女子小学五年生に告白された高校一年生の俺

友達以上彼女未満

10話 凜とのゲーム日和

土曜日の朝

明日は楽しみだなぁ！ 

優里ちゃんとの初デートに涼の試合。

早く明日にならないかなー。

朝食を食べ終え、暇をもてあましていると、

「兄ちゃん！ゲームのじかんだぁぁぁぁぁぁ！」

突然、乱入する凜！

「ノックぐらいしろ」

「いいじゃん！いいじゃん！」

「全く・・・」

そういいながら、ゲームの用意をする。

「今日は何するんだ？」

「ヒノモト鉄道！」

日本を電車で周り、物件を買い収入を得ていくゲームだ。

「よし、１０年くらいでいいか？」

「うん！」

さぁ日本縦断の旅に行くぜ！

最初は調子が良かった。

物件を買い漁り、収入を得ていた。

しかし、終盤に悲劇が起こった！

マスタービンボーに、とりつかれてしまった！

吹き飛ぶ、俺の資産たち・・・。

そして決着はついた・・・。

大敗だった・・・。

「勝ちぃ！」

勝ち誇る凜。

「まだまだ！つぎは激闘爆発ファイターで勝負だ！」

いわゆる格闘ゲームだ。
ダメージをため、相手を吹き飛ばす。

「うっ・・・。わかったよ」

凜はこれが苦手で、
勝ち越したことがない。

「１０戦勝負な！」

「いつまでも負けないからね！」

激しいバトルが繰り広げられる！

結構上手くなってる！

しかし、まだまだだ・・・。

８勝２敗で俺の勝ち！

「勝ちぃぃぃぃぃ！」

「大人げないよ！。
兄ちゃん！」

「勝った者が正義なのだ！」

「つぎはテニスで勝負だ！」

「うっ・・・良かろう」

何故か凜はテニスゲームだけは、
得意なのだ。

「スマッシュ！」

「まだまだ。あまいぜ！」

「チャンスボール！スマッシュ！」

「ぐっ、反対側に！」

「決まったー！」

やはり凜の優勢で進む。

しかし、俺も練習を重ねてきた。

4ー5で負けているが、
最終戦で引き分けに持ち込める！

「とりゃあ！」

「やべっ！」

「もらった！兄ちゃん！」

「負けた・・・」

「勝利ーーーー！」

仕方ない今回は負けを認めてやろう。
と、思い口を開こうとすると、

「兄ちゃんのざーこ！
まだまだだね？」

煽られまくった。

「たまたま、
運が良かっただけだろ！」 

「勝った者が正義なのだ！
なんでしょー？」

口でも負けた・・・。

「今度！リベンジだからな！」

「ふふん！いつでもどうぞー」

そうして屈辱の土曜日は終わりに近づいた。

夜になり、
優里ちゃんにメッセージを送った。

「明日は楽しみだね」

「そうですね！バスケットボールの試合をみるのも初めてです」

話は楽しく進み、

「今日は、なにして過ごしてたの？」

「今日はパパとママと買い物に行きました！楽しかったです！」

「ははは。それは良かった」

「お兄さんは、なにしてたんですか？」

「凜と１日中、ゲームしてたよ」

「いいなぁ・・・」

「優里ちゃんの家には、
ゲームないの？」

「ありませんけど、お兄さんと一緒に遊べる凜お姉ちゃんがうらやましいです・・・」

ちょっと落ち込んで、
しまったようだ。

「明日はたくさん遊ぼうね」

「はい！」

「じゃあ、また明日ね」

「楽しみにしてます！」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

メッセージを終える。

明日は楽しみだなぁ。

目を閉じた。