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六、雉子
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悪夢である。感激した東京のおっさんのおごりだというから渋々ついていった宇宙喫茶での打ち上げ。そこから二次会でカラオケ。既に内心げんなりしていたのに、松先輩の俺が行くなら行くという発言で拒否権が奪われたようなものだった。彼女からすれば拒否してほしかったのだろうが、サンシンを中心にどいつもこいつも駆け引き事に疎い奴らなのが運の月だ。
別に俺はカラオケが嫌いという訳ではない。単純に奴らのノリに最後までついていけるほどのエネルギーが残されていなかっただけだ。マラカスを振り続けた松先輩の隣で、俺は黙々と選曲に時間を費やした。人数が多い上に出しゃばりも多いので、俺の番は滅多に回ってこなかったのが不幸中の幸いだ。
さすがボーカルを担当しているだけあってトールが一番うまかった。若干の癖はあったが、採点は高得点ばかりだった。
……で、だ。そのカラオケ店は楽器持ち込みオーケーのところで、バンド練習もできる環境の部屋を選んでいたばっかりに。タケがカラオケ音源に合わせてギター演奏をやり始めたのが良くなかったのだ。えんじぇるすの曲もやることになってしまいミニライブ勃発である。俺はどさくさに紛れて頭を抱えた。
トールの若干癖のある歌声は嫌でも耳に残ることになってしまい、そこからの夢見の悪さである。いつまで経ってもアンコールが終わらない悪夢。目覚めの悪い朝が続くことになった。
そうして、えんじぇるすの初ライブが終わって早数週間。梅雨。
サークルが終わり、棟の軒下で水色の傘を差す。高校二年のこの時期に手に入れた傘である。バスや電車での忘れ傘の最終処分だろう、束になって捨てられていたのをバイト仲間とで選びっこになったのだ。骨組みが多い丈夫そうなやつを俺は取った。
この話をすると大抵の女子は卑しいだのゴミ捨て場荒らしだの酷評する。確かにそうかもしれない。けれども、すっかり水を弾かなくなり黄ばみ始めているのを未だに使ってやっているのだから、この古傘だって感謝しているはずだ。手元は木製で握り心地もなかなかいい。
松先輩はまた数珠を握って棒立ちしている。
「行かないんスか?」
「傘、忘れた」
「え? 今日、朝から降ってましたけど?」
「じゃあ盗まれた」
「なんじゃそりゃ」
「だから入れさせて。さもないと雷が落ちる」
にらみを利かせてくる。もっとマシな表現をしてほしい。相合傘をしたいならそう言えばいいのだ。
俺が「どうぞ」と古傘を少し傾けてやると、彼女は二の足を踏む。やっと入ってきたかと思ったら目を微妙に見開かせ、肩を変に突っ張らせる。これは『モニカ』を歌う吉川晃司である。積極的なのに緊張しいというのはかなり面倒な組み合わせではなかろうか。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「オギは助かった」
「そうっスね」
「いい傘ね」
「そうっスか。ゴミ捨て場から拾ったやつっスよ」
「生き延びたわね」
この人は実は適当にしゃべっているのではないかとたまに思う。
「とりあえずコンビニまで行きましょか? 傘売ってるでしょうし」
「うん……コンビニまでか」
「なんか言いました?」
「言ってない」
残念そうな表情が面白かったので声に出さず笑ってやる。
彼女の歩幅に合わせる。古傘は相合傘に打ってつけの大きさで、どちらとも肩を濡らすことはなかった。それなのに、互いの腕が触れるたびに先輩はびくりとして無駄に外にはみ出して濡れた。何だか悪いことをしているような気分にさせられる。じめじめとした感覚はシャツ越しに、気温も暖かいのか涼しいのか判断しにくいのが気持ち悪い。
言いしれない嫌な予感……。そんな不穏な気持ちを抱いてしまう。これは単なる五感を第六感に関連づけてしまっているだけなのだ。うん、間違いない。
松先輩は口をへの字にして黙っている。湿気のせいで似非ソバージュはダイナミックになり、山姥の娘のようだった。
俺は適当に話題をしかけることにした。
「先輩は就活してるんスか?」
「……ん、え?」
彼女はぼうっとしていたのか、はっとする。
「就職活動、してるんスか?」
松先輩は三年生なので青田買いの時期に入っている。そういえば、言葉の意味から誤って青田刈りと言ってしまう人が多いらしい。どちらが正しいにせよ、俺は就職活動に時間を割くよりも勉学に費やした方がいいと思っている。そうでないとまるで大学は手頃な仕事をもらう時間稼ぎのためだけにあるみたいで、もしそうなら高卒で手際よく就職しておけばよかった話ではないだろうか。
俺が通っていた高校では、およそ半数が進学しないで就職する。十年ほど前までは不良であふれ返り、廊下をバイクで暴走するといった事件も珍しくはなかったという。俺がいた頃でさえ一年で一クラス分の生徒が退学。それらも関連していたかは定かでないが、学校の後ろ盾があるから内定も取りやすいシステムだった……とか何とか、思い出すだけでもむなしくなる。
