106 / 254
99話 片足の巨牛
しおりを挟む
四十二階層大広間に落ちていた全てのアイテムを回収し終え、奥へと続く通路を抜ける。
二十分ほどの探索で、俺達一行はボス部屋へとたどり着いた――のだが、
「扉が開いてるよ?」
「どうしてでしょうかね?」
トトの報告に俺の前に居たフィローラが小首をかしげた。
愛らしい女の子の何気ない仕草に萌えながらも、みんなの頭が並ぶ隙間からそれを確認をする。
トトが言う様に、確かにボス部屋への扉は開け放たれた状態だった。
更にはボス部屋の奥、四十三階層へと続く扉も開いている。
まだ未踏破のダンジョンでボス部屋の扉が開いているということは、先客が居なければそうはならないはずなのだが……。
警戒しつつ、部屋の外から中を覗き込むと、ゴルゴーンが落とすものと似たり寄ったりのアイテムが散乱していた。
あ、特殊鋼のミルトライト鉱石が大量に落ちてる。
アダマンタイトなんて反則金属の塊を手に入れてしまった俺達には、ほぼほぼ無用の長物だが、一般の冒険者にはメイン装備となり得る性能を有している。
モリーさんに渡せば冒険者ギルドによる中抜き成しで現金化してくれることだろう。
それに、モリーさんからしても、売れ筋の金属が安くで手に入るのだから、これはお互いにウィンウィンである。
余談だが、出来合いの装備は冒険者ギルドでの委託販売では長期間売れない場合もあるため、即金欲しさに武器屋などに売りに来る冒険者もいるのだと、モリーさんが教えてくれた。
本気で関係がないので探索に集中しよう。
「皆、入るよ。気を付けてね」
注意を促しククを先頭に足を踏み入れるも、一切なにも起こりはしなかった。
いつもの様に魔法陣が浮かび上がりもしないし、そこからボスが現れるなんてこともない。
どうなっているんだ?
「と、とりあえずこのまま四十三階層を探索しよう」
全員の拾う状況から問題は無さそうなので、休憩を挟むことなく四十三階層に降りることを指示をだす。
「ご主人様、下から沢山〝カーン!〟といった音が聞こえてきます。まるで草食動物の蹄が迷宮の地面を強く踏みつけた様な音です」
「なんだろ?」
「敵の足音でしょうか?」
「かもしれないね」
ククの報告にリシアが予想を立てるので同意する。
「注意深く進もう。クク、いつものようにまずは敵の数が少ない場所を選んでくれる?」
「かしこまりました」
俺の指示にククが迷いのない足取りで進んで行こうとしたが、またも異変に出くわした。
妖牛の角 雷属性鉱石 風属性鉱石 石英 キカード
ところどころにモンスターのドロップアイテムらしきものが放置されているのである。
それもかなりの頻度と数だ。
通路に落ちてる数だけを見れば、四十二階層の通路にあったドロップ品の密度より多いのではないか?
「もしかして、エキドナがここにも食事に来ていたのかも……」
「あり得ますね」
セシルの推測にユニスが頷き、皆も納得の表情を浮かべ頷き合う。
下手をすると戻ってきたエキドナが後ろから襲ってくるということも考えられる。
これまで以上に後ろには注意しないとな。
まぁ対抗手段は既に思いついている。
それで何とかなると信じたい。
念のためにとサーチエネミーの有効範囲を最大まで広げ、この階層の敵が普通に存在するのを確認しながら前進を促した。
すると、正面の方からククの報告通りの音と共に、何やら巨大な生き物がぴょんぴょんと跳ねてこちらに向かって来た。
体調は大体4メートル程か、茶色い肌のそれは……牛?
キ Lv42
属性:なし。
耐性:なし。
弱点:なし。
状態異常:なし。
巨大な牛の体に一本脚。
着地するたびに〝カーン! カーン!〟と乾いた蹄の音が迷宮の通路中に響き渡る。
見た目が珍妙と言うか悪趣味と言えば良いのか判断つかないが、普通の感覚からして気持ち悪いのは確かである。
「防御陣展開! 交戦するぞ!」
「「「はい!」」」
女性達の返事と共に、各種防御スキルが発動されると、巨牛の足元にも魔法円が現れた。
「来るぞ!」
「ブモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
キが雷が落ちたような太く重たい鳴き声を上げるや否や、ククのキャッスルウォールに紫の光が咲き乱れ、轟音を響かせる。
見た目に寄らず魔法型かよ!?
