四人で話せば賢者の知恵? ~固有スキル〈チャットルーム〉で繋がる異世界転移。知識と戦略を魔法に込めて、チート勇者をねじ伏せる~

藤ノ木文

文字の大きさ
上 下
18 / 254

12話 猫顔の二人

しおりを挟む
 リベクさんの執務室を退出する間際、リベクさんはリシアを呼び止めなにかを話す。

「リベクさんはなんて?」
「はい、代わりの部屋の掃除を仰せつかりました」
「俺もやるから何でも言ってね」
「私一人でも出来ますので、トシオ様はゆっくりなさっていてください」

 一緒にやりますアピールをしたが、リシアが断ると俺を客間に押し込み、自分は掃除に出かけてしまった。

 ちょっと寂しい…。
 でもまぁ一人の時間が取れたので、INし忘れていたチャットルームに顔を出そう。

 ピロン♪

《トシオがチャットルームに帰還しました》

『ただいま』
『おかえりやで』
『おかえり』

 居たのは大福さんとレンさんの二人。

『ねこさん聞いてくれ、大福さんがやばい』
『どしたの?』

 入室早々、いつものクールなレンさんとは若干違うテンションが出来上がっている。

『その…なんや…嫁が5人出来た』
『はい?』
『しかも全員ロリ嫁らしいぞ』

 えー、マジかー、えー。

 ビックリし過ぎて叫べなかった。

 でも大福さん良い人だし、知り合った時からずっと彼女居なかったからちょっと嬉しいかも……。

『おめでとやで』
『ありがとやで』

 友人の幸福は素直に祝福してやんないとね。

『レンさんにも彼女が出来たみたいやで』
『ふっ、地球ではお目にかかれん極上品だ……』

 あ、今の笑いは筋肉至上主義のブラックレンさんだ。

『ま、まさかレンさん、もう女騎士をゲットしやがりましたか!?』
『いや、オーガの女だ』
『一段飛ばしでオーガいっちゃった!?』
『ワシもびっくりやで……』

 ホントにまさかすぐる……。

『とても良い肉体だった……、特にあの大臀筋だいでんきんの美しさときたら、それはもう筆舌に尽くしがたい……』
『どこの筋肉?』
『尻やな』

 こうなると筋肉の部位を言いまくるから、トリップ気味のレンさんはとりあえず置いておこう。
 それにしても、レンさんは元々モテそうなイケメンだが、大福さんに一気に5人も嫁が出来るとはたまげたなぁ。
 しかも念願のロリ嫁とかホントどうしてこうなった?
 …そうだ、2人に恋人が出来たのなら、俺も報告しなければ。
 
『あー、実は俺も、猫耳の嫁が出来ました』
『『………』』 

 え、なにその沈黙?

『ねこさん…、無理せんでええんやで……』
『その内ねこさんにも良い女がきっと見つかるさ……』

 嗚咽風味に憐憫れんびんの籠った慰めのお言葉をたまわった。

 前言撤回、愛想尽かされてさっさと捨てられてしまえ!
 まったくひでぇ奴らである!

『なんでよっ! あたし嘘なんかついてないわよっ! キィィ!』
『ねこさんが壊れたぞ!?』
『オカマ口調キモいからやめーや!』
『ホントだもん! ホントに猫耳嫁居たんだもん! 嘘じゃないもん!!!』
『『ブフッ!?』』
『トト〇が居たみたいに言うんじゃない!』
『なんでねこさんそない再現率高いんや!』

 チャットルームの向こう側から盛大に笑い転げる二人。
 その後はいくら言っても信じようとはしやがりませんでした。

 くっそ、バカにしやがって!
 こいつらはリシアの可愛さを知らないからこんなこと言えるんだ!
 ……いやだめだ、この二人に現物を見せてもストライクゾーン外れ過ぎてるから、最悪可愛いと思わない可能性すらありやがる!
 チクショーメェー!!

 2人をぶち殺すために再会しなければと固く誓ったところで、彼らから有力な情報を頂く。

『〈鑑定Lv3〉の状態で装備を確認するとスロットが見えるぞ』
『ワシ昨日カード拾ったから、多分それにつけるんやろな』

〈鑑定3〉の効果に装備スロットに装備強化アイテムか。

『称号に【野盗】とかつけてる奴には用心しーや。間違いなく何かしら悪いことしとる。倒すとそいつらの罪状が記録された〈ウォンテッドカード〉ってのをドロップしおるから、それを冒険者ギルドに持って行けばお金になるで。犯罪者やし積極的に狩ってもええ位や』
『ほぅほぅ』
『あとボーナススキルにある〈アイテム収納空間〉がめちゃくちゃ便利やで。本人にしか見えんし、出した後は腰の後ろとかに固定も出来るから弄ってみたらええわ』

 へー、あとでやってみよ。

『せや、ボーナススキルといえば〈精力増強〉があるから試してみるとええかもやで。…あ、これは猫さんには……』
『そうだな……』

 2人がわざとらしく揶揄からかって来る。

 まったくもってドやかましい。
 でもたいへん有力な情報でした。
 これも是非あとでやってみたいです!
 大福先生ありがとー!
 この恩は再会した時に刃をもって返させていただく!

