27 / 69
第一部
マガリ到来
しおりを挟む
「あれは?」
王城勤務の実地訓練から基地に戻って、サリヤはマーナベーナに尋ねた。
「見慣れない飛行機がいる」
滑走路のある広場に台車に乗った飛行機がいた。銀に輝く赤の機体だ。
「ああ、今は騎士のいない飛行機よ。地下に眠っている飛行機がまだ何機もいるの」
「何機も? すごいな」
「進化の進んだ種ほど好みが激しくて、なかなか騎士が決まらないらしいわ」
あの飛行機はイー種の火属性特化型だとマーナベーナは説明した。
「整備のために、ときどき地上に出すのよ。今はきっと地下に戻すところね」
「あ、マルヴィナ。エドリーン!」
特化型飛行機が乗った台車を引いているのはマルヴィナだった。
鞍のエドリーンがこちらを見たからサリヤは手を振ったけれど、ふいっと無視された。いつも通りで安心する。
マーナベーナやアラーイ、他の騎士たちも、メデスディスメ王国の国境侵犯事件のあとも変わらずサリヤに接してくれた。
「サリヤはもう、メデスディスメ王国出身者っていうよりベアトリクスの騎士だもんな」
とはアラーイの言だ。
同じ第三隊だったハックサンやナルミネがベアトリクスの修理魔法について語ったことも一因だ。
宿舎に向けて歩きながら、マーナベーナはサリヤに尋ねた。
「王城勤務はどうだった? 通信は飛行機がやってくれるから、騎士はあんまりやることないのよ」
「確かに。むしろ、ベアトリクスの相手をする方が大変だった」
東西南北の国境基地と騎士団基地に、異常がないか定期的に通信するのが主な業務だ。あとは基地の管轄内に入った飛行機の名前を確認すること。これは飛行機同士の挨拶のようなもので、普段から行なっているから業務とも言えない。つまり、何か起こらない限りは暇なのだ。
ベアトリクスは最初は王城基地の設備に目を向けていたがすぐに飽きて、飛ばないのか、それなら話をしよう、歌ってくれ、とサリヤを離さなかった。
ベアトリクスがサリヤを気に入っているのも、サリヤが騎士団に受け入れられている理由だ。飛行機が自分の騎士と認めている人間は信頼に値すると皆わかっている。
「小さい妹みたいよね」
マーナベーナも思い出したのか、ふふっと笑う。
それから宿舎に目を向けて、「あら?」と首を傾げた。
「お客さんかしら。本部棟と間違えているのね」
宿舎の出入り口の前に人がいた。体格の良い男は旅装で、騎士や基地の職員には見えない。基地への客は本部棟に向かうが、目印があるわけでもなく、間違える者がいてもおかしくはない。
しかし、男の姿にサリヤには見覚えがあった。
「マガリ……、なぜ……」
サリヤたちに気づいたマガリが振り返る。
マガリはサリヤを認めて、目を見開いた。サリヤは慌てて彼に駆け寄る。
「でんっ」
「マガリ!」
大声で殿下などと呼ばれては困る。サリヤは彼の顔の前に手を出して黙らせる。
「知り合い?」
「ああ、実家の……」
マーナベーナに聞かれてサリヤは口ごもる。
「少し話をしてくるから、マーナベーナは先に食堂に行ってくれ」
「それはいいけど、大丈夫なの? 信用できる人?」
「ああ、それは問題ない」
サリヤはマーナベーナにうなずき、マガリを促す。彼はマーナベーナに軽く一礼して、黙ってサリヤについてきた。
宿舎から離れて、敷地の端まで歩く。目立たないように木の陰に入り、サリヤは足を止めた。
振り返ると、マガリは片膝をついた。
「マガリ、立ってくれ。人が来たときにごまかせない」
「いいえ、殿下」
「……命令だ。立て」
ようやく立ち上がったマガリにサリヤは内心ため息をつく。そういえば、同じくウェダから派遣されてきた侍女のヒルカはマガリのことを「堅物騎士」と呼んでいた。
「本当にカッラ殿下なのですか?」
「ああ」
「殿下! よくぞご無事で!」
マガリの声は震えている。
「離宮の火事以来だな。……あのときは、刺客に応戦してくれてありがとう」
「いいえ! 申し訳もございません! タールラル妃は……」