「ライトニングストームか!」
「他にも強風の音がします!」
「エアロツイスター……」
俺の叫びにククも叫び、戦闘時での通常形態を取っているミネルバが首を80度ほど回してこちらに告げてくる。
「〈マルチプルキャスト〉持ちかよ、厄介だなぁ」
「否、あれは〈ダブルキャスト〉じゃな」
「あ、違うんだ」
「うむ。二つの魔法を同時に発動させるスキルでな、魔族領の魔法使いや魔物ならば、使って当然のスキルじゃな」
「魔族領すごいんですね」
「我は3つ迄ならば同時に扱えるがのう」
「マジですか……」
イルミナさんが巨大過ぎる胸をこれ見よがしに突き出し、えっへんと鼻を高くする。
かなり大きな上着に腰を布で縛った簡素な衣服だが、まるでローブの様な見た目となっている。
だがそんなやっつけな衣類に身を包んでも、彼女の美貌は損なわれない。
そしてオパーイのエロさも。
煩悩退散煩悩退散!
そんなことよりも今はあの牛だ!
〝ブモオオオオ! ブモオオオオ!〟と鳴く度に、目の前の雷光が密度を増し、強風と重なり俺達が構築する防御壁を激しく打ち付ける。
これでは近接が近付く余地が無い。
「ユニ「もー、うるさいなー」
ユニスに射殺の指示を出そうとしたところ、それにかぶさる形でトトがぼやきからの全力斧投げ。
トトの体には大きすぎるハルバードが、見事牛の体に着弾した。
左肩から右の脇腹にかけてをバッサリと断ち切られる。
二等分にされたキが、床に倒れて粒子散乱を開始した。
「ス……なんでもない」
「ははは……」
俺に名前を呼ばれたユニスが、こちらの心情を察して乾いた笑いを浮かべる。
「トト、勝手な行動をしないの!」
「えー、だってあいつ、うるさかったんだもん」
ククに怒られたトトが、頬を膨らませて抗議する。
おー、お姉ちゃん大好きっ子のトトがククに反抗してる。
だがククの方も、その美麗で切れ長な青い瞳を更に細められた。
おこなの?
「……ごめんなさい」
「よろしい。みんなと居る時はご主人様の言われたこと以外しちゃだめよ?」
「はーい」
姉が怒っていることを感じ取ったトトがすぐに折れ、ククもあっさりと謝罪を受け入れる。
そんな素朴で緩い姉妹のやり取りに心がほっこりするが、そうもいっていられない事態が発生する。
「ご主人様、後方から巨大なモノが這いずってこちらに近付いて来ます」
こちらのサーチエネミーには引っかかってはいないが、ククの耳が先にその挙動を察知する。
ってことは、上の階からか……。
「皆、エキドナがこちらに向かってくる。ここで迎え撃つから打ち合わせ通りに頼む」
「「「はい!」」」
PT全体の緊張が跳ね上がる中、各自が行動を開始した。
二十分ほどの探索で、俺達一行はボス部屋へとたどり着いた――のだが、
「扉が開いてるよ?」
「どうしてでしょうかね?」
トトの報告に俺の前に居たフィローラが小首をかしげた。
愛らしい女の子の何気ない仕草に萌えながらも、みんなの頭が並ぶ隙間からそれを確認をする。
トトが言う様に、確かにボス部屋への扉は開け放たれた状態だった。
更にはボス部屋の奥、四十三階層へと続く扉も開いている。
まだ未踏破のダンジョンでボス部屋の扉が開いているということは、先客が居なければそうはならないはずなのだが……。
警戒しつつ、部屋の外から中を覗き込むと、ゴルゴーンが落とすものと似たり寄ったりのアイテムが散乱していた。
あ、特殊鋼のミルトライト鉱石が大量に落ちてる。
アダマンタイトなんて反則金属の塊を手に入れてしまった俺達には、ほぼほぼ無用の長物だが、一般の冒険者にはメイン装備となり得る性能を有している。
モリーさんに渡せば冒険者ギルドによる中抜き成しで現金化してくれることだろう。
それに、モリーさんからしても、売れ筋の金属が安くで手に入るのだから、これはお互いにウィンウィンである。
余談だが、出来合いの装備は冒険者ギルドでの委託販売では長期間売れない場合もあるため、即金欲しさに武器屋などに売りに来る冒険者もいるのだと、モリーさんが教えてくれた。
本気で関係がないので探索に集中しよう。
「皆、入るよ。気を付けてね」
注意を促しククを先頭に足を踏み入れるも、一切なにも起こりはしなかった。
いつもの様に魔法陣が浮かび上がりもしないし、そこからボスが現れるなんてこともない。
どうなっているんだ?
「と、とりあえずこのまま四十三階層を探索しよう」
全員の拾う状況から問題は無さそうなので、休憩を挟むことなく四十三階層に降りることを指示をだす。
「ご主人様、下から沢山〝カーン!〟といった音が聞こえてきます。まるで草食動物の蹄が迷宮の地面を強く踏みつけた様な音です」
「なんだろ?」
「敵の足音でしょうか?」
「かもしれないね」
ククの報告にリシアが予想を立てるので同意する。
「注意深く進もう。クク、いつものようにまずは敵の数が少ない場所を選んでくれる?」
「かしこまりました」
俺の指示にククが迷いのない足取りで進んで行こうとしたが、またも異変に出くわした。
妖牛の角 雷属性鉱石 風属性鉱石 石英 キカード
ところどころにモンスターのドロップアイテムらしきものが放置されているのである。
それもかなりの頻度と数だ。
通路に落ちてる数だけを見れば、四十二階層の通路にあったドロップ品の密度より多いのではないか?
「もしかして、エキドナがここにも食事に来ていたのかも……」
「あり得ますね」
セシルの推測にユニスが頷き、皆も納得の表情を浮かべ頷き合う。
下手をすると戻ってきたエキドナが後ろから襲ってくるということも考えられる。
これまで以上に後ろには注意しないとな。
まぁ対抗手段は既に思いついている。
それで何とかなると信じたい。
念のためにとサーチエネミーの有効範囲を最大まで広げ、この階層の敵が普通に存在するのを確認しながら前進を促した。
すると、正面の方からククの報告通りの音と共に、何やら巨大な生き物がぴょんぴょんと跳ねてこちらに向かって来た。
体調は大体4メートル程か、茶色い肌のそれは……牛?
キ Lv42
属性:なし。
耐性:なし。
弱点:なし。
状態異常:なし。
巨大な牛の体に一本脚。
着地するたびに〝カーン! カーン!〟と乾いた蹄の音が迷宮の通路中に響き渡る。
見た目が珍妙と言うか悪趣味と言えば良いのか判断つかないが、普通の感覚からして気持ち悪いのは確かである。
「防御陣展開! 交戦するぞ!」
「「「はい!」」」
女性達の返事と共に、各種防御スキルが発動されると、巨牛の足元にも魔法円が現れた。
「来るぞ!」
「ブモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
キが雷が落ちたような太く重たい鳴き声を上げるや否や、ククのキャッスルウォールに紫の光が咲き乱れ、轟音を響かせる。
見た目に寄らず魔法型かよ!?
「ライトニングストームか!」
「他にも強風の音がします!」
「エアロツイスター……」
俺の叫びにククも叫び、戦闘時での通常形態を取っているミネルバが首を80度ほど回してこちらに告げてくる。
「〈マルチプルキャスト〉持ちかよ、厄介だなぁ」
「否、あれは〈ダブルキャスト〉じゃな」
「あ、違うんだ」
「うむ。二つの魔法を同時に発動させるスキルでな、魔族領の魔法使いや魔物ならば、使って当然のスキルじゃな」
「魔族領すごいんですね」
「我は3つ迄ならば同時に扱えるがのう」
「マジですか……」
イルミナさんが巨大過ぎる胸をこれ見よがしに突き出し、えっへんと鼻を高くする。
かなり大きな上着に腰を布で縛った簡素な衣服だが、まるでローブの様な見た目となっている。
だがそんなやっつけな衣類に身を包んでも、彼女の美貌は損なわれない。
そしてオパーイのエロさも。
煩悩退散煩悩退散!
そんなことよりも今はあの牛だ!
〝ブモオオオオ! ブモオオオオ!〟と鳴く度に、目の前の雷光が密度を増し、強風と重なり俺達が構築する防御壁を激しく打ち付ける。
これでは近接が近付く余地が無い。
「ユニ「もー、うるさいなー」
ユニスに射殺の指示を出そうとしたところ、それにかぶさる形でトトがぼやきからの全力斧投げ。
トトの体には大きすぎるハルバードが、見事牛の体に着弾した。
左肩から右の脇腹にかけてをバッサリと断ち切られる。
二等分にされたキが、床に倒れて粒子散乱を開始した。
「ス……なんでもない」
「ははは……」
俺に名前を呼ばれたユニスが、こちらの心情を察して乾いた笑いを浮かべる。
「トト、勝手な行動をしないの!」
「えー、だってあいつ、うるさかったんだもん」
ククに怒られたトトが、頬を膨らませて抗議する。
おー、お姉ちゃん大好きっ子のトトがククに反抗してる。
だがククの方も、その美麗で切れ長な青い瞳を更に細められた。
おこなの?
「……ごめんなさい」
「よろしい。みんなと居る時はご主人様の言われたこと以外しちゃだめよ?」
「はーい」
姉が怒っていることを感じ取ったトトがすぐに折れ、ククもあっさりと謝罪を受け入れる。
そんな素朴で緩い姉妹のやり取りに心がほっこりするが、そうもいっていられない事態が発生する。
「ご主人様、後方から巨大なモノが這いずってこちらに近付いて来ます」
こちらのサーチエネミーには引っかかってはいないが、ククの耳が先にその挙動を察知する。
ってことは、上の階からか……。
「皆、エキドナがこちらに向かってくる。ここで迎え撃つから打ち合わせ通りに頼む」
「「「はい!」」」
PT全体の緊張が跳ね上がる中、各自が行動を開始した。
0
お気に入りに追加
446
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる