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友達以上彼女未満
7話 うかつな一言
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水曜日の朝
いつも通り優里ちゃんと登校していると、
「お兄さんの夢はなんですか?」
と、聞かれた。
「夢かー」
正直まだまだ実感がわかない。
昔はいろいろやってみたいがあったような気がするがある程度の現実を知ると、分からなくなってしまっていた。
「そうだなぁ、仕事関係はまだまだ決まってないけど、いっぱい働いて幸せな家庭を築いていきたいな。優里ちゃんと一緒にね」
うん?やらかした気がする・・・。
「んーーーーーーー!」
久しぶりだな・・・この反応・・・。
走っていった優里ちゃん。
これはやってしまった・・・。
昼休み
いつも通り涼と話していた。
「優人はもう少し言葉を考えていいなよ」
マジで怒られた。
「分かってるよ。正直に言っちゃたんだよ・・・」
「それは、もうプロポーズだよ?まだ子供扱いしてるのかい?」
「いや。一人の女の子として見てる」
「なら相手の気持ちをもっと考えてあげなよ」
返す言葉もない。
「また想像するかい?」
反省を込めて、
「おう、来い!」
目をつむる。
「16歳になった優里ちゃん。将来の夢はできた?って聞くよ」
「うんうん」
「優人さんと幸せな家庭をつくりたいです。って言われてみてよ」
「ぬぉーーーー!」
美少女となったであろう
優里ちゃんからの強力な一撃!
悶える俺。
やってしまったとは思っていたが、ここまでとは・・・。
「言葉はね、毒にも薬にもなる。よく考えて発言しないとだめだよ?」
そうだよなぁ・・・。
俺はズーンと落ち込む・・・。
「まあ、嫌われるってことはないから、大丈夫だと思うけど、
あまり優里ちゃんを恥ずかしがらせたらだめだよ?」
「はい・・・。わかりました・・・」
「全く、素直すぎるんだよね。優人は」
「もう分かったから!
俺の精神力はもう0だよ!?」
あはははと笑う涼につられ、俺も苦笑する。
「尊い・・・」
「尊い・・・」
「てぇてぇ・・・」
増えてる・・・。
精神的ダメージをおいながらもなんとか苦行をこなす。
帰宅し、いつもの事をすます。
凜から、
「優里ちゃんのアドレス教えてよ!」
「なんで教えなきゃいけないんだよ?」
「女の子同士の話がしたいの!」
「分かったよ・・・。優里ちゃんに聞いてみるから待ってくれ」
「約束だからね!」
全く・・・。
そして部屋に戻り、
優里ちゃんにメッセージ送る。
「今日はごめんね。びっくりさせる事を言っちゃって」
少し待つと、
「いえちょっとびっくりしちゃっただけです
・・・。それにその嬉しいなと思いました」
「そう言ってもらえると助かるよ」
数分待って何もなかったから、もう寝ちゃったかなと、思っていると、
「大好きです!おやすみなさい!」
今度はこっちがやられてしまった!
ベッドで悶えた。
「俺も好きだよ。おやすみ」
震える手でなんとか送信する。
真矢さんの仕業な気がする・・・。
俺は平常心を取り戻し、心を落ち着かせる。
もう、俺の将来の一部には優里ちゃんがいるんだな・・・。
この先の事は誰にも分からない。
でも、優里ちゃんを想う気持ちはかわらない。
それだけは確かだった・・・。
いつも通り優里ちゃんと登校していると、
「お兄さんの夢はなんですか?」
と、聞かれた。
「夢かー」
正直まだまだ実感がわかない。
昔はいろいろやってみたいがあったような気がするがある程度の現実を知ると、分からなくなってしまっていた。
「そうだなぁ、仕事関係はまだまだ決まってないけど、いっぱい働いて幸せな家庭を築いていきたいな。優里ちゃんと一緒にね」
うん?やらかした気がする・・・。
「んーーーーーーー!」
久しぶりだな・・・この反応・・・。
走っていった優里ちゃん。
これはやってしまった・・・。
昼休み
いつも通り涼と話していた。
「優人はもう少し言葉を考えていいなよ」
マジで怒られた。
「分かってるよ。正直に言っちゃたんだよ・・・」
「それは、もうプロポーズだよ?まだ子供扱いしてるのかい?」
「いや。一人の女の子として見てる」
「なら相手の気持ちをもっと考えてあげなよ」
返す言葉もない。
「また想像するかい?」
反省を込めて、
「おう、来い!」
目をつむる。
「16歳になった優里ちゃん。将来の夢はできた?って聞くよ」
「うんうん」
「優人さんと幸せな家庭をつくりたいです。って言われてみてよ」
「ぬぉーーーー!」
美少女となったであろう
優里ちゃんからの強力な一撃!
悶える俺。
やってしまったとは思っていたが、ここまでとは・・・。
「言葉はね、毒にも薬にもなる。よく考えて発言しないとだめだよ?」
そうだよなぁ・・・。
俺はズーンと落ち込む・・・。
「まあ、嫌われるってことはないから、大丈夫だと思うけど、
あまり優里ちゃんを恥ずかしがらせたらだめだよ?」
「はい・・・。わかりました・・・」
「全く、素直すぎるんだよね。優人は」
「もう分かったから!
俺の精神力はもう0だよ!?」
あはははと笑う涼につられ、俺も苦笑する。
「尊い・・・」
「尊い・・・」
「てぇてぇ・・・」
増えてる・・・。
精神的ダメージをおいながらもなんとか苦行をこなす。
帰宅し、いつもの事をすます。
凜から、
「優里ちゃんのアドレス教えてよ!」
「なんで教えなきゃいけないんだよ?」
「女の子同士の話がしたいの!」
「分かったよ・・・。優里ちゃんに聞いてみるから待ってくれ」
「約束だからね!」
全く・・・。
そして部屋に戻り、
優里ちゃんにメッセージ送る。
「今日はごめんね。びっくりさせる事を言っちゃって」
少し待つと、
「いえちょっとびっくりしちゃっただけです
・・・。それにその嬉しいなと思いました」
「そう言ってもらえると助かるよ」
数分待って何もなかったから、もう寝ちゃったかなと、思っていると、
「大好きです!おやすみなさい!」
今度はこっちがやられてしまった!
ベッドで悶えた。
「俺も好きだよ。おやすみ」
震える手でなんとか送信する。
真矢さんの仕業な気がする・・・。
俺は平常心を取り戻し、心を落ち着かせる。
もう、俺の将来の一部には優里ちゃんがいるんだな・・・。
この先の事は誰にも分からない。
でも、優里ちゃんを想う気持ちはかわらない。
それだけは確かだった・・・。
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