詞詩集

鳥丸唯史(とりまるただし)

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おもちゃ箱の歌

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大人になりたくない でもほら知識増えてる
今はそれでいいかも 純粋に夢を見てたら

それさえ諦めて 子どもでいられるのか
石のクルミ噛んで 壊れちまえ!

素直になれないよ 僕らだって時々は
体探り合って現実を確かめてる
大切なものは何? あと一言が浮かばない
おかたづけができてないおもちゃ箱の歌

汚れていく…部屋の中…

大人になりたくない でもほら知識増えてる
今はそれでいいかも 純粋に夢を見てたら

それさえ諦めて 子どもでいたいのなら
お菓子の笛くわえ ピーピー言ってろ!

ベッドの中で泣くんだ 僕らだって時々は
ネズミの軍隊が押し寄せればいいのに
クララと違う夢を見ながら落ちていく
ガラクタだらけのおもちゃ箱の歌

部屋のすみで泣くんだ 僕らだって時々は
海賊たちが襲い暴れたらいいのに
ウェンディと違う空を見ながら落ちていく
ゴミあふれだしてるおもちゃ箱の歌

この罪さえ…あふれ出たら…
この世界は…変わるかな…
首がもげて…足も取れて…
それでさえ…未来が見えて…
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