四人で話せば賢者の知恵? ~固有スキル〈チャットルーム〉で繋がる異世界転移。知識と戦略を魔法に込めて、チート勇者をねじ伏せる~

藤ノ木文

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51話 染まる世界

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 俺がブレイブハートの効果時間を上書きして森を出る。
 すぐに左腕を上空に突き出すと、ズワローグの頭上にサンダーストームが降り注いだ。
 ファットなワニが突然の雷撃に、感電で体を硬直させる。
 奴が慌てて周囲を見回すと、先程まで居なかった俺を発見する。

 うっわぁ、睨んでる睨んでる。

 体高約8メートル。
 背に翼膜のない枯れた木の枝の様な翼が1対生やした、巨大な腕を持つ直立するワニ。
 アフリカゾウの二倍以上のでかさのワニが、10メートル手前でこちらを睨みつけてくるのだ。
 威圧感だけで人が殺せそうである。
 ブレイブハートのスキルが発動しているため恐怖こそないが、緊張で手に汗がにじんでくる。
 本当にブレイブハートが効果を発揮しているのかと疑いたくなるほど口元が震えている。

 だがもう出て来てしまった。
 ここで引き返すなんて事は許されない。

 俺も負けじと睨み返し、右手で持った槍を肩に担いで左回りにゆっくりと移動する。 
 丁度モーディーンさんと挟む形に移動し終えると、小刻みにステップを踏み、エンジンをかけるように体を左右に揺らし始める。
 その動きは徐々に大きく、そして足元を踏みしめ滑らないように確認しながら段々と速度を上げていく。
 昨日のサスカッチ戦の後半に掴みかけた、あの視界が高速に流れる感覚に辿り着くのは一瞬だった。
 それでいてまだ余裕のある感じだ。

 速すぎて足元を滑らしすっ飛ぶのだけは注意しないとだが、問題無くいけそうだ。
 これなら奴のスイング速度を圧倒できると確信が持てる。

 俺は高速ステップから緩やかなステップに切り替えた。
 続けて左手を掲げると、またもサンダーストームが目の前のデカ物に降り注ぐ。
 だが雷撃が再び奴の体を焦がすも、不意打ちではないためか堪えやがった。
 威圧感が増し、余計に怒らせたことが良くわかる。
 
 だからこそ笑みを浮かべた。
 今からお前を食い殺すと言わんばかりの、獰猛な笑みを浮かべてやった。

 お前なんか怖くない、むしろお前こそ俺に怯えろ!

 それが死合いの合図となる。

 ズワローグは前傾姿勢から一足飛びで自分の間合いに俺を入れると、その巨大な金棒を上からまっすぐ振り下ろす。
 それを右へと躱し様に腹を薙ぐ。
 パルチザンの刃はその革に食い込むこと無くゴムの様な弾力ではじかれるも、複数の火系初級魔法が殺到した。
 俺が持つカードの刺さったブローチがその効果を現したのだ。
 MPを確認するも消費されていないことから、カードのオートスキル効果での魔法は打ち放題だと把握する。
 しかし、その炎の中から奴の左腕が死神の鎌となって横たら飛んでくる。
 右に逃げているのだからそれくらいは警戒している。
 バックステップで素早く逃れ、左腕を天に向けると三度目のサンダーストームが雷獣の群れとなってズワローグに食らいついた。

 更にサンダーアローLv5を2連続発動。
 20本の雷の矢を巨体の周囲に展開すると、全周囲から連続射出して全弾時間差で射出する。
 一本が当たるごとに雷撃で僅かに体を震わせるのが見てとれた。
 おまけとばかりにサンダーアローの射出の最後、サンダーボールをズワローグの顎下に出現させてぶつけてやる。
 これがかなり効いたのか、大きくのけぞり悶絶してた。
 しかしそれだけだった。
 俺の雷撃で肉が焦げるとかはじけるなんて外傷は無く、〝かなり痛いだけ〟みたいな印象を受ける。

