四人で話せば賢者の知恵? ~固有スキル〈チャットルーム〉で繋がる異世界転移。知識と戦略を魔法に込めて、チート勇者をねじ伏せる~

藤ノ木文

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192話 迅雷の騎士

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 玉座の間に戻ると、尚も打ち続けられる魔法攻撃。
 跳弾した魔法を騎士が剣で叩き落とす。
 そこでバレンティンが片手を上げた。

「撃ち方止めい!!」

 近衛騎士団長の攻撃停止命令がホールに大きく響く。
 攻撃が止み、次第にこちらの視界のみが晴れる中、静まり返った広間のあちらこちらでうめき声が聞こえた。
 うめき声の発生源は、戦術級魔法〈フロストノヴァ〉に因る影響で体の一部を凍らされた者たちだ。
 PTメンバーには攻撃スキルの類は効果を及ぼさない世界のルールがある。
 だがオリジナル魔法などはそのルールから除外される。
 
 つまり、フロストノヴァもその類の魔法だったわけか。
 エルネストが「こんな場所で戦術級魔法だと!?」と驚いていたのもうなずけるな。

 そんな戦術級の魔法をキャッスルウォール内で発動させ周囲への被害を最小限に抑える手段も、やはり流石はプロの戦闘集団だと言わざる負えない。

「誰だ、ダークネスを使用した者は! これでは前が見えぬではないか!」

 フロストノヴァと攻撃魔法の連射が止むと、俺を中心に広がる闇に、ランペールのヒステリックな声を上げる。
 慌てて1人の魔法使いが〈明かりライト〉の魔法を天井に放つと、対消滅で闇を払われた。

 ちっ、闇に乗じてとはいかないか。

「あれほどの攻撃を受けて無傷だと!?」
「あり得ん、よもやあの鎧もアーティファクト、もしくは神話級の装備なのか!」
「化け物め……!」

 内心で舌打ちしながら佇む俺に、屈強な騎士たちが顔をゆがめてざわついた。
 そのやりとり第二王子マルケオスの時にもやった気がする。

 理詰めで強くなってるつもりなのに化け物とか酷過ぎワロエナイ。

「野良勇者、確かトシオとか言ったな。大人しく投降しろ、さもなくば貴様が逃した女どもを皆殺しにしてやろう」
「えっと、王太子ののランペーさんだっけ?」
「ランペーだ。鑑定のスキルで私の名は視えておろう。安っぽい挑発はやめよ」
「そいつは失礼、ランペーリュさん」
「ランペール殿下に向かって一度ならず二度までも! そこに直りなさい異界の猿風情め、殿下に対する無礼はわたくしが許しませんことよ!」

 後ろに控えていた金髪縦ロールに煽情的な鎧の女騎士が目を吊り上げて前に出た。
 
「フラン、今は私が話している」
「ふぁい、出過ぎた真似を致しましたわランペールさまぁ~」

 とろけ切った顔で一歩下がるフラン。
 どんだけ心酔してるんだと心の中でだが突っ込まずにはいられない。

「……それで、我が愚弟をどこへやった?」
「愚弟ってどっち? マルケオスの方なら今頃は猫のオモチャだけど?」
「エルネストの方だ」
「?」

 人を食った物言いからの小首をかしげてのすっとぼけに、金髪の美男子がこめかみに青筋を立てながらも怒りを堪えた。
 女騎士フランも俺を呪い殺さんとばかりに顔を歪めた。

 ははっ、効いてる効いてる。

「貴様が逃した様だが無駄なこと。奴の命運は私が手中にある。それは貴様が逃した女どもも同じことよ。大人しく降伏し、私に忠誠を誓え。さすれば女たちの命はとらずにおいてやる。なんならその女どもはそのまま貴様にくれてやろうではないか」
「……ちょっと何言ってるかわかんない」
「愚か者め、貴様のそのふざけた態度が女どもを殺したぞ! ランペールの名において命じる、我が奴隷アズリィよ、舌を噛み切り自決せよ!」

 再三の煽りでついに激高したランペールが、ここには居ない元奴隷女性へ自死を命じた。
 本来ならば奴隷紋を介して命令は遂行されたであろうが、残念ながらそんな事態になりはしなかったが。
 
