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第二部
エフ種最上位の飛行機ラファエル
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『ラファエルは私と同じでこのエリアで生まれたのよ。でもエリアを移転することになって引っ越して行ったんだけれど、その途中で……ええと、その――つまり、旧文明が終わったってこと』
ベアトリクスが空を飛びながら、そう説明した。
――シャーサには別室で行われていた国同士の会談のほうに移動してもらい、サリヤとミクラはまた馬車で飛行機のもとに戻った。
そして今は西基地を目指して飛んでいる。
「今は群れを移れないと聞いたが、当時はできたのだな……」
『ええ、そうね』
「ラファエルだったか、そのエフ種はベールルーベ王国の群れに入ったってことで間違いないか?」
ミクラが聞く。
『そうよ。私が近くにいて良かったわ』
「ベアトリクスは、他の飛行機に群れを移動させることができるのか?」
『いいえ、無理よ。ラファエルは所属情報を持っていなかったから、私のものを複製して渡しただけ。所属情報を書き換えることはできないわ』
なるほど、とミクラが唸るのが聞こえる。
「今、ラファエルとは話せるか?」
『騎士が体調不良で魔力を多く使えないようでした。通信は控えたいそうです』
カーティスが答える。
『大きな遺跡らしいから、皆で行ってコンソールにも魔力を渡してあげたら、ラファエルも飛べそうなんですって』
飛行機が騎士から得た魔力は遺跡にも流れていき、遺跡の動力になっている。必要に応じて遺跡から飛行機にも渡せるそうだ。
「騎士はどんなやつだって?」
『さあ? 彼って言ってたから男?』
『海を流れてきたそうです』
「エフ種は皆それか? ベアトリクスは川に落ちたサリヤを拾ったんだろ?」
「ああ、そういえば……」
川に落ちたのに、目を覚ましたのは地底湖で驚いたものだ。
「それなら、西基地の当番騎士も呼んで、現地集合にしよう」
ミクラがそう言って、カーティスが西基地に通信した。
基地の近くの島と聞いていたが、遺跡があるのは小さな無人島だった。
大部分が岩場で海鳥の生息地になっている。海鳥は飛行機が近づくと一斉に飛び立って、警戒の声を上げた。
岩山のような島の中央――頂上とでもいうべきか――にこんもりと木が茂っているが、ミュリースリーユの港の道よりはるかに狭い。
「本当に四機も降りられるのか?」
サリヤが聞くと、ベアトリクスは、
『私が眠っていた遺跡みたいな感じよ』
と笑う。
『今、動かすわ』
すると、木々の部分がそのまま上昇してきた。岩山がぐぐっと成長したような状態で、その側面から金属製の滑走路が飛び出してくる。
――確かに、ベアトリクスの遺跡に似ている。
『中は広いみたいよ』
「念のため、カーティスから降りるから、他の者は待機だ」
「はっ!」
島の上空を大きく旋回しながら、カーティスが滑走路を降りていくのを見守る。
「本当に広いぞ。中で方向転換もできるから問題ない」
ミクラの指示のもと、順に降りていく。
ベアトリクスが最後だった。
滑走路に降り、遺跡の中に入っていく。隧道を下る坂道は長く続き、明るく広い空間に出た。
壁などは乳白色のすりガラスのような素材だ。全面がほんのりと光っているため、夢の世界のようで現実感がない。
海の下に作られた空間だろう。明らかに島の面積よりも広い。
『はい、到着!』
ベアトリクスが鞍のガラスを開けてくれたが、ミクラの指示でサリヤは鞍にとどまった。遺跡への魔力供給係だ。万が一サリヤが倒れても、ベアトリクスは飛んでくれる。
広い遺跡の真ん中に、白い大きな飛行機がいた。
彼がラファエルだろう。
ずっと眠っていたらしいが、綺麗だった。
「ラファエルはまだ眠っているのか?」
『どうかしら? ラファエル?』
『え……? ベアトリクス?』
白い体躯がふわりと青く光る。
『起きたの? 迎えに来てあげたわよ!』
『あー! ありがとうー! 助かったよー』
ラファエルが身体を揺らした。
「おっと! 起きたのか?」
ミクラがラファエルを見上げた。
「俺はミクラだ。カーティスの騎士で、ベールルーベ王国の飛行騎士団の団長だ」
『私はカーティス。エリアナンバー351BR1568所属のイー種最上位。騎士はミクラです。ラファエルは、我々と同じくエリアナンバー351BR1568の所属になりました』
『うん、わかった。351BR1568がベールルーベ王国なんだね』
ラファエルは、サリヤよりも年下の少年といった雰囲気だ。
『ラファエル、先に最新の情報を取得してください』
『コンソールは私が動かすわね』
『よろしく』
飛行機同士でやりとりしているのを横に聞きながら、サリヤは下を見る。
「おいっ! 無事か?」
西基地の当番騎士は、四十代のナガタと二十歳のヨリノールの男二人だ。彼らはミクラと共に飛行機から降りている。三人は倒れている男を囲んでいた。
「熱があるな。意識は……戻らないか」
「海に流されたんだろう? 服は乾いているが……。ここに着いてから何日だ?」
ナガタがラファエルに目を向ける。
『んー、わかんない。島から人間が入れる扉があるんだ。ロビンはボート? ボートの残骸? みたいなもので島に流れ着いて、自分で歩いてこの中まで来たんだけど、すぐに倒れちゃって』
「いつ絆を結んだんだ?」
『ロビンが島に着いたとき。絆を繋いで、ここに呼んだんだよ』
ラファエルは伸びあがるようにして、ロビンに身体を傾ける。
『具合悪そうだったから魔力をもらうのは最低限にしたんだけど、そのせいで僕も起きられなくて助けも呼べないし。人間の治療なんて飛行機にはできないんだもん。困ったよ』
「今はどうだ? 遺跡から魔力が渡せるって聞いたんだが」
『あー、だいぶいい! サリヤだっけ? ありがとー!』
「どういたしまして。改めて、ベアトリクスの騎士のサリヤだ。よろしくな」
サリヤは鞍の上から手を振った。
「ラファエルが飛べそうなら西基地まで戻ろう。ロビンだったか、こいつを医者に見せないとならない」
ラファエルに断ってからヨリノールが翼に飛び乗り、ナガタとミクラがロビンを押し上げる。三人がかりでラファエルの鞍に乗せていた。
「鞍が旧文明のままだな」
「安全ベルトは……あります。使えそうですね」
その会話を聞きながら、整備前のベアトリクスに乗って空中で投げ出された記憶がよみがえったサリヤは、一人苦笑する。
「ラファエル、ガラスの覆いを閉めてくれ。ロビンを連れて帰ろう」
『オッケー! 人間用の扉は開かないようにしておくね』
ラファエルがそう言うと、遺跡の壁に古代文字らしきものが現れて、ものすごい速さで右から左に流れて行った。
『あ、そうだ。ロビンは僕がつけた名前だよ。たぶん本当はロビンじゃないと思う』
『あら、そうなの? なんだか旧文明っぽい名前だと思っていたのよ』
「そうか。すぐに倒れたんなら、名乗る暇もなかったんだな……」
『ううん、違うよ。名前も何も覚えてないんだって!』
「はぁ?」
「え?」
「覚えてないって」
「記憶喪失っすか?」
ラファエルの言葉に、騎士四人の困惑の声が響いた。
「またか?」
と、小声でミクラがぼやいていたが、サリヤも同感だ。記憶喪失の先駆者であるカメイが頭をよぎったのだった。
ベアトリクスが空を飛びながら、そう説明した。
――シャーサには別室で行われていた国同士の会談のほうに移動してもらい、サリヤとミクラはまた馬車で飛行機のもとに戻った。
そして今は西基地を目指して飛んでいる。
「今は群れを移れないと聞いたが、当時はできたのだな……」
『ええ、そうね』
「ラファエルだったか、そのエフ種はベールルーベ王国の群れに入ったってことで間違いないか?」
ミクラが聞く。
『そうよ。私が近くにいて良かったわ』
「ベアトリクスは、他の飛行機に群れを移動させることができるのか?」
『いいえ、無理よ。ラファエルは所属情報を持っていなかったから、私のものを複製して渡しただけ。所属情報を書き換えることはできないわ』
なるほど、とミクラが唸るのが聞こえる。
「今、ラファエルとは話せるか?」
『騎士が体調不良で魔力を多く使えないようでした。通信は控えたいそうです』
カーティスが答える。
『大きな遺跡らしいから、皆で行ってコンソールにも魔力を渡してあげたら、ラファエルも飛べそうなんですって』
飛行機が騎士から得た魔力は遺跡にも流れていき、遺跡の動力になっている。必要に応じて遺跡から飛行機にも渡せるそうだ。
「騎士はどんなやつだって?」
『さあ? 彼って言ってたから男?』
『海を流れてきたそうです』
「エフ種は皆それか? ベアトリクスは川に落ちたサリヤを拾ったんだろ?」
「ああ、そういえば……」
川に落ちたのに、目を覚ましたのは地底湖で驚いたものだ。
「それなら、西基地の当番騎士も呼んで、現地集合にしよう」
ミクラがそう言って、カーティスが西基地に通信した。
基地の近くの島と聞いていたが、遺跡があるのは小さな無人島だった。
大部分が岩場で海鳥の生息地になっている。海鳥は飛行機が近づくと一斉に飛び立って、警戒の声を上げた。
岩山のような島の中央――頂上とでもいうべきか――にこんもりと木が茂っているが、ミュリースリーユの港の道よりはるかに狭い。
「本当に四機も降りられるのか?」
サリヤが聞くと、ベアトリクスは、
『私が眠っていた遺跡みたいな感じよ』
と笑う。
『今、動かすわ』
すると、木々の部分がそのまま上昇してきた。岩山がぐぐっと成長したような状態で、その側面から金属製の滑走路が飛び出してくる。
――確かに、ベアトリクスの遺跡に似ている。
『中は広いみたいよ』
「念のため、カーティスから降りるから、他の者は待機だ」
「はっ!」
島の上空を大きく旋回しながら、カーティスが滑走路を降りていくのを見守る。
「本当に広いぞ。中で方向転換もできるから問題ない」
ミクラの指示のもと、順に降りていく。
ベアトリクスが最後だった。
滑走路に降り、遺跡の中に入っていく。隧道を下る坂道は長く続き、明るく広い空間に出た。
壁などは乳白色のすりガラスのような素材だ。全面がほんのりと光っているため、夢の世界のようで現実感がない。
海の下に作られた空間だろう。明らかに島の面積よりも広い。
『はい、到着!』
ベアトリクスが鞍のガラスを開けてくれたが、ミクラの指示でサリヤは鞍にとどまった。遺跡への魔力供給係だ。万が一サリヤが倒れても、ベアトリクスは飛んでくれる。
広い遺跡の真ん中に、白い大きな飛行機がいた。
彼がラファエルだろう。
ずっと眠っていたらしいが、綺麗だった。
「ラファエルはまだ眠っているのか?」
『どうかしら? ラファエル?』
『え……? ベアトリクス?』
白い体躯がふわりと青く光る。
『起きたの? 迎えに来てあげたわよ!』
『あー! ありがとうー! 助かったよー』
ラファエルが身体を揺らした。
「おっと! 起きたのか?」
ミクラがラファエルを見上げた。
「俺はミクラだ。カーティスの騎士で、ベールルーベ王国の飛行騎士団の団長だ」
『私はカーティス。エリアナンバー351BR1568所属のイー種最上位。騎士はミクラです。ラファエルは、我々と同じくエリアナンバー351BR1568の所属になりました』
『うん、わかった。351BR1568がベールルーベ王国なんだね』
ラファエルは、サリヤよりも年下の少年といった雰囲気だ。
『ラファエル、先に最新の情報を取得してください』
『コンソールは私が動かすわね』
『よろしく』
飛行機同士でやりとりしているのを横に聞きながら、サリヤは下を見る。
「おいっ! 無事か?」
西基地の当番騎士は、四十代のナガタと二十歳のヨリノールの男二人だ。彼らはミクラと共に飛行機から降りている。三人は倒れている男を囲んでいた。
「熱があるな。意識は……戻らないか」
「海に流されたんだろう? 服は乾いているが……。ここに着いてから何日だ?」
ナガタがラファエルに目を向ける。
『んー、わかんない。島から人間が入れる扉があるんだ。ロビンはボート? ボートの残骸? みたいなもので島に流れ着いて、自分で歩いてこの中まで来たんだけど、すぐに倒れちゃって』
「いつ絆を結んだんだ?」
『ロビンが島に着いたとき。絆を繋いで、ここに呼んだんだよ』
ラファエルは伸びあがるようにして、ロビンに身体を傾ける。
『具合悪そうだったから魔力をもらうのは最低限にしたんだけど、そのせいで僕も起きられなくて助けも呼べないし。人間の治療なんて飛行機にはできないんだもん。困ったよ』
「今はどうだ? 遺跡から魔力が渡せるって聞いたんだが」
『あー、だいぶいい! サリヤだっけ? ありがとー!』
「どういたしまして。改めて、ベアトリクスの騎士のサリヤだ。よろしくな」
サリヤは鞍の上から手を振った。
「ラファエルが飛べそうなら西基地まで戻ろう。ロビンだったか、こいつを医者に見せないとならない」
ラファエルに断ってからヨリノールが翼に飛び乗り、ナガタとミクラがロビンを押し上げる。三人がかりでラファエルの鞍に乗せていた。
「鞍が旧文明のままだな」
「安全ベルトは……あります。使えそうですね」
その会話を聞きながら、整備前のベアトリクスに乗って空中で投げ出された記憶がよみがえったサリヤは、一人苦笑する。
「ラファエル、ガラスの覆いを閉めてくれ。ロビンを連れて帰ろう」
『オッケー! 人間用の扉は開かないようにしておくね』
ラファエルがそう言うと、遺跡の壁に古代文字らしきものが現れて、ものすごい速さで右から左に流れて行った。
『あ、そうだ。ロビンは僕がつけた名前だよ。たぶん本当はロビンじゃないと思う』
『あら、そうなの? なんだか旧文明っぽい名前だと思っていたのよ』
「そうか。すぐに倒れたんなら、名乗る暇もなかったんだな……」
『ううん、違うよ。名前も何も覚えてないんだって!』
「はぁ?」
「え?」
「覚えてないって」
「記憶喪失っすか?」
ラファエルの言葉に、騎士四人の困惑の声が響いた。
「またか?」
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