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182話 光の神剣VS炎の魔剣
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「アーティファクトの力で勝ち誇られても失笑しか出ないぜ。そんなんじゃあ例え額を地面に擦りつけようと、お前の下を行くことはなさそうだ」
鼻で笑うマルケオスの大剣が唸りを上げる。
次々と繰り出される攻撃を躱し、弾き、巻き上げ、いなし、フェイントを混ぜつつ反撃を繰り出す。
防ぎ切れなかった攻撃は、進化したエインヘリヤルの装甲がシャットアウト。
対してこちらの攻撃は、相手の魔法防御を抜けて着実にダメージを与えていた。
そんな自身の劣勢に、マルケオス程の打ち手が気付いていないはずもない。
だが戦士としてのプライドがそうさせるのか、一歩も引くことなく真っ向からの打ち合いを止めようとはしなかった。
「ホンマは気付いてるんだろ? 俺の力がアーティファクトによるものじゃないってことに!」
俺が所持しているアーティファクトは元勇者アキヤが所持していた〈魔滅の守護環〉と〈生命の雫〉。
どちらも常時発動で発動中のMPは不要と、恐らく壊れでもしない限りは永遠に機能を損うことはない。
だからこそ、〝チート級アイテムに匹敵する力を個人が生み出せるなんて悪夢を払拭したくて、俺の力をアーティファクトであると思い込みたいのだ〟と、先程の奴のセリフから推測した。
そう感じたからこそ言葉でも揺さぶったのだが、マルケオスが狂暴な笑みを浮かべている。
「どうした、そんな雑音レベルのおしゃべりで俺様が動揺するとでも思っているのか?」
「揺さぶりをかけられてると思ってる時点で揺さぶられてる証拠ですやん!」
マルケオスの強気な態度にツッコミを入れながら、斬撃の手数を増やす。
それでも攻めきれないのはレベルの差が原因かはたまた奴の精神力の強さ故か。
このままではお互いに攻め手を欠いた状態だ。
このままでは。
すると、マルケオスがこちらに剣を突きつけ真剣味を帯びた表情で口を開く。
「おいお前、これが最後だ。俺様の家臣になれ。さもなくば今度こそ殺す」
殺すとな?
「俺の魔法装甲すら突破できないお前が俺を殺すとか、冗談キっツイなぁ」
「いいや、本気だ」
「え、マジで? そんなに言うなら是非やってみてくれる?」
巨躯の男の顔が冗談を言っている風には見えないが、相手の苛立ちを誘うために敢えて茶化す。
だがそんなものはお構いなしと、マルケオスの全身から膨大な力が発露する。
「よぉく拝みやがれ、極大火炎付与!」
全身に満ちた闘気や魔力が刀身に集約され、紅蓮の炎が太陽の如く辺りの闇を払いのける。
その眩さに俺は目を細めるが、決して相手から視線を反らさない。
凄いな、俺の〈紫電一閃〉以上の威力はあるんじゃないか?
ここから更にバトルマスターの近接攻撃スキルが上乗せされて放たれるのかと思うとワクワクが止まらない。
「それで、返事は?」
「そんな面白そうな隠し玉を見せられたら、余計に頷けるわけないだろ?」
槍に纏っていた紫電を消して右足を引き、歩幅を広げ腰を落とす。
石突きを左手の小指にかけるように握りしめて相手に向け、顔の横で右手の親指と人差し指の間に柄を置くと、槍の穂先が背後を指す。
いつでも飛びかかり狙った場所を斬りつけられるよう前傾姿勢の構えを取る。
今までに無いほど殺気立っているのを自覚しつつも、頭は妙に冷静だった。
頭は冷たく心は熱く。
極力クールを気取りながら、〈魔力増加〉と〈魔法強化〉を発動させる。
「燃え尽きやがれ!」
マルケオスが必殺の気迫を吐くと共に、強烈な輻射熱が迫る。
恐らくあれが奴の全力全開。
ならば、ここで奴の技を正面から粉砕し、その心をへし折ってやる!
「銀の腕よ!」
槍の穂先に光属性魔法を最大威力で圧縮展開。
その眩さに槍を持つ右手も純白に染まる。
「我振るうは光の神剣、不敗の魔剣!」
迫るプレッシャーに負けないため、口上で自分を奮い立たせ退くことを拒絶する。
槍の穂先に形成したレーザーブレードが、紅蓮の炎すらも飲み込む純白の烈光を放つ。
至近にまで迫ったマルケオスが、今までの攻撃を遥かに上回る暴力を振り上げた。
「イフリート――」
「クラウ――」
「ザッパァァァァァァ!!」
「ソラス!!」
向かってくる炎の魔剣に、光の神剣を叩き付ける!
いっけええええええええええええええええ!!!
〝超火力の衝突に凄まじい反動が返ってくる〟そんな予想に俺の鼓動が高鳴った。
しかし、胸を躍らせ挑んだ俺の予想は、信じられない手応えに因って裏切られた。
光の神剣と灼熱の魔剣が交差した瞬間、俺の手に伝わって来た衝撃は皆無だったのだ。
なんの手応えも無くパルチザンの穂先は奴の大剣が透過し、互いの斬撃が振り抜かれる。
「バ、カな……!?」
「そう来たか……」
全く予想外の結果に2人して困惑する。
透過した光刃はマルケオスの持つ爆熱の炎を纏ったオリハルコン製の大剣を、一切の抵抗も無く両断してしまった。
奴の握る大剣は半ばから断ち切れ、その刀身はエインヘリヤルの肩部装甲を掠め、物陰から隠れてこちらの様子を監視していた酔っ払い風の見張りに直撃。
爆炎を上げて炎上した男は悲鳴を発することなく一瞬で燃え尽きた。
刃の掠めた魔法装甲がごっそりと削れているのにゾッとする。
奴の魔法剣+近接スキルの盛り合わせならそこそこいい勝負が出来ると思ったのだが、よくよく考えたら〈紫電一閃〉の光属性verを多重展開して圧縮したのが初期型クラウ・ソラス。
その時点で初期型〈紫電一閃〉の6~7倍の威力はあった。
今はMP容量の増加による高火力化と魔法や魔力強化のおまけが付き、MP酔いの心配もなく初期型クラウ・ソラスの20倍以上の出力になっている。
あ、これは完全にオーバーキルだ、正直すまんかった。
それにしても、神鉄製の武器でも壊れる事ってあるんだな。
もったいない。
戦いはまだ終わっていないにも拘わらず、こんな時でさえそんなことを思ってしまう貧乏症が恨めしい。
「オリハルコンを切断など、貴様本当に人間か!?」
マルケオスが戦慄きながらも、クリエイトウェポンで魔法剣を生み出し身構える。
だが目の前の現実が余程ショックだったのか、その切っ先はブレにブレまくっていた。
俺でも斬れるんなら多分〈斬鬼〉なんて称号を持つミストリックさんでも斬れるんじゃね?
てことは、魔王軍の1幹部ですらそれなんだから、もし72もある大魔王家とやり合う場合はそのレベルの化け物がゴロゴロ出てきてもおかしくないのか。
絶対に敵に回したくないな。
妄想から生まれた悲壮感に、思わず大きな溜息がもれた。
鼻で笑うマルケオスの大剣が唸りを上げる。
次々と繰り出される攻撃を躱し、弾き、巻き上げ、いなし、フェイントを混ぜつつ反撃を繰り出す。
防ぎ切れなかった攻撃は、進化したエインヘリヤルの装甲がシャットアウト。
対してこちらの攻撃は、相手の魔法防御を抜けて着実にダメージを与えていた。
そんな自身の劣勢に、マルケオス程の打ち手が気付いていないはずもない。
だが戦士としてのプライドがそうさせるのか、一歩も引くことなく真っ向からの打ち合いを止めようとはしなかった。
「ホンマは気付いてるんだろ? 俺の力がアーティファクトによるものじゃないってことに!」
俺が所持しているアーティファクトは元勇者アキヤが所持していた〈魔滅の守護環〉と〈生命の雫〉。
どちらも常時発動で発動中のMPは不要と、恐らく壊れでもしない限りは永遠に機能を損うことはない。
だからこそ、〝チート級アイテムに匹敵する力を個人が生み出せるなんて悪夢を払拭したくて、俺の力をアーティファクトであると思い込みたいのだ〟と、先程の奴のセリフから推測した。
そう感じたからこそ言葉でも揺さぶったのだが、マルケオスが狂暴な笑みを浮かべている。
「どうした、そんな雑音レベルのおしゃべりで俺様が動揺するとでも思っているのか?」
「揺さぶりをかけられてると思ってる時点で揺さぶられてる証拠ですやん!」
マルケオスの強気な態度にツッコミを入れながら、斬撃の手数を増やす。
それでも攻めきれないのはレベルの差が原因かはたまた奴の精神力の強さ故か。
このままではお互いに攻め手を欠いた状態だ。
このままでは。
すると、マルケオスがこちらに剣を突きつけ真剣味を帯びた表情で口を開く。
「おいお前、これが最後だ。俺様の家臣になれ。さもなくば今度こそ殺す」
殺すとな?
「俺の魔法装甲すら突破できないお前が俺を殺すとか、冗談キっツイなぁ」
「いいや、本気だ」
「え、マジで? そんなに言うなら是非やってみてくれる?」
巨躯の男の顔が冗談を言っている風には見えないが、相手の苛立ちを誘うために敢えて茶化す。
だがそんなものはお構いなしと、マルケオスの全身から膨大な力が発露する。
「よぉく拝みやがれ、極大火炎付与!」
全身に満ちた闘気や魔力が刀身に集約され、紅蓮の炎が太陽の如く辺りの闇を払いのける。
その眩さに俺は目を細めるが、決して相手から視線を反らさない。
凄いな、俺の〈紫電一閃〉以上の威力はあるんじゃないか?
ここから更にバトルマスターの近接攻撃スキルが上乗せされて放たれるのかと思うとワクワクが止まらない。
「それで、返事は?」
「そんな面白そうな隠し玉を見せられたら、余計に頷けるわけないだろ?」
槍に纏っていた紫電を消して右足を引き、歩幅を広げ腰を落とす。
石突きを左手の小指にかけるように握りしめて相手に向け、顔の横で右手の親指と人差し指の間に柄を置くと、槍の穂先が背後を指す。
いつでも飛びかかり狙った場所を斬りつけられるよう前傾姿勢の構えを取る。
今までに無いほど殺気立っているのを自覚しつつも、頭は妙に冷静だった。
頭は冷たく心は熱く。
極力クールを気取りながら、〈魔力増加〉と〈魔法強化〉を発動させる。
「燃え尽きやがれ!」
マルケオスが必殺の気迫を吐くと共に、強烈な輻射熱が迫る。
恐らくあれが奴の全力全開。
ならば、ここで奴の技を正面から粉砕し、その心をへし折ってやる!
「銀の腕よ!」
槍の穂先に光属性魔法を最大威力で圧縮展開。
その眩さに槍を持つ右手も純白に染まる。
「我振るうは光の神剣、不敗の魔剣!」
迫るプレッシャーに負けないため、口上で自分を奮い立たせ退くことを拒絶する。
槍の穂先に形成したレーザーブレードが、紅蓮の炎すらも飲み込む純白の烈光を放つ。
至近にまで迫ったマルケオスが、今までの攻撃を遥かに上回る暴力を振り上げた。
「イフリート――」
「クラウ――」
「ザッパァァァァァァ!!」
「ソラス!!」
向かってくる炎の魔剣に、光の神剣を叩き付ける!
いっけええええええええええええええええ!!!
〝超火力の衝突に凄まじい反動が返ってくる〟そんな予想に俺の鼓動が高鳴った。
しかし、胸を躍らせ挑んだ俺の予想は、信じられない手応えに因って裏切られた。
光の神剣と灼熱の魔剣が交差した瞬間、俺の手に伝わって来た衝撃は皆無だったのだ。
なんの手応えも無くパルチザンの穂先は奴の大剣が透過し、互いの斬撃が振り抜かれる。
「バ、カな……!?」
「そう来たか……」
全く予想外の結果に2人して困惑する。
透過した光刃はマルケオスの持つ爆熱の炎を纏ったオリハルコン製の大剣を、一切の抵抗も無く両断してしまった。
奴の握る大剣は半ばから断ち切れ、その刀身はエインヘリヤルの肩部装甲を掠め、物陰から隠れてこちらの様子を監視していた酔っ払い風の見張りに直撃。
爆炎を上げて炎上した男は悲鳴を発することなく一瞬で燃え尽きた。
刃の掠めた魔法装甲がごっそりと削れているのにゾッとする。
奴の魔法剣+近接スキルの盛り合わせならそこそこいい勝負が出来ると思ったのだが、よくよく考えたら〈紫電一閃〉の光属性verを多重展開して圧縮したのが初期型クラウ・ソラス。
その時点で初期型〈紫電一閃〉の6~7倍の威力はあった。
今はMP容量の増加による高火力化と魔法や魔力強化のおまけが付き、MP酔いの心配もなく初期型クラウ・ソラスの20倍以上の出力になっている。
あ、これは完全にオーバーキルだ、正直すまんかった。
それにしても、神鉄製の武器でも壊れる事ってあるんだな。
もったいない。
戦いはまだ終わっていないにも拘わらず、こんな時でさえそんなことを思ってしまう貧乏症が恨めしい。
「オリハルコンを切断など、貴様本当に人間か!?」
マルケオスが戦慄きながらも、クリエイトウェポンで魔法剣を生み出し身構える。
だが目の前の現実が余程ショックだったのか、その切っ先はブレにブレまくっていた。
俺でも斬れるんなら多分〈斬鬼〉なんて称号を持つミストリックさんでも斬れるんじゃね?
てことは、魔王軍の1幹部ですらそれなんだから、もし72もある大魔王家とやり合う場合はそのレベルの化け物がゴロゴロ出てきてもおかしくないのか。
絶対に敵に回したくないな。
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