「これで貴様が連れ出した女の1人は自害したぞ。さぁどうする? 返事次第では別の女も同じ運命だ」
「あー、マウント取って勝ち誇ってるところ悪いんだけど、ここに居たお姉さんたちとエルネストにかけられた奴隷契約はもうすでに解約済みだぞ」
「ふん、このような場面で願望を口にするのが異世界流の負け惜しみか? 笑わせてくれるな」

 せっかく教えてやったのに鼻で笑われてしまった。

「負け惜しみかどうか確認してみたら? 使役奴隷リストはお前も見れるんだろ? 確認する時間くらいは待っててやるよ」

 ランペールがこちらの呆れ声音に不快感をあらわにしつつ、中空に本人にしか視えない使役奴隷リストのふきだしを開くそぶりをみせる。
 その視線が上下に忙しなく動くと、顔からは次第にあせりをかもし出す。

「ここに居た人たちや第三王子の名前は見つかった?」
「貴様、一体何をしたぁ!」
「お前と彼女たちとの間にある奴隷契約のラインをこうチョキン、とね?」

 右手でチョキを作りそれを開閉しながら答えてやる。
 実際は女性に刻まれた奴隷紋に干渉し、魔力で中和して消してやったのだが、詳しく教えてやる必要もない。

「契約の解除は特殊な魔道具を用いねば出来ぬはず!」
「ところがギッチョン、出来ちゃうんだなぁこれがぁ。それに、お前は何か勘違いしてないか?」
「勘違いだと?」
「俺はここに来たのはエルネストを助けることでも、ましてやお前と交渉するためでもない。俺ん家を襲撃してくれた報復に来てるんだ。ほ う ふ く に 。交渉したいならまずはお前が頭を下げるのが筋だろ? もっとも、今更謝られても許しはしないけど」
「……大人しく我が配下に加わるならば多少の無礼にも目をつむってやったが、言うに事を欠き私に、ランペール・フォン・ウィッシュタニアに頭を下げろだと? 下郎、万死に値するぞ! もうよい、この不愉快な侵入者を即刻討ち獲れ! 討ち獲った者には地位も名誉も思いのままくれてやる!」
「「「御意!」」」

 ランペールの号令で兵士たちが殺到してきた。
 こちらも左の手首に設置した収納袋様からアダマンタイト製の斬撃短槍を引き抜いた。
 高速で突撃し繰り出された剣や槍を必要最低限の動きで見切ると、片っ端から槍で叩き蹴り飛ばす。
 カウンターが次々と決まるのは中々に爽快で、人が面白いように飛んでいく。
 
 動きが単調で読み易過ぎるんだよ。
 やっぱ急なレベルアップに感覚が付いていけてない感じだな。
 
 まるでスピードに乗った自転車が急カーブを曲がるがごとく、その素早さに体が振り回されているような印象を受ける。
 だが攻撃は苛烈さを増し、群がる兵士たちをさばく中、横からスイングされた戦鎚を咄嗟に槍で受けてしまい、勢いを殺せず今度はこちらが飛ばされてしまう。
 そこで待ち構えていた兵士が剣を突き出してきたのを魔法で姿勢を制御し、攻撃を躱しざまに顔面に足の底をくれてやる。
 
 動きは単調でもこの数と攻撃力は流石に馬鹿にならないな。
 
 キモを冷やしていると、目に見えない極薄の糸が身体に絡みつこうとしたため切り払う。
 糸の出どころは金髪縦ロールの女騎士フランだ。

 全周囲に索敵魔法を張り巡らせている俺じゃなきゃ見逃していたね。

 更にランディという名の騎士が木刀を手に向ってきた。
 見るからに観光地の土産物ですといった木刀だが、魔道具に反応する〈サーチマジック〉がその木刀が魔法の品であることを告げ、鑑定眼が詳細を表示する。


生転落命せいてんらくめい
 物理攻撃時に対象を即死。
 即死耐性無効。


 耐性無効の即死武器ぃ!?

 一瞬〝エインヘリヤルの上から殴られた場合はどうなるだろう〟などと興味が湧いたが、それをいま自分で試すなんて頭が悪いにもほどがある。
 チート級の武器を持つ男によるクイックスピードからの神速の打ち込みに、それ以上の神速をもって後ろに下がる。
 だが逃げた先には接近してくる敵対反応。
 近衛騎士団長バレンティンだ。
 手にした銀色の筒から光の刃が伸びると、俺の着地地点を狙って斬りかかる。
 すかさず飛行魔法で身体の軌道を変え、側転で回避し着地する。
 続けざまにバレンティンが返す刃で足を斬り払いに来たところを、槍の穂先に生み出した紫電の刃で迎え撃つ。
 互いの刃が触れ合った瞬間弾け散った。

 あのレーザーブレード、俺の強化型紫電一閃と同等の威力かよ!?

 バレンティンに稲妻の矢を連射して退けるも、ランディが即死武器を握りしめ距離を詰める。
 後ろからの打撃を振り返ることなく躱すと、カウンターで後ろ回し蹴りを胸部に叩き込んだ。
 鎧の胸部装甲を陥没させた男が地面を滑りながら後退するも踏み留まり、剣の届かない間合いから大きく振りかぶる。 

「ケッセル一刀流・刀身鞭化とうしんべんか!」

 手にした木刀〈生転落命〉が長く伸び、技名の如くムチの様なしなりを見せた。

 待て、何だよその謎スキル!
 どうやったら木刀が鞭になるんだ!?
 
「刀で戦わなくても良いのか一刀流!」

 ムチが横から正面からと広域かつ変則的な軌道で振るわれ、堪らず必死に避ける。

「我が一刀流は一刀を持って全と戦う流派なり。故に武器の形状など些末なことよう。ケッセル一刀流奥義・散打さんだ!」

 更に男の手元から鞭状の刀身が複数に別れ、ショットガンのように正面から真っ直ぐ打ち出された。

 一刀の縛りを捨てるな!?
 一発当たると即死する武器でその技は反則過ぎだろ!

「まじかるぱりぃ!」

 群がる複数の鞭に左手に連動した魔念動力を発動させ、魔力による横からのはたき込みでまとめて軌道を反らす。

「からの――紫電一閃!」

 プラズマの刃が一筋の閃光となって男の脇を駆け抜ける。
 振り抜かれたプラズマの刃が男の身体を透過すると、肉の焦げる臭いがその場に充満した。
 魔法無効化が付与された鎧とはいえ、身体に電流が流れればその限りではないということが証明される。

「見事っ……」

 焼け焦げた男が短くつぶやき地面に崩れ落ちる。

 マルケオスと戦う前の俺とは違う。
 人を殺すことに躊躇ためらうう時期なんぞとっくに過ぎた。

 雷撃に身を焼いた男の手から〈死転落命〉が零れ落ちると、鞭は元の木刀の姿に戻る。

 ケッセル一刀流、一刀でも無かったしそもそも刀ですら無かったな。

「これほどのレベルアップを果たした我ら近衛騎士を一撃だとぉ!?」
「貴様、ランディを殺しやがったな!」
「許さんぞ!」
「いや、即死武器で殴り掛かられたら、そりゃ即死クラスの反撃くらいするだろ」

 仲間をやられて怒り狂った騎士たちへ、冷静に返しながら魔力蓄電池マナバッテリーを交換する。

 なんでこの手の奴らは仲間がやられると逆恨みして怒るのだろうか。
 
「そもそも死ぬ覚悟も無いなら一般家庭に殺し屋を送るな。この世界の武人ってやつはそんなことも分からんのか?」

 死ぬ覚悟の無い人間が何言ってんだと自虐しながら、魔念動力で木刀を拾い収納袋様に回収する。

 こんな物騒な物、収納袋様の中で永久封印してくれる。

 左右から兵士が突き出してきた槍を躱しながら掴むと、その穂先の軌道を少し変えて互いに刺し合わせた。
 そこへ騎士たちがそれぞれの得物を片手に向かって来る。
 雄牛うを模した兜をかぶる大男がホームセンターで売っていそうな大型のハンマーを大上段から振り下ろして来たのを右に躱し、横っ腹にカウンターの右ストレートを打ち込む。
 魔法装甲に覆われた拳が鎧にめり込み男が壁に叩きつけたが、脇腹を抑えながらも手放したハンマーの代わりに腰の剣を引き抜き、直ぐに戦線へ復帰する。

 タフだなぁ。

 男が手放した足元のハンマーには防御無視と筋力強化が付与されているのを確認し、これも再使用されると面倒なので回収させてもらう。
 他の男たちの装備をよく見ると、土産物屋で売ってそうな小さな剣に赤いガラスがはまるキーホルダー。
 文化包丁。
 布団叩き。
 警棒。
 日の丸のハチマキ。
 などなど、元の世界で見たことのある物を身に着けていた。

 まぁ言わずもがなだが、勇者の遺物アーティファクトであろうな。
 さっきの木刀もそれっぽいなぁ。

 キーホルダーには魔法反射、文化包丁には刀身の延長化と質量変化、布団叩きには武装解除、警棒にはスタン耐性無効とスタン付与、ハチマキには恒常的なブレイブハートの付与と体力倍化なんてものが付いている。
 他にもサーチマジックの反応は部屋中に散らばる騎士や魔法使いたちから見受けられた。
 乗り込んでも負ける気はしないと思っていたが、油断は決して出来ない状況だ。
 よく考えればここはウィッシュタニアだ。
 アイヴィナーゼよりも大きく短期間で3人も勇者を呼び出す状況を作り出せる国。
 そして何より、魔法王国を名乗る国でもある。

 特殊なアイテムや勇者の遺品なんか腐るほどあるという訳か。
 これは戦闘が長引くとまずいな。

 なのでまとめて潰してやることにした。
 静から動へ、魔法反射のキーホルダーを持つ男の懐に一瞬で飛び込んだ。

「!?」

 男が驚きを顔に張り付けた頃には既にバトルオーラでコーティングした拳を腹部に叩き込んだ後で、〝ボンッ〟という音と共に被弾個所を後ろにぶちまけていた。
 そして男の腹部に右腕を貫通させたまま全力〈荷電粒子砲〉をぶっ放し、血と臓物を浴びた後続の騎士たちをまとめて焼いた。
 稲妻の砲撃は女勇者であるルージュのすぐ横を通って背後の魔法使いたちの一角を崩狙いであったが、魔砲は玉座の前で侵攻を阻まれた。

 ちっ、やっぱりそういう仕掛けかよ。

 腹部を貫いた男を振り払って腕を引き抜くと、あまりの惨劇にその場にいた戦士たちが言葉を失い立ち尽くす。
 一人を除いて。
 死角から接近するバレンティンが光刃での鋭い刺突に、俺は紫電の刃を合わせて互いに打ち消すも、中年騎士は左手に持ったロングソードを繰り出した。
 鋭い斬撃を咄嗟に右手でガードして防ぐも、魔法装甲を切り裂きアダマンタイト製の手甲を掠めて通り抜ける。
 鑑定眼が魔法無効の付与されたアダマンタイト製のロングソードだと告げやがった。
 更なる追撃を地面に倒れるように回避すると、飛行魔法を用いて横にスライドし、物理法則を無視した動きで距離を開けながら起き上がる。

 何処かのロボットアニメと違い、エネルギー刃で鍔迫り合いとはいかないこのもどかしさ。

 その鬱陶しさを振り払うべく、4つ目となるマナバッテリーに交換しながら槍の穂先に再び紫電の刃を展開する。
 中年騎士も右手の銀筒から周囲のマナを吸収して光の刃を成形する。
 銀色の懐中電灯っぽい武器の名は〈スターセイバー〉、勇者の称号にある固有スキル〈光刃〉のLv50が使用可能と表示された。
 魔力を消費して刃を生み出しているなら互いに痛み分けであろう。
 だがあの武器が周囲のマナを大量に取り込んでいたってことは、自動回復する類の武器だ。
 しかも威力と取り込んだマナの変換効率を考えれば、俺の紫電一閃よりもはるかに低燃費。

 一体どういった仕組みなんだよ羨ましい。

 対策としてマナ消失で打ち消してやりたいところだが、咄嗟に魔念動力が使えない状況の方がやばいのでそれもできないのが余計にもどかしい。

「聖剣スターセイバーと同等の威力を有するかよ」
「それも勇者の遺品ですか? 100均で売ってそうな安物の只の懐中電灯の癖に、なかなかふざけた威力ですね」
「そのふざけた威力を自力で生み出す君がそれを言うのかね?」
「それほどでも♪」
「――ふん、ふざけているのはどちらなのやら」

 ダンディなおっさんが獰猛な目付きでにやりと笑い、俺もつられて口の端を上げる。

 同じ近衛騎士団長でも、かっこ良さならアウグストとは雲泥の差だな。

 比べることが既に失礼なレベルの外道と比べてしまい、少し申し訳なさを感じてしまう。

「ウィッシュタニア近衛騎士団団長、バレンティン・サイラード。迅雷のバレンティンとは俺のことだ」
「ライシーンの冒険者、一ノ瀬敏夫です」
「いざ陣上に、参る!」

 一気に加速したバレンティンから、迅雷の名に恥じない超高速の剣撃が放たれた。
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