「知っている。亡くなったと聞いた。私を庇ったのが原因だろう?」
「殿下もお守りできずに……、私は……」
俯いたマガリにサリヤは、
「結果的にはこうして生きている。勝手に逃げた私も軽率だった。あまり気に病まないでくれ」
心配をかけてすまなかった、と謝ると、マガリは顔を上げてサリヤを見た。
「殿下、髪が! それにお痩せになりましたか? 以前はもっと……」
マガリの言葉は途切れた。彼の視線はサリヤの胸元に向けられている。
布で押しつぶすのをやめて女性用の下着を身につけるようになったからか、隠さなくてよくなった安心感からか、サリヤの胸は少し大きくなった。
「離宮では胸をつぶしていたからな。それに、綿を詰めた下着をつけて、肩や腹の薄さをごまかしていたんだ」
「ええっ、女?」
「そこからか? やはり、あなたは気づいていなかったのだな……」
「本当に……? 本当にカッラ殿下なのですか?」
「そうだが。顔は変わっていないだろう?」
サリヤは憮然として腕を組む。
マガリは一体何をしに来たんだ?
「そうか、それで本当の名前……、ヒルカもウェダ殿下も……」
マガリの独り言をサリヤは聞き咎める。
「ウェダ殿下? もしかして、あなたはウェダ陛下が即位されたのを知らないのか?」
「え!」
マガリは、バネ仕掛けの人形のように勢いよくサリヤに詰め寄った。
それを躱したのはサリヤ自身ではなく、彼女を抱き上げた腕だった。
「うわ! 団長、なぜここに」
「マーナベーナから聞いて探した」
ミクラはサリヤを抱えたまま、マガリに対峙した。
「お前は誰だ?」
マガリも剣の柄に手をかける。
「殿下を離せ」
睨み合う二人にサリヤは、
「マガリ、控えろ。こちらはベールルーベ王国の王弟であられるミクラ公爵閣下だ」
「っ! 存じ上げず、失礼いたしました」
マガリはすぐに片膝をつく。
「団長は今すぐ私を降ろしてください」
「サリヤ、それはできない相談だ」
真顔で返されてサリヤは対応に困る。とりあえず話を進めることにした。
「彼は離宮で私の護衛を務めていたマガリ卿です」
「護衛? 今さら何の用だ?」
後半はマガリに向けられた。ミクラの視線はいつになく厳しい。
「マガリ、あなたは何のためにベールルーベ王国に来たんだ?」
サリヤも知りたいことだった。
マガリは顔を上げ、恐る恐るという風情で口を開いた。
「殿下、先ほど閣下が呼ばれたお名前は殿下のお名前でしょうか?」
「ああ、そうだが」
祖国にいたころは母しか呼ばなかった名前だ。それが今では逆転している。
しかし。
「それがなんだ?」
マガリはサリヤの質問に一つも答えていない。
彼はなぜかがっくりと肩を落とした。
「本当の名前は殿下から教えていただきたかったのに……」
マガリのつぶやきが聞き取れなかったサリヤは、彼の様子に首を傾げたのだ。
『ミクラ、ローズマリーから伝言です』
「おう」
カーティスの声が聞こえ、ミクラは答える。腕の中のサリヤがミクラを振り返り怪訝な顔をしたから、カーティスは自分にだけ声を届けているとわかる。
ローズマリーは現在、絆の騎士コーワとともに北の国境基地の勤務だ。
また北か、とミクラは眉間の皺を深くする。
『コーワからミクラへ。――メデスディスメ王国の飛行機から北基地のコンソールに通信。新王の親書を届けたい。返事を待つとのこと』
ルッボーと話をしたのは今朝だ。メデスディスメ王国から接触があるとしても新政府が落ち着いてから――ひと月以上は先だと思っていた。
サリヤと関係ない内容の可能性もあるが、ここに護衛が来ている以上、懸念は消えない。
「カーティス、コーワに伝言だ。――承知した。対応を検討して連絡する。もし先方と通信が続いているなら、明日返答すると伝えてくれ。――以上だ」
『承知しました』
サリヤの心配そうな瞳がミクラを見る。
「何かあったのですか?」
「ああ」
うなずき、ミクラは思案する。
まずはこの護衛から話を聞くのが先だろう。