 冗談はさて置き、こちらからもPTメンバーのジョブ設定や称号変更、魔王の存在を教えておいた。

『魔王に関しては今のワシらじゃどうにもならんやろし、当面はレベル上げるしかないやろな。ほな、これから飯食いに行くわ』
『俺もだ』

 そう言い残すと、大福さんはチャットルームから退出し、レンさんも音声をOFFにしたので俺も音声をOFFにする。
 …しかしリシアはまだ戻ってはこない。

 まぁ掃除が10分20分で終わるとも思えないし、一度街へ出かけてみるか。

 とりあえず腰に剣を下げておく。
 大福さんに教えてもらった〈アイテム収納空間〉も腰の後ろにセット。
 あとお金と背負い袋。
 ジョブにファイターとマジックユーザーもつける。

《【魔法戦士】の称号を獲得しました》

 視界の左隅に何かシステムメッセージが出たけど、今は面倒だから後で良いや。
 そんなこんなで準備よし!

 客間の扉を勢い良く引いて開き、廊下に出ようとしたところで目の前に人影が現れた。

「きゃっ!?」

 丁度ローザも扉の前を横切るところだったのだ。
 驚きのあまりバランスを崩し、倒れそうになった彼女の手を掴み素早く腰に手を回す。
 お腹周りにすさまじい弾力が手から脳に伝わる。

 ギリギリセーフ。

「大丈夫?」

 彼女が自分で立てる状態になるのを確認してから手を離す。
 この手に残る異常なまでの心地よさに、脳が痺れそうになった気がするが気のせいだ。

 うん、気のせい。
 全身で堪能してみたいとかそんなの全然考えてないから気のせい気のせい。

「ごめんね、怪我は無い?」

 転びはしなかったが脚を挫いてるかもだし、一応確認。
 驚いて顔を赤くした彼女は、黙したままこくりと頷いた。
 無事で何より。

「それじゃぁちょっと街へ出かけるてくるね。リシアに会ったら伝えてくれる?」

 そう告げると、彼女を置いて玄関へと向かった。

 …非力な俺があんなに素早く彼女を支えて倒れないとか、ステータスポイントの効果が利いているのかな?

「確か馬車はこっちから来たんだよなぁ…」

 玄関を抜け家の前の道に来ると、昨日の記憶を頼りに右へ曲がる。
 強い日差しは昨日よりもやや強く感じられた。
 しばらく歩くと大通りに出られたため、記憶は間違ってなかったようで安心する。
 
  大通りでは多種多様な人種が行き交い、たまに荷馬車や馬の代わりに竜のような爬虫類型モンスターが牽引する竜車が通行していた。

 着ている服装も様々だ。
 大きな戦斧を担ぎ鎧を着込んだドワーフの男が野太い声で罵り、弦を外した弓を握りしめたエルフの女も負けじと喚きしながら並んで歩く。
 それとすれ違うハーフリングの男性が、ヒューマンの綺麗なお姉さんを数人連れて闊歩する。
 車道では革鎧を身に着けたケンタウロスの集団が、馬車を護衛するように駆けていく。
 車道ギリギリの歩道を本を片手に歩いていた小さな女の子が、びっくりして転びかけるが踏ん張り堪え、走り去るケンタウロスの集団を丸眼鏡超しに目で追っていた。
 癖毛の金髪の側頭部からとがった耳が出ているため、ロリエルフでおなじみのマルモルの少女だと推測する。
 鑑定を発動させたらマルモルでした。

 可愛いなぁ。
 あれで成人だと思うと、ついついいけない妄想をこじらせてしまう。
 自分のストライクゾーンの広さに、業の深さを感じずにはいられない。

 すると、今度はそのマルモルの少女とすれ違う、一組の男女に思わず釘付けになってしまった。

 うおおお、猫人間だ! どこからどう見ても猫の頭が首から上に乗っかった獣人がカップルで歩いてる!!
 しかも片方は完全無欠のソマリだ!
 男女と言っても服装で分かるだけではない。
 俺レベルの猫ソムリエともなると、顔の輪郭などからでも猫の性別違いがなんとなく解るのだ。
 人によっては確信をもって判別できると言い切るだけに、なんとなく解る程度の俺なんかが偉そうにするなと言われそうだ。


モーディーン
獣人 男 29歳
トリックスターLv1


ビアンカ
獣人 女 27歳
エンチャンターLv47


 でもすげー! 異世界最高かよ!

