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166話 強化魔法
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レンさんによるシンくんへのガチ説教を聞きながらカレーを食べ終えた俺は、カレーが有るならと〝カレーうどんも良いなぁ〟なんて呟いたところ、リシア達から驚きの視線を向けられた。
理由を聞くとカレーうどんがこの世に存在せず、よしのんが元の世界でカレーうどんが実在することを説明してくれなければ、今頃〝うどん好きを拗らせたヤベぇヤツ〟認定を受ける所だった。
解せぬ……。
クレアル湖のいつもの湖畔に座りながら、手近にあった石をやるせなさと共に湖面に投げる。
夕暮れに染まる群青の空とオレンジ色の太陽光を薄下湖面はとても美しい。
なんて思っていると、巨大なサメ型モンスターが別の大型魚を咥えてジャンプした。
あいつ淡水にも居るんだ。
前はダンジョン内でビチビチ跳ねてるだけだったけど、泳いでるのがこんな身近に居るのかと思うとやっぱり怖いな。
駆除がてら、爆裂魔法の実験でもするか。
この4日間の実験では、魔力をそのまま爆発させてもそこそこの威力は出せるが、効率よく広域をカバーすることは出来ないと判明した。
多弾頭型にすればそれも解決しなくも無いが、どうもしっくりこず、ここに来て大きく躓いた感が否めない。
爆裂魔法の実験はあまり進んではいない代わりとして、〈ワープゲート〉の魔法化に成功したり、付与魔法のバリエーションが増えた。
ワープゲートは距離に応じてMPが必要なため、完全に劣化品となってしまった。
距離や性能が改善されれば、皆との合流も容易になると思ったのだが、簡単には合流させてはもらえないようだ。
しかし、ボーナススキルの無い人でも〈ワープゲート〉が使えるようになったのは非常に大きい。
付与魔法では〈プロテクション〉などの防御魔法を無効化する案として、フィールドプロテクションの反発力を解析して相手の魔法を押しける魔法防御貫通付与を開発した。
イメージとしては油膜の張った水に洗剤を落とすと油膜が押しのけられるように、付与された攻撃魔法から防御魔法が離れていくように押しのける仕組みだ。
割とあっさり防御魔法に穴をあけてくれるため、相手からすれば自分が発動させた防御魔法が突然湾曲して相手の攻撃魔法の通り道を作るのだからたまったものではない。
欠点としては広がらない様に集中されると効果が無いが、初見殺しにはなるはずだ
次に自動追尾魔法〈ダークハウンド〉を解析し、自動追尾機能だけを抜き取ったり、弾速強化魔法共々他の魔法に付与できるようになった。
自動追尾、面白いんだけど勇者や古代魔法人相手にどれだけ通用するのか微妙なところだなぁ。
まぁ別の魔法と織り交ぜて使えば良いか。
他にも物体に高速回転をかける〈ロール〉は色々と悪用出来そうなので、回転速度をもっと上がる様にならなくては。
それからボーナススキルを片っ端から解析し、各種耐性系も永続魔法として常時発動させることに成功すと、〈エインヘリヤル〉を再構築に取り掛かる。
魔力で体を覆うボーナススキルの〈マナコート〉に防御魔法のプロテクションとマジックシールドで外殻を強化。
飛行魔法と各種耐性を付与し、内部には空気作成魔法も発動させて空気を循環させる。
ジョブにもある魔力増加や魔法強化も入れ、外装はリシアの白銀の鎧の対比となる黒いフルプレートにする。
仕上げに感知系魔法からエインヘリヤルの構造がばれるのを避けるための妨害魔法も入れておく。
こうして細身の黒騎士然とした姿でエインヘリヤルは完成した。
調子に乗って更なる強化案を試すも、魔力の馬鹿食いによる費用対効果と過剰性能から必要性が無いと判断して却下した。
全長約15メートルのロボットは浪漫なんだけどなぁ。
外装はエインヘリヤルからがらりと変え、元の世界で作ったミキシングプラモを形成し、白を基調に差し色が青の主人公機みたいな〝俺専用機〟を構築した。
コックピットもスロットルも無く、メカメカもしていないのが実に残念だが、脳波制御と動作追従を併用した操作性は極めて良好。
乗り物に乗っている感が強く、高所恐怖症の俺でも気軽に空を飛び回る爽快感が気軽に楽しめるのが実に素晴らしい。
暫く乗り回し一通り楽しんだまでは良かったが、ファンタジー世界でたった1機の巨大ロボットに世界観という別の浪漫が崩れたことに気付き、泣く泣く封印する運びとなった。
そんな回り道をしつつも着実に、そして飛躍的に魔法技術は向上していたが、さすがにドロップアイテム等の入手確率UP系や経験値上昇系など、仕組みそのものが分からないものもいくつか存在した。
特に神聖魔法にあるMP急速回復魔法〈マナチャージ〉は、何処からMPを取り寄せているのか全く理解できなかったのが悔やまれる。
まぁ原理としては神様が次元を超えてマナを送ってくるとかだろうから、やはり信仰心のない俺には使えないんだろうなぁ。
回復魔法は効能を真似て再現出来たのに……。
この4日間にやった魔法実験を振り返ったところで、広域爆裂魔法に繋がるヒントを思いつく。
そうだ、まだあの魔法を解析してないじゃないか。
早速エキドナ戦でバカスカ撃ちまくった炎系範囲魔法〈ナパームフレア〉の解析にかかる。
そして分かったことは、ナパームフレアはガソリンの様な可燃性魔力を生成し、着弾と同時に可燃性魔力をまき散らして着火するという仕組みだった。
これの存在を忘れていたとかうっかりにも程があるな。
解析を終え、さっそく可燃性の魔力を湖面に向けて大量に噴霧し着火した結果、図らずしも効果範囲100メートルを超えるダイナマイト漁をやってしまった。
一目見ただけでも浮いている魚は数百匹にものぼる。
ダイナマイト漁は浮いている魚よりも浮袋が破裂し水底に沈んでいる方が多いらしく、実際は見た目以上に魚が死んだことになる。
手加減していたとはいえ、目の前で起きた爆発力は予想をはるかに超え、湖面に浮き上がる大量の魚に罪悪感を感じずにはいられなかった。
これを人に向けて放つつもりでいたことを思うと、心臓を握られた様な痛みと共に奥歯がカタカタと鳴り、緊張で足が震える。
魚ですらこの罪悪感なのだ、人に向けて使えば俺の精神は耐えられるのか?
いや、相手は戦争で人を殺しに来る奴らだ、そんな奴らに情けをかける必要はない。
罪悪感なんて感じてやる必要はない……。
そう自分に言い聞かせながら湖面に浮いた魚やドロップアイテムを魔法で回収し、収納袋様に放り込んでいく。
10分程で回収作業が完了した頃には、身体の震えは収まっていた。
別宅やリベクさん宅に魚のおすそ分けを済ませ帰宅すると、アイヴィナーゼ王国近衛騎士団の新団長に着任したバクストンさんが捕縛されたアウグストに対する事情聴取の結果を持って待っていた。
何でも別宅の納屋から出土した大量の白骨体は『金をチラつかせてスラム街から少年を自宅に連れ込み監禁していたそうで、病気になっても治療されること無く放置し、死んだらまた別の子供を~』と言った具合の、胸がざわつく程ふざけた真相だった。
しかもスラムの子供は大体が親に捨てられ身寄りが無い者達や犯罪者の子供なのだそうで、そういった身元不明者やどこからも捜索願が出ていない子らばかりを狙っていたのだとか。
だが、例えスラムの子供であれ、国民に対する拉致監禁と殺害は犯罪として適用されるため、死刑は免れないのだとか。
「これが国民に知られれば国の信頼と近衛騎士団の名誉が地に落ちる事件、表に出ることはないだろう。しかし、陛下は『楽に死なせるつもりも無い』と仰っておられた」