俺を笑ったバンド部の奴らは今頃どうしているのだろうか。ここだけの話、泰大を受けて合格したのはなんと俺だけである。バンドに夢を見続け惚けていたらそうはならなかっただろう。
「ううん。してない」
先輩はあっけらかんと答える。
「そうなんスか」
「でも、履歴書送ってみようって思ってる」
「どこに?」
「芸能事務所。プロの魔術師になるために。事務所に入れば営業させてもらえると思うし、オーディションのチャンスももらえると思うから」
「へぇ」
松先輩のリクルートスーツ姿なんて、想像し難い。制服のある企業は似合わない。自由に着飾って小指の爪を伸ばしている方がふさわしい。
「でも、本当は英語をどうにか勉強して、アメリカに飛び込んで私の魔術を披露したいと思ってる。マジックバーをいくらでもはしごしてやるつもりよ」
「先輩ならやれそうっスね」
「そう思う?」
「うん思う。別に英語ができなくたって力は十分伝わりますよ。オーディション番組に出るってのはどうスか?」
「オギがそう言うなら……」
たった今決心したかのように松先輩は前を向いたままうなずいて、儚い声で「がんばる」と言った。俺の言葉が彼女の人生の選択を左右させたみたいで嫌になる。底知れない実力を持った彼女ならひとりでやっていけるだろうに。
「オギは?」
「はい?」
不意に振り向かれドキリとした。
「オギは将来何になりたいの? 先生?」
「教育学部に入ったのは、教員免許取っておいた方が最終的に役立てそうだったからで」
「保険ってこと? ミュージシャンにはならないの?」
「ならないっス」
「そう。もったいない。音楽の先生とか、教室を開くとか」
「先輩まだ俺が演奏してるとこ見たことないでしょ」
「まだってことは、これから見せてくれるの?」
「見せないっスけど」
「恥ずかしいの?」
「はい。下手くそだから」
「内緒にしてあげるから、私にだけ……じゃなくて」
唐突に顔を赤らめる松先輩。どういう展開を想像したのだか。
コンビニエンスストアに到着し、俺は五百円のビニール傘を購入する。古傘に馴染んでいるせいでかなり軽量に感じる。当然ながら安っぽい。
「どうぞ」
古傘を差し出すと、彼女は目を丸くした。「そっちじゃないの?」と、ビニール傘を指差す。
「俺はこっちでいいっスから」
古傘を差した先輩は肩を丸め、手元を両手でぎゅっと握りしめる。
「大事に使うわ」
仕草が妙に可愛らしくてつい気を取られそうになった。
「別にゴミから救ったやつなんで」
「そんなの関係ない。ちゃんと洗って返すから」
古傘に守られるようにして、先輩はピチピチチャプチャプと去っていった。洗って返すってなんだ?
別に俺はカラオケが嫌いという訳ではない。単純に奴らのノリに最後までついていけるほどのエネルギーが残されていなかっただけだ。マラカスを振り続けた松先輩の隣で、俺は黙々と選曲に時間を費やした。人数が多い上に出しゃばりも多いので、俺の番は滅多に回ってこなかったのが不幸中の幸いだ。
さすがボーカルを担当しているだけあってトールが一番うまかった。若干の癖はあったが、採点は高得点ばかりだった。
……で、だ。そのカラオケ店は楽器持ち込みオーケーのところで、バンド練習もできる環境の部屋を選んでいたばっかりに。タケがカラオケ音源に合わせてギター演奏をやり始めたのが良くなかったのだ。えんじぇるすの曲もやることになってしまいミニライブ勃発である。俺はどさくさに紛れて頭を抱えた。
トールの若干癖のある歌声は嫌でも耳に残ることになってしまい、そこからの夢見の悪さである。いつまで経ってもアンコールが終わらない悪夢。目覚めの悪い朝が続くことになった。
そうして、えんじぇるすの初ライブが終わって早数週間。梅雨。
サークルが終わり、棟の軒下で水色の傘を差す。高校二年のこの時期に手に入れた傘である。バスや電車での忘れ傘の最終処分だろう、束になって捨てられていたのをバイト仲間とで選びっこになったのだ。骨組みが多い丈夫そうなやつを俺は取った。
この話をすると大抵の女子は卑しいだのゴミ捨て場荒らしだの酷評する。確かにそうかもしれない。けれども、すっかり水を弾かなくなり黄ばみ始めているのを未だに使ってやっているのだから、この古傘だって感謝しているはずだ。手元は木製で握り心地もなかなかいい。
松先輩はまた数珠を握って棒立ちしている。
「行かないんスか?」
「傘、忘れた」
「え? 今日、朝から降ってましたけど?」
「じゃあ盗まれた」
「なんじゃそりゃ」
「だから入れさせて。さもないと雷が落ちる」
にらみを利かせてくる。もっとマシな表現をしてほしい。相合傘をしたいならそう言えばいいのだ。
俺が「どうぞ」と古傘を少し傾けてやると、彼女は二の足を踏む。やっと入ってきたかと思ったら目を微妙に見開かせ、肩を変に突っ張らせる。これは『モニカ』を歌う吉川晃司である。積極的なのに緊張しいというのはかなり面倒な組み合わせではなかろうか。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「オギは助かった」
「そうっスね」
「いい傘ね」
「そうっスか。ゴミ捨て場から拾ったやつっスよ」
「生き延びたわね」
この人は実は適当にしゃべっているのではないかとたまに思う。
「とりあえずコンビニまで行きましょか? 傘売ってるでしょうし」
「うん……コンビニまでか」
「なんか言いました?」
「言ってない」
残念そうな表情が面白かったので声に出さず笑ってやる。
彼女の歩幅に合わせる。古傘は相合傘に打ってつけの大きさで、どちらとも肩を濡らすことはなかった。それなのに、互いの腕が触れるたびに先輩はびくりとして無駄に外にはみ出して濡れた。何だか悪いことをしているような気分にさせられる。じめじめとした感覚はシャツ越しに、気温も暖かいのか涼しいのか判断しにくいのが気持ち悪い。
言いしれない嫌な予感……。そんな不穏な気持ちを抱いてしまう。これは単なる五感を第六感に関連づけてしまっているだけなのだ。うん、間違いない。
松先輩は口をへの字にして黙っている。湿気のせいで似非ソバージュはダイナミックになり、山姥の娘のようだった。
俺は適当に話題をしかけることにした。
「先輩は就活してるんスか?」
「……ん、え?」
彼女はぼうっとしていたのか、はっとする。
「就職活動、してるんスか?」
松先輩は三年生なので青田買いの時期に入っている。そういえば、言葉の意味から誤って青田刈りと言ってしまう人が多いらしい。どちらが正しいにせよ、俺は就職活動に時間を割くよりも勉学に費やした方がいいと思っている。そうでないとまるで大学は手頃な仕事をもらう時間稼ぎのためだけにあるみたいで、もしそうなら高卒で手際よく就職しておけばよかった話ではないだろうか。
俺が通っていた高校では、およそ半数が進学しないで就職する。十年ほど前までは不良であふれ返り、廊下をバイクで暴走するといった事件も珍しくはなかったという。俺がいた頃でさえ一年で一クラス分の生徒が退学。それらも関連していたかは定かでないが、学校の後ろ盾があるから内定も取りやすいシステムだった……とか何とか、思い出すだけでもむなしくなる。
俺を笑ったバンド部の奴らは今頃どうしているのだろうか。ここだけの話、泰大を受けて合格したのはなんと俺だけである。バンドに夢を見続け惚けていたらそうはならなかっただろう。
「ううん。してない」
先輩はあっけらかんと答える。
「そうなんスか」
「でも、履歴書送ってみようって思ってる」
「どこに?」
「芸能事務所。プロの魔術師になるために。事務所に入れば営業させてもらえると思うし、オーディションのチャンスももらえると思うから」
「へぇ」
松先輩のリクルートスーツ姿なんて、想像し難い。制服のある企業は似合わない。自由に着飾って小指の爪を伸ばしている方がふさわしい。
「でも、本当は英語をどうにか勉強して、アメリカに飛び込んで私の魔術を披露したいと思ってる。マジックバーをいくらでもはしごしてやるつもりよ」
「先輩ならやれそうっスね」
「そう思う?」
「うん思う。別に英語ができなくたって力は十分伝わりますよ。オーディション番組に出るってのはどうスか?」
「オギがそう言うなら……」
たった今決心したかのように松先輩は前を向いたままうなずいて、儚い声で「がんばる」と言った。俺の言葉が彼女の人生の選択を左右させたみたいで嫌になる。底知れない実力を持った彼女ならひとりでやっていけるだろうに。
「オギは?」
「はい?」
不意に振り向かれドキリとした。
「オギは将来何になりたいの? 先生?」
「教育学部に入ったのは、教員免許取っておいた方が最終的に役立てそうだったからで」
「保険ってこと? ミュージシャンにはならないの?」
「ならないっス」
「そう。もったいない。音楽の先生とか、教室を開くとか」
「先輩まだ俺が演奏してるとこ見たことないでしょ」
「まだってことは、これから見せてくれるの?」
「見せないっスけど」
「恥ずかしいの?」
「はい。下手くそだから」
「内緒にしてあげるから、私にだけ……じゃなくて」
唐突に顔を赤らめる松先輩。どういう展開を想像したのだか。
コンビニエンスストアに到着し、俺は五百円のビニール傘を購入する。古傘に馴染んでいるせいでかなり軽量に感じる。当然ながら安っぽい。
「どうぞ」
古傘を差し出すと、彼女は目を丸くした。「そっちじゃないの?」と、ビニール傘を指差す。
「俺はこっちでいいっスから」
古傘を差した先輩は肩を丸め、手元を両手でぎゅっと握りしめる。
「大事に使うわ」
仕草が妙に可愛らしくてつい気を取られそうになった。
「別にゴミから救ったやつなんで」
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