女子小学五年生に告白された高校一年生の俺

友達以上彼女未満

32話 運動会！

学園の運動会は、
小学生から高校生まで、
合同で行われる。

なので紅白ではなく、
七色で分けられる。

運動場は広めの中、高校生用。
少し小さめの小学生用がある。

結構楽しいイベントだ。
勝ち負けもあるが、
別に賞品が出るわけでもない。

俺の両親も、
優里ちゃんの両親も観に来ていた。

午前の競技も終わり、
昼食となる。

涼の両親は多忙の為に、
来れないので一緒に誘った。

「いいよ。
今回は優里ちゃんの両親も、
いるんだろ？」

「気にすんなって！
そんなので気分を、
害する人達じゃないから」

「分かったよ・・・。
お邪魔するよ」

早速、涼を連れ皆の元へ行く。

「あらー！涼君久しぶりね！」
「相変わらずイケメンだな！」
「涼さん！久しぶり！」

俺の家族は毎年会っているし、
小さい頃は、
よく俺の家に遊びに来ていた。

「初めまして。城見涼です」

「よろしく。司慶だ」
「初めまして。真矢です」
「涼お兄さん久しぶりです！」

「久しぶり。優里ちゃん」

仲良く自己紹介が、
終わったところだがもう一人いた。
果奈ちゃんだった。

「果奈ちゃんも誘ったんだ！」

「初めまして松宮果奈です・・・」

「久しぶりだね。果奈ちゃん」

「お久しぶりです・・・」

全員の自己紹介が終わったところで、
食事会となった。

皆が楽しく食事をしてるなか、
一際盛り上がっていたのが、
涼と果奈ちゃんだった。

どうやら果奈ちゃんも、
スポーツが好きらしく、
共にバスケ漫画の話で、
盛り上がっていた。

おんやーーー？
涼があんなに楽しく女の子と、
話しているとこ見たことないぞー？ 

これはワンチャンあるのか！？

優里ちゃんも、
ビックリした顔で二人を見ていた。

楽しそうに話している二人を、
見ていると急に父さんが、
妙な事を言い始めた。

「しかし、
体操着が替わってしまったのは、
本当に残念ですね！」

「本当ですな！
女の子のくいっと直す瞬間に、
ときめいたものですよ！」

慶さんも乗ってくる。

「まったく！
今の男子諸君は可哀想だ！」

「そうですな！」

何の話をしているんだ？

「「貴方？」」

「いや・・・昔の思い出を」
「そう・・・青き春を・・・」

しゅんとなる父親たち。

俺達四人は？をうかべた。

午後の競技も、
大きな怪我もなく終えた。

楽しい一日も終わり、
新たな発見も出来た。

涼の事だから、
バスケ一筋なんだろうけど、
どうなることやら？

(しかし体操服の優里ちゃんも可愛かったな・・・。
リレーで汗びっしょりに、
なってたのはドキドキした・・・)

良いものだ・・・。