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第二部
ラファエルの飛行騎士
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北基地の当番は騎士も飛行機も起きていた。
――というか、王都の基地も王城基地も、皆、ベアトリクスに叩き起こされたのだそうだ。
カメイと、彼が連れてきた東地方の反乱組織の男も起きていた。
ベアトリクスが滞空して地面にキータをおろし、カメイが男に確認させた。キータだという言質を取ったあと、男はすぐに走って滑走路から出て行った。
メデスディスメ王国に突き出さないという条件で、面通しの協力を取り付けていたようだ。事前に取り決めがあったから、誰も男を追いかけなかった。
キータは、北基地に配属されている国軍兵士が連れて行った。やはり彼は失神していた。
そこまでが終わってから、サリヤたちはやっと地上に降りた。
事前に連絡して用意してもらった毛布にくるまれたうえ、さらにミクラに抱きかかえられてサリヤはカーティスから降りた。
「ミクラ、大丈夫だから、下ろしてくれないか」
「何を言ってる? 君は靴を履いていないだろ」
「あ……」
それに気づいて、サリヤはふっと笑った。
ミクラが首をかしげる。
「いや、最初にベアトリクスで飛んだとき。鞍から投げ出された私は、病衣で靴も履いていなかったと思い出したんだ」
「ああ、そんなこともあったな」
あのときもミクラが空中で受け止めてくれた。
ほっとしたのか、危機のあとの高揚なのか、サリヤはくすくすと笑う。
ミクラはサリヤを見て目を細めた。
『あっ!! いたー!』
着陸したラファエルが突然大声を上げて、皆が振り返った。
『待てー!』
彼は蔦を投げ、この場から去ろうとしていたカメイを巻き取って引き寄せた。
「うぉっ! な、なんだよ?」
『この人! この人、僕の騎士にする!』
「はぁぁ?」
ラファエルの発言に、カメイが素っ頓狂な声を上げた。
『待ちなさい、ラファエル。カメイは別の飛行機の騎士なのよ』
『大丈夫だよ。ほら、もう僕の騎士だもん』
『え? もう絆を結んじゃったの?』
ベアトリクスとラファエルの会話に、慌てたのはカメイだ。
「ちょっと待て! どういうことだ?」
『ラファエルのほうが上位なので、先方が譲ったのだと思います』
「譲ったって。俺はこの飛行機の騎士になったってことか? えぇ?」
『そうだよー。僕、ラファエル。よろしくねー』
ラファエルは身体を揺らす。機嫌よさそうに青く光った。
「いやいや、よろしくって言われても。どうすんだ、これ?」
カメイはミクラを仰ぎ見た。ちなみに、彼はまだ蔦に巻かれて地面に倒れている。
「どうするって言われてもなぁ……」
ミクラは大きなため息をついて、サリヤを見た。
カメイに会いたくないと言ったのはサリヤだった。
『ラファエル、カメイはサリヤの因縁の相手なのよ。サリヤは彼の顔を見ると嫌なことを思い出すから、会いたくないの』
『ふーん。でも、サリヤのことは、僕の騎士になるのとは関係ないでしょ?』
『ラファエル!』
ベアトリクスが強く言うと、ラファエルは叫ぶ。
『サリヤの気持ちばっかり優先されるのはおかしいよ! なんでサリヤは良くて、僕はダメなの?』
サリヤは毛布から腕を出して、ミクラをぎゅっと抱きしめた。
「ん? どうした?」
「いいえ」
――勇気をもらいたかったから。
目を瞬かせるミクラに、サリヤは首を振ってから、
「ラファエル。あなたが選んだ人はハヤシと言う」
そこで、ミクラが息をのんだ。
「ベールルーベ王国の軍に所属していたが、六年以上の間ずっと行方不明になっていた。事情があって帰ってこられなかったらしい。しかし、彼は今回ラファエルの騎士になって戻ってきたんだ」
サリヤはミクラを見上げて、それから、カメイ――ハヤシを見下ろした。
「……というのは、どうだろうか?」
『サリヤ? いいの?』
ベアトリクスが最初に聞いた。
「私ばかりが優先されるのは、確かにおかしなことだろうな、と思った。エドリーンと彼女の兄のこともあったし……」
サリヤは一度言葉を切る。
「私が敵国からこの国に輿入れできるのは、ベアトリクスの騎士だからだ。エフ種最上位の飛行機が私を選んだから。同じように考えるなら、ラファエルが選んだ時点でハヤシはもう騎士だ。ベールルーベ王国はハヤシを手放すか? そこに私の気持ちは関係ないだろう」
ミクラは否定も肯定もしなかった。
サリヤがこの国の王でも、ハヤシは手放さない。
「王女様が我慢することじゃない!」
ハヤシが言った。サリヤは緩く首を振る。
「我慢ではないな」
ハヤシの目がサリヤを見る。
雨の夜、谷川を臨む崖の上で対峙した。あのときほど死を覚悟したことはないが、サリヤはハヤシが怖くはない。
ハヤシから母の死を連想するのが怖いだけだ。
先に目をそらしたのはハヤシのほうだった。
彼はミクラに目を向けた。サリヤもミクラを見る。
判断を委ねられたミクラは、一度サリヤの頭に頬を寄せた。小声で「ありがとう」と聞こえた。
「サリヤの言ったことは最もだ。ベールルーベ王国の王弟として、飛行騎士団の団長として、ハヤシにはラファエルの騎士になってほしい」
『やったー! これで僕も一人前だー!』
『そういうことは、きちんと訓練を終わらせてから言ってほしいものですね』
はしゃぐラファエルに、珍しくカーティスが苦言を呈する。
ベアトリクスが心配そうに光ったから、サリヤは手を伸ばして彼女を撫でた。
「わーかったよ! 観念するから、これほどいてくんない? 大事な騎士様をいつまで転がしてんのさ」
ハヤシがわめいた。
::::::::::
メデスディスメ王国の森の中。一軒家のテラスで、傭兵組織モルイワイルモの女将はベールルーベ王国から届いた手紙を読んでいた。
飛行騎士になったから組織を辞めるというカメイからの手紙だった。
気まぐれに拾った記憶喪失の男。
記憶が戻ってからも組織にいたが……。
「やっと、全部を取り戻せたってことかねぇ」
手紙の最後に、こうあった。
『紅茶が飲みたくなったらベールルーベ王国に来な。気が向いたら淹れに行ってやるよ』
ふんっと女将は鼻で笑う。
「生意気になったもんだ」
しかし、飛行機を見に行くのも悪くない。
「そろそろ潮時かもしれんね」
夫が始めた傭兵組織だ。彼が亡くなったあとも続けていたのは、所属する傭兵全員が子どものような存在だったからだ。
長い間に亡くなった者も、巣立っていった者も多い。
新しい傭兵は入れていなかったから、一番年下の子どもがカメイだった。
彼もまた巣立っていく。
女将は側近に手を振ると、
「全員集めとくれ。店じまいだよ」
と、大きな声で笑った。
――というか、王都の基地も王城基地も、皆、ベアトリクスに叩き起こされたのだそうだ。
カメイと、彼が連れてきた東地方の反乱組織の男も起きていた。
ベアトリクスが滞空して地面にキータをおろし、カメイが男に確認させた。キータだという言質を取ったあと、男はすぐに走って滑走路から出て行った。
メデスディスメ王国に突き出さないという条件で、面通しの協力を取り付けていたようだ。事前に取り決めがあったから、誰も男を追いかけなかった。
キータは、北基地に配属されている国軍兵士が連れて行った。やはり彼は失神していた。
そこまでが終わってから、サリヤたちはやっと地上に降りた。
事前に連絡して用意してもらった毛布にくるまれたうえ、さらにミクラに抱きかかえられてサリヤはカーティスから降りた。
「ミクラ、大丈夫だから、下ろしてくれないか」
「何を言ってる? 君は靴を履いていないだろ」
「あ……」
それに気づいて、サリヤはふっと笑った。
ミクラが首をかしげる。
「いや、最初にベアトリクスで飛んだとき。鞍から投げ出された私は、病衣で靴も履いていなかったと思い出したんだ」
「ああ、そんなこともあったな」
あのときもミクラが空中で受け止めてくれた。
ほっとしたのか、危機のあとの高揚なのか、サリヤはくすくすと笑う。
ミクラはサリヤを見て目を細めた。
『あっ!! いたー!』
着陸したラファエルが突然大声を上げて、皆が振り返った。
『待てー!』
彼は蔦を投げ、この場から去ろうとしていたカメイを巻き取って引き寄せた。
「うぉっ! な、なんだよ?」
『この人! この人、僕の騎士にする!』
「はぁぁ?」
ラファエルの発言に、カメイが素っ頓狂な声を上げた。
『待ちなさい、ラファエル。カメイは別の飛行機の騎士なのよ』
『大丈夫だよ。ほら、もう僕の騎士だもん』
『え? もう絆を結んじゃったの?』
ベアトリクスとラファエルの会話に、慌てたのはカメイだ。
「ちょっと待て! どういうことだ?」
『ラファエルのほうが上位なので、先方が譲ったのだと思います』
「譲ったって。俺はこの飛行機の騎士になったってことか? えぇ?」
『そうだよー。僕、ラファエル。よろしくねー』
ラファエルは身体を揺らす。機嫌よさそうに青く光った。
「いやいや、よろしくって言われても。どうすんだ、これ?」
カメイはミクラを仰ぎ見た。ちなみに、彼はまだ蔦に巻かれて地面に倒れている。
「どうするって言われてもなぁ……」
ミクラは大きなため息をついて、サリヤを見た。
カメイに会いたくないと言ったのはサリヤだった。
『ラファエル、カメイはサリヤの因縁の相手なのよ。サリヤは彼の顔を見ると嫌なことを思い出すから、会いたくないの』
『ふーん。でも、サリヤのことは、僕の騎士になるのとは関係ないでしょ?』
『ラファエル!』
ベアトリクスが強く言うと、ラファエルは叫ぶ。
『サリヤの気持ちばっかり優先されるのはおかしいよ! なんでサリヤは良くて、僕はダメなの?』
サリヤは毛布から腕を出して、ミクラをぎゅっと抱きしめた。
「ん? どうした?」
「いいえ」
――勇気をもらいたかったから。
目を瞬かせるミクラに、サリヤは首を振ってから、
「ラファエル。あなたが選んだ人はハヤシと言う」
そこで、ミクラが息をのんだ。
「ベールルーベ王国の軍に所属していたが、六年以上の間ずっと行方不明になっていた。事情があって帰ってこられなかったらしい。しかし、彼は今回ラファエルの騎士になって戻ってきたんだ」
サリヤはミクラを見上げて、それから、カメイ――ハヤシを見下ろした。
「……というのは、どうだろうか?」
『サリヤ? いいの?』
ベアトリクスが最初に聞いた。
「私ばかりが優先されるのは、確かにおかしなことだろうな、と思った。エドリーンと彼女の兄のこともあったし……」
サリヤは一度言葉を切る。
「私が敵国からこの国に輿入れできるのは、ベアトリクスの騎士だからだ。エフ種最上位の飛行機が私を選んだから。同じように考えるなら、ラファエルが選んだ時点でハヤシはもう騎士だ。ベールルーベ王国はハヤシを手放すか? そこに私の気持ちは関係ないだろう」
ミクラは否定も肯定もしなかった。
サリヤがこの国の王でも、ハヤシは手放さない。
「王女様が我慢することじゃない!」
ハヤシが言った。サリヤは緩く首を振る。
「我慢ではないな」
ハヤシの目がサリヤを見る。
雨の夜、谷川を臨む崖の上で対峙した。あのときほど死を覚悟したことはないが、サリヤはハヤシが怖くはない。
ハヤシから母の死を連想するのが怖いだけだ。
先に目をそらしたのはハヤシのほうだった。
彼はミクラに目を向けた。サリヤもミクラを見る。
判断を委ねられたミクラは、一度サリヤの頭に頬を寄せた。小声で「ありがとう」と聞こえた。
「サリヤの言ったことは最もだ。ベールルーベ王国の王弟として、飛行騎士団の団長として、ハヤシにはラファエルの騎士になってほしい」
『やったー! これで僕も一人前だー!』
『そういうことは、きちんと訓練を終わらせてから言ってほしいものですね』
はしゃぐラファエルに、珍しくカーティスが苦言を呈する。
ベアトリクスが心配そうに光ったから、サリヤは手を伸ばして彼女を撫でた。
「わーかったよ! 観念するから、これほどいてくんない? 大事な騎士様をいつまで転がしてんのさ」
ハヤシがわめいた。
::::::::::
メデスディスメ王国の森の中。一軒家のテラスで、傭兵組織モルイワイルモの女将はベールルーベ王国から届いた手紙を読んでいた。
飛行騎士になったから組織を辞めるというカメイからの手紙だった。
気まぐれに拾った記憶喪失の男。
記憶が戻ってからも組織にいたが……。
「やっと、全部を取り戻せたってことかねぇ」
手紙の最後に、こうあった。
『紅茶が飲みたくなったらベールルーベ王国に来な。気が向いたら淹れに行ってやるよ』
ふんっと女将は鼻で笑う。
「生意気になったもんだ」
しかし、飛行機を見に行くのも悪くない。
「そろそろ潮時かもしれんね」
夫が始めた傭兵組織だ。彼が亡くなったあとも続けていたのは、所属する傭兵全員が子どものような存在だったからだ。
長い間に亡くなった者も、巣立っていった者も多い。
新しい傭兵は入れていなかったから、一番年下の子どもがカメイだった。
彼もまた巣立っていく。
女将は側近に手を振ると、
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と、大きな声で笑った。
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