四人で話せば賢者の知恵? ~固有スキル〈チャットルーム〉で繋がる異世界転移。知識と戦略を魔法に込めて、チート勇者をねじ伏せる~

藤ノ木文

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111話 踏破者

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 休憩の合間に皆のジョブを弄る。
 イビルデスナイトの経験値で俺の班のほぼ全員のセカンドジョブが上がり、50の大台を突破した。

 メインとセカンドのジョブを入れ替えるタイミングが遅かったか。
 でもまぁとりあえずククのジョブを……って何だこのジョブ?

〈ククテナ〉

 なんで彼女と同じ名前のジョブが現れてるんだ?
 
 システムがバグったのかと思い、同じ姉妹であるトトのジョブも確認すると、こちらにも〈トトテナ〉という名のジョブが現れていた。

 なぜに名前がジョブ名になってますん?
 んー……思い当たるのはギリシャ神話だな。
 例えばメジャーな所ではメデューサだが、メデューサはゴルゴーンって種類の魔物でメデューサ自体は個体名である。
 半人半鳥のエアローやオキュペテーも、種族はハーピーだが、エアローとオキュペテーも個体名。
 でもゲームなんかでメデューサがゴルゴーンと切り離された別の魔物として出現するように、ククはセントーラ種でもククテナという個体名が独立したといったところか。
 まぁ実際はどういう扱いなのかはわからないが付けておこう。
 ……ってだったら――

 ハーピーであるミネルバのジョブを確認したところ、こちらにも〈ミネルバ〉なるジョブが存在していた。

 これは付けても大丈夫なヤツなの?
 どうなの教えてフィロえもーん。

「亜人種の方や魔物には、自分の名前がジョブになることもあるそうでしゅよ」
「ラミアにもそのような者も居ると聞くのう」
「マジですか」

 イルミナさんのジョブをチェックしてみると、確かに〈イルミナ〉が出現していた。

 てかそこは本名のメティーカさんじゃないのね。 
 いい加減なシステムだなぁ。
 
「とりあえずつけても大丈夫なのね?」
「大丈夫でふ」
「うむ」

 2人の隣ではセシルも無言でコクコクと頷いた。
 
「……セット完了。ジョブに付いてるスキルってどんなのがあるの?」
「……何もないのう」
「ありませんね」
「なーい」
「ちー」

 ネームドジョブをセットされた4人が4人共首を横に振る。

「え、マジで何もないの?」
「聞いたところによると、その者が求める力が内から生まれるとかなんとか」

 は? なにそれつよい。
 いいなぁ、俺もそんなジョブ欲しい。
 ……自分の名前がジョブ名になるとか、称号勇者くらいこっ恥ずかしいけど。
 
「異世界人限定のジョブなどもあるらしいですよ」

 と、これはリシア。
 
「マジかよ、よしのんは無いの? 勇者がジョブになったりとか」
「そんなのが有るなら、とっくに付けちゃってますよ」
「ですよねー」

 本日何度目かの〝マジ〟発言を繰り出すも、よしのんが自分のジョブを弄りながら否定した。
 そしてマジと言う度に、口を真一文字にして何かをこらえるセシルと一瞬だが口元がぴくちと動くリシアとフィローラ。

 前からちょいちょい気になってたけど、何なんだよホント。

 気にはなるが、何か言い知れない怖さがあるので直接は聞けなかった。
 


 その後は全員の要望を聞きながらジョブを変更し終えると、、ヴィルナさんが俺の戦闘経験の続きを聞いて来た。
 それに答えながらローザ手製のクッキーを広げて皆に振舞った。
 不意にスナック菓子が懐かしく思うが、ローザのお菓子も絶品なので、スナック菓子など無くても別に困らないが。
 今となってはローザの作ってくれる食べ物が無くなる方が死活問題だと思えるほどに胃袋を掴まれている。

 あぁでもポテチくらいなら俺でも作り方知ってるし食べられるか。
 今度作ってみよう。

 布包みに手を伸ばそうとしたところ、振舞ったお菓子は大好評過ぎて、あっという間に姿を消していた。

 俺まだ一つしか食べて無いんですが……。

 俺と面と向かっているヴァルナさんの間になぜか割り込む様に座っているトトが、両手で鷲掴みにし、片方をメリーに渡すともう半分を自身で平らげ、2人で四分の一を消失させた。

 ダイナミッククッキーイートしてんじゃありません。

 そんな中、俺の右隣りでヘルムを外して休憩するククが、歪な形のクッキーを取り出し、トトの背中に置きそれを口にし始めた。
 口が寂しいので形を気にせず手に取ると、彼女の口から「あっ…」と小さく声が漏れ、俺が右手で摘んでいる焼き菓子を凝視する。

 麻痺の邪眼が発動してそう。

「………」
 
 摘んだそれを彼女の目の前で上下左右に動かすと、そのあとを追ってククの視線も釣られて動く。

 どう考えてもこれはクク製なのだろう。
 最近はローザに教わりながら一緒に料理をしている彼女の物だ、それに彼女の作る料理だって何度も口にしているし、別に問題は無いはずだ。
 特に警戒することもなく口に運び普通に噛み砕こうとしたのだが、予想に反した食感が俺の前歯を襲った。

 硬っ!?

 歯の弱い人が食べたらクッキーより先に歯が割れかねない硬度。
 とりあえず犬歯で無理矢理かじってみたが、味は全然悪くない。
 というかローザ製のと比べても遜色の無い美味さである。

 ただ食感が危険なだけだ。

 更にガリガリと削りながら少しずつ噛み砕く。

 これによく似た硬いお菓子を食べた事があるなぁ

 懐かしがりながら咀嚼すると、再び歪な形のお菓子を手に取りまたかじる。
 悪くないどころかこれはこれで美味い。
 辺りに凄い音を立てながら口に入れる俺に、不安気な周囲の視線が集まる。

「故郷にこれくらい硬いお菓子が有ってね。歯ごたえは凄いけどこれも結構ウマいな」

 そう言ってからまたかじり、2つ目が無くなり3つ目に手を伸ばす。

 やべぇ、ちょっと止まらなくなって来た。

 それを見ていたククが、心配そうにこちらを見詰める。

「美味しいよ?」
「ご主人様が喜んで頂けたのであれば嬉しいです」

 ククの健気な喜びが愛らしいので、空いている手で彼女の長く美しい白髪を優しく撫でる。
 俺の感想に周りの皆が、我先にと硬いお菓子に手を伸ばす。

「あたしはこれくらい硬い方が良いねぇ」

 クサンテが易々と噛み砕いて見せた。

 姐さんの食いっぷりは素敵過ぎるな。
 動物園に来て肉食獣の餌やりに遭遇したような気分だけど。

 トトも欲しがるが、お菓子が背中に置かれているため手が回らず、代わりに口に運んでやると、俺の指ごと噛み付いた。

「痛い」
「もにゅもにゅ」
「指をしゃぶらない」
「えへへー」

 可愛く笑ってごまかすトトから指を抜き、魔法で生み出した水で洗い流す。

 どんだけ食い意地張ってるんだよ。
 可愛いから許すけど。

 この甘さがトトを増長させてはいないかと心配になる。
 そしてククのクッキーも好評な様で、すぐに完売してしまう。

 ご馳走様でした。
 量的に物足りないくはあるが。

「それで、サンドワームはどう対処したの?」
「上への階層を背にして、通路にガーディアンの〈ウォールシールド〉で壁を作って通路を塞いで、それからファイヤーストームなどでまとめて焼きました」
「なるほどなるほど、攻略したばかりのボス部屋から敵が来ることなんてそうあるものでもないし、迷宮ならではの対処法ね……」

 クッキー騒乱が沈静化すると、ヴァルナさんが再びインタビューを開始したため答えていく。
 髪が揺れ、僅かに覗く素顔の切れ長の瞳には真剣さが宿っている。
 答えてるこちらは事実を誠実に答えているが、やはり彼女の素性が気になるので探りを入れる。
 一応思うところがあっての事で、彼女が人外モンスター娘だからという訳ではない。

「そう言えばヴァルナさんって、モーディーンさんみたく冒険者ギルドの関係者なんですか?」
「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわ。私達はギルドお抱えの冒険者って立場に近いわね。ギルドからの雑用や揉め事なんかを率先して引き受ける代わりに、色々と便宜を図ってもらっているってところかしら?」

 つまり、厳密にはギルドの職員ではないが繋がりはかなり強いので、実質職員と見てほぼ間違いないだろう。
 俺達の居た世界でも数十年前ならそんな事が横行してたし、今でも行政とは関係ないところでは往々にしてあることだ。
 そして俺が望んでいた答えが返ってきたとも言える。
 なら内に取り込んでおいた方が良いかもしれない。
 けどそれは誰にでも想像ができる話しなので、更に探りを入れていこう。

「と言いますと、あの寄り合い所帯的な住まいも便宜の内ですか?」

 モーディーンさんに住まいを聞いた際、冒険者ギルド管轄の建物だって聞いた気がするので話しを振ってみた。

「モーディーン達の住んでいるところはそうね。ただ、あそこは所帯持ち用の個室と独身者用の相部屋しかないから、一人の空間が欲しい私は宿住まいだけどね」
「へー」

 相部屋……タコ部屋だったりしてな、スキュラなだけに。
 うん、全然上手くはないし、彼女が寝泊まりしている訳でもないから関係が無い。

「それにしても硬いわね、これ……美味しいけど。それで、次の階層は?」

 未だにククのお菓子を食べ切れていないヴァルナさんが話しを促してきた。

「あぁ、はい、オルトロスが居ました。異常固体はファイヤーブレスの目暗ましからの壁を蹴っての三角飛びで弱そうな魔法職を襲う程に知恵が働きます。この頃から魔法の重ねがけを習得したので一撃で消し飛ばしましたが。それと、更に異常個体が進化したと思しき〝ケルベロス〟がでました。そのケルベロスですが、オルトロスの群れを統率して集団で襲って来ましたが、攻撃魔法で壁を作り通路に封じ込めてから一方的に屠殺しましたが」
「異世界人らしい力を発揮して来た訳ね」
「そうなりますね。ところでヴァルナさんの宿住まいって、不便じゃありません?」
「特に不便と言うことは無いわね。連絡を取るのにいちいち出向かなきゃいけないのが少し面倒なのと、風呂も無いから大衆浴場通いなのに目を瞑ればあまり不自由はしてないわよ。連絡も宿の場所は冒険者ギルドの近くだし困るという程でもないわ。お風呂が無い事を除けば……」

 答えつつ、メモを取る彼女にこちらからも質問を投げていく。

 お風呂は大事なことなので二度言いました?
 どんだけ風呂好きなんだよ。

「なら俺の家の近くかもですね」
「あらそうなの?」
「えぇ、冒険者ギルドと同じ通りにあるモリーさんの武器屋の真裏ですから」
「それじゃ本当に近くじゃないの、私の宿は武器屋の丁度向かいよ」
「へー、ホントに近くなんですね~」

 そうか、ヴァルナさんの宿は俺ん家の近くなのか……。

 などと彼女の個人情報を聞き出していると、リシアが口元に笑みを浮かべながらその様子を見ているが、当然その目が笑っていない。
 クサンテも別れてからの俺達の行動が気になっていたので会話を聞き入っているが、その顔には呆れが張り付いている。
 おまけにトトは俺の前から抱きつき、メリティエは後ろからくっついて彼女に見せ付けるように甘えてくる。

 彼女達の前では程々にしておこう。
 でも二人に甘えられるのは嬉しいので、むしろこれを狙って今後もナンパする振りをして――ってのは、動機は兎も角行動が人として駄目すぎるな。

 正面から甘えてくるトトの兜が顔の周辺に触れ痛いので、一先ず脱がせてからモフり、俺の後ろから顎を肩に置くメリーの頭を撫でさせてもらう。

「なるほど、こうやって相手の素性を聞き出すのか」

 ヴァルナさんとの会話に聞き耳を立てていたユーベルトが、真剣な眼差しで頷きながら俺の会話の意図をバラしやがる。
 しかしヴァルナさんは気にした様子も無く、メモを取り続けているのでセーフだ。
 そのユーベルトのDTっぷりを見てカーチェが苦笑いを浮かべて居るので、俺を含めた全ての男に共通するバカっぽさを笑われている気分になり、俺も苦笑いを浮かべざるを得ない。

 がんばれユーベルト、我が家の奥さん達以外で。
 俺のお勧めとしてはカーチェとマルグリットさんだ。
 スレンダー貧乳のカーチェとマッスルビルダーなマルグリットさんが、ユーベルトの好みとかけ離れている事は知ってるけど。

 以前リシアやセシル、それに冒険者ギルドの巨乳ウェイトレスをチラチラと見ていたユーベルトが、先程から人間形態のイルミナさんや髪が整えられ愛らしい顔を覗かせるよしのんに視線を送っているのが分かるので、彼の好みが巨乳美女or美少女な事は一目瞭然である。

 奴はノーマル女性の好みが俺とまる被りしているので、今のウチに引導を渡しておくべきか(正に無慈悲)
 よしのんに関しては今の段階で色恋沙汰はどうなんだろうな?
 こればかりは俺の意思でどうこうする訳にもいかないので黙っていよう。 