「カーティス、ルッボーを団長室に呼べるか?」
『はい。サイラスで飛行中です』
「今朝の懸念が現実になった、と」
『承知しました』
こちらを待つサリヤを安心させるように笑ってから、彼女を地面に降ろした。
そして、ミクラは膝をついたままの護衛に向き直った。
「マガリと言ったか?」
「は」
「話を聞かせてもらおう。ついてこい」
「は」
「サリヤもだ」
「はい」
硬い表情の彼女の頭を「大丈夫だ」と撫でて、ミクラは身をひるがえす。
団長室までのわずかな道のり、サリヤがマガリと並んで自分の後ろを歩いているのが気になって仕方ない。
苛立ちが顔に出ていたのか、途中で行き会ったルッボーはミクラの顔を見て実に楽しそうな笑顔を浮かべたのだった。
王城勤務の実地訓練から基地に戻って、サリヤはマーナベーナに尋ねた。
「見慣れない飛行機がいる」
滑走路のある広場に台車に乗った飛行機がいた。銀に輝く赤の機体だ。
「ああ、今は騎士のいない飛行機よ。地下に眠っている飛行機がまだ何機もいるの」
「何機も? すごいな」
「進化の進んだ種ほど好みが激しくて、なかなか騎士が決まらないらしいわ」
あの飛行機はイー種の火属性特化型だとマーナベーナは説明した。
「整備のために、ときどき地上に出すのよ。今はきっと地下に戻すところね」
「あ、マルヴィナ。エドリーン!」
特化型飛行機が乗った台車を引いているのはマルヴィナだった。
鞍のエドリーンがこちらを見たからサリヤは手を振ったけれど、ふいっと無視された。いつも通りで安心する。
マーナベーナやアラーイ、他の騎士たちも、メデスディスメ王国の国境侵犯事件のあとも変わらずサリヤに接してくれた。
「サリヤはもう、メデスディスメ王国出身者っていうよりベアトリクスの騎士だもんな」
とはアラーイの言だ。
同じ第三隊だったハックサンやナルミネがベアトリクスの修理魔法について語ったことも一因だ。
宿舎に向けて歩きながら、マーナベーナはサリヤに尋ねた。
「王城勤務はどうだった? 通信は飛行機がやってくれるから、騎士はあんまりやることないのよ」
「確かに。むしろ、ベアトリクスの相手をする方が大変だった」
東西南北の国境基地と騎士団基地に、異常がないか定期的に通信するのが主な業務だ。あとは基地の管轄内に入った飛行機の名前を確認すること。これは飛行機同士の挨拶のようなもので、普段から行なっているから業務とも言えない。つまり、何か起こらない限りは暇なのだ。
ベアトリクスは最初は王城基地の設備に目を向けていたがすぐに飽きて、飛ばないのか、それなら話をしよう、歌ってくれ、とサリヤを離さなかった。
ベアトリクスがサリヤを気に入っているのも、サリヤが騎士団に受け入れられている理由だ。飛行機が自分の騎士と認めている人間は信頼に値すると皆わかっている。
「小さい妹みたいよね」
マーナベーナも思い出したのか、ふふっと笑う。
それから宿舎に目を向けて、「あら?」と首を傾げた。
「お客さんかしら。本部棟と間違えているのね」
宿舎の出入り口の前に人がいた。体格の良い男は旅装で、騎士や基地の職員には見えない。基地への客は本部棟に向かうが、目印があるわけでもなく、間違える者がいてもおかしくはない。
しかし、男の姿にサリヤには見覚えがあった。
「マガリ……、なぜ……」
サリヤたちに気づいたマガリが振り返る。
マガリはサリヤを認めて、目を見開いた。サリヤは慌てて彼に駆け寄る。
「でんっ」
「マガリ!」
大声で殿下などと呼ばれては困る。サリヤは彼の顔の前に手を出して黙らせる。
「知り合い?」
「ああ、実家の……」
マーナベーナに聞かれてサリヤは口ごもる。
「少し話をしてくるから、マーナベーナは先に食堂に行ってくれ」
「それはいいけど、大丈夫なの? 信用できる人?」
「ああ、それは問題ない」
サリヤはマーナベーナにうなずき、マガリを促す。彼はマーナベーナに軽く一礼して、黙ってサリヤについてきた。
宿舎から離れて、敷地の端まで歩く。目立たないように木の陰に入り、サリヤは足を止めた。
振り返ると、マガリは片膝をついた。
「マガリ、立ってくれ。人が来たときにごまかせない」
「いいえ、殿下」
「……命令だ。立て」
ようやく立ち上がったマガリにサリヤは内心ため息をつく。そういえば、同じくウェダから派遣されてきた侍女のヒルカはマガリのことを「堅物騎士」と呼んでいた。
「本当にカッラ殿下なのですか?」
「ああ」
「殿下! よくぞご無事で!」
マガリの声は震えている。
「離宮の火事以来だな。……あのときは、刺客に応戦してくれてありがとう」
「いいえ! 申し訳もございません! タールラル妃は……」
「知っている。亡くなったと聞いた。私を庇ったのが原因だろう?」
「殿下もお守りできずに……、私は……」
俯いたマガリにサリヤは、
「結果的にはこうして生きている。勝手に逃げた私も軽率だった。あまり気に病まないでくれ」
心配をかけてすまなかった、と謝ると、マガリは顔を上げてサリヤを見た。
「殿下、髪が! それにお痩せになりましたか? 以前はもっと……」
マガリの言葉は途切れた。彼の視線はサリヤの胸元に向けられている。
布で押しつぶすのをやめて女性用の下着を身につけるようになったからか、隠さなくてよくなった安心感からか、サリヤの胸は少し大きくなった。
「離宮では胸をつぶしていたからな。それに、綿を詰めた下着をつけて、肩や腹の薄さをごまかしていたんだ」
「ええっ、女?」
「そこからか? やはり、あなたは気づいていなかったのだな……」
「本当に……? 本当にカッラ殿下なのですか?」
「そうだが。顔は変わっていないだろう?」
サリヤは憮然として腕を組む。
マガリは一体何をしに来たんだ?
「そうか、それで本当の名前……、ヒルカもウェダ殿下も……」
マガリの独り言をサリヤは聞き咎める。
「ウェダ殿下? もしかして、あなたはウェダ陛下が即位されたのを知らないのか?」
「え!」
マガリは、バネ仕掛けの人形のように勢いよくサリヤに詰め寄った。
それを躱したのはサリヤ自身ではなく、彼女を抱き上げた腕だった。
「うわ! 団長、なぜここに」
「マーナベーナから聞いて探した」
ミクラはサリヤを抱えたまま、マガリに対峙した。
「お前は誰だ?」
マガリも剣の柄に手をかける。
「殿下を離せ」
睨み合う二人にサリヤは、
「マガリ、控えろ。こちらはベールルーベ王国の王弟であられるミクラ公爵閣下だ」
「っ! 存じ上げず、失礼いたしました」
マガリはすぐに片膝をつく。
「団長は今すぐ私を降ろしてください」
「サリヤ、それはできない相談だ」
真顔で返されてサリヤは対応に困る。とりあえず話を進めることにした。
「彼は離宮で私の護衛を務めていたマガリ卿です」
「護衛? 今さら何の用だ?」
後半はマガリに向けられた。ミクラの視線はいつになく厳しい。
「マガリ、あなたは何のためにベールルーベ王国に来たんだ?」
サリヤも知りたいことだった。
マガリは顔を上げ、恐る恐るという風情で口を開いた。
「殿下、先ほど閣下が呼ばれたお名前は殿下のお名前でしょうか?」
「ああ、そうだが」
祖国にいたころは母しか呼ばなかった名前だ。それが今では逆転している。
しかし。
「それがなんだ?」
マガリはサリヤの質問に一つも答えていない。
彼はなぜかがっくりと肩を落とした。
「本当の名前は殿下から教えていただきたかったのに……」
マガリのつぶやきが聞き取れなかったサリヤは、彼の様子に首を傾げたのだ。
『ミクラ、ローズマリーから伝言です』
「おう」
カーティスの声が聞こえ、ミクラは答える。腕の中のサリヤがミクラを振り返り怪訝な顔をしたから、カーティスは自分にだけ声を届けているとわかる。
ローズマリーは現在、絆の騎士コーワとともに北の国境基地の勤務だ。
また北か、とミクラは眉間の皺を深くする。
『コーワからミクラへ。――メデスディスメ王国の飛行機から北基地のコンソールに通信。新王の親書を届けたい。返事を待つとのこと』
