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第一部
食堂にて
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宿舎の食堂は騎士や基地職員が無料で利用できる。並んだ料理から好きなものを自分の皿に取っていく形式で、夜以外はいつでも開いていた。ただ、中途半端な時間に行くと料理がほとんどないこともある。今はもう騎士の夕食の時間を過ぎて、片付けるだけになっていた。
居残っていた数人の騎士をルッボーが追い出し、立ち入り禁止にする。
サリヤは窓に近い席に自分の料理を置き、窓を開ける。すぐ外にいたベアトリクスに手を振ると、彼女はちかちかと白い光を数回点滅させて答えた。
エドリーンが隣に座ったから、サリヤは驚いて彼女を見る。
「一周回って、あんたの近くの方が一番安全な気がしてきたから」
エドリーンは疲れた顔でそう言った。
自分の食事を後回しにしてサリヤの後ろに立とうとするマガリに、「隣のテーブルでいいから今食べてくれ」と座らせながら、サリヤは聞いた。
「彼の件で内密の話というのは?」
「離宮へ刺客は二口やってきていました。一件がマスモット殿下。もう一件があいつです。傭兵組織モルイワイルモではないかと考えていました」
「ああ、それで」
依頼が取り下げられた、と。
モルイワイルモのことは名前を知っている程度だが、サリヤは納得する。
「ベップ侯爵が私を消そうとしたのだな」
マガリは何か言いたそうにしたが、サリヤは彼の元を離れた。
その刺客の男――ハヤシは両脇をミクラとマーナベーナに挟まれて座る。ベアトリクスがかけた拘束は解かれていたが、観念したようで逃げる気配はない。
「さて、皆さん。いただきましょう」
場違いにも思える挨拶を笑いもせずにルッボーが言い、それぞれが料理に手をつけ始めた。
「何から聞いたらいいのか、わからんのだが」
そう前置きして、ミクラがサリヤに目を向けた。
「あの場で何があったのか、聞かせてくれ」
サリヤはうなずき、宿舎の前で起こったことを順に語った。
「お前が要求したのは、俺が撃ち落とした飛行機のことか?」
ミクラが隣のハヤシを振り返った。
「そうだよ。あいつ、治せなくてずっとあのままだからなぁ」
六年ぶりだそうだが、自然なやりとりにサリヤは少し驚く。
「俺、しばらく前から近くに潜伏してたんだけど、ベアトリクスの修理魔法のこと、騎士が話しているのを聞いてさ」
ハヤシは窓の外を見た。
「脅さなくとも、普通に頼めばよかったのに。メデスディスメ王国に帰るつもりはないが、魔法をかけに行くだけなら考えなくもない」
サリヤが言うと、ハヤシどころかミクラもルッボーもこちらを見た。
「何かおかしなことを言ったか?」
「……いやぁ、俺、一応、王女様を殺そうとした人間でしょ? お母さんを斬ったのは俺だよ?」
サリヤはハヤシを見る。彼の目はサリヤを試すように笑っている。
あの夜の男と目の前の男は自分の中で繋がる。
「そうだな。母はあなたが斬った。崖の上で私を追い詰めたのは、その目だ」
それは理解しているが、不快感はあっても、憎しみが湧くかというとそうでもない。
自分でもよくわからない。
母が死んだことと実際にどのようにして命を落としたかは、なんだか、別のことに思えるのだ。
サリヤにとっては、刺客の人間は意志を持たない武器の一部だった。
「母が亡くなったのは、あなたより私のせいだと感じているからかもしれない」
ハヤシがいなければ母は死ななかったとは思えない。
――サリヤさえいなかったら。
そう思うのだ。
「サリヤ!」
「殿下、それは違います!」
ミクラとマガリが声を上げた。マガリは剣を手にして、立ち上がる。
「殿下、この者を斬る許可を!」
「認めない」
「殿下!」
サリヤはマガリを振り返る。
「もう終わったことだ。母もカッラも生き返らない。新しい禍根を作るのはやめろ」
すまないとサリヤが頭を下げると、マガリは息を飲んで、
「殿下が謝られることではございません」
「それなら引いてくれ」
「……承知いたしました」
マガリが座るのを確かめてから向き直ると、ハヤシは笑っていた。
「お優しいことで」
「いや。怖がりがすぎるだけだ」
サリヤは少し首を傾げる。
「あなたは団長やマーナベーナの大事な人だろう? 私は二人に恨まれるのは嫌だと思う」
サリヤもハヤシのことは気になっていた。
「あなたの話は少し聞いたが……、今は傭兵組織モルイワイルモ所属で間違っていないか?」
「そうだよ」
ハヤシは軽く答えたが、ミクラは「なんだと?」と眉をはね上げた。
「この六年、何をしていたんだ? 最初から聞かせてもらおう」
ハヤシはため息をつく。
「今は俺、カメイって名乗ってる」
いわく。
メデスディスメ王国の飛行騎士としてベールルーベ王国に侵攻した。ミクラに撃ち落されたときに、鞍のガラスが壊れて、外に投げ出された。
「俺を助けてくれたのはたまたま近くを通りかかったモルイワイルモの首領だった。それほど経たずに目が覚めたんだが、記憶がなかったのさ」
「記憶喪失? でも今は私たちのことわかるんでしょう?」
マーナベーナにうなずいて、彼は続ける。
「それでそのままモルイワイルモの一員になった。記憶が完全に戻ったのは三年経ってからだ」
「それなら記憶が戻ったときに、なぜ顔を見せなかったんだ?」
「ここに来たさ。どうしているのか、見に来た」
ミクラにそう言ってから、ハヤシは再びマーナベーナに顔を向けた。
「君は変わらずに騎士団にいた。ミクラと仲良くしていた。……俺の居場所はもうないんじゃないかって」
「そんなことで?」
「大事なことだろ。三年も経ってたんだぞ」
「私は……。私が、私たちがどんな思いでいたか……」
マーナベーナはハヤシの胸を拳で叩いた。
彼はその手を摑まえる。
「それじゃあ、まだ俺と」
「そんなわけないでしょ! 六年もあなたを待っていたんじゃないわ! 私は飛行騎士でいたかっただけ!」
マーナベーナはハヤシの手を振り払って、肩を押す。同時に椅子の足をひっかけて彼を椅子ごと倒してから、走って出て行ってしまった。
彼女は女性騎士では珍しく体術訓練にも参加していると知っていたから、サリヤはそれほど驚かない。いずれ教えを請いたいくらいだ。
ひっくり返ったハヤシをミクラがため息とともに見下ろす。
「お前、ちゃんとマーナベーナと話をしろよ。……それから、すまなかったな」
「撃ち落したこと? あれは仕方ないさ。お前、俺だって知らなかったんだろ」
「まあ、そうだが。お前が仕方ないって言うのか……」
「言うだろ。こう見えて軍人だからな」
「それなんだが」
サリヤは口を挟む。起き上がったハヤシとミクラがこちらを見た。
「ハヤシ殿は今後どうするつもりなんだ? ベールルーベ王国に戻ってくるのか」
「やぁ、戻らないよ。もうね、戻れない。……王女様だって二度と俺には会いたくないだろ?」
「それはそうかもしれない」
サリヤは拾っておいた短剣――ベアトリクスの魔法で蔓が巻かれていた――を彼の前に出す。
「俺のこと殺したくなったかい?」
「いや、私にとってあなたはこれと同じだな。あの夜のあなたは単なる剣だった」
ハヤシの顔から笑顔が消えた。
「鞘はあるか?」
「見つからなかったよ。川に落ちたんじゃないの?」
「そうか。なら、これも処分してほしい」
「サリヤ……」
ミクラの声にサリヤは気づいて首を振る。
「ああ、違う。ハヤシ殿を短剣に見立てた話ではない。――これはカッラの短剣だから。私にはもう必要ないものだ」
「いいや、大事にする」
テーブルを滑らせた短剣をハヤシは懐にしまった。
サリヤは「そうしたいなら構わない」とうなずいてから、
「私はあなたに会いたくないから、ここに来るときは私が国境基地勤務の日にしてくれ」
「……承った」
サリヤは許したわけではなかったが、ありがとう、と小さく聞こえた。
マガリはルッボーが客用の部屋に案内し、ハヤシはミクラが連れて行った。
サリヤはエドリーンと自室に戻る。
彼女は食事中ずっと黙っていたが、部屋に入るなり、サリヤに尋ねた。
「結局どういうことなわけ? あんた、王女様とか殿下って呼ばれてなかった?」
「ああ……」
もう隠しようもない。サリヤはあきらめて話をしようとしたが、エドリーンが「ちょっと待って」と止めた。
「秘密を知ったら命を狙われる……とかじゃないでしょうね?」
「うーん、それは……わからない」
ウェダがサリヤを王女として戻すつもりなら、カッラ王子の真相を知っていると危うい可能性もなくはない。
サリヤが首を振ると、エドリーンは真っ青になって、
「じゃあ、いい! 聞かない!」
「そうか……」
サリヤはがっかりした自分に気づく。
「少し聞いてほしかった気もするな……友人に秘密を打ち明けるのって憧れていたんだ」
「えっ! やめてよ! そんな物騒な秘密、冗談じゃないんだけど」
友人のくだりは否定されなかったことに、サリヤはエドリーンにわからないように少しだけ頬を緩めた。
居残っていた数人の騎士をルッボーが追い出し、立ち入り禁止にする。
サリヤは窓に近い席に自分の料理を置き、窓を開ける。すぐ外にいたベアトリクスに手を振ると、彼女はちかちかと白い光を数回点滅させて答えた。
エドリーンが隣に座ったから、サリヤは驚いて彼女を見る。
「一周回って、あんたの近くの方が一番安全な気がしてきたから」
エドリーンは疲れた顔でそう言った。
自分の食事を後回しにしてサリヤの後ろに立とうとするマガリに、「隣のテーブルでいいから今食べてくれ」と座らせながら、サリヤは聞いた。
「彼の件で内密の話というのは?」
「離宮へ刺客は二口やってきていました。一件がマスモット殿下。もう一件があいつです。傭兵組織モルイワイルモではないかと考えていました」
「ああ、それで」
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「ベップ侯爵が私を消そうとしたのだな」
マガリは何か言いたそうにしたが、サリヤは彼の元を離れた。
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「さて、皆さん。いただきましょう」
場違いにも思える挨拶を笑いもせずにルッボーが言い、それぞれが料理に手をつけ始めた。
「何から聞いたらいいのか、わからんのだが」
そう前置きして、ミクラがサリヤに目を向けた。
「あの場で何があったのか、聞かせてくれ」
サリヤはうなずき、宿舎の前で起こったことを順に語った。
「お前が要求したのは、俺が撃ち落とした飛行機のことか?」
ミクラが隣のハヤシを振り返った。
「そうだよ。あいつ、治せなくてずっとあのままだからなぁ」
六年ぶりだそうだが、自然なやりとりにサリヤは少し驚く。
「俺、しばらく前から近くに潜伏してたんだけど、ベアトリクスの修理魔法のこと、騎士が話しているのを聞いてさ」
ハヤシは窓の外を見た。
「脅さなくとも、普通に頼めばよかったのに。メデスディスメ王国に帰るつもりはないが、魔法をかけに行くだけなら考えなくもない」
サリヤが言うと、ハヤシどころかミクラもルッボーもこちらを見た。
「何かおかしなことを言ったか?」
「……いやぁ、俺、一応、王女様を殺そうとした人間でしょ? お母さんを斬ったのは俺だよ?」
サリヤはハヤシを見る。彼の目はサリヤを試すように笑っている。
あの夜の男と目の前の男は自分の中で繋がる。
「そうだな。母はあなたが斬った。崖の上で私を追い詰めたのは、その目だ」
それは理解しているが、不快感はあっても、憎しみが湧くかというとそうでもない。
自分でもよくわからない。
母が死んだことと実際にどのようにして命を落としたかは、なんだか、別のことに思えるのだ。
サリヤにとっては、刺客の人間は意志を持たない武器の一部だった。
「母が亡くなったのは、あなたより私のせいだと感じているからかもしれない」
ハヤシがいなければ母は死ななかったとは思えない。
――サリヤさえいなかったら。
そう思うのだ。
「サリヤ!」
「殿下、それは違います!」
ミクラとマガリが声を上げた。マガリは剣を手にして、立ち上がる。
「殿下、この者を斬る許可を!」
「認めない」
「殿下!」
サリヤはマガリを振り返る。
「もう終わったことだ。母もカッラも生き返らない。新しい禍根を作るのはやめろ」
すまないとサリヤが頭を下げると、マガリは息を飲んで、
「殿下が謝られることではございません」
「それなら引いてくれ」
「……承知いたしました」
マガリが座るのを確かめてから向き直ると、ハヤシは笑っていた。
「お優しいことで」
「いや。怖がりがすぎるだけだ」
サリヤは少し首を傾げる。
「あなたは団長やマーナベーナの大事な人だろう? 私は二人に恨まれるのは嫌だと思う」
サリヤもハヤシのことは気になっていた。
「あなたの話は少し聞いたが……、今は傭兵組織モルイワイルモ所属で間違っていないか?」
「そうだよ」
ハヤシは軽く答えたが、ミクラは「なんだと?」と眉をはね上げた。
「この六年、何をしていたんだ? 最初から聞かせてもらおう」
ハヤシはため息をつく。
「今は俺、カメイって名乗ってる」
いわく。
メデスディスメ王国の飛行騎士としてベールルーベ王国に侵攻した。ミクラに撃ち落されたときに、鞍のガラスが壊れて、外に投げ出された。
「俺を助けてくれたのはたまたま近くを通りかかったモルイワイルモの首領だった。それほど経たずに目が覚めたんだが、記憶がなかったのさ」
「記憶喪失? でも今は私たちのことわかるんでしょう?」
マーナベーナにうなずいて、彼は続ける。
「それでそのままモルイワイルモの一員になった。記憶が完全に戻ったのは三年経ってからだ」
「それなら記憶が戻ったときに、なぜ顔を見せなかったんだ?」
「ここに来たさ。どうしているのか、見に来た」
ミクラにそう言ってから、ハヤシは再びマーナベーナに顔を向けた。
「君は変わらずに騎士団にいた。ミクラと仲良くしていた。……俺の居場所はもうないんじゃないかって」
「そんなことで?」
「大事なことだろ。三年も経ってたんだぞ」
「私は……。私が、私たちがどんな思いでいたか……」
マーナベーナはハヤシの胸を拳で叩いた。
彼はその手を摑まえる。
「それじゃあ、まだ俺と」
「そんなわけないでしょ! 六年もあなたを待っていたんじゃないわ! 私は飛行騎士でいたかっただけ!」
マーナベーナはハヤシの手を振り払って、肩を押す。同時に椅子の足をひっかけて彼を椅子ごと倒してから、走って出て行ってしまった。
彼女は女性騎士では珍しく体術訓練にも参加していると知っていたから、サリヤはそれほど驚かない。いずれ教えを請いたいくらいだ。
ひっくり返ったハヤシをミクラがため息とともに見下ろす。
「お前、ちゃんとマーナベーナと話をしろよ。……それから、すまなかったな」
「撃ち落したこと? あれは仕方ないさ。お前、俺だって知らなかったんだろ」
「まあ、そうだが。お前が仕方ないって言うのか……」
「言うだろ。こう見えて軍人だからな」
「それなんだが」
サリヤは口を挟む。起き上がったハヤシとミクラがこちらを見た。
「ハヤシ殿は今後どうするつもりなんだ? ベールルーベ王国に戻ってくるのか」
「やぁ、戻らないよ。もうね、戻れない。……王女様だって二度と俺には会いたくないだろ?」
「それはそうかもしれない」
サリヤは拾っておいた短剣――ベアトリクスの魔法で蔓が巻かれていた――を彼の前に出す。
「俺のこと殺したくなったかい?」
「いや、私にとってあなたはこれと同じだな。あの夜のあなたは単なる剣だった」
ハヤシの顔から笑顔が消えた。
「鞘はあるか?」
「見つからなかったよ。川に落ちたんじゃないの?」
「そうか。なら、これも処分してほしい」
「サリヤ……」
ミクラの声にサリヤは気づいて首を振る。
「ああ、違う。ハヤシ殿を短剣に見立てた話ではない。――これはカッラの短剣だから。私にはもう必要ないものだ」
「いいや、大事にする」
テーブルを滑らせた短剣をハヤシは懐にしまった。
サリヤは「そうしたいなら構わない」とうなずいてから、
「私はあなたに会いたくないから、ここに来るときは私が国境基地勤務の日にしてくれ」
「……承った」
サリヤは許したわけではなかったが、ありがとう、と小さく聞こえた。
マガリはルッボーが客用の部屋に案内し、ハヤシはミクラが連れて行った。
サリヤはエドリーンと自室に戻る。
彼女は食事中ずっと黙っていたが、部屋に入るなり、サリヤに尋ねた。
「結局どういうことなわけ? あんた、王女様とか殿下って呼ばれてなかった?」
「ああ……」
もう隠しようもない。サリヤはあきらめて話をしようとしたが、エドリーンが「ちょっと待って」と止めた。
「秘密を知ったら命を狙われる……とかじゃないでしょうね?」
「うーん、それは……わからない」
ウェダがサリヤを王女として戻すつもりなら、カッラ王子の真相を知っていると危うい可能性もなくはない。
サリヤが首を振ると、エドリーンは真っ青になって、
「じゃあ、いい! 聞かない!」
「そうか……」
サリヤはがっかりした自分に気づく。
「少し聞いてほしかった気もするな……友人に秘密を打ち明けるのって憧れていたんだ」
「えっ! やめてよ! そんな物騒な秘密、冗談じゃないんだけど」
友人のくだりは否定されなかったことに、サリヤはエドリーンにわからないように少しだけ頬を緩めた。
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