 そのイルミナさんは自身の蛇の胴体に座らせたセシルとフィローラに魔道具作成の講義を語りながら、片手間で隣に居るよしのんの頭を撫でていた。

 器用だなぁ。

 撫でられているよしのんはそれを気にした様子もなく、こちらに熱い眼差しを向けて一心不乱に書き物に没頭中。
 溺愛の対象が実の娘であるメリティエから新たな娘という位置付けのよしのんと、いつの間にやらマジックアイテム作成の弟子となったセシルやフィローラに移ったようだ。
 2人もイルミナさんの話を熱心に聞きながらメモをする。

 俺も作成法が気になるので聞きたい……。

 他の面々を見渡すと、ククの隣りのクサンテのもう一つ隣りでは、レスティーがディオンに寄り添っているのが視界に入った気がする。
 即視界から外したのでソレ以上ハワカラナイ。
 少し離れたところでは、アーヴィンがリュートを奏で、オカリナを吹くベクスさんとセッションしながら相変わらずの美声を楽器の旋律に乗せて歌っている。
 その傍らでは、カリオペさんがまたも乙女の眼差しでアーヴィンを見詰めて聞き入っている。

 目を閉じて聞き入てるなら分かるんだけど、アーヴィンの顔を見詰めながらそれってどうなんだ?
 しかも大きな出っ歯の隙間には、また何か野菜が挟まってるし……。

 アレッシオとジルケは仲良く並んで座り、持参した煎餅の様なものを食べている。

 とりあえず戦闘に集中しないカリオペさんには後で注意が必要だけど、それ以外は放っておこう。
 特にレスティーは精神衛生上よろしくない。

 よく見るとよしのんの視線が、俺ではなく俺越しに見えるレスティーとディオンに向けられている事に今更気付いてしまったが、これも強制的に見なかったことにする。

 やはりヤツは腐ってやがったか。

 ユニスも俺のすぐ近くで背中にミネルバを乗せたまま弓の手入れをしていた。

 迷宮に限らず、最近ではユニスの背中がミネルバの定位置になってるな。

 モーディーンさん達もクサンテ同様、俺の最近の戦歴に関心があるようで、会話の輪に入っている。

「マルチプルキャストというスキルはとても強力ですが、敵に回すと危険ですにゃ」
「魔法にあのような使い方があるなんて興味深いですわ」
「魔法なんて、ただ敵の弱点属性だけ突けば良いと思っていたわ」
「魔法の操作や心の中での詠唱など、勇者がいなくても出来ることは皆に広めたいですな」
「操作や無言詠唱は良いですけど、出現場所を任意で決められるやつは広めないでくださいね。悪用されると厄介極まりないので」

 勇者の居る国から攻められた場合の危険性を改めて認識する猫頭の獣人モーディーンさんと、魔法の操作技術に感心を示すモーディーンさんの奥さんで同じく猫頭の獣人ビアンカさん、そしてエルフ美女のアメリアさん。
 禿頭のレナルドルさんが相変わらず額から後頭部にかけてを手で摩って、技術の拡散を口に出したため、危険すぎる技術に関しては口止めをしておいた。

 摩ってるところからは乾燥した音がするので、中年なのに脂ぎった不潔さが感じられないのが良いな。

 マルグリットさんは特に何も語らない。
 と言うか爆睡中のため語れない。
 聞くと、彼女は休憩になると寝る事が多いので、これが平常運行なのだそうだ。
 どこでも眠れるのは良い戦士の証だと、何かで読んだ事があるような気がするけど思い出せない。



 その後は唐突に頑張っちゃったユーベルトが、ヴァルナさんに特攻してみせるも「タイプじゃない」と軽くあしらわれ玉砕を果たす。
 振られた後にカーチェに慰められてたので、お前らさっさとくっつけと念じておいた。

 同じ犬型獣人なんだからお似合いだぞっ。

 その突撃シーンを間近で目撃していた吉乃さんが鼻息を荒げハッスルしてらっしゃる。

 美味しいネタが見れてよかったねっと。

 そして俺は落ち込むユーベルトをしり目に、ヴァルナさんへ最後の揺さぶりをかける。

「あっそうだ、家の風呂、めちゃくちゃ広いんで探索が終わると皆にも解放してるんですよ。ヴァルナさんも良かったら後でどうです?」
「は? なによそれ、ちょっと詳しく聞かせなさいよ」

 目の色が変わるとはこう言うことか、声のトーンと共に鋭い目つきで食いついた。

「ま、それは次の階層の探索を終えてからってことで」

 ユーベルトが向けてくる嫉妬の眼差しから逃れるように、四十五階層を目指して移動を開始した。
 
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