ルッボーと話をしたのは今朝だ。メデスディスメ王国から接触があるとしても新政府が落ち着いてから――ひと月以上は先だと思っていた。
サリヤと関係ない内容の可能性もあるが、ここに護衛が来ている以上、懸念は消えない。
「カーティス、コーワに伝言だ。――承知した。対応を検討して連絡する。もし先方と通信が続いているなら、明日返答すると伝えてくれ。――以上だ」
『承知しました』
サリヤの心配そうな瞳がミクラを見る。
「何かあったのですか?」
「ああ」
うなずき、ミクラは思案する。
まずはこの護衛から話を聞くのが先だろう。
「カーティス、ルッボーを団長室に呼べるか?」
『はい。サイラスで飛行中です』
「今朝の懸念が現実になった、と」
『承知しました』
こちらを待つサリヤを安心させるように笑ってから、彼女を地面に降ろした。
そして、ミクラは膝をついたままの護衛に向き直った。
「マガリと言ったか?」
「は」
「話を聞かせてもらおう。ついてこい」
「は」
「サリヤもだ」
「はい」
硬い表情の彼女の頭を「大丈夫だ」と撫でて、ミクラは身をひるがえす。
団長室までのわずかな道のり、サリヤがマガリと並んで自分の後ろを歩いているのが気になって仕方ない。
苛立ちが顔に出ていたのか、途中で行き会ったルッボーはミクラの顔を見て実に楽しそうな笑顔を浮かべたのだった。
11
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?
ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
自然神の加護の力でのんびり異世界生活
八百十三
ファンタジー
炎神インゲ、水神シューラ、自然神カーンの三柱の神が見守り、人々と魔物に加護を与えて発展させている異世界・ルピアクロワ。
その世界に、地球で命を落としたごく普通の中学生・高村英助の魂が流れ着く。
自然神カーンの手によってヴァンド市の羊飼い、ダヴィド家に一人息子のエリクとして転生した英助は、特筆すべき能力も見出されることもなく、至極平穏な日々を過ごすはずだった。
しかし12歳のある日、ダヴィド家の家政婦である獣人族の少女・アグネスカと共に、ヴァンド市近郊の森に薪を拾いに行った時に、彼の人生は激変。
転生する時にカーンから授けられた加護の力で「使徒」の資格を有していたエリクは、次々と使徒としてのたぐいまれな能力を発揮するようになっていく。
動物や魔物と語らい、世界を俯瞰し、神の力を行使し。
そうしてラコルデール王国所属の使徒として定められたエリクと、彼に付き従う巫女となったアグネスカは、神も神獣も巻き込んで、壮大で平穏な日常を過ごしていくことになるのだった。
●コンテスト・小説大賞選考結果記録
第1回ノベルアップ+小説大賞一次選考通過
HJ小説大賞2020後期一次選考通過
第10回ネット小説大賞一次選考通過
※一部ボーイズラブ要素のある話があります。
※2020/6/9 あらすじを更新しました。
※表紙画像はあさぎ かな様にいただきました。ありがとうございます。
※カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様、エブリスタ様、ノベルピア様にも並行して投稿しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886818732
https://ncode.syosetu.com/n1574ex/
https://novelup.plus/story/382393336
https://estar.jp/novels/25627726
https://novelpia.jp/novel/179
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる