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58.我慢の限界   R18

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 キール様は、秘部への刺激だけでなく、片方の手で胸も刺激してきた。
 キール様の膝に乗って、背中を預ける。足を開かれてキール様の指が秘部の入り口を撫でた。


「随分と、濡れているな・・・見るのは嫌がられたが、触られるのは嫌じゃないか?」
 キール様は耳元で囁く。


「ッ、はい。キール様の手、だい、すきですッ」
 秘部をゆるゆるといじられながら、もどかしくてシルフィは必死に頷く。

「好きなのは・・・手だけか?」
 キール様は手の動きを止めて意地悪をしてくる。


「いっぱい。大好きですッ、意地悪しないでッ」


「前に言っただろう・・・俺は意地が悪いのだと。いっぱいとは他に何処が好きか知りたいな・・・シルフィが好きなのは俺のどこか、教えてくれ」
 キール様はまた、ゆらゆらと指を動かし始める。


「ッ、キール様の全部好きッ、厚い胸板も、逞しい腕も、騎士団の制服姿とか・・・好きッ」
 キール様の好きなところを言わされながら、キール様はドレスが肌けた背中や首筋に口付けを落としてくる。


「キール様の口付けも好きッ」
 シルフィが好きな所を言うと、キール様は行為を続けてくれる。


 背中に舌を這わされながら、キール様の両手で愛撫され続け、耳も食される。
「舌もッ、すき」


「シルフィは、俺の身体が好きなんだな」
 またしてもキール様は意地悪を言う。


「全部ッ、全部好きなんですッ。優しい声も、強くて頼りになる所も、私を見てくれる熱い瞳も・・・全部ッ」


「そうか・・・なら、コレも好きになってもらえるだろうか」
 キール様はズボンをくつろげ、固く反り返る一物を取り出した。


 シルフィは、初めて見る男の一物に驚く、姉から聞いた話を思い出し、これが本当に中に入るのだろうかと身震いしてしまった。


「・・・」


「怖いか?」
 シルフィは声が出せずに頷く。

「そうか・・・」
 キール様は残念そうに声を落とされ、一物が少し小さくなった気がした。


「これから、好きになるようにがんばります・・・」
 なんとかそれだけ、声をふりしぼり伝える。


「なら、しっかりと・・・怖くなくなるまで、ふれあわなくてはいけないな」
 キール様はそういい、シルフィの足から覗いていた一物を秘部に擦り合わせて来た。


「ひゃッ」

 ぬるぬると、シルフィの愛液を絡め取るように探りつけられる。


 足を閉じられ、キール様のを太ももで挟んだ状態で、抱えられ上下に揺さぶられる。秘部に擦りつけられて、足の間で猛々しい存在を感じ、揺さぶられながら、太くて大きい一物が見え隠れする。


 シルフィは耳元で、キール様の息づかいが早くなっているのを冷静に感じとった。

 キール様も気持ちがいいのだと、自分と肌を合わせる行為でよくなっているのを嬉しく思い、身を委ねる。


 動きが早急になり、太ももで感じるキール様のが、張り詰めた感じになってきた・・・。シルフィも気持ちがよくて逝ってしまいそうだった。
「キールッ様、もう、私ッ」


 限界を口にし、キールも声を苦しげにだされた。
「あぁ・・・ッ」


 キール様が手でシルフィの秘部を刺激し、シルフィは身体を強張らせ、逝ってしまう。
 足に力が入り、キール様のが波打つのを感じ、勢いよく熱いものが弾けてシルフィの身体にかかった。

 シルフィは身体に力が入らず、怠さを感じながらキール様によりかかるのだった。
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