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第一部
第三王子ウェダ
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潜伏している館の庭に出ると目を刺すようなまぶしさを感じ、ウェダは目をすがめた。手をかざして東を仰ぐと、ラルリッカ山の向こうに朝日が見えた。
夜の余韻を残す静謐な空気で肺を満たす。
山地からの風が通り抜け、名のわからぬ鳥の鳴き声が響いた。
特段信心深くはないが、こうして聖山を臨むとなにやら敬虔な気持ちになるから不思議だ。
ここはメデスディスメ王国ガタエルタッカ領。森深くにある隠れ家だ。
地方への視察の途中でマスモットからの刺客に襲われ、それをきっちり退けてから、ウェダは用意していたこの館に移っていた。
南の隣国ベールルーベ王国との国境沿いにかつて存在した三国のうち、東のルリカフィーリル王国は聖山ラルリッカ山と周辺の山々を擁する国だった。三国のうち、アンザイ三世が最初に攻め込んだのがルリカフィーリル王国。
西端はフスチャットスフ王国で、海には面しているものの断崖絶壁で海港がなく、谷沿いの細い国土と小さな盆地の国は軽視され一番最後まで残された。
そして、中央にあったのがこのガタエルタッカ王国。かつてはベールルーベ王国との国境の谷に橋がかけられていた。今はその橋はない。ルリカフィーリル王国から間を置かずに滅ぼされた国だった。
大陸の北西の地域の一国だったメデスディスメ王国は、アンザイ三世の一代でその北西地域を全て手に収め、大きな国となった。
南は山地と谷、東は大山脈。北と西は海。自然国境の端まで制覇した今、これ以上の領土拡大は無意味だとウェダは思っていた。
しかし、国土は広ければ広いだけ良いと考える人間が多すぎる。
その筆頭が第二王子マスモットだ。
彼が中央師団の第二師団長アガツマと結託して、政権奪取をなしたのは十日前になる。
「殿下」
声をかけられて振り返ると、ウェダが出てきた掃き出し窓から将軍ササガキが現れた。彼は第一師団の団長だ。
身分低い子爵家から取り立てられて軍のトップまで上り詰めたササガキはアンザイ三世の信奉者ともいえる。アンザイ三世の近年の暴虐に苦言を呈しても決して地位を失うことはなかったくらい、王からの信頼も厚かった。王の悪評に心を痛めていた彼に時間をかけて近づき、ウェダは味方に引き入れることに成功していた。
軽く手をあげて挨拶を返すと、ササガキもラルリッカ山の朝日に目を向けた。
祈るように目を伏せた彼に、思わずウェダはこぼす。
「父王は、殺されるならお前にだと思っていたかもしれない」
ササガキは瞠目してから、顔をゆがめた。
「もったいないお言葉です」
一瞬でいつもの厳めしい顔に戻ったササガキは、
「エリーカワ殿下から、第三師団は予定通り西に隠れたと連絡がありました」
「そうか」
第六王子エリーカワは第三師団の団長を務める。彼もウェダの協力者であった。
三つある中央師団の二つはウェダが押さえている。
マスモットの同母弟である第四王子イーノヴェは、ウェダの長年の相棒だ。彼と、同じく協力者の第五王子が若手の文官から根回しし、ウェダの支持者は着実に増えていた。
後は父の忠臣たちを説得できれば王太子は確実というところ、マスモットが反乱を企てていることがわかった。
ウェダはこれ幸いとそれを放置した。偽の情報や隙を用意し、自分に都合のいい方向に進むようにさえした。
向こうは敵対勢力がいない隙を狙って王宮を制圧したつもりかもしれないが、第一師団と第三師団の主力を王都から離して無傷のまま隠匿できているのがこちらの現状だ。
暗殺計画は全て把握。第四以下の協力者の王子に備えさせた。――父王と第一王子だけはマスモットに討たせることにした。
概ねこちらの思惑通りに進んでいた。例外がフスチャットスフ離宮だったが、そちらは報告待ちだ。
もう一つの大きな懸念事項をササガキに確認する。
「東の地方はどうなっている?」
「今のところ何も動きはないようです」
王国の西岸地方はもう三十五年ほど前からメデスディスメ王国だ。貿易の要の不凍港があるため、アンザイ三世も平定に力を注いだ結果、表立って敵対する勢力はすでにない。
問題なのは東の地方だ。小国や民族国家が集まっていた東は中央からの移住を進めた結果、元の住民が追いやられてしまい強い反発を招くことになった。西岸地方の反中央勢力が東地方に流れたのも一因で、度々反乱が起こっている。
一方で南の三領地は比較的穏やかだった。不便な場所のため中央からの移住もほとんどなく、国主が領主に変わっただけの状態だ。そうはいっても、武力的な衝突がないだけで、心情的には全く受け入れられていないのだが。
「地方で反乱を起こされると面倒だからな」
ウェダは早々に政権を奪還するつもりだ。反乱の後始末は確実に自分に回ってくる。
独立を交渉の切り札にしてこちらに味方させる手もあったかもしれないが、東地方の独立はウェダも認めるつもりはなかった。
「お二人とも早いですね」
そこに館の前庭から回り込んできたのは旅装のイーノヴェだった。
「お前が戻ると先ぶれがあったからな」
イーノヴェは「お待たせしました」と大仰な礼を取って笑った。
「マスモットの動きは?」
「王位継承の儀を行いました。……儀式を行うにあたって、大神官様と高位神官の数人が抗議のために聖堂の塔から飛び降りて亡くなりました」
「何と」
ササガキが呻く。大神官もまたササガキと同じくアンザイ三世の盟友だった。
「宰相たちはどうしている?」
「宰相を筆頭に主だった大臣たちは進んで蟄居しています。職場放棄ですね。アガツマ配下や近しい軍門の者が宰相や大臣も兼任するとか……」
イーノヴェが珍しく呆れた声になった。ウェダもうなずく。
「まあ、無理だろうな」
早めに決着をつけなくてはならない。
ウェダは鳥の鳴き声に首を巡らし、長い尾の黒い鳥が空を横切っていくのをなんとなく見送る。
――準備は整っている。
あとは機会だ。
イーノヴェもササガキもウェダの発言を待っている。
その沈黙を無粋にも破って、兵士が庭に駆け込んだ。
「将軍!」
「おう」
兵士がササガキに何か報告し、彼はウェダを振り返った。
「フスチャットスフ離宮から、マガリ卿と侍女が到着したそうです」
それはもう一つの懸案事項だった。
夜の余韻を残す静謐な空気で肺を満たす。
山地からの風が通り抜け、名のわからぬ鳥の鳴き声が響いた。
特段信心深くはないが、こうして聖山を臨むとなにやら敬虔な気持ちになるから不思議だ。
ここはメデスディスメ王国ガタエルタッカ領。森深くにある隠れ家だ。
地方への視察の途中でマスモットからの刺客に襲われ、それをきっちり退けてから、ウェダは用意していたこの館に移っていた。
南の隣国ベールルーベ王国との国境沿いにかつて存在した三国のうち、東のルリカフィーリル王国は聖山ラルリッカ山と周辺の山々を擁する国だった。三国のうち、アンザイ三世が最初に攻め込んだのがルリカフィーリル王国。
西端はフスチャットスフ王国で、海には面しているものの断崖絶壁で海港がなく、谷沿いの細い国土と小さな盆地の国は軽視され一番最後まで残された。
そして、中央にあったのがこのガタエルタッカ王国。かつてはベールルーベ王国との国境の谷に橋がかけられていた。今はその橋はない。ルリカフィーリル王国から間を置かずに滅ぼされた国だった。
大陸の北西の地域の一国だったメデスディスメ王国は、アンザイ三世の一代でその北西地域を全て手に収め、大きな国となった。
南は山地と谷、東は大山脈。北と西は海。自然国境の端まで制覇した今、これ以上の領土拡大は無意味だとウェダは思っていた。
しかし、国土は広ければ広いだけ良いと考える人間が多すぎる。
その筆頭が第二王子マスモットだ。
彼が中央師団の第二師団長アガツマと結託して、政権奪取をなしたのは十日前になる。
「殿下」
声をかけられて振り返ると、ウェダが出てきた掃き出し窓から将軍ササガキが現れた。彼は第一師団の団長だ。
身分低い子爵家から取り立てられて軍のトップまで上り詰めたササガキはアンザイ三世の信奉者ともいえる。アンザイ三世の近年の暴虐に苦言を呈しても決して地位を失うことはなかったくらい、王からの信頼も厚かった。王の悪評に心を痛めていた彼に時間をかけて近づき、ウェダは味方に引き入れることに成功していた。
軽く手をあげて挨拶を返すと、ササガキもラルリッカ山の朝日に目を向けた。
祈るように目を伏せた彼に、思わずウェダはこぼす。
「父王は、殺されるならお前にだと思っていたかもしれない」
ササガキは瞠目してから、顔をゆがめた。
「もったいないお言葉です」
一瞬でいつもの厳めしい顔に戻ったササガキは、
「エリーカワ殿下から、第三師団は予定通り西に隠れたと連絡がありました」
「そうか」
第六王子エリーカワは第三師団の団長を務める。彼もウェダの協力者であった。
三つある中央師団の二つはウェダが押さえている。
マスモットの同母弟である第四王子イーノヴェは、ウェダの長年の相棒だ。彼と、同じく協力者の第五王子が若手の文官から根回しし、ウェダの支持者は着実に増えていた。
後は父の忠臣たちを説得できれば王太子は確実というところ、マスモットが反乱を企てていることがわかった。
ウェダはこれ幸いとそれを放置した。偽の情報や隙を用意し、自分に都合のいい方向に進むようにさえした。
向こうは敵対勢力がいない隙を狙って王宮を制圧したつもりかもしれないが、第一師団と第三師団の主力を王都から離して無傷のまま隠匿できているのがこちらの現状だ。
暗殺計画は全て把握。第四以下の協力者の王子に備えさせた。――父王と第一王子だけはマスモットに討たせることにした。
概ねこちらの思惑通りに進んでいた。例外がフスチャットスフ離宮だったが、そちらは報告待ちだ。
もう一つの大きな懸念事項をササガキに確認する。
「東の地方はどうなっている?」
「今のところ何も動きはないようです」
王国の西岸地方はもう三十五年ほど前からメデスディスメ王国だ。貿易の要の不凍港があるため、アンザイ三世も平定に力を注いだ結果、表立って敵対する勢力はすでにない。
問題なのは東の地方だ。小国や民族国家が集まっていた東は中央からの移住を進めた結果、元の住民が追いやられてしまい強い反発を招くことになった。西岸地方の反中央勢力が東地方に流れたのも一因で、度々反乱が起こっている。
一方で南の三領地は比較的穏やかだった。不便な場所のため中央からの移住もほとんどなく、国主が領主に変わっただけの状態だ。そうはいっても、武力的な衝突がないだけで、心情的には全く受け入れられていないのだが。
「地方で反乱を起こされると面倒だからな」
ウェダは早々に政権を奪還するつもりだ。反乱の後始末は確実に自分に回ってくる。
独立を交渉の切り札にしてこちらに味方させる手もあったかもしれないが、東地方の独立はウェダも認めるつもりはなかった。
「お二人とも早いですね」
そこに館の前庭から回り込んできたのは旅装のイーノヴェだった。
「お前が戻ると先ぶれがあったからな」
イーノヴェは「お待たせしました」と大仰な礼を取って笑った。
「マスモットの動きは?」
「王位継承の儀を行いました。……儀式を行うにあたって、大神官様と高位神官の数人が抗議のために聖堂の塔から飛び降りて亡くなりました」
「何と」
ササガキが呻く。大神官もまたササガキと同じくアンザイ三世の盟友だった。
「宰相たちはどうしている?」
「宰相を筆頭に主だった大臣たちは進んで蟄居しています。職場放棄ですね。アガツマ配下や近しい軍門の者が宰相や大臣も兼任するとか……」
イーノヴェが珍しく呆れた声になった。ウェダもうなずく。
「まあ、無理だろうな」
早めに決着をつけなくてはならない。
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――準備は整っている。
あとは機会だ。
イーノヴェもササガキもウェダの発言を待っている。
その沈黙を無粋にも破って、兵士が庭に駆け込んだ。
「将軍!」
「おう」
兵士がササガキに何か報告し、彼はウェダを振り返った。
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