 口元に変な笑みを浮かべて食い入るように猫獣人を見ていると、オレンジに黒味かかった毛色のソマリ男性が、こちらに向かって歩いてきた。
 その後ろを茶トラの愛らしい女性もついて来る。

「失礼、我々に何か御用ですかにゃ?」

 ソマリの猫人間が落ち着いた渋い声でそう声をかけて下さりました。

『にゃ』って言った! 今語尾に『にゃ』って言った!!

「すみません、あなた方の顔があまりにも猫々ねこねこしくてつい見惚れていました」

 慌てて頭を下げてから顔を上げるも、先程から浮かべていた好奇の顔と口元の笑みが取れていない。

 やべー、超感動モノですわー。
 でも猫々しいってなんだよ?
 それとよく考えなくても普通に失礼だわ。

「ふむ。我々は猫の血が濃く出ておりますからにゃ……。君は猫が好きなのですかにゃ?」

 顎に手を当て思案顔でこちらを見ながらそう問いかけてきた。

「はい、崇拝するほどに!」
「す、崇拝ときましたにゃ」

 恐らく呆れているであろう声音を漏らすモーディーンさん。
 そこで俺は先程リシアに披露したパントマイムをやってみる事にする。
 まずは左肩を水平に保ちながら気持ち首を右側に傾け、肩に何かが乗っている風に見せる。

「ん?」

 猫人間さんもそれに気付いたのか、何も無い左肩を見つめている。

 よし。

 次は頭を右に傾け、視線と共に頭に何かが乗った様に見せ、傾けた首をすくめながら、元の位置に戻し視線だけを頭上に向ける。
 後ろに居た猫獣人の女性も気付き、魅入っている。
 頭上に乗っている猫神様を落とさないようにそろりと両手で掴み、やや上に持ち上げたところで爪を立てられたように「痛てて」と言い顔をしかめつつ、肩にかけて抱きかかえ、リシアの頭を撫でた時の手つきで優しく背中をなでて差し上げる。

「これが俺の崇めている猫神様です」

 にこやかにそう告げると、二人は興味深げに肩で撫でられるエア猫神様を見つめていた。
 その二人とは裏腹に、やってしまってから冷静に戻る。
 
 見ず知らずの人に何やってんだよ俺!
 めちゃくちゃ恥ずかしいいいいいいいい!!

 女性は俺の肩で撫でられているエア猫神様を食い入るように見つめているが、男性は演技だと気付いているため、再び顎に手を当て感心してくれた。

 こっちは冷や汗だらだらだけど。

「なかなか興味深いモノを見せてくれますにゃ」
「楽しんで頂けたのならなによりです」

 内心を悟られまいと、笑顔でごまかしながら返す。
 撫でるのはやめたが女性の感心が続いているので、左手で抱っこする演技だけは継続しておく。

 やばい、羞恥心が高まりすぎて死にたくなってきた。

「私の名前はモーディーン、こちらは妻のビアンカですにゃ」

 モーディーンさんの紹介で我に返ったビアンカさんが会釈したため、こちらも小さく頭を下げる。

「トシオです。先程の俺を見ればわかるとおり田舎から出て来たばかりの若輩者です」

 モーディーンさんが手袋をした手を差し出してきたので握り返して応えた。
 手の甲が若干もこっと膨らんだ感触はあるものの、骨格的には普通の手だった。
 すごく貴重な感触だけど、この季節に手袋とか暑くないですか?

「それではトシオくん、私は行くところがあるのでこれで失礼しますにゃ」
「はい、お時間をとらせてしまってすみません」
「またどこかでお会いしましょうですにゃ」
「失礼しますね」
「ではでは」

 こうしてモーディーンさん夫妻と別れた。

 ……この羞恥心さえ克服できれば俺、パントマイムで食っていけるんじゃないか?
 拙いがムーンウォークもなんとなく出来るし、少し練習すれば完璧に出来そうな気がする。
 なんか別の意味でこの世界でやっていけそうな自信が持ててしまった。

 いやダメだろ色々と。

 とりあえずモーディーンさん達とは逆の方に歩き出す。

 さっき別れたばかりなのに、また顔を合わすのもマヌケだし、追ってきたと思われるのもアレなので。
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

同級生の女の子を交通事故から庇って異世界転生したけどその子と会えるようです

砂糖琉
ファンタジー
俺は楽しみにしていることがあった。 それはある人と話すことだ。 「おはよう、優翔くん」 「おはよう、涼香さん」 「もしかして昨日も夜更かししてたの? 目の下クマができてるよ?」 「昨日ちょっと寝れなくてさ」 「何かあったら私に相談してね?」 「うん、絶対する」 この時間がずっと続けばいいと思った。 だけどそれが続くことはなかった。 ある日、学校の行き道で彼女を見つける。 見ていると横からトラックが走ってくる。 俺はそれを見た瞬間に走り出した。 大切な人を守れるなら後悔などない。 神から貰った『コピー』のスキルでたくさんの人を救う物語。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

処理中です...