「是非そうあって貰いたいです」
憤りで不機嫌になった俺の顔を見て、バクストンさんが俺の肩に手を置きそう告げてくれたが、不快感が収まることは無かった。
理由を聞くとカレーうどんがこの世に存在せず、よしのんが元の世界でカレーうどんが実在することを説明してくれなければ、今頃〝うどん好きを拗らせたヤベぇヤツ〟認定を受ける所だった。
解せぬ……。
クレアル湖のいつもの湖畔に座りながら、手近にあった石をやるせなさと共に湖面に投げる。
夕暮れに染まる群青の空とオレンジ色の太陽光を薄下湖面はとても美しい。
なんて思っていると、巨大なサメ型モンスターが別の大型魚を咥えてジャンプした。
あいつ淡水にも居るんだ。
前はダンジョン内でビチビチ跳ねてるだけだったけど、泳いでるのがこんな身近に居るのかと思うとやっぱり怖いな。
駆除がてら、爆裂魔法の実験でもするか。
この4日間の実験では、魔力をそのまま爆発させてもそこそこの威力は出せるが、効率よく広域をカバーすることは出来ないと判明した。
多弾頭型にすればそれも解決しなくも無いが、どうもしっくりこず、ここに来て大きく躓いた感が否めない。
爆裂魔法の実験はあまり進んではいない代わりとして、〈ワープゲート〉の魔法化に成功したり、付与魔法のバリエーションが増えた。
ワープゲートは距離に応じてMPが必要なため、完全に劣化品となってしまった。
距離や性能が改善されれば、皆との合流も容易になると思ったのだが、簡単には合流させてはもらえないようだ。
しかし、ボーナススキルの無い人でも〈ワープゲート〉が使えるようになったのは非常に大きい。
付与魔法では〈プロテクション〉などの防御魔法を無効化する案として、フィールドプロテクションの反発力を解析して相手の魔法を押しける魔法防御貫通付与を開発した。
イメージとしては油膜の張った水に洗剤を落とすと油膜が押しのけられるように、付与された攻撃魔法から防御魔法が離れていくように押しのける仕組みだ。
割とあっさり防御魔法に穴をあけてくれるため、相手からすれば自分が発動させた防御魔法が突然湾曲して相手の攻撃魔法の通り道を作るのだからたまったものではない。
欠点としては広がらない様に集中されると効果が無いが、初見殺しにはなるはずだ
次に自動追尾魔法〈ダークハウンド〉を解析し、自動追尾機能だけを抜き取ったり、弾速強化魔法共々他の魔法に付与できるようになった。
自動追尾、面白いんだけど勇者や古代魔法人相手にどれだけ通用するのか微妙なところだなぁ。
まぁ別の魔法と織り交ぜて使えば良いか。
他にも物体に高速回転をかける〈ロール〉は色々と悪用出来そうなので、回転速度をもっと上がる様にならなくては。
それからボーナススキルを片っ端から解析し、各種耐性系も永続魔法として常時発動させることに成功すと、〈エインヘリヤル〉を再構築に取り掛かる。
魔力で体を覆うボーナススキルの〈マナコート〉に防御魔法のプロテクションとマジックシールドで外殻を強化。
飛行魔法と各種耐性を付与し、内部には空気作成魔法も発動させて空気を循環させる。
ジョブにもある魔力増加や魔法強化も入れ、外装はリシアの白銀の鎧の対比となる黒いフルプレートにする。
仕上げに感知系魔法からエインヘリヤルの構造がばれるのを避けるための妨害魔法も入れておく。
こうして細身の黒騎士然とした姿でエインヘリヤルは完成した。
調子に乗って更なる強化案を試すも、魔力の馬鹿食いによる費用対効果と過剰性能から必要性が無いと判断して却下した。
全長約15メートルのロボットは浪漫なんだけどなぁ。
外装はエインヘリヤルからがらりと変え、元の世界で作ったミキシングプラモを形成し、白を基調に差し色が青の主人公機みたいな〝俺専用機〟を構築した。
コックピットもスロットルも無く、メカメカもしていないのが実に残念だが、脳波制御と動作追従を併用した操作性は極めて良好。
乗り物に乗っている感が強く、高所恐怖症の俺でも気軽に空を飛び回る爽快感が気軽に楽しめるのが実に素晴らしい。
暫く乗り回し一通り楽しんだまでは良かったが、ファンタジー世界でたった1機の巨大ロボットに世界観という別の浪漫が崩れたことに気付き、泣く泣く封印する運びとなった。
そんな回り道をしつつも着実に、そして飛躍的に魔法技術は向上していたが、さすがにドロップアイテム等の入手確率UP系や経験値上昇系など、仕組みそのものが分からないものもいくつか存在した。
特に神聖魔法にあるMP急速回復魔法〈マナチャージ〉は、何処からMPを取り寄せているのか全く理解できなかったのが悔やまれる。
まぁ原理としては神様が次元を超えてマナを送ってくるとかだろうから、やはり信仰心のない俺には使えないんだろうなぁ。
回復魔法は効能を真似て再現出来たのに……。
この4日間にやった魔法実験を振り返ったところで、広域爆裂魔法に繋がるヒントを思いつく。
そうだ、まだあの魔法を解析してないじゃないか。
早速エキドナ戦でバカスカ撃ちまくった炎系範囲魔法〈ナパームフレア〉の解析にかかる。
そして分かったことは、ナパームフレアはガソリンの様な可燃性魔力を生成し、着弾と同時に可燃性魔力をまき散らして着火するという仕組みだった。
これの存在を忘れていたとかうっかりにも程があるな。
解析を終え、さっそく可燃性の魔力を湖面に向けて大量に噴霧し着火した結果、図らずしも効果範囲100メートルを超えるダイナマイト漁をやってしまった。
一目見ただけでも浮いている魚は数百匹にものぼる。
ダイナマイト漁は浮いている魚よりも浮袋が破裂し水底に沈んでいる方が多いらしく、実際は見た目以上に魚が死んだことになる。
手加減していたとはいえ、目の前で起きた爆発力は予想をはるかに超え、湖面に浮き上がる大量の魚に罪悪感を感じずにはいられなかった。
これを人に向けて放つつもりでいたことを思うと、心臓を握られた様な痛みと共に奥歯がカタカタと鳴り、緊張で足が震える。
魚ですらこの罪悪感なのだ、人に向けて使えば俺の精神は耐えられるのか?
いや、相手は戦争で人を殺しに来る奴らだ、そんな奴らに情けをかける必要はない。
罪悪感なんて感じてやる必要はない……。
そう自分に言い聞かせながら湖面に浮いた魚やドロップアイテムを魔法で回収し、収納袋様に放り込んでいく。
10分程で回収作業が完了した頃には、身体の震えは収まっていた。
別宅やリベクさん宅に魚のおすそ分けを済ませ帰宅すると、アイヴィナーゼ王国近衛騎士団の新団長に着任したバクストンさんが捕縛されたアウグストに対する事情聴取の結果を持って待っていた。
何でも別宅の納屋から出土した大量の白骨体は『金をチラつかせてスラム街から少年を自宅に連れ込み監禁していたそうで、病気になっても治療されること無く放置し、死んだらまた別の子供を~』と言った具合の、胸がざわつく程ふざけた真相だった。
しかもスラムの子供は大体が親に捨てられ身寄りが無い者達や犯罪者の子供なのだそうで、そういった身元不明者やどこからも捜索願が出ていない子らばかりを狙っていたのだとか。
だが、例えスラムの子供であれ、国民に対する拉致監禁と殺害は犯罪として適用されるため、死刑は免れないのだとか。
「これが国民に知られれば国の信頼と近衛騎士団の名誉が地に落ちる事件、表に出ることはないだろう。しかし、陛下は『楽に死なせるつもりも無い』と仰っておられた」
「是非そうあって貰いたいです」
憤りで不機嫌になった俺の顔を見て、バクストンさんが俺の肩に手を置きそう告げてくれたが、不快感が収まることは無かった。
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