 弱点部位だとは思うが、毛ほどもダメージを追ってはいなさそうだ。
 
 そこへ気配を消して近付いたモーディーンさんの刺突ラッシュが放たれる。
 手元が霞むほどの連打だが、初心者の雷撃魔法よりもダメージが入らない。

 この状況で物理無効は、どんな達人であろうと近接職には無理ゲーだ。
 
 ズワローグが痛みから立ち直ると、ダメージの与えられない者よりも少しでも自分に痛みを与えてくる俺を標的とし、短い足でこちらに歩みを進める。
 その踏み出した1歩で、またも俺は奴の射程内に捕らえられ、金棒が水平に振るわれた。
 脚で大地を踏みしめ、全身の筋力を使った横殴り。

 目の前で振るわれるとやはり速い。

 それを超速で跳びはね、巨体の胸部に着地する。
 ダメだと思いながらも顎の下を力いっぱい槍で突く。
 だが予想通り刃は通らず。
 そこに巻き起こる爆炎が奴の顔面を包み込む。 

 皮膚が焦げさえしないのかよ。

 顔をしかめる俺に、ズワローグは左腕で羽虫でも叩き潰すかのように自身の胸部を叩く。
 回避しながらサンダーアローを顔面に全弾正射。
 雷撃で一瞬目がぐりんと裏返ったものの、やはりダメージ自体は低いようだ。

 もう一発!

 左手を掲げ三度目のサンダーストーム。
 二重に発動したサンダーストームに、再び体を震わせのけぞらせた。

 俺は視界の端で開いているPTウィンドウから第三班全員のMPを確認すると、レスティーとアーヴィンのMPが8割程残っているのを把握する。
 そして自分のMP残量を見ると、サンダーアローLv5を2回とサンダーボール1回しか使っていないため、こちらもさほど減っていない。 
 
 種明かしはこうだ。

 俺はレスティー達に〝魔法は心の中で呪文を唱えて放てば撃てる。これが証拠な〟とだけ骨伝導で伝え、目の前で無詠唱ファイヤーアローを出してみせ、無理矢理納得させた。
 アーヴィンには〝俺の左手が上に上がったらサンダーストームをぶち込め。あと緊急時はレスティーの指示に従え〟とだけ指示を出した。
 レスティーには〝俺の左手が上に上がったらサンダーストームを撃て。ただしMPの半分を切ったら温存して緊急事態になった時に使ってくれ。タイミング等は任せる〟と言っておいたのだ。

 モーディーンさん達を囮に出来ないのなら、俺が囮になるしかない。
 俺が囮に専念するのだから、攻撃を別の誰かに肩代わりしてもらいたかった。

 頭の中で詠唱はしているため無詠唱とは少し違うが、二人がこの状況下で魔法が使えるかは賭けでしかなかった。
 だが、どうやら賭けには勝てたようだ。

 まぁ仮に無理だったとしても、戦闘時間が3~4倍延びるだけである。
 それが20分の3倍か5時間の4倍かは知らんけど(現実逃避)
 
 それでも分の悪い賭けはまだ続く。

 俺は一発でも攻撃を食らうとそれで終わるが、奴は何発雷撃をぶち込めば沈むのやら。
 気の遠くなる戦いを強いられることになるが、それでもそれが活路に繋がるならやるしかない!

 高速で振るわれ続けるズワローグの金棒を飛び退きかわし下がって避け続ける。
 しかしその速度は鋭さを増し、だんだんと避け難くなってくる。

 ギリギリで避けた金棒の風圧が、俺の精神を更に削る。

 うぐっ、命を刈り取る形をしてる。
 冗談言ってる場合か、ブレイブハート仕事しろ!
 いや、仕事してこれなのだ、むしろありがたく思わなければいけない。

 俺の焦りが顔に出たのか、怒りの眼差しをしていたズワローグの口元に、またあのいやらしい笑みが浮かべやがった。

 馬鹿にしやがって。

 突っ込んできた巨大質量を避けながら、こちらもサンダーアローで応射。
 それをズワローグが腕で払い、頭部への攻撃を避けながら金棒で突きを繰り出す。
 左に避けたところに金棒が追尾しなぎ払いの一撃に変化、槍で受けとめるも膂力が違いすぎてそのまま地面に転がされる。

 図体の割りにそんな器用な技まで持ってるのか!?
 遠心力が載っていないので死なずに済んだが、それでも連打されると確実に死ぬ……!

 リシアによるヒールの輝きと共に起き上がろうとしたが、その隙を逃すまいと距離を詰めてくる。
 振りかぶった瀑布の一撃を右に転がり回避。
 転がる先に突き殴り踏み付けが繰り出される。
 そのことごとくを避けて凌ぎ、間合いを取るためバックステップで下がる。
 ズワローグの背中の枝の様な翼が伸び、10本の鋭い錐となって射出された。

 隠し玉まであるのかよ!?

 咄嗟に眼前へファイヤーボールを4発発動。
 火球の反応装甲リアクティブアーマーでその攻撃を阻止するも、奴の追撃はとまらない。
 大きな口を開け、巨大質量の弾丸となり爆風を抜けて飛来してきたのだ。

 ならこれが俺の質量を伴った残像だ!

 起き上がった俺はギリギリまで引き付けてからの超高速の回避と共に入れ替わりでサンダーボールをその場に残すと、奴の口の中に雷球をプレゼントしてやった!
 雷撃で喉を直接焼かれ悶絶するズワローグだが、しかしと言うかやはりと言うか、すぐさま俺に目を向けて再び翼モドキの枝を伸ばしてくる。

 その尽くを躱して左腕を天にかざす。

 サンダーストーム!

 3人による稲妻の三重奏。
 ワニの全身を振るわせるが、痛覚に慣れたのかお構いなしに枝を繰り出し、自身も巨体を前進させてくる。

 俺達の火力ではこいつを倒しきれない……!

 スキルの威力と魔力の低さから決定力に欠けるのだ。
 巨体から発せられる威圧感に更に後退を続けると、見えない壁に後退すら遮られた。
 そこに奴の放った枝が俺の周りに殺到して壁に突き刺さり、枝によって俺と魔物とを繋ぐ通路が完成されてしまった。
 しかもご丁寧なことに、枝の様な翼が文字通り枝分かれして、その隙間まで塞いでしまったのだ。

 そしてズワローグが改心の笑みを浮かべて大きく息を吸い込んだ。
 その動きに俺の背中に怖気が走る。

 ここでブレス攻撃か!?

 息を吸い込み終え、大きく口を開きながら前に突き出されると同時に、俺はその口元にファイヤーボールを連続展開。

 ファイヤーボールの反応装甲が爆発と共に蒸気を撒き散らした。
 辺りに漂う強烈な刺激臭に、思わず吐き気を催す。
 ズワローグの口から滴る水滴が地面に落ちると、剥き出しの土が溶けるのを見てしまった。

 酸のブレス。
 それも触れた地面が溶けるほどの強酸だ。
 人間が浴びたら骨も残らないレベルの奴だ。
 俺が腕を挙げていないにも関わらず、サンダーストームが連射されるも檻が解かれることは無い。
 ズワローグが再び大きく息を吸い込み、盛大なゲロを撒き散らす。

 ファイヤーボール! ファイヤーボール! ファイヤーボール! 

 またも強酸を防いで見せたところで視界が揺れる。

 MP酔い……ここに来てMP切れか……。
 MP残量から見てもあと一回防ぐのが限界だ。
 クソッ、俺はまだリシア達を抱き足りないんだ!
 こんな所で死んでたまるか!

 悪あがきとばかりに槍で牢獄を攻撃するもビクともしない。
 槍の穂先が爆炎を撒き散らせるが、やはり闇属性の特性が攻撃を阻み、効果が一切見込めない。
 ブローチに封じられていたオートスキルが発動するも焼け石に水。
 この状況を打破など期待できない。
 ステータスウィンドウを開いて疲労軽減と疲労回復をカットしてMP回復と消費軽減に全て振り分ける。

 MP回復速度が目に見えて上がったがそれでも遅すぎる。

 そこに放たれた三度目の強酸を防いだところでMP枯渇の目眩に襲われひざまずく。

 クソっ……!

 絶望が俺の心を支配し、奴が4度目の息を吸い込み始めたその時、異変が起きた。
 ズワローグの巨体が今までに無いほどの痙攣を起こすと、背中の枝の様な翼で作った牢獄を解除したのだ。 
 痙攣し倒れるワニの背中には巨大な雷槍。
 さらにモーディーンさんが光輝く片手剣での高速のラッシュが、ズワローグの背中に穴をあけまくる。
 
 驚いている俺の槍にも同様の光が宿ると、体中に様々な補助魔法が付与されていく。

 強化されていく俺達とは真逆に、ズワローグの背にはまたも巨大な雷槍が突き刺さった。
 凄まじい放電を放つ雷槍に、爬虫類の巨体がのた打ち跳ねる。
 
 もしやと思い第一第二班の方へ目を向けると、その中にはビアンカさんに喉の振動で話しかけるフィローラと傍に立つユニスの姿があった。 
 
 間に合った……!

 俺がフィローラに出した指示。
 それは俺が囮になっている間に、〝心の中で唱えれば魔法が使えるという事をアメリアさん達に伝えてもらう〟ことだった。

 彼女なら何とかしてくれると思って託したが、まさかユニスの機動力を持ち出すとまでは思わなかった。
 助かった……、というかこれで形勢逆転だ。
 さっき味わわされたあの絶望感を、今度は貴様に与えてやる!

 補助魔法のせいか、信じられない速度でMPが回復して酔いから脱する。
 俺は素早く立ち上がりワニの体に槍で突き立てようと迫るも、そのズワローグも立ち上がり、俺を飛び越える。
 ズドンという音と共に地面を踏みつけ、こちらを見据えながら大きな咆哮を解き放った。
 
「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 腹の底までビリビリと響く音の衝撃。

 なんてでかい声を出しやがる……声?
 音が戻った?

 良く見ると、周囲を覆っていた結界も解除されているようで透明の膜が消えている。

「トシオくん、助かりましたにゃ。後は我々に任せてくれて大丈夫ですにゃ」

 俺の隣に来ていたモーディーンさんがそう言葉をかけると更に一歩踏み出した。

「良くやった坊主! あとはゆっくり休んでいろ!」
「借りは返す」
「君なかなかかっこ良かったわよ、あとでお姉さんと良い事しましょうね♪」

 モーディーンさんに続いてザアラッドさんや、先程負傷したガーディアンのケイン、さらにはロイヤルガードLv5でフルフェイスの兜を着けたマルグリットという女性が、次々に俺に言葉を投げかけ追い越していく。

「では行きますかにゃ。〈クローキングコート〉〈ミュートウォーク〉〈フェイクミラージュ〉〈スケイプゴート〉ですにゃ」
「がははは、今度は倍返しにしてやるわい!〈パンプアップ〉〈クリティカルブレード〉〈スタンプレス〉〈マキシマイズパワー〉」
「次はやられん〈タフネス〉〈ガードシールド〉〈ディフェンダー〉〈フィールドアーマー〉」
「スキルさえ使えりゃこっちのものよ!〈タフネス〉〈ガードシールド〉〈オーラバリア〉〈ディフェンダー〉〈フィールドアーマー〉」

 到達者級と準到達者の前衛4人が並び立つと、各自一斉にスキルを発動。
 後方からも補助魔法が盛られていく。

 これなら行ける。 
 向こうは手負いな上に、俺達ですら僅かだがダメージを入れられるのだ。
 彼らが遅れをとるとは思えない。

 そう思っていた時期が俺にもありました。

 尚も咆哮を続けるズワローグの眼前に、大きく禍々しい魔方陣が浮かび上がった。
 その口が半開きになり紫の粒子が収束していく。

 あの吠え声って、もしかしてあいつの詠唱だったのか!?

 奴が結界の解除をした理由に気付いた時には後の祭りだった。
 過去最大の悪寒が背筋に流れ、壊れてとまらなくなった警笛を鳴り響かせる。

「あれはまずいんじゃ無いの!? キャッスルウォール! ミラーシールド!」
「ウォールシールド! ミラーシールド!」

 マルグリットとケインが皆の前に飛び出し防御スキルを発動すると、大きな鏡の様な盾に半透明の大きな壁と更に巨大な壁が出現し、ズワローグとの間に立ちはだかる。

 俺もありったけのファイヤーボールを壁の向こうに展開したところで、世界が紫の光に染まった。
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