情事に耽ってしまった。
まさか、あそこまで2人で燃え上がるとは思ってもいなかったので、部屋を出てからしばらくの間はお互い気恥ずかしかった。
「ただいま~」
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい、お義兄ちゃん、お姉ちゃん♪」
フォレットちゃんがいつも通り笑顔で迎えてくれた、だが急にフォルネーゼに抱きつくとバルド達の前で絶対に知られたくない事を言い出してしまう。
「クンクン、お義兄ちゃんとお姉ちゃんさっきまでどこか見つからない場所でしちゃってたでしょ?」
「「!?」」
(しまった!? 行為を終えてから、身体を洗って匂いを消すのを忘れてた!)
バルド夫婦はもちろんだが、シャーリィとエタさんも顔を赤くしながら下を向く。俺とフォルネーゼはその日の夕食はすっかり晒し者状態になってしまった。
その日の晩、俺は寝室で横になっていると誰かがドアをノックしてきた。
「誰だい?」
俺は扉の向こうに居る人に声を掛けるがしばらく無言だったが、やがて返事を返してくれた。
「・・・エタです。少しお話が有るので入れて頂いてもいいですか?」
思いつめた様な声色だったので俺は鍵を開けエタさんを部屋に通すと、深刻な話を誰かに聞かれたらいけないと思い部屋の鍵を閉める。カチャっと鍵の閉まる音が部屋の中に広がるとエタさんは身体をびくっと震わせるが、それから俺の方をちらちらと見ながら少しずつ話し始めた。
「あの、誘二様。わたしの不老不死の呪いを解く為に浄化を繰り返し掛けて頂き真に有難うございました」
「大した事をしているつもりは無いから、そんな改まって言わなくても良いからね」
「実は先程、ステータスを確認しましたら不老不死の状態異常が完全に無くなっておりました」
そう言いながらエタさんはステータスの画面を出して、俺に見せてくれた。これまで出ていた不死の表示が無くなり、彼女は不老不死の呪いからやっと解放されたのだ。
「それは本当に良かった、おめでとう!」
「はい、ありがとうございます。 本当にありがとうございました・・・」
エタさんは涙を流しながら、精一杯の笑顔を見せてくれた。
「それから・・・こちらに来る前にフォルネーゼ様のお部屋を訪ねて許しを得てきた事が有ります」
「何かあったのかい?」
「夕方のフォレットちゃんの言葉を聞いて、わたしも誘二様に抱いて欲しいと思える様になりました」
「!?」
「わたしを誘二様の妻に迎え入れて頂けませんか?そして、わたしに誘二様の子を産ませてください。そうすればきっと、オークの仔では無くわたしと誘二様の子として愛せる筈です」
「本当にいいのかい、俺なんかで?」
「はい・・・フォルネーゼ様やシャーリィさんと同じ様にわたしもあなたの事を愛し始めております。身も心もあなたの物にしてください」
そう言いながら、エタは俺に軽く触れるキスをしてきた。小鳥が啄ばむ様なキスをしばらく繰り返していたが、徐々にお互いの唾液を交換する濃厚なものに変わる。彼女の身体が火照っていくのを確認しながら、寝間着を脱がして俺の前に素肌をさらさせる。そして彼女を抱き寄せながら押し倒すと翌朝フォレットちゃんが起こしに来るまで2人で何度も愛し合ったのだった。
無事にフォルネーゼの登録が終わると、早速家に戻りフォルネーゼとペアで砦の家の中で沸いてしまっているオークを倒す事にした。短い誘導灯をフォルネーゼに渡して大広間に居るオークの殲滅から始めてみる。点灯モードと点滅モードの切り替え方法とかを教えていざスタートしてみると、フォルネーゼは初めてとはとても思えない動きを見せる。獣人族でも狐型は素早さを売りにしている様でオークに音も無く近寄ると背後から襲い掛かった。そして、止まる事無く次々とオークを倒していく姿を見て
(もしかして、俺よりも強くないかフォルネーゼ!?)
と、本気で思えてくる。
「あ~! こんなに身体を動かすのが楽しいとは思えませんでした♪」
フォルネーゼはかなり上機嫌になっていた、そしてその後もフォルネーゼは優れた嗅覚と聴覚を活かして潜んでいるオークを見つけては倒しまくっていた。それからしばらくして、徐々にフォルネーゼが熱っぽい表情を浮かべ息も荒くなってきたので俺は心配して声を掛けた。
「フォルネーゼ、大丈夫か?少し顔も赤くなってきているけど、無理をさせてしまったかい?」
「い、いえ・・・違うんです誘二さん」
なんかフォルネーゼの声に艶が増した様な響きを感じる。
「ところで、誘二さん。バルドさん達は別行動でオークを狩っているのですか?」
「いや、あの2人は大広間の方でまた沸いてしまった場合に対処して貰う様に残ってもらっているけど」
「そうですか・・・あの、誘二さん。こんな事を言うのは恥ずかしいのですが、1つお願いが・・・」
「どうしたんだ、急に?良いから早く言ってごらん」
すると、フォルネーゼは目をとろ~んとさせながら俺に寄りかかってきた。
「すいませんオーク達を倒している内に身体の中が熱くなってきて、もう我慢出来そうもありません。今すぐ私の身体の火照りを鎮めてもらえませんか?」
まさか、フォルネーゼの方から俺を求めてくるとは思ってもみなかった。それもこんな昼間から!?だがフォルネーゼは俺をその気にさせようと尻尾で背中や腰など俺の弱い部分を撫でてくるから、こちらも理性が崩壊した。フォルネーゼを抱き上げると、そのまま近くの空いている部屋に飛び込みそれから数時間程情事に耽ってしまった。
まさか、あそこまで2人で燃え上がるとは思ってもいなかったので、部屋を出てからしばらくの間はお互い気恥ずかしかった。
「ただいま~」
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい、お義兄ちゃん、お姉ちゃん♪」
フォレットちゃんがいつも通り笑顔で迎えてくれた、だが急にフォルネーゼに抱きつくとバルド達の前で絶対に知られたくない事を言い出してしまう。
「クンクン、お義兄ちゃんとお姉ちゃんさっきまでどこか見つからない場所でしちゃってたでしょ?」
「「!?」」
(しまった!? 行為を終えてから、身体を洗って匂いを消すのを忘れてた!)
バルド夫婦はもちろんだが、シャーリィとエタさんも顔を赤くしながら下を向く。俺とフォルネーゼはその日の夕食はすっかり晒し者状態になってしまった。
その日の晩、俺は寝室で横になっていると誰かがドアをノックしてきた。
「誰だい?」
俺は扉の向こうに居る人に声を掛けるがしばらく無言だったが、やがて返事を返してくれた。
「・・・エタです。少しお話が有るので入れて頂いてもいいですか?」
思いつめた様な声色だったので俺は鍵を開けエタさんを部屋に通すと、深刻な話を誰かに聞かれたらいけないと思い部屋の鍵を閉める。カチャっと鍵の閉まる音が部屋の中に広がるとエタさんは身体をびくっと震わせるが、それから俺の方をちらちらと見ながら少しずつ話し始めた。
「あの、誘二様。わたしの不老不死の呪いを解く為に浄化を繰り返し掛けて頂き真に有難うございました」
「大した事をしているつもりは無いから、そんな改まって言わなくても良いからね」
「実は先程、ステータスを確認しましたら不老不死の状態異常が完全に無くなっておりました」
そう言いながらエタさんはステータスの画面を出して、俺に見せてくれた。これまで出ていた不死の表示が無くなり、彼女は不老不死の呪いからやっと解放されたのだ。
「それは本当に良かった、おめでとう!」
「はい、ありがとうございます。 本当にありがとうございました・・・」
エタさんは涙を流しながら、精一杯の笑顔を見せてくれた。
「それから・・・こちらに来る前にフォルネーゼ様のお部屋を訪ねて許しを得てきた事が有ります」
「何かあったのかい?」
「夕方のフォレットちゃんの言葉を聞いて、わたしも誘二様に抱いて欲しいと思える様になりました」
「!?」
「わたしを誘二様の妻に迎え入れて頂けませんか?そして、わたしに誘二様の子を産ませてください。そうすればきっと、オークの仔では無くわたしと誘二様の子として愛せる筈です」
「本当にいいのかい、俺なんかで?」
「はい・・・フォルネーゼ様やシャーリィさんと同じ様にわたしもあなたの事を愛し始めております。身も心もあなたの物にしてください」
そう言いながら、エタは俺に軽く触れるキスをしてきた。小鳥が啄ばむ様なキスをしばらく繰り返していたが、徐々にお互いの唾液を交換する濃厚なものに変わる。彼女の身体が火照っていくのを確認しながら、寝間着を脱がして俺の前に素肌をさらさせる。そして彼女を抱き寄せながら押し倒すと翌朝フォレットちゃんが起こしに来るまで2人で何度も愛し合ったのだった。
0
お気に入りに追加
819
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる