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これまでに得た力の考察

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 桂井達男子生徒3人への復讐を遂げたディザイアは、繁殖小屋から出てきた安藤と佐々木を長の間へと呼びだした。
 長の間とは拠点防衛や他の町や村への襲撃などの重要事項を決定する場であり、長のディザイア以外で入ることが許されているのは、息子のコージなど限られた者だけである。
 初めてこの中に入った安藤と佐々木は、想像とは違う簡素な作りに驚いた。

「へぇ~、豪華な作りだと想像していたのだけど、これは予想外ね」

「派手な内装など、所詮は無駄な浪費にすぎん。 必要な経費を出すのは惜しまないが、無駄なものに金や労力を使う余裕は無い」

 ディザイアが言う通り現在拠点の内部では、近日中に来るであろう敵の襲撃に備え防衛体制の見直しや訓練に余念が無い。
 以前破棄したオークの集落を陥落させた兵士達は、この拠点の存在を既に王あるいは上司に報告している筈。

 いつ大軍を率いて討伐しに来るか分からない以上、今やれることを全てやっておくべきだという判断が下された。
 しかしこの拠点をいくら強固なものに変えたとしても、そこを守るオーク達が弱いままでは意味が無い。
 そこで彼は防衛の指揮を安藤 沙織に、そして迎撃部隊を佐々木 小梅に預けようと考えたのである。

「既に聞いていると思うが、幾ら俺に力があったとしても一国の軍隊に襲撃されればひとたまりもない。 そこでだ、お前らにこれを与えるので我らに協力して欲しい」

 ディザイアはふところから、2つの物を取り出して2人の前に置いた。
 安藤 沙織には杖を、佐々木 小梅には剣。 どちらも先日桂井達3人を返り討ちにした際に入手した物だ。

「この剣は元々桂井の奴が持っていた物で、与えたダメージ分回復するものらしい。 そしてこの杖は山田が使用していたが、どこまでも追尾する魔法を放てるそうだ。 この拠点を守るには1人でも多くの戦力が欲しい、協力してくれないか?」

「どうせわたし達の返事の予想くらい、既に出来ているんでしょ? ならば余計口は言わないで、さっさとそれを渡せば良いのよ」

 そう言うと佐々木は、桂井が使っていた剣を掴む。

「そうよね。 桂井君を見殺しにした時点で、私達も同じ穴のムジナ。 一緒に地獄に堕ちてあげるわよ、佐伯君。 いいえ、ディザイア」

 安藤も杖を握りしめて、オーク達との共闘を誓う。



「ところでディザイア、あなたは私達から幾つかの力を奪っているわよね。 それを戦略に組み込めないか、ある程度知っておきたいの。 教えてくれないかしら?」

 これまで生殺与奪で奪ってきた力について、他の者達には教えずにきた。
 どこで寝首をかかれるか分からない以上当然の措置だが、ここが攻め落とされる時は彼女達も命を失う。
 復讐を終えるまでは死ぬわけにいかない、少しでも生き残る可能性を上げるために彼は持っている情報を全て出すことにした。

「まず最初に江藤からだ、あいつの能力は暗視。 暗い場所でも明るく見える力だ。 最初に遭遇した際も火を灯していなかった、誰かが洞窟に入ってくればその灯りで気づけるとでも考えていたのかもしれないな」

 結局サーモグラフィもどきの力を持っていたディザイアには、通用しなかったが。

「次は紅葉院だな、彼女は自身の力に気づいていなかったが能力は拝借。 傍に居る者の力を、短時間模倣することが出来るってとんでもない力だ。 江藤が彼女の目の前で殺された時、灯りも無いのに逃げ出せたのは無意識の内に江藤の暗視を模倣していたからかもしれないな」

 その力も、今はディザイアのものとなっている。
 これだけでも、戦略の幅がかなり広がったといえるだろう。
 安藤は少しだけ安堵した。

「今度はお前達が持っていた力の説明だ。 どこまで把握しているか知らんが、もし修正する箇所があれば言ってくれ。 力の使い方を間違えないように、アドバイスを頼む」

「待って、ここから先は場所を移動して話さない? 畏まった所で真面目に話すってのも、今の私達には似合わないものだし……」

 安藤が何を言いたいのか理解したたディザイアは、長の間での話し合いを中断して自分達らしい話し合いが出来る場所へ移動したのである。

「それじゃあ、最初はお前からだ安藤。 自分が与えられた力を、俺達に出来る限りくわしく教えてくれ」

「わ、私が与えられたのは……解析。 対象の構成や、価値などを瞬時に判断する事が出来る。 でも対象を視認しないと使えないから……あっ、あぁ、ある程度近づく必要があるわ」

「ほう? 試しにお前を解析してみたが、『肛門性交を好む』と備考に書かれているぞ。 部下達にこちらも開発されていたのか?」

 前の穴をかき回しながら、後ろの穴に指を入れるディザイア。
 ふいの攻撃を受けて、安藤は軽く達してしまう。

「そうよ、前と後ろから犯されるのが好きなの。 でもね1番好きなのは、あなたに物みたいに扱われながら抱かれることよ」

 3人は長の間から、ディザイア専用の種付け部屋に移動していた。
 彼は部下達が先に開発していたことに、軽い嫉妬心を抱く。
 おもむろに挿入していたペニスを抜くと、力の入らない安藤はベッドにひじを乗せ肩で息をしている。

「ならば、こちらも俺が耕してやるとしよう。 しばらく締まりが悪くなると思うが我慢しろよ」

 それを聞いた安藤は期待の眼差しで彼を見つめ、菊穴も小刻みに動き淫らに誘う。 ここでディザイアは横で自慰に耽っていた佐々木に、ある指示を与えた。

「佐々木。 俺が楽しめるように、安藤の尻の穴を綺麗にしてくれないか? お前のその舌で……」

「は~い」

 佐々木は両手で安藤の尻を開くと、舌を伸ばして菊の穴に触れる。
 舌でほぐすように尻穴を舐め回された安藤は、たまらず声をあげた。

「沙織ちゃん、かわいい。 もうちょっと、イタズラしちゃおうかな?」

「えっ! 小梅、一体なにを!?」

 何をされるのか分からず困惑する安藤、佐々木は菊穴を拡げるように舌でかき回し始めたのである。

「ああっ! それ以上はダメ、私おかしくなっちゃう!?」

「大丈夫よ、もうわたし達は十分おかしいんだから♪」

 少し離れて2人を鑑賞していたディザイアは、己のペニスがさらに固さを増すのを感じていた……。
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